汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年07月10日 | 初期中期の詩
寂びついたこの町で 消えそうな魂を負う
不自然なまでに捻じ曲がった老木
全てが森閑としていた 森の中は想像以上に脆い
浮かび上がった白い雲 燃えるような風の揺らぎ
今は日の入りの時刻 霧消していった人が 安らかに泣いている
凪いだ空気 時間の流れが 此処には存在している
一人ぼっちの河が流れている 蓄える水もないのに
あそこには田んぼが干からびている そこには魚の屍骸
その奥には 太陽が輝いている 無情の高鳴り
美しいものは此処にはない 詩が聞える 欲望は絶えた
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