歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

二酸化炭素の2016年の世界平均濃度が、403ppmと過去最高を更新

2017-10-31 | 環境
 世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)は、地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)の2016年の世界平均濃度が、403.3ppm(ppmは100万分の1、体積比)で、過去最高を更新したと発表した(10月30日)。世界平均濃度は、各地の観測結果を基に算定している。
 二酸化炭素(CO2)は主要な温室効果ガスの一つである。産業革命前(約278ppm)から継続した増加が続き、45%上回る水準となった。過去10年の増加ペースは年平均2.21ppm増と、こちらも近年上昇傾向にある。2015年比での増加幅(3.3ppm)も過去最大となった。
 因みに、CO2以外の主要な温室効果ガスとなるメタン、一酸化二窒素の2016年の世界平均濃度は、それぞれ1853ppb(1ppbは10億分の一)、328.9ppbでともに最高を更新した。
 WMOのターラス事務局長は「CO2など温室効果ガスを迅速に削減せねば、今世紀末までに気温上昇が危険な状況になりかねない。しかし現時点でCO2を大気から取り除く魔法のつえはない」と指摘した。
 ◆世界の二酸化炭素排出量 IEA(国際エネルギー機関)調べ
     2014年   2013年
 中国   91.3  90.3億トン
 アメリカ 51.8  51.0億トン
 インド  20.2  18.5億トン
 ロシア  14.7  15.3億トン
 日本   11.9  12.3億トン
 ドイツ  7.2   7.6億トン
 韓国   5.7   5.7億トン
 カナダ  5.5   5.4億トン

 朝から雲が多い晴れ。風は穏やか。朝、玄関を出たら頬を冷たい風に触られた・・秋冬となっていく。
 先日”コムラサキ”の実を紹介した。今日のは、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”、”コムラサキ”の白実である。
 ”ムラサキシキブ(紫式部)”の変種で、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”と良く似る”シロシキブ(白式部)”がある。違いは、葉の大きさや実の大きさが若干違うが、葉の形である。”ムラサキシキブ”は葉の据歯(ギザギザ)が全縁にあり、”コムラサキ”の据歯は葉の半ばから先端部にあり、これで区別。
 シロミノコムラサキ(白実小紫)
 別名:小白式部(こしろしきぶ)
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
 落葉低木、丈は2m~3m
 枝は垂れ、これに花・実が付く
 開花時期は6月~8月
 花は根元から枝先へと順次咲き、果実も枝先へと付く
 花色は白色、実の色も白色


衣服貼り付け型電源となる超薄型有機太陽電池を作成

2017-10-30 | 科学・技術
 理研を中心とする共同研究チームは、厚さ3マイクロメートル(μm、1,000分の3mm)の超薄型の有機太陽電池の作製に成功した(9月19日発表)。
 これは、厚さ1μmの基板フィルムおよび封止膜を利用し、曲げたりつぶしたりしても動作する。また、衣服に貼り付けることができ、洗濯もできる。エネルギー交換効率は7.9%(従来のは4.2%)達成、さらに2時間水に浸してもエネルギー交換効率は5%程度しか低下しなかった。
 開発は、2012年に理研の研究グループが開発した有機半導体ポリマー「PNTz4T」を用いて、環境安定性に優れた逆型構造の有機太陽電池を超薄型基板上に作製できた。この超薄型有機太陽電池をあらかじめ引張させたゴムでサンドイッチすることで、伸縮性を保ちながら耐水性が大きく向上する封止を実現した。
 福田研究員は、「シャツなどに貼り付け、血圧や体温を常に測定して病気を早期発見する医療器具や、衣服と一体化した薄型スマートフォンなどの電源に使えるかもしれない」と話す。

 朝は曇、時々小雨、風がとても強い。午後2時頃より晴れ、風も穏やかになる。
 散歩道沿いの”コムラサキ”、沢山の小さな実が紫色になっている。実は径3mm程と小さいが、数十個纏まっている。
 名(コムラサキ:小紫)の由来は、実が紫式部を小さくしたものから。紫式部はやや背が高くて果実は小紫よりやや大きく、比較的パラパラとした実の付き方である。”コムラサキ(小紫)”の果実は小さく、纏まって付く。
 コムラサキ(小紫)
 別名:小式部(こしきぶ)
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
 落葉低木、丈は2m~3m
 枝は垂れ、これに花・実が付く
 開花時期は6月~8月
 花色は薄紫、実(径3mm程)は緑から紫色となる
 成実は9月~12月
 果実が白色のものがあり、シロミノコムラサキ(白実の小紫、別名:白式部)と言う


