汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年07月29日 | 初期中期の詩
身体を温め合うように 小さな記憶を辿る 一隻の小舟
流れに身を任せる 枯れ葉のような想い出
胡蝶蘭が咲き誇る 丘の上には 死に赴いた あなたの影がいた

当てもない旅を 続けることに 意味を見出す
遣り残したことは 愛を分かち合うこと 接吻をすること
暗いものに怯えていた あの頃 決して離さなかった手
血が滴る感触に似ている 愛撫の心地と 
両を想う吐息 愛が融け混ざったときの あなたの優しさ

似通った生命が 別れを告げる 果てしない空 滞る水流
行く末も判らないままの 固執の世界 あなたは消えた
わざと怒らせては 独りよがりの 愛の愉しんだ
消えたあなたは還らない 夢が具現化したような哀しみを遺して

狐色の月が 夜を潤す 水滴は滴り落ちる 滲む風景
笹船は川を下る 涙の冷たさのような 刹那が動き出す
全てがまるで嘘のように 歯車は歩調を乱す 
あなたに触れたい この手に残る冷ややかさは 愛の凋落
コメント

みやすけの詩

2011年07月29日 | 初期中期の詩
美しいもの 僅かな溜息を思わせる
明日を夢見るあなたは いつの世の光だろう

夕べに映える涙が 一段と 浅ましさを増す
北極星に願う 誇りと偽り あなたの笑顔
何もかもが幼気だった 世界は沈黙している

あの空は 歓びでさえ消してしまう 
何処の場所へと 哀しみは行くのだろう
悩ましさばかりが 生きがいだと 云っていた
そこでは生命が生れる 泉のように湧く
当たり前の世界が とても愛おしい

養分を吸った藻が 胞子を撒き散らす
風に飛ばされて 最果てへと 目指している
あなたはその中の一つ 熱は帯びる 超新星の輝き
それでも 一緒に居よう 私の手を握って そう言った

流れ着いた場所には 何もなかった
花火が夏を彩る 可憐な命は 散る花のように
今まで隠してきた嘘は あなたの為でした
やがて暮れゆく 季節は廻る 今宵の接吻のように

一枚の写真が 心の中で 泣いている
あなたは優しすぎた 故の別れ 抽象を描く涙
コメント