まやかしではない いっそののこと あなたを抱きしめたかった 温かだった海は 今は時化の最中 あなたが居た隣には 小さな花が咲いている 白く今にも壊れそうな命の輝き 私はその花をそっと手で包み込んだ それは凍えるほどに冷たく また 壊れそうなくらい儚かった 夢は一瞬の懐かしさに捕らわれる あなたは生きようとしていた 切ない感情を胸に秘めて あなたは何処までも飛翔しようとしていた まるで時間に追われるように あなたを追いかけて 辿り着いた時には あなたはもはやこの世には居なかった 旅立ちは突然の時雨に変わった 冷たい手を振って 小さな愛を遺して あなたは朗らかな表情で泣いていた 僅かな温かみを探して 私は 地中に眠る生命に語りかける 愛おしさをに苛まれ もう帰らぬあなたのことを想う 時間は もう戻らないことを知って 帰らぬ命は 悠遠の旅を続ける あなたは佇んで 越えられない空を見つめて涙を流している
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