汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 世界の終わり

2010年02月21日 | 初期中期の詩
当たり障りのない触れ合いに求めた愛情を
胎動に始まったこの世の儚さに変える
虚しき重低音が秋風に吹かれて響いて行く
徒然とした旅の行き着いた場所は
今も変わらない世界の潮流に流される
混沌とした周期を伴った時間の偽り

動揺がここまで人間を駆逐させた
うろたえた眼差しで見つめる少女に
憶する事なく浴びせられる鞭の嵐
寄り添えば覆る事を信じて
解き放たれた門にすがる死人の魂
虚しさが産んだ偽りの世界の鼓動は
厭な協奏曲の旋律にも似て
倒木に群がる白アリの邪悪な眼差しは
歓びに餓えたハイエナの嗅覚以上に勝る

しかしその不幸のどれもが美しく
ぎこちない壮麗さで、私の眼を楽しませてくれるのだ
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