先般下総三山の七年祭り大祭本番のご紹介をさせて頂きましたが、11月20日(金)千葉テレビにおいて14:00 ~ 14:55 まで大祭の様子が放映されましたのでご紹介させて頂きます。
千葉県船橋市三山にある二宮神社で、4市9神社が、地域の絆を大切に丑年、未年にあたる七年に一度開催される大祭です。
下総地方を代表する三山の寄り合い祭りは、2004年(平成16年)に、千葉県無形民族文化財の指定を受けました。
[祭りの由来](HPより)
祭りの起源については諸説あるが、一般的には、室町時代の頃に馬加城主の千葉康胤が嫡子出産に際し、二宮神社、子安神社、子守神社、三代王神社の神主に馬加村の浜辺で安産祈願をさせた事に
由来するといわれ、1445年(文安2年)に現在の祭りにつながる磯出祭りが行われるようになったといわれている。
平安時代の頃に菅原道真のたたりを恐れた藤原時平の子孫が久々田(習志野市菊田神社付近)の入江に上陸、三山 (船橋市 三山)や高津 (八千代市) などに居住した際に、二宮神社の神主となり、
地域を束ねた際に始められたのが起源を持つとする説もある。
[参加する神社と役割](4市9神社)
1.二宮神社(にのみやじんじゃ) 船橋市三山 父(ちち)
2.子安神社(こやすじんじゃ) 千葉市花見川区畑町 母(はは)
3.子守神社(こまもりじんじゃ) 千葉市花見川区幕張町 子守(こもり)
4.三代王神社(さんだいおうじんじゃ)千葉市花見川区武石町 産婆(さんば)
5.菊田神社(きくたじんじゃ) 習志野市津田沼 叔父(おじ)
6.大原大宮神社(おおはらおおみやじんじゃ)習志野市実籾 叔母(おば)
7.時平神社(ときひらじんじゃ) 八千代市萱田町・大和田 長男(ちょうなん)
8.高津比神社(たかつひめじんじゃ) 八千代市高津 娘(むすめ)
9.八王子神社(はちおうじじんじゃ) 船橋市古和釜町 末息子(すえむすこ)
神揃場に集まった九基の御神輿と大勢の観客 御神輿の先導をする子安神社氏子52名の男女の稚児行列
神揃場に設置された御神輿9基のための御塚(おつか) 御塚の間には芝生が張られます
昇殿参拝と云われる御神輿ごと拝殿に入り、お祓いを受ける特徴ある儀式の様子をわが故郷の子安神社の様子をご紹介させて頂きます。
母役の子安神社の昇殿参拝の様子 鴨居にさわらないように腰をかがめて御神輿を担ぎ入れる難しい技
半纏の花見川区畑町の「は」の文字が懐かしい! 磯出式に臨む両男女(りょうとめ)がお祓いを受ける
上記2枚のは竹矢来で設えた磯出式を行う産屋ですが大祭前日の10月31日に見学に参りました折りに撮影致しました
「磯出式」
古来より子安神社の宮司伊原家の関係の幼い男女、両男女(りょうとめ)と呼ばれる子が神前に供えられた蛤を交換し合う「産屋の神事」が行われました。
午前 2 : 00 子守神社 (こもり) 式場に入場
2 : 20~3 : 00 二宮神社(父) ・ 子安神社(母) ・ 三代王神社(産婆) 以上4神社の御神輿が式場に入場
3 : 43 式典執行
4 : 30 式典終了
磯出式に臨む御神輿 11月2日午前2時過ぎ「産屋の神事」が行われた頃の月
磯出式が行われる産屋 子安神社の御輿の前に置かれた両男女が入る盥
両男女が交換するためのハマグリ 両男女が盥の中で向き合ってハマグリを交換する「産屋の神事」
尚、千葉市花見川区の芦ヶ谷区長様が畑町の子安神社の様子を詳しく取材してくださいましたので合わせてご覧頂きたくご紹介させて頂きます。
子安神社祭り https://www.city.chiba.jp/hanamigawa/chiikishinko/271104_koyasu.html