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楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

地中に住む「ハダカデバネズミ」は無酸素状態で18分も耐える

2017-05-14 | 自然
 米科学振興協会(American Association for the Advancement of Science;AAAS)が発行する学術誌「Science」に発表された論文(4月20日)。
 この論文は、米イリノイ大学のトーマス・J・パーク生物学教授らのグループが「ハダカデバネズミは酸素が無い環境で18分間過ごせ、体内の果糖をエネルギーに変換して生きのびることを明らかにした。」
 研究グループは、酸素濃度が通常の約1/4程度(酸素濃度5%)しかない低酸素状態の部屋に閉じ込める実験を行なった。マウスは数分で死んだのに対し、ハダカデバネズミは5時間生存した。
 次に、酸素がまったく無い状態(酸素濃度0%)にハダカデバネズミ4匹を入れた結果、いずれも約30秒後に気絶して意識を失ったが、心拍は18分間続いていた。そこですぐさま密室から取り出したところ、4匹は意識を取り戻し、もとどおり活動を始めた。同じ条件で酸素のない環境で30分間過ごした3匹は、箱から取り出した後も生き返らなかった。
 極端な低酸素状態になった場合、酸素を必要としない果糖(フルクトース)からエネルギー補給する仕組みがあると言う。人間を含む多くのほ乳類は、食べ物から摂取するブドウ糖を主なエネルギー源にしている。
 研究グループは今回の研究成果を、心臓発作や脳卒中など酸素欠乏症を引き起こす可能性がある患者のための治療法に応用したいと言う。
 ◆ハダカデバネズミ
 ハダカデバネズミ (Heterocephalus glaber) は、デバネズミ科ハダカデバネズミ属に分類される齧歯類。本種のみでハダカデバネズミ属を構成する。
 大きさはマウスと同じ位の10cm程で、わずかな体毛しか生えておらず、地上に現れることなく地中深くモグラのような生活をしている。完全地中生活では、平均70~80匹、最大で300匹近くの群れ(コロニー)で暮らす。集団生活では、繁殖するのは1対のペアのみで、ほかの個体は穴掘りや食料調達、巣の防衛といった役割を分担。
 注目に値するのは、脅威的なアンチエイジング機能。マウスの10倍の約30年長生きすることで知られる。
 低酸素に強いのは、空気の出入りが乏しい地面の下に暮らしているため。

 昨日からの雨が朝まで残っている。午後2時頃より雨が止み、曇り空。
 畑の空き地の”ヤエムグラ”に花が咲きだした。茎の先や葉腋から花序をだし、花冠4裂の小さな花を付ける。花は小さく、1.5mm~2mm程かな。花色は薄い黄緑なので、葉に紛れて目立たない。
 ”ヤエムグラ”の茎は4稜がある四角、茎に節があり、この節ごとに狭い倒卵形の葉が6~8枚程ほど輪生している。本来の葉は2つで、ほかは托葉の変化したもの。
 名(ヤエムグラ:八重葎)の「八重」は輪生する葉の様子、「葎」は広い範囲にわたって生い茂る雑草・その茂みを言う。
 ヤエムグラ(八重葎)
 アカネ科ヤエムグラ属
 越年草(道端や荒れ地などで見る)
 日本各地や東アジア・ヨーロッパ・アフリカにも分布する
  史前帰化植物と言われる
 開花時期は4月~6月
 花は花冠4裂で径1.5mm程、花色は白
 果実は2分果からなり、直径約2mm。果実には鉤状の毛が生えており、衣服などにくっつく。


