汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年09月20日 | 初期中期の詩
日がなの愉しみ あなたとの触れ合い 温かな接吻 時計草の薫り華やぐ 午後の憩いに あなたは私を抱きしめた 湿った香りのするTシャツ 温もりだけをくれた そんな折に 風に吹かれた海神が 仄かな愛を予感させる 私の眼を見て 欲しいだけあげる あなたを愛しているから 午後の憩いに あなたは私を抱きしめた 花は大空目掛けて 背伸びをする まるで 求めるように あなたの優しい瞳 そして 香しい花畑の中 あなたの頬に接吻したいと そう願いを込めた


茜の空に 光る星が一つ 孤独の詩の最後に飾られた星 宵の明星 沈む夕日に流れていく定め 跡形もなく 生命が終わるとき 今のような夕日を眺める命は 何を想うのだろう 死に掛る生命の悲壮 その面持ちには 朗らかな太陽の光が差し込む 時を悠遠に過ごし 時間の遥かな流れに 涙する時を 命は暖かな生命の揺り籠に揺られ その時を待っている 再びこの地上に その脚を付けるその時を 彼らは心に差す あの夕日に願いを掛ける 憂愁を瞳に込めて 太陽に最後のさよならを告げる
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みやすけの詩

2011年09月20日 | 初期中期の詩
五月雨の降る夜 燃え立つ木々の唸り 静寂は切り開かれた 森に潜む獣たちの産声 満たされた心 そぐわぬ華やかさに満ちた墓場 あなたが居た あなたが私を呼んだ 麗らかな陽気の 刹那な愛の契りを 春風は遠く 雲の渦巻く空で 未知への領域を拓く まだらな心を 幾千もの星達に重ねて 吹き過ぎる風に 手を当てた 不遜な愛 逆らうことを忘れた婦人の叫び 切り裂くように 波打つ雷の唸り せめてもの報いにと 彼らは 唐突にやってくる 相槌を打てば 必ず連れ去られる 当たり障りのない言葉に惑わされるだろう 


甘美な愛が欲しい 私のこの干からびた身体には 一滴の血でさえも残ってはいない 僅かな温かみを あなたから滴る果汁をくれたなら 私は詩情の甘い誘惑にそそのかされ 暗い幻惑の中へと 朽ちていくだろう 不手際な歌は 私の脳髄を躍らせる 少しばかりの愛に生きる事を許してほしい 愛は帳を過ぎた辺りで その閃光は弾けるように 夜の狂気の内側へと消えていくだろう 少しばかりの愛 僅かながらの血の温もりでさえも 私の枯渇した幻想への足掛かりになるだろう 夢は甘く切なく 哀切に満ち 言葉の端々から漏れ出る 花の溜息を この唇で受け止めたなら


雨の滴に打たれ この肌に掛る眩しき光を露わにする 派手なメイクに縁どられた眼 それは不思議なほどに この雨の中では 煌めく採光を放っていた 彼女はこの季節に表れる妖精 儚げな瞳を あの畔に座っている少年に目を向けたなら 彼女の青い頬は 食紅をたらしたような 朗らかさに変わる 雨の季節 彼は 傘を手にして湖面に踊る滴のワルツを聴いて愉しむ 彼女は 彼の傍に付いて 語りかける そわそわしい雨粒の 可憐な微笑み 花は雨に濡れ 喜ばしい色彩に華やぐ 太陽はやがて嫉妬するだろう 雲に覆われた 下界に視線を巡らせる事も出来ず 彼女の朗らかな 恋の始まりも 見届ける事も出来ずに
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