歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

モチモチした食感のジャガイモ、ゲノム編集で品種改良

2018-09-30 | 食・レシピ
 東京理科大学島田浩章教授は農業・食品産業技術総合研究機構などと共同で、もちもちした食感を高めたジャガイモを開発した。ゲノム編集技術を活用して粘り気を高めるでんぷんの含有率を高めた(9月13日発表)。
 ジャガイモは世界でおよそ3億トン生産される主要作物の1つである。ジャガイモは生食されるほか、多様な加工食品に利用される。また、ジャガイモのデンプンは接着剤や紙への添加物などにも多く用いられており、工業用途も多い。ジャガイモのデンプンはアミロースとアミロペクチンと呼ばれる2種類の物質からなる。アミロースの含量が少ないデンプンは粘り気が強く、モチモチした食感となる。
 ジャガイモは同じ遺伝子が4組ある4倍体ゲノムを持っており、突然変異による変異体を得るためには、4組すべての遺伝子に変異を起こさせる必要がある。このため従来の突然変異育種法による育種が困難とされてきた。
 研究チームは、翻訳エンハンサーdMac3 という強力なゲノム編集ツール(改良型CRISPR/Cas9)を開発し、新しく開発したゲノム編集技術により、4倍体ゲノムをもつジャガイモの遺伝子を編集した。
 これにより、生じたジャガイモ形質転換体のうち、およそ3割で4つの遺伝子のすべてに変異が生じていた。また、これらの変異体のデンプン合成酵素(GBSS 遺伝子)では、様々な長さの塩基配列の脱落変異や挿入変異などが起こっており、用いたCRISPR/Cas9 がこの遺伝子に強力に作用したものと考えられた。これらの変異体ジャガイモは正常に育ち、数多くの塊茎が得られた。得られた塊茎についてアミロース含量を調べたところ、いずれの変異体も低アミロースの形質を有していることが分かった。
 この結果から、開発したCRISPR/Cas9をもちいたジャガイモのゲノム編集に成功し、低アミロースデンプンを有するジャガイモの作出に成功した、と言える。
 ◆ジャガイモ
 ジャガイモは地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。加熱調理して食べられる他に、デンプン原料としても利用される。
 原産は南米アンデス山脈の高地といわれる。16世紀に、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。日本には、1600年頃にオランダ船によりジャカルタ港から運ばれた。「ジャカルタから来たいも」として「じゃがたらいも」、さらに「じゃがいも」と呼ばれるようになったという説がある。日本では当時は観賞用として栽培されたという。
 ◆ジャガイモの生産量
 国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計資料 (FAOSTAT)によると、2014年の全世界におけるジャガイモの生産量は3億8168万トンであり、主食となるイモ類では最も生産量が多い。生産地域は大陸別ではアジアとヨーロッパが4割ずつを占め、インドを除くといずれも中緯度から高緯度北部に分布する。上位5カ国で全生産量の57%を占める。日本の生産量は245万トン。
 1、中国:9557万トン (25.0%)
 2、インド:4640万トン (12.2%)
 3、ロシア:3150万トン (8.3%)
 4、ウクライナ:2369万トン (6.2%)
 5、アメリカ:2005万トン (5.3%)
 ◆用語
 〇CRISPR/Cas9
 ゲノム編集で用いられる。ゲノム中の特定の塩基配列(DNA)を認識して切断する活性を持っている。特定の遺伝子に含まれる塩基配列を標的としたCRISPR/Cas9 を導入することで、この遺伝子を狙い撃ちにしたDNA 切断が可能であり、これによって、この遺伝子だけを狙い撃ちで変異させることが可能である。
 〇アミロースとアミロペクチン
 デンプンを構成する主要成分である。アミロースはグルコースが直鎖状につながった構造を有する。アミロペクチンはグルコースが鎖状につながったものであるが、ところどころで側鎖が生じており、櫛状の構造となっている。

 朝から雨。風も出てきた。
 家の横の小さなお庭で、”アリッサム(スイートアリッサム)”が咲いている。開花期間が長く、8月始めから咲いており、晩秋まで咲くのかな。小さな花が球状に纏まり、この球状花が集合し、這うように広がり、カーペット状になる。
 花には甘い芳香があり、スイート・アリッサム(Sweet alyssum)と呼ばれる。
 花はアブラナ科に特徴の4弁花。花色には白花が多く、ピンク・赤・紫などもある。
 スイートアリッサム
  (Sweet alyssum、Alyssum)
 別名:庭薺(にわなずな)
 流通名はアリッサム
  (アリッサムとして栽培されているのはロブラリア・マリティマの園芸品種)
 アブラナ科ロブラリア属
 多年草、園芸では1年草と扱う
 地中海沿岸原産、渡来時期は不詳
 開花時期は3月~6月と9月~11月


