汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年07月06日 | 初期中期の詩
薄い影の映る 浜辺に横たわる
あなたが涙を流している
遠浅の渚 波が寄せてはまた 未知へと引き返す
今はもう 消えてしまった想い出と
拭えない哀しみを背負っている
憧れを失ったあなたが 最後の途で出逢った
私がそのうちの一人 最初で最後の波の谺(こだま)
縄跳びを跳ぶように あなたと一緒に 何処までも行きたい
荒々しい風は 次に来る季節の前触れ
新たな清風が吹いてくる よその国に行ってみたいな
その約束を果たそうと あなたの所へと行きたい
嘘でもいいから愛してると云って…
私からの言葉を 最後まで聴いてほしいから

猛暑の夏には 憩いの時は離れ
あなたの姿 泡沫に消えていく 季節を巡り
傷を抱えたあなたが 最後に寄ったのは
時雨の降る夕方でした
その時あなたが そっぽを向いていた私を抱きしめてくれた
とてもうれしかった あなたが居てくれたこと
私だけの愛を施してくれたということ
愛は絶え間ない欲望のみなぎる水瓶
そこから手を差し出して掴み取れるのは 一瞬の切なさ
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