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精子異常による男性不妊は血中PCB濃度と関連する

2017-03-31 | 医学
 東北大学の有馬隆博教授、仲井邦彦教授らにより、「精子異常による男性不妊と環境由来化学物質であるポリ塩化ビフェニル(PCB)の血中濃度の上昇に関係がある可能性が示された」と発表(2月13日)。詳細は「Scientific Reports」(電子版)に掲載された。
 研究グループは、PCBがヒト精子のエピゲノム異常に関与し、男性不妊症に影響するのではないかという仮説のもとに解析を実施。
 不妊治療を受けた男性221人を対象に、血中PCB濃度と精子異常の関係性を分析。その結果、被験者のうち精子の数が極めて少ない「乏精子症」の30人は、精子が正常な人と比べて、血中PCB濃度が平均して1.6倍高いことが分かった。さらに、精子と卵子が受精する際に、遺伝子の働きをコントロールする「DNAメチル化」という反応に着目して、精子の数との関係性を調べたところ、精子の数が正常な人はDNAメチル化に異常がある人の割合が約17%にとどまったが、乏精子症の場合はその割合が約70%と高かった。また、DNAメチル化反応が異常な精子で体外受精を行ったところ、正常な精子と比べて妊娠率が低下することも判明。これらの結果かから研究グループは、PCBが精子のメチル化に悪影響を及ぼして精子数を減少させ、不妊につながっている可能性があるとみている。
 これより、PCBなどの環境由来化学物質は生殖細胞(性腺)に影響を与え、オスのメス化や精子数減少などを引き起こしていると考えられているとするほか、精子数が少ない乏精子症の原因の一端が明らかになったとしており、今後のヒト男性不妊症の原因と病態解明、治療法開発に役立つことが期待されるとコメントしている。
 ◆精子の損傷
 生殖能力は、精子の遺伝子の損傷が2割程から低下し、3割~4割になると不妊となる。
 男性不妊の原因として、環境ホルモンとよばれる環境汚染化学物質(PCBやDDT等)が懸念されている。PCBは環境残留性と人体への内分泌攪乱作用があり、精子数減少や運動率の低下などが引き起こされることが報告されている
 PCBは電気製品の絶縁油、熱交換器、ノンカーボンの感圧複写紙など幅広い分野で使われていた。人間や動物の体内に蓄積されると、ほとんど排泄されない強い毒性があることが明らかになり、1972年に製造・使用が中止された。しかし、PCBを使用した機械類は廃棄されないまま、現在も公共施設などで使われている。

 今日で3月がお仕舞。感覚的に、4月から本格的に春と思っている。
 空は曇。散歩道沿いの空地で”フキノトウ”を見つけた。少し開き加減だが、まだまだ美味しく頂ける。
 ”フキノトウ(蕗の薹)”はフキ(蕗)の花の蕾で、葉が出る前に花蕾(フキノトウ)だけが地面に出てきたのだ。早春の雪解けの防寒のためか、蕾を苞(ほう)が厚く取り巻いている。
 フキノトウ(蕗の薹)
  フキ(蕗)の蕾
 キク科フキ属
 原産地は日本、樺太・朝鮮半島・中国にも分布する
 多年草
 蕾の状態で摘み採り、煮物・味噌汁・ふきのとう味噌などで食べる
(花が咲いてしまうと苦い)


医学分野の「ガードナー国際賞」、遠藤章特別栄誉教授ら5人に

2017-03-30 | 学問
 カナダのガードナー財団は、医学分野で大きな発見や貢献をした研究者に贈る「ガードナー国際賞」に、遠藤章・東京農工大特別栄誉教授(83)ら5人を選んだと発表した(3月28日)。
 遠藤さんは、血中コレステロール値を下げる高脂血症治療薬の原型となる物質「スタチン」を青カビから発見した。心不全などの病気の予防と治療につなげた功績が評価された。「スタチン」は、昭和62年に動脈硬化の治療薬として発売され、現在では毎日推計4000万人が使う薬として知られている。心臓発作や脳卒中の危険を下げるほか、卵巣がんや全身の骨を形づくる元となる軟骨ができない「軟骨無形成症」という難病の治療にも有効な可能性があるとされる。
 同賞は、受賞者が後にノーベル賞を受賞するケースが多いことで知られる。日本人でも、ノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典・東京工業大栄誉教授や山中伸弥・京都大教授が過去に受賞した。
 ◆2017年ガードナー国際賞
 遠藤章特別栄誉教授
 David J. Julius
 Lewis E. Kay
  w:Rino Rappuoli
  w:Huda Zoghbi

