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楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

国民生活基礎調査でわかった、働くママが初の7割超え

2018-07-31 | 世相
 厚生労働省が7月20日に公表した2017年の国民生活基礎調査で、「働く母親の割合が初めて7割を超えた」ことが分かった。全国の世帯総数は、5042万5千世帯(2017年6月現在)で、夫婦と未婚の子どもの世帯が 1489万1千世帯と最も多い。
 調査は昨年6~7月に実施。約6万1千世帯に世帯や就業状況を、うち約9千世帯には2016年の所得状況も尋ねた。
 これによると、
 18歳未満の子がいる世帯の母親は
   仕事あり:70.8%(前年比3.6ポイント増)で、統計がある2004年以来初めて7割を超えた
     内訳 正規:24.7%、非正規:37.0%、その他(自営業など):9.1%
 子どもの年齢が高くなるにしたがって、非正規の仕事に就く母親の割合も高くなる傾向にある。
 2016年の世帯あたりの平均所得は、560万2千円(前年比2.7%増)。子育て世帯では739万8千円(前年比4.6%増)。65歳以上の高齢者世帯では318万6千円(前年比3.4%増)だった。因みに、生活が「苦しい」と答えた人は55.8%で前年より0.7ポイント減った。

 今日は朝から晴れ。雲が少しあるかな。
 歩道沿いの塀際に植えられている”マツバボタン”。花が咲きだしている。葉は”マツバギク(ツルナ科)”のように細棒状で多肉質で、花は”ハナスベリヒユ(別名:ポーチューラカ)”に似ている。”ツメキリソウ(爪切り草)”とも呼ばれ、枝先をツメで切って挿せば容易に増えるからと言う。
 マツバボタン(松葉牡丹)
 別名:日照草(ひでりぐさ)、爪切り草(つめきりそう)
 学名:Portulaca grandiflora
 スベリヒユ科ポーチュラカ属(スベリヒユ属)
 一年草
 原産地は南アメリカ
 開花時期は7月~10月
 茎が這うように伸びる。花は一日花で花径は3cm位
 花色は白・赤・黄・橙と多彩
 一重咲き・八重咲き・大輪咲きの品種がある
 良く似たポーチュラカ(別名:はなすべりひゆ)は葉が大きい


2018年上期の紙と電子出版市場は7,827億円で前年同期より5.8%減

2018-07-30 | 本と雑誌
 近年、紙の出版物が減少している、と言われる。・・本を読まなくなったなあ!。
 全国出版協会・出版科学研究所は「出版月報」7月号(7月25日発行)で、2018年上半期の書籍・雑誌分野別動向と電子出版市場調査結果を発表した。紙+電子出版市場は7,827億円(前年同期比5.8%減)、電子出版市場は1,125億円(同9.3%増)と推計している。
 紙の出版物推定販売金額は6,702億円(同8.0%減)
   書籍:3,810億円(同3.6%減)
   雑誌:2,892億円(同13.1%減)
     雑誌・月刊誌:2,341億円(同13.6%減)
        不定期誌の落ち込みが激しい
     雑誌・週刊誌:550億円(同10.7%減)
 電子出版市場では
   電子コミック:864億円(同11.2%増)
   電子書籍(文字もの):153億円(同9.3%増)
   電子雑誌:108億円(同3.6%減)
 因みに、2017年の出版市場では、
  紙+電子出版市場で1兆5,916億円(前年4.2%減)
    紙市場:1兆3,701億円(前年6.9%減)
      書籍:7,152億円(前年3.0%減)
      雑誌:6,548億円(前年10.8%減)
    電子市場:2,215億円(前年16.0%増)
      電子コミック:1,711億円(前年17.2%増)
      電子書籍(文字もの):290億円(前年12.4%増)
      電子雑誌:214億円(前年12.0%増)
 ◆紙の出版市場と電子出版市場合計
     紙の市場  電子出版  合計
 2015年 15220億円  1502   16722
 2016年 14709    1909   16618
 2017年 13701    2215   15916

 早朝は雨。朝には雨が上がり、曇り空。午後近くから太陽が出て、快晴。暑くなって来る。
 朝の散歩で見つけた、塀沿いの小さな庭に植えられている”オキザリス・トライアングラリス”、カタバミの仲間だ。大きな紫の葉と白い5弁花。別名は、優雅な”紫の舞”と言う。因みに、花言葉は「甘酸っぱい初恋の気分」「決してあなたを捨てません」…らしい。
 オキザリス・トライアングラリス
  (Oxalis triangularis)
 別名:紫の舞(むらさきのまい)、烏羽(からすば)オキザリス
 カタバミ科カタバミ属
   葉色が紫色のレグネリー種(南米)
 多年草
 原産地はブラジル
 開花時期は6月~10月
 花は淡い桃色の5弁花、花径は3cm前後
 花は日が射すと開き、夜や曇りでは閉じる
 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小葉に分かれる)


