神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師らは、鹿児島県屋久島で、光合成をしない植物の新種を発見、「ヤクシマソウ」と命名した。日本の植物研究雑誌に2月19日発表した。
昨年(2015年)10月、末次特命講師と屋久島在住の写真家山下大明氏が島南部の低地照葉樹林で見つけた。東京大・東北大の研究者と分析し、よく似た「ホンゴウソウ」と雄花、雌花の構造が違うことなどから新種と確認した。「ヤクシマソウ」は、光合成をする代わりに根から菌糸を取り込んで分解して栄養を得る「菌従属栄養植物」の一種。地上に出ている高さは3cm~5cmで、先端に濃い紫色の花を付ける。
末次特命講師は「屋久島の生態系の豊かさを示す発見。低地照葉樹林は世界遺産や国立公園に指定されている地域ではないが、保護する必要があるとあらためて認識した」と言う。
◆ホンゴウソウ 岡山理科大・植物生態研究室(波田研)のHPより
ホンゴウソウ Andruris japonica (Makino) Giesen (ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属)
ホンゴウソウは多年草の腐生植物で、暗い林床下の落ち葉の間にはえる。
地上茎の長さは3~5㎝で、太さは0.5㎜以下である。葉は鱗片状で長さ1.5㎜ほどで葉緑素は無く、退化している。花は7~10月に開花し、茎の先端に長さ数cmの花序を形成する。茎の先端に雄花をつけ、その下には雌花があり、若い花は多数の柱頭をのばしている。植松栄次朗らによって三重県北部の楠町本郷の樹林内で発見されたので、この名がつけられた。日本には本種のほかに、ウエマツソウ、スズフリホンゴウソウ、タカクマソウの3種が分布している。
天気は晴れ。風があり冷たく、寒い。でも雪は融けた。
歩道横の小さな庭で、”ハナカンザシ”の花が咲いている。少し前から咲いているようで、萎れた花もある。花の花弁・・総苞(苞は葉の変形したもの)・・に触るとカサカサと枯れた感じの音がする。名(ハナカンザシ:花簪)の由来は、茎の先の花が簪(かんざし、女性の髪にさす飾り)の様だからと言う。
”ハナカンザシ”と呼ばれるのには2種類あり、草丈が20cm程で花の大きさが3cm程の白花が咲く種類、草丈が高く(50cm位)花の大きさが5cm程で白や桃色の花が咲く種類がある。写真の花は、前者の花。
ハナカンザシ(花簪)
別名:アクロクリニウム、ヘリプテラム
英名:Strawflower
キク科ハナカンザシ属
一年草(本来は多年草)
原産地はオーストラリア
開花時期は4月~7月
昨年(2015年)10月、末次特命講師と屋久島在住の写真家山下大明氏が島南部の低地照葉樹林で見つけた。東京大・東北大の研究者と分析し、よく似た「ホンゴウソウ」と雄花、雌花の構造が違うことなどから新種と確認した。「ヤクシマソウ」は、光合成をする代わりに根から菌糸を取り込んで分解して栄養を得る「菌従属栄養植物」の一種。地上に出ている高さは3cm~5cmで、先端に濃い紫色の花を付ける。
末次特命講師は「屋久島の生態系の豊かさを示す発見。低地照葉樹林は世界遺産や国立公園に指定されている地域ではないが、保護する必要があるとあらためて認識した」と言う。
◆ホンゴウソウ 岡山理科大・植物生態研究室(波田研)のHPより
ホンゴウソウ Andruris japonica (Makino) Giesen (ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属)
ホンゴウソウは多年草の腐生植物で、暗い林床下の落ち葉の間にはえる。
地上茎の長さは3~5㎝で、太さは0.5㎜以下である。葉は鱗片状で長さ1.5㎜ほどで葉緑素は無く、退化している。花は7~10月に開花し、茎の先端に長さ数cmの花序を形成する。茎の先端に雄花をつけ、その下には雌花があり、若い花は多数の柱頭をのばしている。植松栄次朗らによって三重県北部の楠町本郷の樹林内で発見されたので、この名がつけられた。日本には本種のほかに、ウエマツソウ、スズフリホンゴウソウ、タカクマソウの3種が分布している。
天気は晴れ。風があり冷たく、寒い。でも雪は融けた。
歩道横の小さな庭で、”ハナカンザシ”の花が咲いている。少し前から咲いているようで、萎れた花もある。花の花弁・・総苞(苞は葉の変形したもの)・・に触るとカサカサと枯れた感じの音がする。名(ハナカンザシ:花簪)の由来は、茎の先の花が簪(かんざし、女性の髪にさす飾り)の様だからと言う。
”ハナカンザシ”と呼ばれるのには2種類あり、草丈が20cm程で花の大きさが3cm程の白花が咲く種類、草丈が高く(50cm位)花の大きさが5cm程で白や桃色の花が咲く種類がある。写真の花は、前者の花。
ハナカンザシ(花簪)
別名:アクロクリニウム、ヘリプテラム
英名:Strawflower
キク科ハナカンザシ属
一年草(本来は多年草)
原産地はオーストラリア
開花時期は4月~7月