 天気は晴れ。少し暖かくなり、最高気温13℃とか。
 小さな空き地で、”ヒマラヤユキノシタ”の花が咲き始めた。大きなシャモジの様な丸い葉で、花茎を伸ばしてピンク色の花径1cm程の花が纏まっている。
 ”ヒマラヤユキノシタ”が属するユキノシタ科ベルゲニア属は10種程が知られており、種間雑種も多い。”ヒマラヤユキノシタ”はベルゲニア・ストレイチー(Bergenia stracheyi)に付けられた名であるが、交雑種も含めてヒマラヤユキノシタと呼んでいる事が多いと言う。名(ヒマラヤユキノシタ:ヒマラヤ雪ノ下)の由来は、ヒマラヤ原産で雪の下科から、の説がある。
 ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪ノ下)
 別名:大岩軍配(おおいわぐんばい)、桜鏡(さくらかがみ)
   ウインター・ベゴニア(Winter begonia) 、ベルゲニア(Bergenia)
 ユキノシタ科ベルゲニア属
 耐寒性常緑多年草
 原産地はヒマラヤ山脈周辺、明治初めに渡来
 開花時期は3月~5月
 花色には赤色・白色がある


マンガ大賞2017が発表された

2017-03-29 | 世相
 マンガ大賞2017は、2016年1月1日から12月31日までに単行本が発売された作品のうち、最大巻数が8巻までのマンガ作品(過去にマンガ大賞を受賞した作品は除く)から、一選考員が最大5作品に投票し、得票数上位13(同率順位含む)作品をノミネート作品とし、選ばれた。
 運営は、マンガ大賞実行委員会が行う。選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たちである。発起人はニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。2008年3月末に第1回マンガ大賞が発表された。
 ◆マンガ大賞2017
 大賞 「響~小説家になる方法~」柳本 光晴
 2位 「金の国 水の国」岩本ナオ
 3位 「ダンジョン飯」九井 諒子
 4位 「アオアシ」小林有吾・協力:上野直彦
 5位 「波よ聞いてくれ」沙村広明
 6位 「約束のネバーランド」出水ぽすか・白井カイウ
 7位 「ゴールデンゴールド」堀尾省太
 8位 「ファイアパンチ」藤本タツキ
 9位 「ハイスコアガール」押切蓮介
 10位 「からかい上手の高木さん」山本崇一朗
 11位 「私の少年」高野ひと深
 12位 「東京タラレバ娘」東村アキコ
 13位 「空挺ドラゴンズ」桑原太矩

 晴れ。気温が少し高く、最高気温11℃とか。最高気温が10℃以上になると、暖かさを感じる。
 ボケの花が咲き出した。名(ボケ:木瓜)の由来は、木になる瓜だから木瓜(もけ、ぼっくわ)で、これが転訛して”ボケ”となったと言う。
 花色は基本的に紅・淡紅で、白や白と紅の斑などがある。花色や由来・季節などによって色々な名で呼ばれる。
   唐木瓜:ぼけ(木瓜)の異名。中国から渡来したから
   緋木瓜:花色が緋色から
   寒木瓜:冬(11月)に咲くボケ
   淀木瓜:真紅で小輪
   白木瓜:花色が白色
   更紗木瓜:花色が紅地に白
   広東木瓜:淡紅色で大輪
   長春木瓜:四季咲き
 ボケ(木瓜)
 別名:放春花(春を呼ぶ花)
 バラ科ボケ属
 落葉低木(樹高は1m~2m)
 中国原産、平安時代に渡来
 開花時期は3月~4月
 花の径は3cm前後、花色は紅・淡紅、白、白と紅の斑など


世界遺産ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~

2017-03-28 | 催事
 世界遺産ラスコー展に行ってきた。迫力ある彩色画に圧倒される。
 会場:東北歴史博物館
 開催期間:2017年3月25日(土)~5月28日(日)
 展示構成
  1章:衝撃の発見、壁画の危機、そして閉鎖黒い牝牛《実物大復元》
  2章:よみがえるラスコー洞窟雄牛の広場《シアター映像》
  3章:洞窟に残されていた画材、道具、ランプの謎絵の具《顔料》
  4章:ラスコー洞窟への招待褐色のバイソン《実物大復元》
  5章:ラスコーの壁画研究トリ人間?謎に満ちた「井戸の場面」《実物大復元》
  6章:クロマニョン人の世界:芸術はいつ生まれたのか泳ぐシカ《実物大復元》
  7章:クロマニョン人の正体:彼らはどこから来たのかクロマニョン人《復元模型》
  8章:クロマニョン人がいた時代の日本列島
 国立科学博物館(東京)に続いて仙台で実施される展示会である。大評判で26万人を超える来場者だったとか。
 フランス南西部のヴェゼール渓谷にある洞窟(ラスコー洞窟)に、躍動感溢れる動物たちの彩色画が発見された。壁画を描いたのは2万年ほど前のクロマニョン人。ラスコー洞窟の壁画は、彼らが描いた数ある壁画の中でも色彩の豊かさや、技法、そして600頭とも言われる描かれた動物の数と大きさなどが格別に素晴らしく、1979年に世界遺産に登録された。