国際生物学オリンピック、日本代表4人がメダル銀2銅2を獲得

2018-07-29 | 学問
 文部科学省が、「今年の第29回国際生物学オリンピックで、日本代表の高校生4人が銀メダル2個と銅メダル2個を獲得した」と発表した(7月23日)。
 開催地・会期は、イラン(テヘラン)・平成30年7月15日(日曜日)~22日(日曜日)。参加国数・人数は、71ヵ国地域 の 269名。
 ◆受賞者
 銀メダル
 石田(いしだ)廉(きよし)さん
  筑波大学附属駒場高等学校(東京都)2年(16歳)
 銀メダル
 鳥羽(とば)重孝(しげたか)さん
  灘高等学校(兵庫県)2年(17歳)
 銅メダル
 鈴木(すずき)万純(ますみ)さん
  東京都立西高等学校(東京都) 3年(17歳)
 銅メダル
 濵(はま)笙子(しょうこ)さん
  桜蔭高等学校(東京都)1年(15歳)
 (年齢は本大会終了日時点のもの)
 ◆過去の国際生物学オリンピックにおける日本代表
  日本は、2005年から参加し、毎年4名の選手を派遣。本年は14回目の参加。
 2014年(第25回 インドネシア大会)
  金メダル1名、銀メダル3名 (参加規模:61か国・地域、239名)
 2015年(第26回 デンマーク大会)
  金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名 (参加規模:61か国・地域、239名)
 2016年(第27回 ベトナム大会)
  金メダル1名、銀メダル3名 (参加規模:68か国・地域、263名)
 2017年(第28回 イギリス大会)
  銀メダル4名 (参加規模:64か国・地域、241名)

 朝は小雨~曇り。午後から晴れてきた。東北は台風の影響が小さかったようだ。
 春に咲いた花が実となる季節だ。4月に花が咲いた”スグリ”に赤い実が付いている。赤い実はルビーの様に透明感があり、とても綺麗だ。
 ”スグリ”はスグリ属の総称名として、また果樹として利用されるスグリ類の一般名として使われる。この”スグリ”は、”フサスグリ(房酸塊)”。果実の色が赤白あり、赤色の系統をアカスグリ(赤すぐり、レッドカーラント)、白色の系統をシロスグリ(白すぐり)と呼ぶ。黒色の”スグリ”・・クロスグリ(カシス)・・は別種。
 フサスグリ(房酸塊、房須具利)
  別名:アカスグリ
 スグリ科(ユキノシタ科)スグリ属
 落葉低木(高さ1.0m~1.5m)
 原産地はヨーロッパ、明治の始めに渡来
 開花時期は4月~5月
 収穫期は6月~7月(期間は1~2週間程)


ふるさと納税、大都市は税流出で悲鳴

2018-07-28 | 社会・経済
 先日(7月6日)、総務省が「2017年度に全国の自治体が受け取った「ふるさと納税」の寄付額が3653億円と、前年度(実績は2844億円)より28%増となった。」と発表した。
 7月27日に、ふるさと納税で控除される住民税が2018年度に全国で約2448億円になると発表した。前年度に比べて37%増えた。都道府県別では、東京都内の控除が約645億円で最も多い。その分だけ、都内の自治体の税収が他の道府県に流出していることになる。
 ふるさと納税は故郷や応援したい自治体に寄付できる制度で、原則として寄付金から2千円を引いた額が所得税や住民税から控除される。今回は18年度分の課税対象となる17年の寄付実績から、地方税である住民税の控除額を算出し、都道府県別に集計した。
 ◆住民税の流失額
 東京都  645億7600万円
     東京23区では16年度だけで386億円が流出
 神奈川県 257億2100万円
 大阪市  211億9200万円
 愛知県  179億6100万円
 千葉県  132億7600万円

 朝は曇り空。9時頃から小雨が降りだす。予報では、1時間に1mmとの事、畑へのお湿り程度にはなるのかな。
 月に1回の検診、病院に出かける。待合室に花が咲いた”サギソウ”の鉢が飾られている。
 鉢には10数本程植えられている。茎はスラリと伸び、その先端付近に白い花が幾つか咲いている。花の径は3cm位で、花弁は大きく3つあり、中裂片は披針形、両側の側裂片は斜扇形で側方に開出てその縁は細かく裂ける。この花弁の姿が、飛行中のシラサギの翼のように見える。名(サギソウ:鷺草)は、この様子(シラサギが翼を広げた様)から。
 サギソウ(鷺草)
 学名:Habenaria radiata
 ラン科サギソウ属(ハベナリア属)
 湿地性の多年草
 原産地は本州・四国・九州、朝鮮半島の一部
 開花時期:7月~9月
 茎頂に1~3個の花、花色は白色、径約3cm
 3枚の緑色の萼片と3枚の花弁がある


平均寿命、男女とも最高を更新、男性81.09歳・女性87.26歳

2018-07-27 | 社会・経済
 厚生労働省の調査で分かった、平成29年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳(前年80.98歳)、女性が87.26歳(前年87.14歳)で、ともに過去最高を更新した(7月20日)。最高の更新は男性が6年連続、女性が5年連続である。男女差は6.17歳(前年6.16歳)である。
 過去最高を更新したのは、3大死因(がん、心疾患、脳血管疾患)での人が減少傾向にあり、厚労省は「国民の健康意識の高まりや医療技術の改善で、寿命はまだ延びていく余地がある」と分析している。例えば、この3大死因で亡くなる人がいなくなると、男性で6.81歳、女性で5.61歳、延びると言う。
 厚労省は毎年各年齢の人が平均何年生きられるかを表す「平均余命」の見込みを計算。平均寿命は、その年に生まれた0歳の子供が何年生きられるかを示している。
 試算・・29年生まれの日本人では、75歳まで生きる人の割合は男性75.3%、女性88.1%。90歳まで生きる人の割合は男性25.8%、女性50.2%で、いずれも過去最高となった。
 ◆国・地域別の平均寿命(歳)
         男性   女性
 1、香港     81.7   香港   87.66
 2、スイス    81.5*  日本   87.26
 3、日本     81.09  スペイン 85.84*
 4、ノルウェー  80.91  韓国   85.4*
 5、スウェーデン 80.72  フランス 85.3
              スイス  85.3*
  *は2016年のデーター