浅間山など17火山の避難計画策定、内閣府が関連自治体と協力

2016-07-07 | 自然
 内閣府は雲仙岳(長崎県)など17の火山について、関係自治体と協力して避難計画を作ると発表した(7月6日)。国が専門家を派遣し、ノウハウの乏しい自治体でも避難ルートや避難所設置などを含む避難計画を作れるよう支援する。今年度中に計画作成を目指す。
 政府は2014年の御嶽山噴火を受けて成立した改正活動火山対策特別措置法(活火山法)に基づいて今年2月、全国49火山周辺の23都道県と140市町村を「警戒地域」に指定し、指定自治体に避難計画作成を義務づけた。
 17火山の関係自治体は12道県、51市町村。17火山を4つに分類し、それぞれの課題を検討、避難計画に反映する。
  1、登山者や観光客が多い
  2、市街地が火砕流や融雪型火山泥流で被災する恐れがある
  3、想定火山が広い、噴火シナリオが複数ある
  4、離島からの島外避難
 避難計画を検討する17火山
  1、アトサヌプリ
  2、雌阿寒岳(めあかんだけ)
  3、有珠山
  4、倶多楽(くったら)
  5、八甲田山
  6、岩木山
  7、秋田焼山
  8、岩手山
  9、鳥海山
  10、浅間山
  11、焼岳
  12、鶴見岳・伽藍岳
  13、雲仙岳
  14、霧島山
  15、薩摩硫黄島
  16、口永良部島
  17、諏訪之瀬島

 曇り。気温は最高気温25℃位と過ごし易い。
 近所の小さな公園で、”ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)”が咲きだした。朱赤色の目立った花が花茎沿いに咲いている。名にスイセンとあるが、スイセンのヒガンバナ科ではなく、アヤメ科の花である。葉にはアヤメ科らしく細長く筋が入っている。
 明治中期にヨーロッパから日本に渡来した園芸種で、南アフリカ原産の”檜扇水仙(ヒオウギズイセン)”と”姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)”の交配種と言う。葉が”ヒオウギ(檜扇)”の様で、花は水仙に似た”ヒオウギズイセン”より小さい、これが名の由来。園芸種の名は、モントブレチア。
 ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
 別名:モントブレチア(Montbretia)、クロコスミア(Crocosmia)
 アヤメ科モントブレチア属(クロコスミア属)
 多年草(春植え球根)
 原産地は南アフリカ
 開花時期は7月~8月
 花茎から数個の穂状花序を出し、これに沢山の花をつける
 花色は朱赤色で、下のほうから順に咲き上がる


7月に入っても台風の発生がない、18年ぶり

2016-07-01 | 自然
 今日は7月1日。2016年の後半の半年が始まる・・この前はお正月と思ったら、半年が直ぐだった。
 今年前半が終わっても台風1号がまだ発生していない。この時点で発生がないのは18年ぶりで、統計がある1951年以降では過去2回しかなかった。
 過去に発生が遅かったのは、1998年7月9日と1973年7月2日。
 これは、2014年夏の熱帯太平洋東部の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」が今春まで続いた名残とみられる、との事。7月以降は発生しやすくなる可能性もあると言う。例えば、最も遅かった1998年は7月以降に16個発生。9月には7号・8号が上陸し、近畿を中心に大雨、防風となり死者も出た。

 朝から快晴。久しぶりの晴れ、でも明日から曇り~雨・・梅雨が明けないかな。
 青空に映える”マートル”の葉と花。葉は少し厚めのやや先が尖った卵形、ツヤがあり、揉むと良い香りがする。「マートル」と呼んでハーブとして使うことがある。花は梅に似た白い花で、枝葉の付け根に咲く。別名の”ギンバイカ(銀梅花)”はこの花姿から。
 マートル
 別名:銀梅花(ギンバイカ)、銀香梅(ギンコウボク)、ミルトス、祝いの木
 フトモモ科ギンバイカ属
 学名:Myrtus communis
 常緑樹(樹高は数m)
 原産地は地中海沿岸、中近東
 開花時期は5月~7月
 花が終わり、8月初めに翌年の花芽が付く、剪定に注意