細胞周期の間期を3色で識別する次世代蛍光プローブを開発

2017-10-29 | 科学・技術
 理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索技術開発チームの宮脇敦史チームリーダーらの研究グループは、細胞周期をリアルタイムで可視化する新規蛍光プローブ「Fucci(CA)」を開発した(10月27日)。既存技術の「Fucci(SA)」ではできなかったS期とG2期を色分けし、極端に短いG1期の検出を可能にして、間期(G1・S・G2)を3色で識別し、併せて蛍光シグナル分布でM期を同定して、4つ全ての細胞周期を光学的に分離することに成功した。
 宮脇チームリーダーらは2008年に、細胞周期をリアルタイムに可視化する蛍光プローブFucci(Fluorescent ubiquitination-based cell cycle indicator:フーチ)を開発した。Fucciは細胞周期のG1期を赤の蛍光色に、S/G2/M期を緑の蛍光色に標識する蛍光プローブであるが、S期とG2期を色分けすることはできなかった。また、G1期標識の反応にはある程度の時間がかかるため、高速に増殖する細胞種の短いG1期は検出できないという問題点があった。
 共同研究グループは、Fucci技術の作動原理である「細胞周期依存的ユビキチン介在タンパク質分解」を多様に改変することで、Fucci(CA)を新たに開発した。Fucci(CA)は、細胞周期の間期であるG1期・S期・G2期をそれぞれ赤・緑・黄の3色で識別する。通常の光学顕微鏡で蛍光シグナル分布を併せて観察すればM期も識別できる、すなわち四つの細胞周期全てを光学的に分離することができる技術である。実際にFucci(CA)を用いて、培養細胞の紫外線に対する感受性がS期に最も高いことを明らかにした。さらに、Fucci(CA)は分裂直後からG1期を標識できるため、高速に増殖する未分化性マウスES細胞(胚性幹細胞)の細胞周期においても、極端に短いG1期を含めて確実に検出できることが分かった。
 ◆細胞周期の増殖
 細胞周期細胞は、分裂を繰り返して増殖する。この細胞分裂のサイクルを細胞周期と呼び、細胞周期は間期とM期に分けられる。分裂が起こるM(Mitosis:有糸分裂)期と、DNAの複製が起こるS(Synthesis:DNA複製)期、それぞれの間をつなぐG1(Gap1:複製前休止)期、G2(Gap2:分裂前準備)期からなる。サイクルは、G1→S→G2→M→G1→…に進む。

 今日は朝から雨。気温も低くなり、最高気温15℃と低い。
 賑やかな声が聞こえてくる。町内のコミセン祭り。コミセン(コミュニティセンター)で、売店出店、ホールで華道や民芸品などを展示、大広間では演芸が開演される。福祉バザーもある。
 館内の展示に秋らしいお花などがあった。秋は段々と深まる。


来春卒業予定の大学生・大学院生の就職内定率が92%と過去最高

2017-10-28 | 資格・転職・就職
 就職情報大手のディスコは、2018年春卒業予定の大学生・大学院生の就職内定率(10月1日時点)が92.7%だったと発表した(10月24日)。
 対象者は、2018年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)、インターネットで調査し回答数は1,225人。時期は2017年10月2日~10日で、10月1日時点の就職活動に関する調査。
 現在と同じ形式で調査を始めた2005年以降、同時期の内定率としては過去最高となる。堅調な企業業績や人手不足を背景に、企業の採用意欲の高さが表れた。
 内定を保有する学生の割合は男子学生よりも女子学生の方が高い。
  文系では男子91.2%、女子94.3%
  理系では男子91.1%、女子95.7%
 因みに、就職活動の費用は
  平均143,943円(前年調査より5,180円増加)
  主な内訳は
   リクルートスーツ代(シャツ、靴などを含む)38,548円
   交通費 66,170円
   備品代(新聞、書籍など) 8,060円
 活動費に地域差があり
   総額が最も高いのは「九州・沖縄」:218,348円
   最も低いのは「関東」:118,891円

 朝から晴、昼過ぎから曇。風も穏やか。
 散歩で空を見たら青空が広がっている。秋は空が素敵だ。空だけだと寂しいから、”バラ”の花と実がある・・一緒にパチリと撮影。
 バラ(薔薇)
 バラ科バラ属
 学名:Rosa
 バラ属の植物は、灌木・低木・木本性のつる植物で、葉や茎に棘があるものが多い
 開花時期は、春(5月~6月)と秋(10月~11月)に咲くものが多い
 花は5枚の花弁と多数の雄蘂を持つ
  (園芸種では大部分が八重咲き)
 花色は赤色が基本(赤色がRosaの語源)で、白色・黄色・ピンク・橙色・淡紫色などがある