 今日は朝からいい天気。台風が接近してるけど、まだ雲が多くない。
 日中は暑いから、早朝に畑を散歩。
 畑は雑草の天国状態。雑草の塊の中に、青色の”ツユクサ(露草)”の花が見える。花は朝咲いて、昼には萎む・・朝の散歩で見える花。
 この事から、名の由来に説がある。1説・・朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させる、1説・・ツユクサは古くは”つきくさ”と呼ばれており、これが転じてツユクサになった、など。”つきくさ”は月草とも着草とも表され、花弁の青い色が「着」きやすいことから「着き草」と呼ばれていたと言われている。古くから利用され親しまれいるので別名が多い。ある本(植物和漢異名辞林)によると37の呼び名(別名)がある、ようだ。
   花の形:蛍草(ほたるぐさ)、帽子花(ぼうしばな)
   花色の青:青花(あおばな)
   青く染まる:月草・着草(つきくさ)、藍花(あいばな)
     万葉集などの和歌集では「月草」の表記が多いと言う
   薬草として:鴨跖草(おうせきそう)
 ツユクサ(露草)
 英名:Dayflower(朝咲いた花が昼には萎む)
 ツユクサ科ツユクサ属
 1年草
 丈は15cm~50cm、直立せず地面を這う
 開花時期:6月~10月
 花は朝咲いて、昼には萎む
 花径は1.5cm~2cm、花色は青
 花弁は3枚あるが2枚に見える。上の2枚は大きく青色で、下の1枚は小さくて白色で目立たない


コンサート、バヤトラさんの馬頭琴

2018-07-26 | 音楽
 今日の天気は、朝は雲が厚くあり、昼近くから晴れとなった。
 ここ暫く、二日酔いやら三日酔いやら、頭がクラクラしてたらパソコンがクラッシュ、修理は極めて困難との宣言、バックアップは頼りにならない。日頃の行いが悪いからだ。
 それはさて置き、コンサート会場(宮城野区文化センター・パトナホール)に歩いて行ってきた。帰りに、畑により、枝豆をゲット。ビールと枝豆、Very Good!!
 馬頭琴をバヤトラさんが演奏。音色は哀愁帯び、ゆっくり、草原を緩やかな風が吹いている。懐かしさを感じる音楽だ。
 出演
  馬頭琴:バヤトラ
  踊り:サローラ  (バヤトラさんの妻)
 プログラム
  夜明けの森   作曲:バヤトラ
  走るラクダ   作曲:ライ・ハスロー
  スーホの白い馬 作曲:チ・ボラグ
  天馬空を行く  作曲:バヤトラ
  宵待草     作曲:多忠亮
  モンゴル踊り  踊り:サローラ
  涙そうそう   作曲:ビギン
  見上げてごらん夜の星を 作曲:いずみたく
  万馬のとどろき 作曲:チ・ボラグ

胃がんが肝臓へ転移する際に働くたんぱく質を特定

2018-07-17 | 医学
 名古屋大学神田光郎助教らは、胃がんが肝臓へ転移する際に働くたんぱく質を特定した。ゲノム編集で、このたんぱく質を取り除くと、転移や増殖が抑えられた。がんの転移を防ぐ治療薬の開発につながると期待される。
 胃がんが肝臓などに転移するルートは、主に3つある。神田助教によると、このうち血液の流れに乗ってがん細胞が移る「血行性転移」が原因の患者が最近増えていると言う。転移原因の半分を占めるが、ほかのルートに比べて詳しい仕組みが分かっていなかった。
 研究チームは、血液を通じて胃がんが肝臓に転移した患者4人の細胞を採り、約5万8千種類の分子を分析した。「シナプトタグミン7」というたんぱく質が異常に増えていることを突き止めた。ゲノム編集技術で、「シナプトタグミン7」に関わる遺伝子を切り取ったがん細胞を作り、マウスの皮膚の下に移植したところ、通常のマウスに比べて転移したがん細胞の大きさが10分の1程度にとどまった。胃から肝臓につながる血管に移植したマウスの場合には、5匹中2匹でがんができていなかった。残りの3匹はがんができたが、がん細胞の量は通常のマウスに比べて100分の1だった。
 ゲノム編集した細胞は増殖したり転移したりする能力が落ちていた。神田助教は「転移だけでなく、胃がんそのものの増殖も抑えられる可能性がある」と話す。
 研究チームは今後、「シナプトタグミン7」ができないようにする薬の候補物質の開発を試みるほか、大腸がんや乳がんなど転移しやすいほかのがんでも同じ手法が使えるかも検討する。
 ◆シナプトタグミン
 シナプトタグミンはシナプス小胞上に豊富に存在するカルシウム・リン脂質結合分子として同定された膜タンパク質。
 シナプトタグミンは植物・動物を含め様々な生物種に存在することが現在では知られており、ヒトやマウスでは17種類のアイソフォームの存在が報告されている。

 朝から晴れ。薄い雲が多い。暑い・・最高気温30℃位。
 畑で ”ハルシャギク”が咲いている。お隣の畑で咲いていたものが飛んできたようだ。別名(和名)は”ジャノメソウ(蛇目草)”で、花が蛇の目傘の様な模様である。中心が濃紅色で周辺は黄色の同心円状の模様。同心円の大きさは株毎に微妙に異なる。
 この花の本家のお隣の方に聞いたら、苗をもらったので種類は判らなかった、春菊かなと思った、との事。そう言えば、葉は細く、コスモスの葉の様だ。
 ハルシャギク(波斯菊、春車菊)
 別名:蛇の目草(じゃのめそう)、蛇の目菊(じゃのめぎく)
 学名: Coreopsis tinctoria
 キク科ハルシャギク属
 一年草
 原産地は北アメリカ
  日本には明治時代初頭に来た、帰化植物
 開花時期は7月~10月