第12回オタク川柳大賞が発表

2017-03-27 | 世相
 第12回オタク川柳大賞が発表される(3月22日)。
 オタク川柳とは、株式会社インターリンク主催のコンテストで同社の登録商標。ここで詠まれた川柳自体も指す。
 オタク川柳大賞(ネ申de賞)は、オタク川柳選考委員会が選出した20句をWEB一般投票して決定する。
 ◆第12回オタク川柳賞 10位
 応募総数10640句 投票総数6972票
 ネ申大賞(1位)
  「君の名は」聞いてくれたのポリスだけ 1373票 全全全然大丈夫
 天才優秀賞
  (2位)逃げ恥だ?こちらは常に生き恥よ 728票 人間をダメにする機械こたつ
  (3位)「可愛すぎ・・尊い・・」だけで意思疎通 620票 深刻な語彙力
 職人佳作
  (4位)チケ3万グッズで10万靴千円 589票 しらふ
  (5位)気になるの婚期じゃないの今期なの 473票 私気になります
  (6位)子に課金何故にレベルが上がらない 396票 りんしの
  (7位)コミケ前胸とミシンが高鳴るの 350票 しゅーぶる
  (8位)アニメイト彼氏と来るやつまじ何なん? 312票 空気おいちい
 特別賞
  (9位)ゴゴゴゴゴ実写化するの誤誤誤誤誤 273票 やれやれだぜ
  (10位)聖地では押さない駆けないニヤつかない 256票 わんだあ
 入選 10句

 朝から雨。気温も低く最高気温6℃とか。春はまだまだ。
 大きな花が咲いている”スイセン”。一茎一花の”ラッパ水仙”かな。 3月中旬頃から咲き出すのは、ラッパ水仙や口紅水仙などの大きな花の水仙だ。
 ”スイセン”の名は、漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」から。漢名の水仙は、中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」から。
 スイセン(水仙)
 別名:雪中花(せっちゅうか)
 ヒガンバナ科スイセン属
 耐寒性多年草(球根植物)
 原産地:地中海沿岸、中国経由で日本に渡来
 開花時期:12月~4月
 全草に特に鱗茎(りんけい、所謂球根)毒があり食べると危険


世界の生活費ランキング1位はシンガポール、東京4位・大阪5位

2017-03-25 | 社会・経済
 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、世界主要都市の駐在員生活費指数ランキングを発表した(2017年3月21日)。
 調査は、食品・飲料・衣料・家庭用品・日常品など160の製品やサービスの価格をドル建てで算出し、ランク付けした。対象は、世界130都市以上。これに基づくと、パン1kgの値段は、シンガポールでは3.55米ドル、パリでは6.81ドル、アルマトイでは0.9ドル。テーブルワインのボトルは、シンガポールでは23.68ドル、パリでは10.35ドル、アルマトイでは5.15ドルだった。
 ◆世界主要都市の生活費指数ランキング(2017年版)
 1位:シンガポール
 2位:香港
 3位:チューリヒ
 4位:東京(16年版では11位)
 5位:大阪(16年版では14位)
 6位:ソウル
 7位:ジュネーブ
 7位:パリ
 9位:コペンハーゲン
 9位:ニューヨーク
 11位:ロサンゼルス

 今日は曇り~晴れ。風は弱いが気温が高くないので、寒い。
 空地で”ミチタネツケバナ”の小さな白い花を見つけた。茎に沿って鋭角に細長い棒状の実(長角果)、小葉は小さく楕円形から円形、茎には少しの毛がある。
 タネツケバナ(種漬花)の名の由来は、種籾(たねもみ)を水に浸ける頃に花が咲くからとの説と、実が熟すと種を四方に飛ばして発芽させて繁殖力が強から(種付花)の説があり、前者説が有力かな。田圃などの湿った所で多く見られるのは”タネツケバナ(種漬花)”、道(路傍)などのやや乾燥した所で育つのは”ミチタネツケバナ(道種漬花)”。写真の花は、雄蕊が4本で、茎にほとんど毛がないので、”ミチタネツケバナ(道種漬花)”と、思う。
 ミチタネツケバナ(道種漬花、路種漬花)
 アブラナ科タネツケバナ属
 越年草または一年草
 ヨーロッパ原産の帰化植物
 渡来したのは新しく、1970年代と言われる
 開花時期は2月~3月
 花は小さく白色、アブラナ科特有の四弁花(十字花)
 果実は直立して花を挟んでいる