文化勲章に光触媒の藤嶋氏ら5人

2017-10-27 | アート・文化
 11月3日は「文化の日」。
 政府は10月24日、2017年度の文化勲章を、光を当てると化学反応が促進される「光触媒」を発見した東京理科大学長の藤嶋昭氏ら5人に贈ると発表した。文化功労者には歌舞伎の中村吉右衛門氏、デザイン・文化振興のコシノジュンコ氏ら15人が選ばれた。
 文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は11月6日に東京都内のホテルで開かれる。
 ◆文化勲章
 奥谷博(おくたに・ひろし)洋画家。渡欧体験を通し日本人が描くべき絵画を考え、鮮やかな色彩の対比を主調とする作風を確立、美術界発展に寄与した。83歳。
 芝祐靖(しば・すけやす)雅楽奏者。宮中儀式にとどまらず、積極的な演奏活動を展開。創作や廃絶曲の復元などにも取り組み、雅楽の可能性を発信した。82歳。
 斯波義信(しば・よしのぶ)東洋文庫文庫長。宋代以降の中国社会を、商業の発展を原動力として捉え、包括的に分析。中国都市の詳細な歴史を解明した。87歳。
 藤嶋昭(ふじしま・あきら)東京理科大学長。光電気化学による水の光分解、微弱光下の光触媒作用などで、研究の端緒から応用に至るまで幅広い業績を上げた。75歳。
 松原謙一(まつばら・けんいち)大阪大名誉教授。遺伝子組み換え技術により、ウイルスタンパク質の生産に成功、B型肝炎ワクチン開発に貢献した。83歳。
 ◆文化功労者
 雨宮敬子(あめのみや・けいこ)彫刻家。女性が芸術家として活躍することが難しい時代から、道を切り開き、柔らかく温かみある女性像を制作してきた。86歳。
 竹本駒之助(たけもと・こまのすけ、本名・上田悦子=うえだ・えつこ)義太夫節浄瑠璃演奏家。人物の心理描写や状況の語り分けで卓越した技量を示す。82歳。
 吉田都(よしだ・みやこ、本名・遠藤都=えんどう・みやこ)バレエダンサー。鍛錬された技術と身体表現で、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルとして活躍。51歳。
 喜田宏(きだ・ひろし)北海道大名誉教授。インフルエンザウイルスの伝染経路や新型の出現機構を解明し、感染症の克服に向けた国際共同研究も主導してきた。73歳。
 坂口志文(さかぐち・しもん)大阪大特任教授。免疫学の分野で制御性T細胞を発見。自己免疫病やアレルギーなどにおける役割を解明、臨床応用への道を開いた。66歳。
 杉本博司(すぎもと・ひろし)写真家。長時間露光撮影の「劇場」シリーズなどを発表。ハッセルブラッド国際写真賞を受賞、日本文化の著作も多い。69歳。
 コシノジュンコ(こしの・じゅんこ、本名・鈴木順子=すずき・じゅんこ)ファッションデザイナー。各国でショーを開催、海外への和食紹介イベントでも活躍。78歳。
 鈴村興太郎(すずむら・こうたろう)早稲田大名誉教授。厚生経済学・社会選択理論の分野で、顕著な研究業績を上げ、経済学会で主導的な役割を果たした。73歳。
 高橋睦郎(たかはし・むつお)詩人・俳人・歌人。現代詩を中心に短歌、俳句、小説など広範なジャンルで精力的に創作。豊かな感性で作品世界を深めた。79歳。
 東野治之(とうの・はるゆき)奈良大名誉教授。木簡や金石文の解読を通じ、漢字文化受容の実態や法隆寺や正倉院の銘文などの歴史的価値を明らかにした。70歳。
 中村吉右衛門(なかむら・きちえもん、本名・波野辰次郎=なみの・たつじろう)歌舞伎俳優。時代物の作品で朗々とした口跡を駆使し、深い味わいを体現。73歳。
 成宮周(なるみや・しゅう)京都大名誉教授。薬理学・生化学の分野で、炎症や痛みを制御するホルモンに対する受容体を研究、臨床医学に大きな影響を与えた。68歳。
 三宅義信(みやけ・よしのぶ)日本ウエイトリフティング協会顧問。ウエートリフティング選手として日本初の五輪メダルを獲得、ジュニア選手の育成に寄与。77歳。
 村井眞二(むらい・しんじ)大阪大名誉教授。炭素と水素の結合を金属触媒を用いて切断可能であることを示すなど、有機合成手法の革新に貢献した。79歳。
 村松岐夫(むらまつ・みちお)京都大名誉教授。戦後日本の政治体制が戦前から続く官僚主導型ではなく、多元的な統治構造を持つことなどを解明した。77歳。

 朝から晴れ。風も穏やか、散歩日和。
 畑の片隅に”イヌホオズキ”を見つけた。花が咲いており、黒い実も付いている。”イヌホオズキ”に似た、”アメリカイヌホオズキ””テリミノイヌホオズキ””オオイヌホオズキ”の区別はとても難しい。花・葉・果実の付き方・果実の照りなどで区分するが何れも微妙なのだ。私は果実の付き方で区分し、”イヌホオズキ”の実は房になり、果柄が少しずつずれて付いている。
 名(イヌホウズキ:犬酸漿)の由来は、ホウズキに似ているが液果は黒く、これを包む赤橙色の萼がなく、使い道がないからと言う。別名でバカナスと呼ばれる。
 イヌホウズキ(犬酸漿)
 別名:バカナス
 ナス科ナス属
 1年草
 史前帰化植物だと考えられている
   史前帰化植物とは稲と随伴して渡来した植物
 開花時期は7月~10月
 花は径6mm位、5裂して裂辺は尖る
 果実は未熟な場合には青く、小さいトマト様
 熟すと径7mm~10mmの黒色の果実となる
 果実には光沢がない


塩野義製薬、1回服用で治療できるインフルエンザ新薬を厚労省に申請

2017-10-26 | 医学
 塩野義製薬は、1回の服用でインフルエンザに効くという新薬の臨床試験(治験)で、十分な効果が認められたと発表した(10月24日)。今年度中に厚生労働省に製造販売の認可申請を行う。世界初の画期的な医薬品になる可能性が高いため、厚労省は優先的に審査する方針で、平成30年度中にも発売される見通しだ。この薬の世界販売などでスイス製薬大手のロシュと提携しており、日本以外でも各国の審査を経て売り出す。
 インフルエンザ治療薬で効果の高い「タミフル」は、細胞内で増殖したウイルスが他の細胞に広がるのを防ぐもので、5日程度服用を続ける必要がある。新薬は、口や鼻から体内に入ったインフルエンザウイルスが細胞内に侵入しても、ウイルスの遺伝子に働きかけ増殖できなくさせる。日本と北米、アジアで計1500人を対象に行った治験では、患者に投与して30時間後にはウイルスが減少し、大きな副作用もなかったという。
 新薬(S-033188)は、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬と呼ばれる新規作用機序を持つ抗インフルエンザウイルス治療薬。1回の経口投与で治療が完結することが期待される。