ホームレスが5千人下回る、調査以来初めて

2018-07-16 | 世相
 厚生労働省は、全国の公園や河川敷などで暮らすホームレスの数が今年1月現在で、4,977人に上ったと発表した(7月13日)。前年同期より557人減少(前年より10.1%減)した。調査が始まった2003年は2万5千人で、以降減少し、5000人を下回ったのは初めてである。
 調査は全1,741市区町村で実施。このうち300市区町村でホームレスが確認された。
 確認された場所は、
  河川敷:1,545人(約31%)
  公園:1,128人(約22%)など
 内訳は、
  男性:4,607人
  女性:177人  性別不明:193人
 都道府県別は
  東京都:1,242人(前年比155人減)
  大阪府:1,110人(同193人減)
  神奈川県:934人(同127人減)と続く

 曇時々雨。雨が降らない予報だったが、降った。でも、畑には有難い。
 線路沿いの”キササゲ”に花が咲き出した。花はラッパ形で、花弁は淡い黄色の内側に紫色の斑点があり独特である。秋には、長いサヤを実らせる野菜のササゲ(大角豆)に似た実をつける。
 名(キササゲ)の由来は、ササゲ(大角豆)に似た実をつける木なので”木ササゲ”と呼ばれる。
 ”キササゲ”の仲間は世界に10種類程あり、日本には中国原産のキササゲ・トウキササゲとアメリカ東南部原産のアメリカキササゲ(ハナキササゲ)がある、と言う。
 キササゲ(木大角豆)
 ノウゼンカズラ科キササゲ属
 落葉広葉高木
 原産地は中国、江戸時代の17世紀後半に渡来したとみられる
 薬用に移入され、野生化した帰化植物
 開花時期は6月~7月
 花は漏斗状の唇形で、淡黄色の内側に紫色の斑点がある
 果実はササゲの様な細長いサヤ果(20cm~30cm位)で、枝先に数~10本程付く


アルツハイマー病が発症し難い遺伝子、マウスで発見

2018-07-15 | 医学
 理化学研究所脳神経科学研究センター神経老化制御研究チームの西道隆臣チームリーダー、永田健一研究員らの研究チームは、ゲノム編集技術を駆使した実験により、アルツハイマー病発症の原因となるアミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積を抑制する遺伝的な欠失をマウスで発見した。成果は5月4日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に掲載。
 アルツハイマー病は、認知症の半数以上となる進行性の神経変性疾患である。患者の脳では約40個のアミノ酸からなるアミロイドβペプチド(Aβ)が凝集・蓄積し、これが神経細胞を傷つけることで発症するとされる。これまでのヒト臨床研究から、300を超える遺伝子変異が原因となることが報告されており、同定された遺伝子変異の多くはAβの凝集・蓄積を高める作用を持つと考えられている。しかし、アルツハイマー病の発症リスクを低下させる遺伝子変異はほとんど同定されていなかった。
 研究チームはアルツハイマー病モデルマウスの作製過程で出てきたネガティブデータをヒントに、ゲノム編集技術を駆使して特定の遺伝子領域を700塩基および400塩基欠失させた。脳切片を作製し、定量的に評価したところ、どちらの場合でもモデルマウスの特徴であるAβの蓄積が欠失の程度に依存して低下していた。最終的に、わずか34塩基の配列を欠失させただけでAβの蓄積が抑制されることが明らかになった。
今後、人間でも同じような遺伝子の変化を持つ場合にアルツハイマー病になりにくいかを検討する。また遺伝子の働きを抑えるRNA(リボ核酸)を使った核酸医薬や、遺伝子を切断するゲノム編集で、病気を予防する薬の開発を目指す。
 ◆アルツハイマー病
 年齢による発症率
 年間発症率は65歳以上で1~2%である。年間発症率は75歳を超えると急に高まり、80~84歳では8%。
 片親が認知症の場合、本人が発症する危険は10~30%上昇するとも言われている。
 罹患リスク
 罹患リスクは、糖尿病患者では1.3~1.8倍。
 高血圧・糖尿病・喫煙・高コレステロール血症などが、脳血管型やアルツハイマー型などの本症の危険因子となると報告されている。
 生活による抑制
 食習慣で、魚(EPA・DHAなどの脂肪酸)の摂取、野菜果物(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなど)の摂取、赤ワイン(ポリフェノール)の摂取などが本症の発症を抑えることが分かっている。1日に1回以上魚を食べている人に比べ、ほとんど魚を食べない人は本症の危険が約5倍であるというデータがある。

 朝から曇、時々晴れ。気温は、最高気温30℃位。風が少しあるから酷い暑さを感じない・・段々と暑さに慣れてきたのかな。
 ”ノウゼンカズラ(凌霄花)”の花が咲きだした。よじのぼり型つる性木本なので、電柱に絡まっている。
 花序は通常垂れ下がり、花は横向きに咲く。花は大きく、広い漏斗形の花冠で、径6cm位ある。
 名(ノウゼンカズラ:凌霄花)の由来に、漢名の「凌霄」の字音「りょうしょう」が転じて「のしょう→のせう」、のせうかずら→ノウゼンカズラとなった、の説がある。因みに、鉢植えなどでの”ヒメノウゼンカズラ”はノウゼンカズラ科テコマリア属と別属である。
 ノウゼンカズラ(凌霄花)
 英名:Trumpet creeper、Trumpet flower
 ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
 落葉つる性木本
  (気根を出し樹木などに付着する)
 原産地は中国、日本には平安時代(9世紀頃)に渡来
   古くから薬として使われていた
   (漢方薬では花・樹皮を利尿・通経で利用)
 開花時期は6月~9月
 花は茎の先に房状花序を付け、花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く
 花色は濃く鮮やかなオレンジ色
 結実はほとんど見ない