131億年前の銀河で最古の酸素を観測

2016-06-20 | 自然
 宇宙は138億年前に誕生し、酸素はその2億~3億年ほど後に生まれた。因みに、地球の誕生は、太陽の誕生と共に他の太陽系の惑星と同様に約46億年前に生まれた。
 大阪産業大学の井上昭雄准教授、東京大学の田村陽一助教、国立天文台の松尾宏准教授らの研究チームは、南米・チリにある世界最大の電波望遠鏡「ALMA:アルマ」で、くじら座の方角にある131億年前の銀河を詳しく観測した。
 観測により、酸素に強い紫外線が当たった時に出る光をALMAで捉え、最古の酸素が存在することを確認した。この銀河に電離した酸素ガスがあることを初めて突き止めたもので、観測史上最遠方の酸素の発見である。宇宙空間に存在する割合は、現在の天の川銀河のおよそ10分の1との事。酸素ガスは多数の若くて巨大な星によって電離されていると考えられ、いまだ謎に包まれている「宇宙再電離」を探る重要な手がかりになる。今回アルマ望遠鏡で「宇宙再電離」期の酸素を検出できることが実証されたことで、この謎の解明にアルマ望遠鏡が大きな役割を果たすことが期待される。
 ◆ALMA(アルマ)
 アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)、通称アルマ(ALMA)望遠鏡。
 チリ・アタカマ砂漠に設置された大型電波望遠鏡。
 ヨーロッパ南天天文台(ESO)、米国国立科学財団(NSF)、日本の自然科学研究機構(NINS)がチリ共和国と協力して運用する国際的な天文観測施設。アルマ望遠鏡の建設・運用費は、ESOと、NSFおよびその協力機関であるカナダ国家研究会議(NRC)および台湾行政院国家科学委員会(NSC)、NINSおよびその協力機関である台湾中央研究院(AS)と韓国天文宙科学研究院(KASI)によって分担される。

 今日は晴れ。梅雨に入ったから晴れた日が珍しい。畑にとり、雨が降り・晴れ・・のサイクルがとても良い。
 散歩で見つけた、松明の様な赤い花。”モナルダ”の花だ。最初に誤ってモルナダと記憶し、今でも時々間違う・・記憶力が落ちてる。
 花の姿が、大きめの線香花火の花火の様で、松明花(たいまつばな)の別名がある。少し香があり、矢車菊に似ているので、矢車薄荷(やぐるまはっか)の別名もある。葉の香りが、ベルガモット(ミカン科)の油の香りと似ていることから、ベルガモットと呼ばれることがある。
 ヤグルマハッカ属(モナルダ属)には十数種程がある。主に栽培されているのは、モナルダ・ディディマ(Monarda didyma、和名はタイマツバナ)と、モナルダ・フィスツローサ(M. fistulosa、和名はヤグルマハッカ)と、交配品種と言う。この花は、”モナルダ・フィスツローサ”(と思う、育てた方のお話しから)。
 モナルダ(Monarda, Horsemint)
 別名:矢車薄荷(やぐるまはっか)、松明花(たいまつばな)、ベルガモット
 シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)
 北アメリカ原産
 開花時期は6月~8月
 花の径は5cm~8cm、花色は赤や白・ピンク・紫など


今年(2016年)4月の世界の月平均気温は観測史上最高値

2016-05-22 | 自然
 今日の天気は高気圧の影響で、ほぼ全国的に晴れて気温が上がり、各地で30℃以上の真夏日が予想されている。北海道の帯広市で33℃では驚いた、盛岡市・前橋市・甲府市などでも30℃とか・・温暖化の影響かな。因みに、仙台での最高気温は25℃の予想。
 米海洋大気局(NOAA)がの発表(5月20日)によると、今年(2016年)4月の世界の月平均気温は観測記録が残る1880年以降の過去137年間で最高値となる「14.8℃」だった。また海面温度も4月の数字としては観測史上最高値だった。
 1月に発表されたのは、昨年(2015年)の世界の平均気温は14.8℃で、20世紀の平均気温(13.9℃)より0.9℃高かった。
 4月の高温傾向について、NOAAは最近の地球温暖化に加え、エルニーニョ現象が影響しているとみている。

 カルミアの花が咲き始め、そろそろ満開かな。昨年と同じ時期に咲いた。
 ツツジ科カルミア属にはおよそ7種程ある。その中で、広く親しまれているのはラティフォリア種(学名:Kalmia latifolia)で、園芸ではこの種を一般的に”カルミア”と呼ぶ。
 花は小さな絵日傘の様なオワン形。蕾は金平糖(こんぺいとう)の様な形でとても可愛い。色はピンクだが真っ赤なものもある。尚、葉は有毒(グラヤノトキシンを含む)で、特に羊が中毒しやすい、と言う。
 カルミア
 別名:アメリカ石楠花(しゃくなげ)
 学名:Kalmia latifolia
 ツツジ科カルミア属
 常緑性の中低木(樹高は1m~5m)
 原産地は北アメリカ東部
 日本へは大正4年に渡来
 開花時期は5月~6月
 花は径2cm程、花色は白~淡紅色が基本だが赤・紫色もある