 朝から晴れた良い天気。風も弱く、気温も最高気温20℃程とやや暖かい。
 美容院の裏の小さな花壇。駐車場の直ぐ横。この花壇に”ヒモゲイトウ(紐鶏頭)”の赤い花が咲いている。小さな赤いボールが繋がったようなひも状の花である。咲き始めてから1月で、開花期間は長い。
 別名は”アマランサス”。”アマランサス”はヒユ科ヒユ属の総称であるが、”ヒモゲイトウ”を単に”アマランサス”と呼ぶことが多い。
 果実は胞果で、タンパク質が白米の約2倍程でビタミンやミネラルなども豊富で消化も良いと言われる。4千年前頃から南米山岳地帯で栽培され、古代インカでは主要作物の1つだった。
 ヒモゲイトウ(紐鶏頭)
 別名:アマランサス、仙人穀(せんにんこく)
    Amaranthus、Velvet flower
 ヒユ科ヒユ属
 原産地は南米
  日本へは江戸時代に、主に観賞用として渡来
  東北地方では小規模に、アカアワなどの名前で食用に栽培される
 開花時期は8月~10月
 花は、赤または白の小花が円柱状に密生
 花穂が分枝して数本垂れ下がることもある


頻脈性不整脈に衝撃波による新規治療法開発に成功

2017-10-24 | 医学
 脈拍が異常に早くなる頻脈性不整脈は、ときには命に関わる疾患である。現在主流の治療には熱を発する高周波を用いるもの(高周波アブレーション法:高周波カテーテルを用いて心筋の不整脈の発生源となる部分を焼き切る方法)が主流であるが、様々な課題がある。このたび、衝撃波による新規治療法の開発に成功。熱を発しない、より安全、有効な治療として期待される。
 東北大学の下川 宏明教授の研究グループは、頻拍性不整脈に対するアブレーション治療分野において、熱を用いないより安全な方法として、高周波の代替に衝撃波を用いた新しい治療法を開発し、動物実験でその有効性・安全性を報告した。現在広く使用されている高周波を利用したアブレーション治療は、非常に有用ではあるものの、熱を利用することによって生じるいくつかの問題点が避けられない。具体的には、深達度の限界、心内膜損傷に伴う血栓塞栓症、炎症治癒反応の遷延化による再発である。しかし、本研究で開発した衝撃波アブレーション法は、衝撃波を用いているため熱による問題点を克服した画期的なシステムである。

 朝から晴れ。風もなく穏やかな日だ。
 丘陵地にある住宅地の道で”マメガキ(豆柿)”を見つけた。道肩の下が3m程低くなっているので木の中頃が目の高さとなっている。ほとんど落葉し、少し残った葉と果実が付いている。熟している様に見える。昨年に、一つ失敬して食べたら殆ど渋くない・・が、そんなには甘くなかった。
 昔は”マメガキ(豆柿)”の未熟果で柿渋を採取したと言う。今は柿渋を使わないから昔話となる。信濃柿(しなのがき)の別名があるが、柿渋を採るために信濃国(現在の長野県)で多く栽培されたからと言う。
 マメガキ(豆柿)
 別名:信濃柿(しなのがき)、葡萄柿(ぶどうがき)
 カキノキ科カキノキ属
 落葉小高木
 雌雄異株
 (ヤマガキの改良で出来た食用の柿は雌雄同株)
 東北アジア原産、古くに中国から渡来
 開花期は6月
 花は長さ約5mmの釣鐘形、上が4裂して反り返る、花色は淡黄白色
 果実は径1.5cm位の液果で、熟すと黄色(柿色)から黒紫色となる


糖鎖の合成阻害剤を発見、がん細胞に添加で浸潤が抑えられる

2017-10-23 | 医学
 理化学研究所疾患糖鎖研究チームの木塚康彦客員研究員、谷口直之チームリーダーらの国際共同研究チームは、化合物「6-アルキニルフコース」が、細胞が作る糖鎖の合成を阻害することを発見した(10月13日発表)。
 タンパク質が受ける修飾の中で鎖の付加が最も多く、哺乳動物に存在する半数以上のタンパク質には糖鎖が結合している。糖鎖はさまざまな病気に関わり、その代表が「がん」である。がん化した細胞では、がんの種類によって異なる特殊な糖鎖が発現している。肺がんや肝がんなどで発現が上昇する”フコース糖鎖”は、それらのがんバイオマーカーとして実際の診断に用いられている。また、フコース糖鎖の量が増えると、「浸潤・転移など悪性化」を引き起こすことから、フコース糖鎖の合成を阻害する化合物は、がんの悪性化を抑える治療候補薬の一つと考えられている。しかし、そのような化合物は、これまでほとんど開発されていなかった。
 国際共同研究チームは、「6-アルキニルフコース」と呼ばれる化合物が、細胞内でのフコース糖鎖の合成を強く阻害することを見いだした。この化合物は、フコース糖鎖の構成成分である単糖のフコースに、炭素・炭素三重結合を一つ持つアルキニル基が結合した化合物。6-アルキニルフコースを細胞に添加すると、フコース糖鎖の合成に関わる酵素の一つ(FX)を選択的に阻害することで、細胞の持つフコース糖鎖の量を大きく減少させ、その阻害効果は既存のフコース糖鎖合成阻害剤(2-フルオロフコース)よりもはるかに強いことが分かった。さらに、肝がん細胞にこの化合物を添加すると、がん細胞の増殖には影響を与えなかったが、浸潤が抑えられた。
 これより、「6-アルキニルフコース」はがんの悪性化を抑える作用を持つことが分かった。今後、6-アルキニルフコースはフコース糖鎖の役割を調べる基礎的な研究に加え、がん治療などへの応用が大きく期待できる。
 ◆浸潤(しんじゅん)
 がんの場合
 がんが原発巣から離れ、単独・複数で固まって隣接する組織や臓器へ広がっていく現象を「浸潤」と呼ぶ。浸潤した先に血管やリンパ管があれば、癌細胞が侵入し、血液やリンパ液の流れに乗って他の臓器へ転移する。