2018年国際数学オリンピック、日本代表6人がメダル金1・銀3・銅2個獲得

2018-07-14 | 学問
 文部科学省は、ルーマニアで開催された第59回国際数学オリンピック(IMO)で、日本代表として参加した高校生6人全員がメダルを獲得したと発表した(7月13日)。今回は107ヵ国・地域から594人が参加した。2日間で計6問の筆記試験に挑み、成績上位者12分の1(48人)に金、続く6分の1(95人)に銀、4分の1(143人)に銅メダルが授与された。
 2023年の大会が日本で開催されることが決まった。日本開催は2003年に続き2回目となる。
 日本代表として高校生6人が参加。メダル金1、銀3、銅2を獲得し、6年連続で代表全員がメダルに輝いた。2年連続の金メダルを獲得した黒田直樹君(兵庫・灘高校3年)は世界6位に入った。国別順位で、1位は米国、2位はロシア、3位は中国で、日本は13位。
 メダル獲得者
 金メダル
 黒田直樹君(兵庫・灘高校3年) 昨年も金メダル
 銀メダル
 新居智将君(東京・開成高校3年)
 清原大慈君(東京・筑波大学附属駒場高校3年) 昨年は銅メダル
 馬杉和貴君(京都・洛南高校1年)
 銅メダル
 西川寛人君(愛知県立明和高校3年)
 渡辺直希君(広島・広島大学附属高校1年)
 ◆日本の順位
 日本は1990年の第31回北京大会より参加した。1ヵ国あたり、最大6人の選手が参加できる。
 2010年 - 7位(金2, 銀3)
 2011年 - 12位(金2, 銀2, 銅2)
 2012年 - 17位(銀4, 銅1)
 2013年 - 11位(銀6)
 2014年 - 5位(金4, 銀1, 銅1)
 2015年 - 22位 (銀3, 銅3)
 2016年 - 10位(金1, 銀4, 銅1)
 2017年 - 6位(金2, 銀2, 銅2)
 2018年 - 13位(金1,銀3,銅2)

 今日は朝から曇。時々陽が差す。
 畑には、小さな花畑がある。春に”チグリジア”の球根を植えた。7月に入ったら花が咲きだした。
 花の大きさは径12cm位、大きな花びら3枚が三角を形作る特徴的な形で、中心部分はやや平たいお椀形である。花色はピンク・白・黄・オレンジなどと豊富で、中心に赤い斑の入るものが多い(斑が入らないものもある)。花の寿命は短く、1日花で、朝に開いた花は夕方には萎んでしまう。でも、一本の花茎から1~数個の花を順番に咲かせる。
 和名は、花の中心に入る斑の様子から”トラフユリ”、英名では”タイガーフラワー”の別名がある。因みに、名(チグリジア)は、ラテン語のチグリス(トラ)に由来し、花の中心にトラ柄のような模様がでる姿から。
 チグリジア
 別名:虎百合(とらゆり)、虎斑百合(とらふゆり)
 別名:タイガーリリー
 学名:Tigridia pavonia
 アヤメ科チグリジア属
   栽培されるのは、主にパボニア種
 原産地はメキシコ
 開花時期:6月~8月
 花の大きさは径12cm位、大きな花びら3枚が三角を形作る特徴的な形
 花色はピンク・白・黄・オレンジ・紫


超軽量・超小型の飛翔する無線昆虫型ロボットを開発

2018-07-12 | 科学・技術
 米ワシントン大学の研究チームは、ハエの形状に似た世界最軽量のワイヤレス給電型ドローン「Robofly:ロボフライ」を開発した(2018年5月)。「ロボフライ」は、ハエより少し大きく、その重さは190ミリグラム。
 この超小型ドローンは電線を要さず、ハエのように羽を上下に動かして自律飛行する。上部に装着されている小型の光電池に波長の狭い不可視光レーザーを照射して光を電力に変換し、小型回路が光電池から出力する7ボルトの電圧を飛行に必要な240ボルトにまで増幅させて、これを自律飛行のための動力源に活用する仕組みとなっている。
 また、この小型回路には「ロボフライ」の羽の動きを制御するマイクロコントローラー(MCU)も搭載され、ハエの脳が羽を動かす筋肉運動を指令するように、パルスを発することで“羽を激しく動かせ”とか“羽を動かすな”といった指令を出すことができる。
「ロボフライ」は、現時点では、離着陸のみ可能で、光電池がレーザーからの光を受けることができなくなると、電源が切れて着陸する。レーザーはロボフライの2.1m以内から照射しなければならない。
 研究チームは、今後、コントローラーやセンサーのさらなる改善に努めるとともに、小型バッテリーの活用や無線周波数信号からの給電など、「ロボフライ」の用途に応じて動力源を変更するアプローチも検討していく方針。

 天気は晴れ。
 公園の横の空き地で、”ボタンクサギ”の花が咲きだした。大分前から同じ場所で咲いている。何時もなら8月頃から咲く、今年は少し早いかな。
 花は、赤いアジサイやボタンのようである。名(ボタンクサギ:牡丹臭木)は、牡丹のような花を咲かせる臭木という意味である。臭木とは葉や茎が独特の異臭を発するからであるが、葉や茎を切ったり折ったりなど接触しない限り臭わない。
 花穂はボタンに似ており芳香があり、枝・葉には独特の臭気がある、と言う。
 ボタンクサギ(牡丹臭木)
 学名:Clerodendrum bungei
 別名:クレロデンドルム(学名から)
    ヒマラヤ臭木(ひまらやくさぎ)
    紅花臭木(べにばなくさぎ)
    玉臭木(たまくさぎ)
 クマツヅラ科クサギ属
 耐寒性の落葉低木、樹高は1m~2m
 原産地は中国南部
 開花時期は7月~8月
 花は小さなピンク色の五弁花を多数集合させた半球状(15cm~20cm)となって咲く
 花には芳香があるが、枝・葉には独特の臭気がある


