汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年07月19日 | 初期中期の詩
嗤うことがとても好きなあなたは いじらしい愛の持ち主
受け継いだ遺伝子は 限りなく無に近い 横道に逸れた軌跡
とてもじゃないけど 愛は不滅の中で 燃えたぎる
不純な動機から発する 告白を云うあなた それでも生きている
曖昧なことは嫌い 堅苦しい言葉も嫌い そう言ってあなたは夕日に消えた
浅はかなことだって解っているのに そうすることしか出来ない
あなたを追いかけて三年が経ったとき ようやく真実らしいものが見えた
枯れ葉が愛おしく見えるのは 自身のうちに 退廃を求めるから
血のように紅い太陽は 星達から嫌われている
自我は肥沃な土地では息苦しくなるばかりだ
名を欲しがる人ほど 自身の孤独に耐えられない性質を持っている
湖に投げ込まれた石の波が 途方もない 静寂を醸し出す
彼はそれが有るのかも判らず 湖底へと沈んでいくだろう
なぜこの石は 絶望を抱かないのだろうか
甘い接吻をするたびに走る恍惚感が まるで嘘のように
あなたを感じる部分がやけに藍色を帯びている
石の涙が流れる 蠱惑に満ちた体験 命を帯びた快楽
無数の生命が 命綱を着けずに 悲鳴を上げている
呼応する心が臆面もなく羞恥を晒している 女は息絶えた
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