汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 夜想の詩

2010年02月05日 | 初期中期の詩
風に眩まされた憂鬱よ
時の流れに惑う命の計らいよ
蠱惑の眼差しに引き付けられる
炎に揺れる哀しみに包まれた
煉獄の胡蝶の羽ばたきに
涙は煽る風のように溢れる事を止まず
夢想に沈みゆく夜想の光を追いかけて
煩悶は幾度となく繰り返される殺伐に
僅かな色彩を醸し出して
ときめく色情に耽り込む浅はかな憂悶に
我が心は蕩けるようにまどろんでいく
情愛に焔を燃やすのは
遥かな癒しの地に赴く為の修練に他ならない

何が幾度となく静謐さを拒むのか
優しい眼差しに揺られた哀愁の旋律は
今宵も息絶える事のない生命の涙に消えていく


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蠱惑→こわく
煉獄→れんごく
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