2017年の訪日外国人観光客、初めての人は38.6%、2回目の人は61.4%

2018-07-11 | 旅行
 日本政府観光局(JNTO)は、2017年度に日本を訪れた外国人旅行者数が2977万人(前年度比19.9%増)と発表した(4月18日)。2017年暦年では、2869万人(前年比19.3%増)と過去最高を更新している。
 2017年に訪日した外国人観光客のうち、初めての訪日の人は38.6%、2回目の訪日の人は61.4%であった。
 訪日2回以上の外国人観光客は、「訪日リピーター」と呼ばれ、インバウンド市場で注目されている。訪日リピーターは訪日旅行時の旅行支出が増える傾向にあり、訪日回数が増えれば増えるほど、旅行中に使うお金の額は増加している。特に、10回以上日本を訪れている外国人観光客の場合、初めて日本を訪れた外国人観光客よりも旅行支出が20%~40%増加する。訪日リピーターを集客・誘致するメリットとして、消費単価が高いため、より多くのお金を観光地に落としてくれるという点が挙げられる。
 観光庁の調査によると、訪日外国人が訪日前に日本に期待していることの1位は、「日本食を食べること」。訪日外国人客の旅行支出の中で、飲食費は約20%を占めている。また、61.4%が訪日2回目以上のリピーターで、リピーターほど地方へ訪問する傾向があるという結果も出ている。スカイスキャナーのサイトで、海外個人客が予約した国内全空港の国際線席数を見ると、伸び率は3都府県(東京都・大阪府・愛知県)で40%、地方は80%だった。特に、宮崎県は4.5倍に増えたようだ。
 ◆2017年度の都道府県別の訪日客航空券予約席数
            (スカイスキャナーのサイトから)
 順位 都道府県 伸び率(%)
 1、  宮崎   355
 2、  鹿児島  213
 3、  静岡   201

 天気は曇。やっと災害豪雨が止んだけど、自然堤防の決壊で、またまた住宅浸水があるようだ。
 冬に咲く花は珍しい。その花は、春~夏にかけて実がなる。
 散歩道沿いのマンション玄関横の”セイヨウヒラギナンテン”。冬に花が咲いた(2月8日のブログで紹介)、開花期間は冬(11月~翌1月)で、冷たい気温のせいか遅れたようだ。
 花は噴水の様に枝先から長く総状花序を散形に出し、横~下向きの花穂に沢山の小さな黄色い花が咲く。枝の付け根から順次上へと咲く。実も花と同じく、横~下向きの枝に付いている。
 ”セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)”は”ヒイラギナンテン(柊南天)”と”オイワケヒイラギナンテン(追分柊南天:マホニア・ロマリフォリア)”の種間交雑種と言われる園芸種と言う。花の咲き方は”オイワケヒイラギナンテン”に似ている(冬に咲く、黄色の花、上向き花穂)。柊南天(ひいらぎなんてん)の花は3月~4月に咲き、西洋柊南天(せいようひいらぎなんてん)の花は11月~翌1月に咲くので冬咲きの柊南天と言われる。
 セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)
 学名:Mahonia x media Charity
 別名:マホニア・メディア・チャリティー(学名から)
 メギ科ヒイラギナンテン属
 常緑広葉低木
 開花時期は11月~翌1月
 花穂は噴水の様に上向き、花は芳香があり径数mm、花色は黄色
 果実は楕円形で青色~青紫色


早歩きは、サクセスフルエイジング達成率が高い

2018-07-10 | 健康・病気
 早歩きは健康に良いと言う番組を見た。
 人の筋肉は、運動をしないでいると20歳以降は1年に約1%ずつ衰えていくとされている。つまり30歳では、20歳の時の筋肉量の約90%、50歳では約70%となってしまう。これを防ぐ一番簡単な方法は、歩くことである。歩くことで筋肉量の減少率を抑え、心肺機能を向上、免疫力を高めたりできる。
 どんな歩き方が良いのか。
 有酸素運動特有の効果が得られる「早歩き」である。
 不動産物件の表示でよく見かける「駅徒歩10分」は、分速80mの歩行速度で算出されている。時速では4.8km、これより速く歩くのが目安となる。
 海外で発表されたある研究結果(2010年)が注目を集めた。
 30歳~55歳 (研究開始時) の女性1万3535人に対して、調査開始時と9年後に歩行速度を調査し、その時の歩行速度と70歳になった時の健康状態の関連を調べたもの。歩行速度が時速3.2km未満のゆっくり歩きの人を、”1”とした場合、時速3.2~4.8kmの普通のスピードで歩く人は、”1.9倍”、時速4.8km以上のやや早歩きで歩くことができる人に至っては、”2.68倍”、基準は“サクセスフルエイジング達成率”で、早歩きは”高かった”という結果が発表された。
 サクセスフルエイジング達成率とは、がんや糖尿病、心臓疾患や脳疾患などの大きな病気にかからずに、認知障害もなく健康な状態でいられる率のこと、つまり健康寿命が長いといえる。
 共同生活をしている65歳以上の男女3万4485名を6~21年間追跡調査した海外のデータでも、歩行速度が速い人ほど生存率が高く、遅ければ生存率が低いことが示されている。65歳の男性を例にとると、秒速1.6m (時速5.76km) で歩行する人の平均寿命は95歳以上、秒速0.8m (時速2.88km) の人は約80歳なのに対して秒速0.2m (時速0.72km) の人の平均寿命は約74歳。この傾向は男女ともに共通しており、歩行速度と平均寿命は比例しているという結果が導き出されている。