都市でツバメの子育てが減っている

2016-05-10 | 自然
 日本野鳥の会は、全国の市民らによるツバメの観察調査で、都市部や市街地では1つの巣から巣立つヒナの数が平均4羽以下で、、将来的に生息数が減る可能性が高まっていると発表した(5月9日)。ヒナがカラスなどの天敵に襲われる危険のほか、都市部では人が巣を撤去してしまうケースが目立つと言う。
 調査は、2013~15年に一般人から巣の観察記録をWebで送って貰い、沖縄を除く全国796市区町村から5115件の情報が集まった。
 巣立ちまで観察できた、約2400件について1回の繁殖で巣立ったヒナの数は、農村部で平均4.29羽、都市部では平均3.89羽だった。平均ヒナ数が4羽を下回ると今後、繁殖に失敗したり日本に渡って来る数が減ったりして、将来、国内のツバメの減少が懸念される水準と言う。
 都市部での巣立ちができなかったケース(462件)のうち、カラスやネコなどに襲われたケースが25%、住民などが故意に巣を落として撤去したケースも11%だった。
 同会メンバーは「ツバメは古くから、巣をかけた家に幸福を招くとして日本人には身近な鳥。巣を落とさず、1羽でも多くのヒナの巣立ちを見守ってほしい」と言う。

 朝から雨。明日も雨の予報。
 雨の日は、雨に濡れると輝くお花を見るのが好き。今日見つけたのは、満開に咲いている”ヒメウツギ(姫空木)”の花。やや下向きに沢山咲いている。名(ヒメウツギ:姫空木)は、空木によく似て、花の大きさが少し小さいところから。
 ヒメウツギ(姫空木)
 アジサイ科ウツギ属
 耐寒性落葉低木(樹高1.5m位)
 日本原産
 開花時期は4月~5月
 花はやや俯き勝ち、花色は白、花弁数は5枚
 雄しべ数は10本


今シーズンのスギ・ヒノキの花粉飛散は、5月中旬までに終息予測

2016-04-22 | 自然
 環境省は、今シーズンのスギ・ヒノキの花粉飛散は、最も遅い地域でも5月中旬までに終息するとの予測を発表(4月21日)。概ね、例年並みの終息時期。
 スギ花粉の飛散は、既に広い範囲で終息、若しくは飛散量が大幅に減少している。東北地方北部と甲信地方の一部では5月上旬までに終息する見込み。
 ヒノキの花粉の飛散は、関東・甲信・北陸・東海・近畿の各地方と中国地方の一部でやや多い飛散が続いているが、5月中旬までには概ね終息の見込み。
 スギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、東北地方では例年より多かった。関東・北陸地方では例年並みとなっている地域が多い。このほかの地方では、例年より少ない府県が多かった。

 天気は曇り。気温が低くなく、寒くはない。
 いつもの散歩道に近いお庭で、もう”ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)”の花が咲いているかな、と思ったら咲き始めている。もう少しで満開だ。早春に咲く黄色の”マンサク(万作)”と花姿が似ているが、”マンサク”はマンサク科マンサク属であり、”ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)” はマンサク科トキワマンサク属であり属が異なる。また、前者(マンサク)は落葉樹であり、後者(ベニバナトキワマンサク)は常緑樹である。常盤(ときわ)とは常緑のことである。
 この”ベニバナトキワマンサク (学名:Loropetalum chinense var. rubrum)”は、トキワマンサク(花色は淡クリーム色)の紅色変種、との事。
 ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)
 別名:赤花常盤万作(あかばなときわまんさく)
 マンサク科トキワマンサク属(ロロペタルム属)
 耐寒性常緑の低木~中高木
 原産地は中国
 開花時期は4~5月
 枝先に細紐のような花が数個集まって付く
 花色は鮮やかな赤(紫赤・桃色がある)
 葉が赤紫色の銅葉、と緑色の緑葉がある