 朝は雨。10時過ぎから雨が止み、次第に青空が広がる。寒気団が南下したから、札幌では初雪、富士山でも初冠雪とか。
 近所のお庭で、塀際で咲き始めた”フジバカマ”。散房状に淡紫紅色の小さな花が付いている。茎に赤みがあり、本来の”フジバカマ(藤袴)”ではなく、雑種の園芸品種ではないかと言う(サワヒヨドリとフジバカマの雑種と推定されるサワフジバカマか)。本来の藤袴は昔は群生していたが近年激減し、準絶滅危惧種に指定されている。
 ”フジバカマ”は秋の七草の一つである。春の七草は「食」を愛で「七草がゆ」、秋の七草は花を「見る」を愛でる。
 藤袴(ふじばかま)
 萩(はぎ)
 尾花(おばな)→ 薄(すすき)
 葛花(くずばな)→ 葛(くず)
 撫子(なでしこ)
 女郎花(おみなえし)
 朝貌(あさがお)→ 「朝顔」ではなく、「桔梗」との説が定説

 フジバカマ(藤袴)
 キク科ヒヨドリバナ属
 多年生植物
 草丈は50cm~180cm
 開花時期は10月~11月
 散房状に淡紫紅色の小さな花が付く


月の地下に巨大な空洞を確認

2017-10-22 | 地質
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の発表(10月18日)。
 国際共同研究チームは、日本の月周回衛星「かぐや」に搭載された電波レーダ、月レーダサウンダーで取得したデータを解析し、月の火山地域の地下、数10m~数100mの深さに、複数の空洞の存在を確認した。確認された地下空洞の一つは、「かぐや」が発見した縦孔を東端として、西に数10km伸びた巨大なもの。
 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる領域。2009年に観測を終えたかぐやが撮影した画像に、直径と深さがそれぞれ50m縦穴が写っていた。電波を使って得た周辺の地下構造のデータを、2016年から詳しく調べたところ、この縦穴から西に向かって、幅100m程の空洞が約50kmにわたって続いていることが判った。内部は崩壊しておらず、地中の岩石などに氷や水が存在する可能性もあると言う。
 月では約10億年前まで大規模な火山活動があったと考えられている。火山活動で溶岩が流れ出ると、表面は冷えて固まるが、内部は熱いまま流れ続ける。発見された空洞は、溶岩の通り道となった「溶岩チューブ」とみられる。
 将来、月の有人探査でこの空洞を基地に利用できれば、宇宙放射線や厳しい温度環境の影響を和らげることができ、氷や水を燃料などに活用できる可能性がある。
 宇宙科学研究所の春山純一助教は「広がりが期待できる縦穴はほかにもある。将来的に基地を作るにも絶好の適地」と話している。

 朝から雨。朝食後に投票に出かけた。投票してからコーヒーを飲もうとお店に向かう。
 雨降りの散歩となった。歩道沿いに植えられている”ヒイラギモクセイ”に花が咲いている。花は雨に打たれて少し散った。雨ゆえか、香りが弱い。
 ”ヒイラギモクセイ”は”ヒイラギ(柊)”と”ギンモクセイ(銀木犀)”の交雑種と考えられている。雌雄異株であるが、雄株のみが知られており、結実しない。
 ヒイラギモクセイ(柊木犀)
 モクセイ科モクセイ属
 雌雄異株
 常緑小高木
 開花時期は10月
 開花期間は短い
 花は白い小さな4深裂の花で、僅かに芳香がある
 ギンモクセイが咲き終わった頃に咲く
 特徴による見分け
  葉のトゲトゲ
  銀木犀 < 柊木犀 < 柊
  すべすべ トゲトゲ 大きくトゲトゲ
  開花時期
  銀木犀 → 柊木犀 → 柊


脳の摂食中枢で働き、肥満の原因となる酵素を特定

2017-10-21 | 医学
 脂肪細胞から分泌されるレプチン(ホルモン)が摂食中枢に作用して食べる量を調整している。肥満の人では必ずしも食べる量が抑えられていない。レプチンが働きにくくなっているためで、その仕組みは分かっていなかった。
 基礎生物学研究所などの研究チームが、「脳の摂食中枢で働き、肥満の原因となる酵素を特定した」と9月14日に発表した。この酵素は血糖値を下げるインスリンの働きも阻害しており、同研究所の野田昌晴教授は「酵素の働きを抑制する薬が開発できれば、肥満と糖尿病を改善できる」と期待している。
 ◆レプチン(leptin)
 レプチンは脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たす16kDaのペプチドホルモンであり、食欲と代謝の調節を行う。