 今日は晴れ。雲が少ない快晴。暑い・・災害地も暑いだろうな、湿気も強いから。
 空き地に、”ゼニアオイ”の花が咲いている。花弁は薄いピンク色に紫の線が入り、5弁だ。葉はしわしわの円形。
 名(ゼニアオイ)の由来で、丸い花が「一文銭」ぐらいの大きさから「銭」、葉が「立葵」の葉に似ているから「葵」。
 ”ゼニアオイ”によく似た花に”ウスベイアオイ”がある。
  ○ゼニアオイ(モルチアナ・コモンマロウ)
  草丈:60~80cm
  花色は赤紫色、花弁に濃い縦の筋
  葉の切れ込みは浅い(円形に近い)
  茎:一般的に無毛
  ○ウスベニアオイ(コモンマロウ)
  草丈:20~30cm、やや横に這う
  花色は薄いピンク
  葉の切れ込みは深い
  茎:毛が生えている
 ゼニアオイ(銭葵)
 学名:Malva sylvestris var. mauritiana
 アオイ科ゼニアオイ属
 原産地はヨーロッパ(地中海沿岸地方)、江戸時代に渡来
   観賞用に渡来し、逸出した帰化植物
 開花時期:6月~9月


希少元素を含まない窒化銅を使って、高性能半導体を開発

2018-07-09 | 科学・技術
 東京工業大学細野秀雄教授 (元素戦略研究センター長) 、元素戦略研究センター松崎功佑特任助教、科学技術創成研究院大場史康教授、物質理工学院原田航大学院生 (博士後期課程1年) 、元素戦略研究センター熊谷悠特任准教授、笹瀬雅人特任准教授らは、物質・材料研究機構先端材料解析研究拠点の木本浩司副拠点長、越谷翔悟NIMSポスドク研究員、上田茂典主任研究員らと共同で、希少元素を含まない窒化銅 (Cu3N) を使って、p型とn型の両方で高い伝導キャリア移動度を示す半導体を開発した。
 成果は、新たに考案した窒化物合成法と、第一原理計算に基づいた有効なキャリアドーピング法、原子分解能の電子顕微鏡による観察および放射光による電子状態解析を組み合わせることで得られた。本研究により、大面積・低コスト化に適した合成法でp型とn型の窒化銅が実現し、同一材料のp型とn型半導体を使った、希少元素を含まない薄膜太陽電池への応用が期待できる。
 研究成果
 窒化物合成の代表的な窒素源である窒素(N2)やアンモニア(NH3)は銅(Cu)と直接反応しない。これらの窒素源では高品質な窒化銅の結晶育成は困難である。
 今回、銅金属の触媒機能に着目し、アンモニア分子の酸化反応により得られる、反応性の高い活性窒素種(NHやNH2など)を窒素源とした銅の直接窒化反応を考案した。この反応に基づいて、アンモニアと酸化性ガスである酸素(O2)の混合気体を使って、アンモニアを選択的に脱水素化(酸化)できる条件で生成される活性窒素種によって銅から窒化銅を直接合成した。合成可能な温度範囲は200~800 ℃と広く、従来のプラズマ窒化法の上限温度200 ℃より高温で反応させることができる。
 この直接窒化法により、従来困難であった高品質な窒化銅薄膜の作製が可能になった。得られた純粋な窒化銅薄膜はn型半導体であり、この結果は第一原理計算による予測と一致した。電子濃度は1015~1016 cm-3に抑制でき、電子移動度が180~200 cm2/Vs まで向上し、高性能な半導体となった。
 次にp型半導体を作製するために、アクセプターとなり得るドーパントの候補を第一原理計算により探索した。格子の中心に大きな空隙を持つ窒化銅の特徴的な結晶構造に着目し、ドーパントの候補をスクリーニングした結果、フッ素イオン(F)の挿入が有効であると分かった。この理論予測を踏まえて、酸化性ガスである三フッ化窒素(NF3)を用いて直接窒化法によってフッ素を添加した窒化銅を作製した。
 電子線エネルギー損失分光を使った走査透過型電子顕微鏡で試料を直接観察したところ、フッ素が理論予測通りに格子中心の空隙に存在していることを確認した。また硬X線光電子分光による電子状態解析とキャリア輸送特性の評価から、フッ素を添加した窒化銅はp型半導体であることが判明した。正孔濃度は1016~1017 cm-3であり、正孔移動度は50~80 cm2/Vsと代表的な窒化物半導体である窒化ガリウムより高い値。
 ◆伝導キャリア移動度
 物質中の伝導キャリア(正孔または電子)の移動のしやすさを示す物理量。伝導キャリア移動度は半導体デバイスの特性を決める重要な指標となっている。
 ◆第一原理計算
 量子力学の基本原理に基づいた計算。物質の性質を支配する電子の状態だけでなく、安定性や構造を決定する際の指標となる全エネルギーが得られ、結晶や分子の構造や安定性を予測できる。
 ◆薄膜太陽電池
 光吸収係数の高い半導体薄膜を光吸収層に使った太陽電池。省資源と生産性に有利な薄膜製造法によって、低コスト化と高効率化を両立する。
 ◆キャリアドーピング
 伝導キャリア(正孔または電子)の濃度を調整するために、純粋な半導体に少量の不純物を添加すること。
 ◆プラズマ窒化法
 真空に近い減圧で高電圧をかけてガスを放電させて発生したプラズマを用いて、窒素分子から生成される原子状窒素(ラジカル)と反応させる窒化法。
 ◆電子線エネルギー損失分光
 電子線が薄片試料を透過する際に、試料中に存在する元素固有のエネルギーを電子線が失うことを利用して、試料中の構成元素、電子状態などを調べる分析手法。電子顕微鏡の観察下でも測定が可能なので、局所の分析ができる。
 ◆硬X線光電子分光
 光電子分光は試料に光を照射し、光電効果によって放出される電子のエネルギーを測定することで、物質の電子状態や化学結合を調べる手法。光源に高エネルギーのX線を使うと光電子の脱出深さが数ナノメートルに及ぶので、通常のX線を用いる場合よりも、表面の影響が小さくなり固体内部の電子状態を測定できる。