2016年度日本芸術院賞に9人、一柳慧さんら3人に恩賜賞

2017-03-24 | アート・文化
 日本芸術院は、優れた芸術活動を表彰する2016年度日本芸術院賞を作曲家の一柳慧さんら9人に贈ると発表した(3月22日)。一柳さん、高木さん、渡辺さんの3氏には特に顕著な業績を認め、恩賜賞も贈る。
 授賞式は6月199日に日本芸術院会館で開かれる。
 ◆恩賜賞・日本芸術院賞
 書家・高木聖雨(67):本名高木茂行、古典に現代の書を融合させた作品
 評論家・渡辺保(81):本名渡辺邦夫、演劇全般の長年にわたる評論の業績
 作曲家・一柳慧(84):交響曲や伝統音楽など多岐にわたる作曲活動
 ◆日本芸術院賞
 日本画家・西田俊英(63):「森の住人(すみびと)」
 洋画家・根岸右司(79):「古潭風声(こたんふうせい)」
 小説家・高樹のぶ子(70):本名鶴田信子、豊かな物語性を織り込んだ小説を造型
 能楽師・大槻文蔵(74):優れた舞台成果、大阪能楽界の発展と後進育成
 歌舞伎俳優・市川左團次(76):本名荒川欣也、「助六由縁江戸桜」の髭の意休役など
 歌舞伎長唄唄方・鳥羽屋里長(81):本名川原壽夫、長年にわたる歌舞伎長唄の業績

 今日の天気は晴れ。気温は平年並みと高くはない。
 街に出かけ、ビル敷地の植栽地を見る。ここに植えられている”フッキソウ”に花が咲いているかを見る。茎頂に穂状花序の雄花、雌花が付く。雄花・雌花ともに白色で花弁が無く、雄花は茶色の太い4本の雄蕊を持ち、雌花は2本の花柱を持った子房がある。 雄花は花序の先に沢山で、雌花はその下に付く。多数の葉が茎にラセン状に付く。
 名(フッキソウ:富貴草)の由来は、青葉が絶えない常緑性から、その姿を繁栄に擬えたとされる。別名も縁起が良い、キッショウソウ(吉祥草)、キチジソウ(吉事草)。
 フッキソウ(富貴草)
 別名:吉祥草(きっしょうそう)、吉事草(きちじそう)。
 ツゲ科フッキソウ属
 学名:Pachysandra terminalis
 原産地は日本、中国
 開花時期は4月~5月


コンサート、アンサンブル”パナ”の声楽会

2017-03-23 | 音楽
 曇り。午前は一時的に強く雨が降った。気温は平年並みで、寒い。
 雨・寒さに負けず、宮城野区文化センター・パトナホールに出かけ「19thワンコインコンサート 春、別れと出会い・・・時代とともに・・・」を聞いてきた。懐かしく、楽しく聴きました。
 アンサンブル”パナ”による声楽会である。相澤さんのお話によると、”パナ”は古語の”はな(花)”のことで、”ファナ”に変化し、現在の”はな(花)”となった。
 19thワンコインコンサート 春、別れと出会い・・・時代とともに・・・
 アンサンブル”パナ”
  うた 相澤優子さん、菊池万希子、ヒューレット・マリさん
  ピアノ 千葉祥子さん
 プログラム
  春のよろこび 作曲:バッハ 編曲:入野義郎
  春のあしおと 作詞:富田博 作曲:海鉾義美
  春の歌    作詞:野口雨情 作曲:草川信
  春の小川   作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
  春      作歌者未詳   作曲者不明
  水のゆくえ  作詞:橘糸重  作曲:瀧廉太郎
  花      作詞:武島羽衣 作曲:瀧廉太郎
  パリの空の下 作詞:ジャン・アンドレ・デレジャック 作曲:ユベール・ジロー
  春の夢    作詞:ウィルヘルム・ミュラー 作曲:シューベルト
  蛍の光    スコットランド民謡
  4月     作詞:ロッコ・パッリアーラ 作曲:トスティ
  カタリ・カタリ ナポリ民謡