 朝から曇。でも直ぐに雨が降りそうな雰囲気。
 朝早くに公園を散歩。木々の紅葉が多くなってきた。秋に入った。


布に付着の血痕から出血が生前か死後かを推定する技術を開発

2017-10-20 | 科学・技術
 科学警察研究所高村彩里研究員と東京大学小沢岳昌教授らは、布に付着した血痕から出血が生前か死後かを9割前後の精度で推定する技術を開発した。
 血痕に赤外線を照射し、反射した光を人工知能技術で解析する。血痕は生存中と死亡後のどちらかで出血したのかで反射した光の波形がわずかに違うという。研究チームは生存中に出た血液を10人分、死体の血液を12人分集め、ガラスの上で乾燥させた後に赤外線を当てた。機械学習と呼ぶ人工知能技術を活用し、それぞれの反射光の特徴を見つけた。布の影響を取り除く独自の計算手法も開発した。様々な布にしみこませた血痕で試した。ポリエステル生地では95%、デニム生地では91%、木綿生地では86%の精度で出血が生前か死後かを判別できた。
 赤外線を使う新手法を活用できれば、証拠品を傷つけずに解析できる利点がある。犯罪捜査の現場に応用できれば、事件が起きた経緯が詳しく分かると期待している。
 今後、より多くのデータを集め、判別する精度を高める。精液や尿などの体液を解析する手法の開発も目指す。

 朝から小雨。日本列島に台風が接近し、数日は雨模様が続きそうだ。畑作業もお休み。
 お庭を手入れしている。声を掛けたら鉢植えの”チョウジ”と言うお花を見せてくれた。四角形をした茎先や葉腋から花穂を出し細長い筒状の先が2つに割れた口唇形の花が咲いている。
 後で調べたら、”アキチョウジ(秋丁子)”と言い、その変種に”セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)”がある。これらの分布は、”アキチョウジ”が岐阜県以西に分布し、”セキヤノアキチョウジ”は関東と中部地方に分布する、とある。その区別は、”セキヤノアキチョウジ”の花は花の先端の上唇の跳ね上がり部分が少し尖っており、”アキチョウジ”は花柄が短く花先端の上唇の跳ね上がり部分が尖っていないと言う・・私には判らない。
 お庭のお花は、”セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)”と思う(お庭は仙台にある)。”アキチョウジ(秋丁子)”の名の由来は、秋に青紫色の唇形の花で「丁字」形の花であるから、と言う。「関屋」とは昔の関守の家(関所を守る家)近くに咲いていたから。
 セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)
 シソ科ヤマハッカ属
 多年草
 草丈は数十cm~1m
 学名:Plectranthus effusus
 原産地は日本
   ”アキチョウジ”は岐阜県以西に分布
   ”セキヤノアキチョウジ”は関東と中部地方に分布する
 開花時期は8月~10月
 花色は青紫色や白色


小さい子どもがいる世帯で、妻の育児時間は1日あたり3時間45分

2017-10-19 | 世相
 総務省の社会生活基本調査(2016年)によると、6歳未満の子どもを持つ妻が育児にかける時間は1日あたり3時間45分。
 調査は5年ごとに実施している。2016年調査は2016年10月20日時点で、全国8万8千世帯のうち、6歳未満の子どもがいる世帯が対象。結果は、2017年(平成29年)9月15日に発表。
 妻の家事時間は2011年の前回調査から28分、20年前からは1時間1分それぞれ減った。育児時間は前回調査から23分、20年前から1時間2分それぞれ増えており、家事にかけていた時間を育児に使う傾向となっている。
 総務省は家事の時間が短くなった要因として、食器洗浄機や自動掃除機といった時短家電の普及で「家事に時間を割かなくて済むようになった」としている。
 ◆6歳未満の子供を持つ夫・妻の家事関連時間の推移(平成8年~28年)
     夫(時間.分)
     平成8年 平成13年 平成18年 平成23年 平成28年
 家事関連 0.38   0.48   1.00   1.07   1.23
   家事 0.05   0.07   0.10   0.12   0.17
 介護・看護 0.01  0.01   0.01   0.00   0.01
   育児 0.18   0.25   0.33   0.39   0.49
  買い物 0.14   0.15   0.16   0.16   0.16
     妻(時間.分)
 家事関連 7.38   7.41   7.27   7.41   7.34
   家事 4.08   3.53   3.35   3.35   3.07
 介護・看護 0.03  0.03   0.03   0.03   0.06
   育児 2.43   3.03   3.09   3.22   3.45
  買い物 0.44   0.42   0.40   0.41   0.36