クワの葉からプラントオパール、女子高生らが発見

2016-03-14 | 自然
 早稲田大本庄高等学院の筒井音羽(研究開始時高校3年、現早稲田大学政治経済学部2年)さん、坂本玲(研究開始時高校2年、現早稲田大学教育学部1年)さん、尾林舞香・山川冴子(ともに現高校3年)半田亨教諭、東京大学物性研究所松田巌准教授らの研究グループは、クワ(一ノ瀬クワ)の葉にプラントオパール(植物の宝石と呼ぶ)を発見した(2015年12月08日発表)。イネなどでは既に知られているがクワから確認されたのは世界初として、植物学の国際専門誌「Flora」の2月号に掲載された。
 2013年9月、蚕のエサとなる一ノ瀬クワの葉を顕微鏡で観察したところ、大きさ50マイクロメートル程の鉱物を発見。元素分析でプラントオパールだと判明した。クワの葉でのプラントオパールの観測は、本研究が世界で初めて。葉の中のプラントオパールの分布が不均一であることも突き止め、一ノ瀬クワの成長機構を明らかにした。
 プラントオパールはケイ酸の結晶。植物が水と共に取り込んだ土中のケイ酸塩から形成される。各植物による特徴的な形と物質の安定性から、植物分類学や考古学などに利用されている。葉の成長に伴って、プラントオパールの元素組成や形状の変化を分析することにより、植物が根から吸収した物質の循環を知ることができ、植物の成長のメカニズムの解明に寄与する。
 ◆プラント・オパール
 Phytolith、Opal phytolith、Grass opal などと言う
 植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) 。
 含有量が高いのは、イネ科、カヤツリグサ科、シダ植物、コケ植物。
 特にイネ科植物はプラント・オパールが残りやすく、稲作の起源を探る研究が精力的に行われている。

 朝から小雨、午後には止む。気温は高くない。
 歩道の沿いに植えられている”ビワ”の木に花が咲き出した、遅咲きかな。一昨年に植えられたようで今年から花が付きだした。・・既に、店頭には熟した実が並んでいる・・花が沢山咲いているので実も沢山付くかな。
 ”ビワ”は実を結ぶまでが遅いと言われ、実生苗の結実には7年~8年の歳月を要する(一説には13年)とあり、この木はどうなんだろう。ことわざに「桃栗3年柿8年琵琶は9年でなりかねる」とある。
 ”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もある)。しかし、現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。この「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。
 ビワ(枇杷、比波)
    (果実もビワと呼ぶ)
 英名:loquat
 学名:Eriobotrya japonica
 バラ科ビワ属、常緑高木
 開花時期は11月~12月
 蕾は毛で覆われている
 花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
 花は両全花なので自家受粉が可能
 果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる


今春(2016年)の桜の開花は概ね平年並み、気象協会の予想

2016-02-04 | 自然
 日本気象協会は、今春の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した(2月3日)。九州・四国は、桜の芽が冬に低温にさらされることで目覚める「休眠打破」の遅れが影響し、平年より遅い。東北では早くなる見込みで、ほかの地域は、ほぼ平年並みとみている。
 気象協会によると、桜前線は3月25日頃に福岡市・熊本市をスタート、3月末までに近畿・東海・関東南部で咲き始める。4月上旬には北陸・東北南部で開花し、4月末に津軽海峡を渡る見込み。
 ◆2016年 桜(ソメイヨシノ)開花予想
 鹿児島:3月31日  福岡:3月25日  高知:3月26日
 広島:3月29日   大阪:3月29日  京都:3月29日
 名古屋:3月26日  静岡:3月29日  東京:3月26日
 松江:3月31日   金沢:4月4日  宇都宮:4月3日
 長野:4月8日   新潟:4月7日   仙台:4月9日
 青森:4月22日   函館:4月29日  札幌:5月2日
 ◆2016年 日本三大桜の予想開花日
 福島県三春滝桜:4月14日頃
 山梨県山高神代桜:3月31日頃
 岐阜県根尾谷淡墨桜:4月1日頃