フォーブス世界長者番付2017年版、世界1位はビル・ゲイツ

2017-03-22 | 社会・経済
 アメリカの経済誌「フォーブス」は2017年版の世界長者番付(The World's Billionaires)を発表した(3月20日)。
 資産総額10億ドル(約1130億円)以上の「ビリオネア」をランク付けしたものである。「ビリオネア」の数は昨年の1810人から2043人(13%増)となった。ここ1年で資産額が増加した人の数は、減少した人の3倍に達している。
 世界1位は、ビル・ゲイツで資産総額を昨年の750億ドルから860億ドル(約9兆7000億円)に増やし、4年連続かつ過去23年間で18回目となる首位である。
 日本1位は、世界番付34位の孫 正義(212億ドル)である。
 ◆フォーブス世界長者番付(2017年版)
 1位:ビル・ゲイツ/860億ドル(米国/マイクロソフト)
 2位:ウォーレン・バフェット/756億ドル(米国/バークシャー・ハサウェイ)
 3位:ジェフ・ベゾス/728億ドル(米国/アマゾン・ドットコム)
 4位:アマンシオ・オルテガ/713億ドル(スペイン/ザラ)
 5位:マーク・ザッカーバーグ/560億ドル(米国/フェイスブック)
 6位:カルロス・スリム・ヘル/545億ドル(メキシコ/通信事業)
 7位:ラリー・エリソン/522億ドル(米国/ソフトウエア事業)
 8位:チャールズ・コック/483億ドル(米国/複合事業)
 8位:デービッド・コック/483億ドル(米国/複合事業)
 10位:マイケル・ブルームバーグ/475億ドル(米国/ブルームバーグ)
 日本の上位
 34位:孫 正義/212億ドル(ソフトバンク)
 60位:柳井 正/159億ドル(ファーストリテイリング)
 102位:滝崎武光/123億ドル(キーエンス)
 250位:三木谷浩史/58億ドル(楽天)
 385位:森 章/44億ドル(森トラスト)

 朝は曇りで肌寒い。11時頃より日が射し、少し暖かくなってきた。
 散歩道で”フユシラズ”の花を見つけた。名(フユシラズ)の由来は、冷たい風や雪にも負けずに咲き、真冬でも次々と花をつける。もう春が近い。
 ”フユシラズ”はキンセンカ(金盞花)より古い時代に渡来したと言われ、ホンキンセンカ(本金盞花)とも呼ばれる。キンセンカ(金盞花)と同属で、キンセンカよりも小さい黄色の花を付け、ヒメキンセンカとも呼ばれる。
 フユシラズ(冬知らず)
 別名:姫金盞花(ひめきんせんか)、本金盞花(ほんきんせんか)
 キク科カレンデュラ属
 耐寒性宿根草
 原産地は地中海沿岸、10世紀頃の渡来と推測される
 主な開花時期は11月~5月
 花は径2cm位、花色は橙・黄色
 花は日が当ると開き、夜は花を閉じる


重力値を40年ぶりに更新、体重が髪の毛1本分軽く?

2017-03-21 | 科学・技術
 国土地理院は、日本各地で測定した基準となる「重力値」を40年ぶりに更新した(3月15日)。国土地理院が現行の重力基準値を整備したのは1976年である。整備後、東日本大震災・熊本地震など地殻変動が相次ぎ、従来の数値とのズレが生じた。重力測定装置の性能アップもあり、全国263ヵ所で測定したデータをもとに、重力点を更新した。「日本重力基準網2016(JGSN2016)」として公表する。
 改定に伴う重力値の変化は、最大で地上での重力値の-1×10-5%(-0.1mGal)程度で、これは60kgの体重がヤブ蚊数匹分(約0.006g)軽くなったことに相当する、との事。
 重力点は重力値の基準として全国に設置されている。JGSN2016では、国際標準と整合した高精度な絶対重力計などにより、各点における信頼性の高い重力値が決められている。重力値は正確な標高を決める上で必要な情報である。また、地下の物質の密度によって地上の重力値が変わることから、重力分布は活断層の調査や資源探査にも利用されている。ものの質量を量る「はかり」の校正などにも重力値が使われている。
 ◆重力
 ニュートンの万有引力の法則で知られるように、地球では引力が働いている。地球は自転しているので、物体は引力だけでなく、遠心力の影響も受けることになり、引力と遠心力の二つを合わせた力を重力と呼ぶ。遠心力は赤道上で最大となり、北極と南極ではゼロになるため、重力は場所によって変化する。