 朝から小雨。予報では夕方まで雨。気温は低く、最高気温12℃と11月下旬並みとか。ストーブを出して、寒さに準備。
 昨日は、明日雨だからと畑の整理と準備。お隣の畑を見たら、”パセリ”がとう立ちし花が咲きだしていた。時期はずれの開花かな。
 花は、茎先に複散形花序(沢山の小枝とその先に花が付く)を出し、枝先の花は2mm程ととても小さい。花色は、白色であまり目立たない。花姿はレースフラワーに似ている。
 ”パセリ”は料理で香草や添え物として良く使われるハーブである。利用の起源は古代ローマで、当時最も利用されたハーブと言われるとの事。このパセリには、葉の縮れがあるカーリーパセリ(P.crispum)や葉に縮れのないイタリアンパセリ(P.neapolitanum)などがある。日本では前者の縮れ葉が一般的である。
 因みに、和名はオランダ芹(オランダゼリ)と言う。
 パセリ
 別名:オランダゼリ
 学名:Petroselium crispum
 セリ科オランダゼリ属
 二年草
 原産地は地中海沿岸
 日本には1709年にオランダから渡来
 長崎で栽培され、オランダゼリと呼ばれた
 開花時期は5月~7月


85%がパスワードを使い回し

2017-10-17 | デジタル・インターネット
 トレンドマイクロ株式会社(情報セキュリティの関連製品やサービス)は、ログインが必要なウェブサービスでのパスワードの利用や管理の実態を調べる「パスワードの利用実態調査 2017」の結果を発表した(10月5日)。調査期間は2017年6月22日-23日。調査対象は515名。
 これよると、
 「あなたはパスワードを使い分けていますか」という問いに対し
  85.2%がパスワードを使いまわすと回答した
  2014年の調査時には、93.1%が使い回しをしていると回答しており、前回より7.9ポイント下がっている。
 使いまわすパスワードの数に関して、
  2014年には「2~3種類を使いまわす」が56.4%を占めていた
  今回の調査では41.4%と15ポイント減少している
  2014年の「4~5種類を使いまわす」が、12.0%
  今回の調査では、17.7%へと5.7ポイント増加している
   使いまわすパスワードの数を増やすことにより、リスク低減を試みる傾向がある
 「ID、パスワードを使いまわす理由はなんですか」という問いでは、
  異なるパスワードを設定すると忘れてしまう:69.7%
  異なるパスワードを考えるのが面倒:45.3%
   異なるパスワードを設定することへの課題が浮き彫りになった
 パスワードの管理方法では、
  手帳やノートにメモする:最も多く 44.7%
  書いたり、保存せずに覚えておく:26.4%
  2014年の調査でも同様の結果が出ており、ウェブサービスのパスワードというデジタル情報の管理に、手書きのメモや記憶に頼るという、アナログな方法をとる回答者が依然多いことがわかる。
 同じID・パスワードを使いまわす利用者を標的に、不正ログインを行う「アカウントリスト攻撃」の対策には、ウェブサービスごとに異なるパスワードを設定することや、安易なパスワードを設定しないことが大切だ。同社では、複数のパスワードを自動的に生成する機能や、1つのマスターパスワードで複数のID・パスワードを管理できる機能をもつパスワード管理ツールなどを活用することが有効な対策と提案している。

 天気は晴れ。気温は最高気温16℃とかで、昨日よりは少し暖かい。
 散歩道の横に”コキア”が植えられており、赤く色づいている。お花が咲き、紅葉もしている。お花は実となり、実(種)は球形の胞果(果皮の中に種子が入る)で、「とんぶり」と呼ばれ食用となる。この「とんぶり」は形・色・歯ざわりがキャビアに似ているので「畑のキャビア」とも呼ばれる・・プチプチとした食感ではあるが淡泊な味。
 コキア
 別名:箒木(ほうきぎ)、箒草(ほうきぐさ)
  昔は茎を乾燥させて箒(ほうき)を作ってました
 学名:Kochia scoparia
 アカザ科ホウキギ属
 一年草
 原産地は南ヨーロッパ、アジア
 中国から平安時代に渡来
 開花時期は8月~9月
 雌雄同株で、花には雄花と雌花がある。淡緑色の萼があるが、花びらはない。
 赤い小さな花びらの様なのが5つ付いているは、雄花の雄しべ