 今日の天気も雲多いが晴れ。気温は低く、歩道の雪もまだとけずに残っている。
 歩道沿いに植えられている”ヤブラン”。実が付いているが、先日の雪でだいぶ落ちたようだ。虫も食べないのかな。実は黒紫色に熟しており、葉などが良く似たジャノヒゲ(蛇の髭、ジャノヒゲ属)は、熟した果実の色は青。
 名(ヤブラン)の由来は、葉の形がラン(蘭)に似ており、ヤブ(藪)に咲くラン(蘭)だから”ヤブラン(藪蘭)”と言う。
 ヤブラン(薮蘭)
 別名:山菅(やますげ)、リリオペ
 ユリ科ヤブラン属
 常緑の多年草
 葉は細長く、先が垂れる。葉に斑入りがある
 日陰を好む(耐陰性が強い)
 原産地は東アジア(日本を含む)
 開花時期は8月~10月
 細い花茎が立ち、これに小さな紫色の花が数個集まり、穂状に咲く
 果実は、径数mmの球形で熟すと黒紫色


世界ジオパークに北海道アポイ岳を認定、国内8地域目

2015-09-20 | 自然
 世界ジオパークネットワーク(GGN)は、世界的に貴重な地形や地質が残る自然公園「世界ジオパーク」に、北海道の「アポイ岳」を認定し、高知県の「室戸」が再認定された。鳥取市で開かれた国際会議で発表した(9月19日)。国内の世界ジオパークは、これで8地域となった。
 アポイ岳ジオパークは、北海道様似町(さまにちょう)のアポイ岳(810m)を中心とする364Km2の地域。この地域は、地殻(数Km~数十Km)の下にあるマントルが殆ど変質せずに固まった「かんらん岩」が露出する世界的に希少な場所である。また、冷涼な気候もあり、3000m級の特有の高山植物も分布する。
 ◆日本で認定された世界ジオパーク
 洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、山陰海岸(京都・兵庫・鳥取)、隠岐(島根)、室戸(高知)、島原半島(長崎)、阿蘇(熊本)、アポイ岳(北海道)
 ◆北海道様似町 アポイ岳ジオパーク
 http://www.apoi-geopark.jp/geopark/

 晴れ。風が少しあり、些か涼しく、日差しは強い・・秋を感じる。
 お隣さんの畑で、”シカクマメ”の花が咲き、実が付き出した。ササゲかなと思っていたら、花径数cm程の淡青色のスイートピーに似た花が咲き出している。
 若い莢だけでなく、花・葉も野菜となり、種子は「だいず」に似た栄養価がある、との事。肥大した塊根も食用になるとか。・・美味しかったら来年挑戦してみよう。
 シカクマメ(四角豆)は実鞘の断面がひだのついた四角形である。長さ10cm程の柔らかい時(1~2週間)に収穫し、少し経った(3~4週間)のは豆を食べる。この豆を沖縄では「うりずん豆」・「ウリズン」とも呼ばれるとか。莢に羽が付いている様に見えるから、英名は”Winged bean”。
 シカクマメ(四角豆)
 マメ科シカクマメ属
 多年草(一年草扱い、日本では冬に枯れる)
 新品種「ウリズン」は改良研究で、夏(7月~9月)に開花結実する
 旬(食べ頃)は、9月~10月


アトピーにはキスが効果的、イグ・ノーベル賞に日本の医師

2015-09-18 | 自然
 イグノーベル賞(英:Ig Nobel Prize)は、ノーベル賞のパロディ賞。受賞の選考基準等は、「いかに人々を笑わせ、そして考えさせてくれたか」である。受賞式はハーバード大学で行われ、旅費も滞在費も自己負担となっている。賞は1991年に創設され、日本人研究者の受賞は9年連続となる。
 イグ・ノーベル賞の受賞式は、米ハーバード大で9月17日行われた。「キスをするとアトピー性皮膚炎患者のアレルギー反応が弱まる」ことを示した大阪府寝屋川市の開業医、木俣肇院長(62)が医学賞を授賞した。キスに関する別の研究を行ったスロバキアのチームが医学賞を共同受賞。
 対象となった論文の実験では、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を患う被験者それぞれ数十人に、恋人や配偶者と30分間キスをしてもらった。その結果、キスする前と比べ、ダニやスギ花粉に対する皮膚のアレルギー反応が大幅に抑えられたと言う。
 受賞は、ほとんどの哺乳類は体のサイズにかかわらず、排尿に要する時間が大差ないとする研究に物理学賞、ゆで卵の一部を生の状態に戻す研究に化学賞が贈られた。