 朝は曇り。昼頃より雨が降りだした。予報では明日の朝まで降るようだ。
 朝早くに畑に行ったら、梅の花が咲きだしている。花弁は白で、萼は紅色。開いた花より、蕾が可愛くて綺麗だ。
 「花」と言えば奈良時代ころには梅の花、畑での蕾を見ると蕾も良いね。
 ウメ(梅)
   梅の果実も梅と言う
 学名:Prunus mume
 バラ科サクラ属、落葉高木
 原産地は中国、奈良時代の遣隋使か遣唐使が持って来たと言う
 開花時期は1月~4月
 種類により開花期が異なる


一つの金属原子に9つの水素が結合した新たな物質群の合成に成功

2017-03-19 | 科学・技術
 東北大学などは、一つの金属原子に9つの水素が結合した新たな物質群の合成に成功したと発表した(3月14日)。
 本成果は、東北大学金属材料研究所 高木成幸准教授、同大学原子分子材料科学高等研究機構/金属材料研究所 折茂慎一教授、量子科学技術研究開発機構 齋藤寛之上席研究員、高エネルギー加速器研究機構 池田一貴特別准教授、大友季哉教授、豊田中央研究所 三輪和利主任研究員らの研究グループによるものである。
 概要(Webサイトから)
 化学的に高い活性を持つ水素だが、周期表左から6番目の列~12番目の列に属する金属元素群とは、常温常圧下で安定な結合を形成しないことが古くから知られており、これらの元素群はハイドライド・ギャップと呼ばれている。
 ハイドライド・ギャップに属する元素は、錯体水素化物を形成することで多くの水素と結合することができる。しかし、クロム(Cr)とモリブデン(Mo)、タングステン(W)は、ハイドライド・ギャップに属するにもかかわらず、錯体水素化物においても水素と結合しないとされてきた。しかし、同研究グループは2015年に、Crと水素が結合した錯体水素化物の合成が可能であり、例外であったCrが一般的な金属より多い7つの水素と結合することを発見していた。
 研究グループは今回、残りの例外であるMoとW、またハイドライド・ギャップには属していないもののこれまで錯体水素化物の合成報告がなかったニオブ(Nb)とタンタル(Ta)の4元素を含む4種の錯体水素化物の合成を試みた。
 今回の研究ではまず、第一原理計算を用いて、これら4元素と水素が結合する可能性を詳細に調べることで、9つの水素が金属原子を中心とする四角面三冠三角柱の頂点に位置することにより、4元素すべてが水素と結合すると予測。さらにこれらの結合が、リチウムイオン(Li+)とヒドリドイオン(H-)によって安定化され、4種の錯体水素化物(Li5MoH11、Li5WH11、Li6NbH11、Li6TaH11)を形成するであろうと考えた。
 次にこの理論予測をもとに、4種の金属とリチウム水素化物(LiH)の粉末を用い、これらを所定の比率でよく混ぜた後、5万気圧650℃~750℃の水素流体に長時間晒すという合成実験を実施。その後、中性子高強度全散乱装置で試料の中性子回折測定を行った結果、理論予測された結晶構造をもつ物質群が形成し、予測どおり4種の金属それぞれに9つの水素が結合していることを確認した。
 研究グループは、今回の成果によりほとんどの金属元素と水素を結合させる技術が確立されたことになると説明している。

 晴れ。風が弱い。昨日よりは少し気温上昇かな。
 いつも通る散歩道の”ツバキ”。花が咲き出した。蕾も花もあり、楽しみ。
 ”ツバキ(椿、一般に薮椿(ヤブツバキ)を言う)”は日本原産である。古事記では都婆岐(つばき)・日本書記では海石榴(つばき)と出て来る植物。「椿」の字は万葉集で登場する。漢字の「椿」は日本独自の当て字(国字かな)で、「春に花咲く木」からと言う。因みに、中国での「椿」は「芳椿」と言う東北地方の春の野菜が該当すると言う。
 因みに、同科同属に”サザンカ(山茶花)”があり、両者の区別が少し難しい。
 ツバキ(椿)
   一般に椿と言えば、「薮椿」を言うことが多い
 ツバキ科ツバキ属
 学名:Camellia japonica
 薮椿は日本原産の常緑樹
 開花時期:1月~3月
 サザンカ(山茶花)とツバキ(椿)
     サザンカ     ツバキ 
 花姿  平開       平開しない
 雄シベ 筒状とならない  筒状
 落花  バラバラ散る   首から落ちる