新しい大腸がん早期診断マーカータンパク質を発見

2017-10-16 | 医学
 近年、大腸がんの罹患者数は増加傾向で、2017年の部位別罹患者数はトップクラスである。このため、大腸がんの早期診断・早期治療が必要となる。しかし、現在の大腸がんスクリーニング検査である便潜血検査は、出血のない早期大腸がんでは陰性となる可能性が高く、痔核や大腸炎などの良性疾患では陽性となるなどの理由で診断精度が高いとは言えず、早期大腸がんの診断には有効性が低いと言われる。現在の大腸がんの腫瘍マーカーとして臨床の現場で用いられている「CEA(carcinoembryonic antigen):がん胎児性抗原の略称」が早期大腸がん患者を発見できる確率は4割弱だとされている。これより、大腸がんの新しいバイオマーカーの開発は、大腸がんの早期発見に不可欠である。
 医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)は、従来の腫瘍マーカーの精度を大きく上回る新しい大腸がん早期診断バイオマーカータンパク質を発見したと発表した(10月10日)。この研究は、同研究所の朝長毅プロジェクトリーダーと白水崇研究員らの研究グループによるもの。研究成果は「Scientific Reports」に掲載された。
 研究グループは、大腸がんに関連する過去の文献からバイオマーカー候補となりそうなタンパク質をリストアップし、それらのタンパク質について、ターゲットプロテオミクスの手法を用いて、血清中の細胞外小胞(エクソソームを含む)において検出できないか検討した。
 結果、リストアップされた約700種類の大腸がんバイオマーカー候補タンパク質のうち、約350種類のタンパク質が細胞外小胞で検出することができ、最終的に、22種類のタンパク質、37種類のペプチド(1つのタンパク質あたり1または2ペプチド)が大腸がん患者血清中で有意に発現量が増加していることを見出した。更に、それらのペプチドがどのくらい高精度で大腸がん患者と健常者を見分けることができるかについて検討したところ、アネキシンファミリーに属する4種類のペプチドは、9割以上の高い精度で大腸がん患者を見分けることができた。現在の大腸がんマーカーとしての「CEA」が早期大腸がん患者を発見できる確率が4割弱であることを考えると、発見したバイオマーカーペプチドは、従来のバイオマーカーの精度をはるかに凌駕している。このアネキシンファミリーに属するタンパク質は、大腸がん組織で発現増大していること、大腸がんの発生、進展に関与していることが知られていることから、今回の血中でのアネキシンファミリータンパク質の検出は、大腸がんの発生を早期に検出できることを示唆している。
 今後、本研究はデンカ生研株式会社と共同で、この新規大腸がんバイオマーカータンパク質の測定法の開発を進めていく予定であり、5年後の実用化を目指す、とのこと。
 ◆バイオマーカー(biomarker) 生物学的指標
 尿や血清中の生体由来の物質で、生体内の生物学的変化を定量的に把握できるマーカー(指標)となるもの。
 血清中のGPT・GOT等(肝機能の評価)、尿中に含まれるアルブミン(腎機能の評価)、血糖値やコレステロール値(生活習慣病の評価)などである。広くは、生体由来の物質だけでなく、血圧・心電図・骨密度やPET画像・肺機能なども含まれる。

 今日の天気は朝から曇。気温は低く、最高気温が14℃と15℃以下とか。寒い訳だ。冬物衣類を用意しなくては。
 ”イチイ”に赤い実が付いている。”イチイ”は雌雄異株、なのでこの木は雌株。赤い実と言ったが、赤いのは外側の多汁質の仮種皮で、中には黒い丸い種子がある。赤い仮種皮は甘く、小さい頃には良く採って食べた。その頃は”オンコ”と呼んでおり、この名はアイヌ語(onko)からとの事、東北地方の方言となっている。黒い種子に有毒アルカロイドのタキシンが含まれており、食べられない・・食べても固くて苦い。
 ”イチイ”は庭木や生垣で良く使われる常緑針葉樹である。
 名(イチイ:一位)の由来には、古代(一説には仁徳天皇の時代)に高官の笏の材料にこの木が使われたからとの説、この木を使って笏を作った人が一位を賜ったとの説などがある。これらの説の様に木材として、緻密で狂いが生じにくく加工しやすく、光沢があって美しく、工芸品・天井板・鉛筆材など使われる。岐阜県飛騨地方の伝統工芸「一位一刀彫」が有名。
 イチイ(一位)
 別名:笏の木(しゃくのき)、蘭(あららぎ)、おんこ
 英名:Japanese yew
 学名:Taxus cuspidata
 イチイ科イチイ属
 常緑針葉樹
 寒さに強く、北海道までの寒冷地帯でも育つ
 開花期は3月~4月
 果実は10月頃に熟す


旧基準の建物の16%は耐震不足で、6強以上で倒壊の恐れ

2017-10-15 | ニュース
 国交省などによると、1981年以前の旧耐震基準で建てられたホテル・病院・小中学校などの建物のうち、一定規模以上の約8700棟の耐震性を診断したところ、約16%が震度6強~7の地震で倒壊や崩壊の恐れがあることがわかった。
 10月現在で、北海道・東京都・和歌山県は公表に至っていないが、ほかの44府県の各自治体(大津市を除く)は結果を公表した。棟数は計約8700棟。
 診断は2013年11月施行の改正耐震改修促進法に基づくもの。震度6強~7の地震でも倒壊・崩壊しないとする新耐震基準(81年6月導入)以前に建てられた3階建て5千平方メートル以上の宿泊施設・病院・店舗、2階建て3千平方メートル以上の小中学校といった多くの人が利用する建物などが対象である。
 所有者が2015年末までに診断を受け、報告を受けた自治体が結果を公表することが求められている。

 朝から曇。今日は1日雨が降らない、の予想。
 ”ミゾソバ”の隣で、小さな花が咲いている。花に見える赤いツブツブ、赤い花弁(はなびら)ではなく咢(がく)である。だから花が枯れずに何時までも咲いている様に見える。
 タデ(蓼)と言うと、”ヤナギタデ(柳蓼)”を言い、これには茎・葉に苦味がある・・これを好んで食べる虫(蓼虫:たでむし)もいる。ことわざ「蓼食う虫も好きずき」がある。辛味がなく香辛料には使えないタデが”イヌタデ”。”ヤナギタデ”に似る、が違う・役に立たないものに付けられた”イヌ”・・これが名の由来らしい。
 イヌタデ(犬蓼)
 タデ科イヌタデ属
 一年草
 茎先に付く花穂は長さ数5cm
 花期は6月~10月
 別名にアカマンマ(地方で)
 アカマンマとは赤飯のこと、ままごと遊びに使った
 イヌタデは食用にできると言う。辛味がないので香辛料にはならないが、花の咲く前なら煮物・油炒め・揚げ物でも食べられる、らしい・・食べたことはない。