 昼までは雨・曇り、昼から曇り・晴れの天気。
 歩いていると微風が頬に当たる。微かに”キンモクセイ”の香りがする。周りを見たら”キンモクセイ(金木犀)”の花が咲き出した。今年は咲き始めが早いようだ。いつもなら10月の上旬の開花だから。毎年の事だけれど、この香に心が弾む、・・良い思い出が多いからかな。
 花から強い芳香を放つ庭木の代表格は、このキンモクセイ(金木犀)、ジンチョウゲ(沈丁花、花期2月末~3月始め)、クチナシ(梔子、花期6月~7月)で、「花の三香木」との呼び方がある。
 キンモクセイ(金木犀)は雌雄異株。日本には雄株のみの渡来(中国が原産)なので結実しない・・残念だな。名(キンモクセイ:金木犀)の由来は、黄色(金色)の花を付け、樹皮がサイ(犀)の皮膚に似ているからと言う。
 キンモクセイ(金木犀)
 モクセイ科モクセイ属
 常緑小高木
 江戸時代初期に渡来(雄株のみ)
 開花時期は9月下旬~10月中旬
 花は淡いオレンジ色、花径は数mm程度
 枝にビッシリと大量に咲く
 散った多量の花びらがオレンジ色の絨毯の様に地面に広がる


日本ジオパークに認定、栗駒山麓・秋吉台・鬼界カルデラの3地域

2015-09-08 | 自然
 ジオパーク(英: geopark)とは、ジオ (geo- 、earth(地球)の意の連結形) に関わる様々な自然遺産(地層、岩石、地形、火山、断層など)を含む自然豊かな公園で、自然に親しむための公園である。
 日本ジオパーク委員会は、日本ジオパーク認定申請地域審査の結果を発表した(9月4日)。新たに認定したのは、栗駒山麓(宮城県)、三島村・鬼界カルデラ(鹿児島県)、Mine秋吉台(山口県)で、日本ジオパークは世界認定7地域を含む39地域となる。
 栗駒山麓(宮城県)
 相次ぐ地震災害を乗越え、栗駒山麓の特徴ある地域資源を持つジオパークとして将来の発展が期待できる
 三島村・鬼界カルデラ(鹿児島県)
 縄文時代の7300年前に起きた破局噴火にともなって、日本列島の広い範囲に火山灰をもたらした。この噴火とその後の火山活動がつくった地形・地質などの自然と、そこに暮らす人とのかかわりがおもな見どころ
 Mine秋吉台(山口県)
 日本を代表するカルスト地形を含む地域であり、秋吉台や秋芳洞などが重要なジオサイト。住民が地域の誇るべき資源として認識し、カルスト台地の地下水系群は生物多様性に寄与するものとしてラムサール条約登録湿地ともなっている

 今日も天気は雨時々曇りと湿気が強い。畑には所々に水溜りができている。作物の成長は一休み・・かな。
 お隣さんの畑で、”オカノリ”に花が咲き出している。”オカノリ”は柔らかい茎葉を摘み取り食用とする野菜(葉菜)である。葉物野菜のように栽培し、丈が15cm程で葉の数が10枚程以上から収穫する。葉や茎の柔らかい部分を15cm位で摘み取る。
 名(オカノリ)の由来は食べ方からで、葉を乾かして炒って手でもみ、海苔(ノリ)の代用としたことから(説)、海苔の風味があるから岡の海苔(説)がある。
 ”オカノリ”は原種:フユアオイ(冬葵)の変種で、フユアオイより柔らかく、野菜や薬用・飼料として利用されたと言う。
 オカノリ(丘海苔、陸海苔)
 アオイ科ゼニアオイ属
 一年草
 収穫時期は草丈が15~20cm頃(播種後30~40日)から
 原産国には諸説あり、中国が有力と思われる
  (ヨーロッパ原産説もあり)
 日本への渡来は18世紀頃
 開花時期は8月~9月
 花は径1cm程の白色の5弁花