世界の二酸化炭素排出量、16年は321億トンと3年連続で同水準

2017-03-18 | 環境
 国際エネルギー機関(IEA)は、2016年の世界のエネルギー起源の二酸化炭素(CO2)排出量が321億トンと3年連続でほぼ同じ水準だったと発表(3月17日)。世界経済は3.1%成長したにもかかわらず、排出量が変わらなかったのは風力など再生可能エネルギーが増えたほか、排出の多い石炭から排出の少ない天然ガスへのシフトが進んだためとの事。エネルギー起源CO2は化石燃料を消費する際に排出され、CO2全体の8割以上を占める。
 世界の二酸化炭素排出量を見ると、上位3ヵ国(中国、アメリカ、インド)で過半を占める。しかも、排出量も若干増加している。
 ◆世界の二酸化炭素排出量 IEA調べ
     2014年   2013年
 中国   91.3  90.3億トン
 アメリカ 51.8  51.0億トン
 インド  20.2  18.5億トン
 ロシア  14.7  15.3億トン
 日本   11.9  12.3億トン
 ドイツ  7.2   7.6億トン
 韓国   5.7   5.7億トン
 カナダ  5.5   5.4億トン
 イラン  5.6   5.5億トン
 サウジアラビア 5.1   4.7億トン

 晴れ。風が弱い。
 畑には”ヒメオドリコソウ”に花が咲きだしている。昨日の”ホトケノザ:仏の座”と良く似ている。両者ともシソ科オドリコソウ属で、同じ仲間だ。葉の形や色などが少し異なっている。
 ”ヒメオドリコソウ”は、五重塔の様に重なった紫がかった葉・葉面の細脈に沿ったしわ・毛が生えた葉や茎が四角形などが特徴である。
 名(ヒメオドリコソウ:姫踊子草)の由来は、オドリコソウ(踊子草、シソ科オドリコソウ属、花の形が笠をかぶって踊る人の姿に似る)を小さくした様な花からと言う。
 ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
 シソ科オドリコソウ属
 二年草
 ヨーロッパ原産、明治時代中期に帰化を確認
 開花時期は2月~5月
 上部の葉は赤紫色を帯び密集、その葉腋に淡紅色の唇形花がつく


文化庁メディア芸術祭大賞、「君の名は。」など4作品

2017-03-17 | アート・文化
 第20回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された(3月16日)。
 文化庁メディア芸術祭では、4部門(アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ)おいて優れた作品を顕彰する。今年度は過去最高となる88の国と地域から4034作品が集まった。
 ◆第20回文化庁メディア芸術祭
 ○エンターテインメント部門
 大賞:庵野秀明/樋口真嗣「シン・ゴジラ」
 ○アニメーション部門
 大賞:新海誠「君の名は。」
 ○マンガ部門
 大賞:石塚真一「BLUE GIANT」
 ○アート部門
 大賞:RalfBAECKER(ドイツ) 「Interface I」

 先日は沢山の雨が降った。畑の作物が元気となり、良く育つだろう。
 畑には色々な雑草と言われる植物があり、これも元気に育っている。見つけたのは、一塊の””ホトケノザ:仏の座”で、花が咲き始めた。花が付く茎の上では葉が茎を抱いて葉柄がないが、下の方の葉は長い葉柄がある。
 「ホトケノザ」は春の七草の一つであるが、この写真の植物ではなく、コオニタビラコ(小鬼田平子、キク科)・タビラコ(田平子)の事を言う。・・この「ホトケノザ」は食用にはならない。
 名(ホトケノザ:仏の座)の由来は、対生する半円形の葉が茎を囲む様子を蓮華座(れんげざ)に見立てたことからと言う。葉が段々と付いているので、三階草(さんがいぐさ)とも呼ばれる。
 ホトケノザ(仏の座)
 別名:三階草(さんがいぐさ)
 シソ科オドリコソウ属
 一年草あるいは越年草
 古い時代にヨーロッパから渡来した帰化植物と考えられている
 開花時期は2月~6月
 上部の葉脇に長さ2cmほどのピンク色で唇形状の花を付ける
 この花より小さくて濃赤色をしたつぼみの様に見える花がある。これは閉鎖花と呼ばれるもので、開花することなく受粉して結実する。