 今日は久しぶりに雲が少なく、快晴。
 梅雨となれば、連想する花は、”アジサイ(紫陽花)”。”アジサイ(紫陽花、学名:Hydrangea)”はアジサイ科アジサイ属の植物の総称である。アジア・北アメリカに約40種が分布する。最も一般的に植えられている球状のアジサイは、セイヨウアジサイ(ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別)であり、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種である。
 今日の”アジサイ”は、”ダンスパーティー”。”ガクアジサイ”に比べると装飾花の数が多く、華やかで優雅なアジサイである。装飾花は萼片が八重に重なり、華麗な花姿だ。”ダンスパーティー”は、日本のガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせて作られた園芸品種。1994年頃に静岡県の加茂花菖蒲園で作出された。
 アジサイ(紫陽花)
 ユキノシタ科アジサイ属(アジサイ科アジサイ属)
 落葉性低木
 開花時期は、6月~7月
   梅雨時期と重なる
 ガクアジサイ(萼紫陽花、額紫陽花)は日本原産
 球状のアジサイ(紫陽花)はセイヨウアジサイで、ガクアジサイの改良品種
 ダンスパーティーは、日本のガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせて作られた園芸品種
 花に見えるのは萼(ガク)で、その色は様々(紫・白・青・ピンクなど)である。この色は土の酸性度とアルミニウムイオンおよびアジサイの助色素(遺伝)により、酸性土壌→ 青色、アルカリ性土壌→赤色 となる。


水質が最も良好な河川は16河川

2018-07-08 | 環境
 国土交通省では川の日(7月7日)の前に、河川の水質調査結果を公表する。
 国が管理する全国163河川で実施した、平成29年の水質調査「水質が最も良好な河川」の結果で、「最も良好」と判定されたのは、15道県の16河川だった。12年連続の川辺川(熊本)や9年連続の尻別川(北海道)など、鮭川(山形)は初選出、黒部川(富山)は23年以来となる。
 河川の環境基準達成率は、854地点/888地点で10年連続95%以上、水質事故の発生件数も10年で最低の発生件数となるなど、全国的に良好な水質を保っている。
 ◆水質環境基準
 水の汚れを示す生物化学的酸素要求量(BOD)の年間平均値などを測定。河川水1リットル当たり1ミリグラム未満を「人の手が入っていない河川並みの水質」、より厳しい0.5ミリグラム以下を「最も良好」としている。
 ◆2017年度水質が最も良好な河川 16河川
 河川名  都道府県名  河川名  都道府県名  河川名  都道府県名  河川名  都道府県名
 尻別川  北海道    荒川   福島県    天神川  鳥取県    本庄川  宮崎県
 後志利別川 北海道   玉川   秋田県    小鴨川  鳥取県    球磨川  熊本県・宮崎県・鹿児島県
 沙流川  北海道    黒部川  富山県    佐波川  山口県    川辺川  熊本県
 鮭川   山形県    熊野川  奈良県・和歌山県・三重県
 厳木川  佐賀県    五ヶ瀬川 大分県・宮崎県・熊本県

 今日の天気は、曇時々雨。西日本ではまだ災害豪雨が続いている。はやく止んで。
 畑に行ったら、”ラッカセイ”に花が咲きだしている。1株に数個ほどだ。これから、まだまだ沢山咲く・・とても嬉しく、楽しい。”ラッカセイ”を植えたのは、今年で2回目。
 名(ラッカセイ:落花生)の由来は、花が受粉して落ち、地中で実を結ぶからと言う。花が受粉後の花が地面に垂れ下がり、子房が地中に潜って結実する。つまり落花生は、地面の中で実がなる。
 ”ラッカセイ(落花生)”には色々な呼び方がある。ある人の説によると、
  落花生:殻がついたもの
  南京豆:殻なしで薄皮が付いたもの
  ピーナッツ:薄皮を剥いたもの・・・とか・・でも特に根拠なし、と言う?。
 日本に来たのは東アジア経由で1706年で、”南京豆(唐人豆)”と呼ばれた。現在で多く栽培されているのは、この舶来種ではなく、明治維新以降に導入された品種(初めて栽培は1871年、神奈川県大磯町の渡辺慶次郎)。
 ラッカセイ(落花生)
 別名:南京豆(なんきんまめ)、唐人豆、ピーナッツ
 英名: peanut、groundnut
 学名: Arachis hypogaea
 マメ科ラッカセイ属
 一年草(地下結実性)
 原産地は南アメリカ大陸
  最も古い出土品は、紀元前2500年前のペルー、リマ近郊の遺跡から出土した大量のラッカセイの殻
 開花時期は6月~7月
 食用になる種子は、10月~11月に収穫