アルマ望遠鏡、132億光年先の銀河に酸素と塵を発見、最遠方記録を更新

2017-03-16 | 天文
 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)のニコラス・ラポルテ氏が率いる研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された銀河A2744_YD4をアルマ望遠鏡で観測し、この銀河で塵と酸素が発する電波の検出に成功した。さらに酸素が発する電波を詳細に分析し、この天体までの距離が132億光年であることを突き止めた。つまり、132億年前の銀河の姿を捉えたことになる。観測結果は、2017年3月発行の米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載された。
 これまでの酸素の最遠記録は、大阪産業大学井上昭雄氏らのグループがアルマ望遠鏡を使って検出した131億光年彼方の銀河SXDF-NB1006-2であった。今回の発見は、最遠方記録の更新となる。
 塵は、星の内部で作られた元素が星の死によってばら撒かれる過程で作らる。このため、星の誕生のペースと観測された塵の総量を比較することで、塵が蓄積するのに必要な時間を求めることができる。今回の観測結果から求められたその時間は、約2億年だった。つまり、A2744_YD4の中では、観測でとらえた時期(132億年前)よりもわずか2億年前、現在から134億年前に活発な星形成活動が始まったということを示している。宇宙全体の歴史から見れば2億年というのはわずかな時間であるため、今回の成果は宇宙で最初の星や銀河の「スイッチが入った」時期に迫る大きな手がかりといえる。
 ◆天体の赤方偏移
 宇宙からの光は、宇宙膨張にともなって波長が伸び(赤方偏移)て観測される。
 今回の天体の赤方偏移は、z=8.38。これをもとに最新の宇宙論パラメータ(H0=67.3km/s/Mpc, Ωm=0.315, Λ=0.685: Planck 2013 Results)で距離を計算すると、132.1億光年となる。

 お天気は朝から晴れ。でも気温は上がらない、風が弱く、穏やかな1日となるかな。
 鉢植えの”ヒヤシンス”に花が咲いている。短い花茎に沢山の小花を付け、甘い香りが漂う。”ヒヤシンス”と共に、チューリップ、スイセン、キバナサフラン(クロッカス)が咲きだす。花色は、本来(野生種)青紫色。同じ頃に咲く”ムスカリ”も青紫色で、この色などから、別名ブドウヒアシンスとも言われる
 原産地は地中海東部沿岸で、オスマン帝国(現トルコ)で栽培され園芸化されたと言う。その後16世紀に欧州・英国に渡り、江戸末期(1863年頃)にチューリップとともに日本に来た。園芸品種は花色も豊富で、赤・ピンク・白・黄・青・紫色など。
 ヒヤシンス(風信子、飛信子)
 別名:錦百合(にしきゆり)
 ユリ科(ヒアシンス科)ヒヤシンス属
 耐寒性秋植え球根(春に花咲く秋植え球根)
   球根の表皮が花色と同じ様な色となっている(球根で花色が判る)
 開花時期は3月~5月


眼球内部の「硝子体」として使えるゲルを開発

2017-03-15 | 医学
 東大酒井崇匡准教授と筑波大の岡本史樹講師らの研究チームが、「眼球の内部を満たすゼリー状の「硝子体」として使える高分子素材のゲルを開発した」(論文は3月9日付の英科学誌に掲載)。毒性が低く、長時間体内にあっても副作用を起こしにくいため、網膜剥離など眼科手術で応用が期待され、1週間の入院が必要だった手術を日帰りで済むようにするのが目標。
 研究チームは、混ぜ合わせると網目構造を作り、網目の中に保水して透明のゼリー状になる2種類の高分子の液を混ぜ、約10分でゲルにする技術を開発した。実験では網膜を剥離したウサギの眼球にゲルを注射した。人工の硝子体として機能し、剥がれた網膜もくっつき正常になった。1年以上観察しても問題は起こらなかった
 眼球の内部は、コラーゲンでできた透明でゼリー状の硝子体で満たされており、目の形状や圧力を保っている。網膜剥離などの手術の際には、硝子体の一部を切除して治療し、ガスやオイルなどの代替物を充填するが、比重の違いなどから患者は数日間うつぶせの姿勢を強いられ、数カ月後に充てん物の抜去手術が要るなど負担が大きかった。

 朝は雨、雪混じり。10時頃に雨が止み、曇り空。
 お庭に植えられている”アセビ”に白い花が咲いている。釣鐘のような小さな花が沢山だ。先日(3月8日)に赤い花を紹介した。”アセビ(馬酔木)”の花は基本的に白色である。
 ”アセビ”は、葉・花・樹皮に強い毒(神経毒-アセボトキシン)がある有毒植物である。”アセビ”を「馬酔木」と書くのは、牛馬が葉などを食べると麻痺(酒を飲んだ様な酩酊状態)するからと言う。名(アセビ)の由来にも、足廃(あしひ、あしい)や悪実(あしみ)からなどの説がある。足廃(あしひ)とは足が病気になった状態で、これも誤食による麻痺から。
 アセビ(馬酔木)
 別名:馬酔木(あしび)、馬酔木(ばすいぼく)
 学名:Pieris japonica
 ツツジ科アセビ属
 原産地は日本
 常緑広葉樹低木・中高木
 開花時期は3月~5月