5種類を超える元素の多元合金ナノ粒子の合成手法を開発

2018-09-29 | 科学・技術
 東京工業大学塚本孝政特任助教、山元公寿教授、神戸徹也助教、今岡享稔准教授、および理化学研究所中尾愛子専任研究員らの研究グループは、極微小なナノ粒子中に多種の金属元素をさまざまな比率・組み合わせで配合できる「アトムハイブリッド法」を開発し、これを利用した5種類あるいは6種類の金属を配合した多元合金ナノ粒子の合成に初めて成功した(9月24日発表)。
 多種類の金属元素を混ぜ合わせた多元合金ナノ粒子には多様な機能性がある。しかし混合する金属の種類が多いとナノ粒子中で異なる金属同士が分離してしまう。これまで最大でも3種類の金属までしか均一に混合できていなかった。
 研究グループが開発したアトムハイブリッド法は、樹状型の規則構造を持つデンドリマーを鋳型として利用するもの。デンドリマー構造中に多種多様な金属イオンを取り込み、その金属イオンを化学的に還元し、多元合金ナノ粒子を合成することで、5種類および6種類の金属を配合した合金ナノ粒子の合成に初めて成功した。
 今回の研究では、金属イオンを取り込むことが可能なイミンと呼ばれるユニットをコアとデンドロンの構造中に多数組み込んだ、独自設計のデンドリマーを採用している。
 今回、5種類の金属(ガリウム・インジウム・金・ビスマス・スズの混合や、鉄・パラジウム・ロジウム・アンチモン・銅の混合)や6種類の金属(ガリウム・インジウム・金・ビスマス・スズ・白金の混合)を、1ナノメートル程度の粒子中に、比率を精密に制御して混合することに成功した。最大で8種類の金属イオン(鉄・ガリウム・インジウム・金・アンチモン・ビスマス・スズ・白金)を同時に取り込むことも可能になった。
 この方法により合成される物質は、多様な金属元素種に加え、ナノ粒子のサイズと混合比率も考慮すれば、非常に多くの組み合わせが考えられ、新しい物質群・次世代機能性材料の創成や新しい分野の開拓につながる。将来的には、今まで発見されてこなかった新たな機能材料の創出が期待できる。
 ◆アトムハイブリッド法
 開発された「アトムハイブリッド法」は、樹状型の規則構造を持つ「デンドリマー」と呼ばれる特殊な高分子を鋳型として用い、デンドリマー構造中に多種多様な金属イオンを取り込み、その金属イオンを化学的に還元することで多元合金ナノ粒子を合成する。
 ◆デンドリマー(dendrimer)
 デンドリマーは、中心から規則的に分枝した構造を持つ樹状高分子。
 コア (core) と呼ばれる中心分子と、デンドロン (dendron) と呼ばれる側鎖部分から構成される。また、デンドロン部分の分岐回数を世代 (generation) と言い表す。
 一般に高分子はある程度の分子量分布を持つが、高世代のデンドリマーは、分子量数万に達するもののほとんど単一分子量であるという際立った特徴を持つ。また、コアはデンドロンによって覆われており、外界と遮断された環境にあるために、特異な発光挙動や反応性を示すことが見出され、新しい機能物質として期待されている。他の高分子と比べて合成が極めて困難であるため、実用化には至っていない。

 今日の天気は曇り~雨の予報。朝から雨が降りそうで、雲厚い、が曇り空。
 畑に植えた”タマスダレ”の花が咲いている。一昨年植えた球根の花だ・・数も増えたようだ。純白の六弁花で、一つの花茎に一つの花が咲く。花は1日~3日位で萎む程短命であるが、花茎を次々と伸ばして咲かせる。葉は細長く葱の様である。名(タマスダレ:玉簾)の由来は、白い綺麗な花を”玉”に、葉の集合を”簾”に例えたと言う。
 因みに、有毒植物である。葉や鱗茎にリコリン(アルカロイド成分)が含まれ、誤食すると嘔吐・痙攣をおこす、注意。
 タマスダレ(玉簾 、珠簾)
  (ゼフィランサス・カンジダ)
 別名:ゼフィランサス、カンジダ、Rain lily(レインリリー)
   レインリリーは、雨のあとに一斉に咲き始めるから
 ヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)
 半耐寒性常緑多年草(球根植物)
 原産地はペルー、明治の初めに渡来したとされる
 開花時期は8月~10月
 花は6弁化、花色は白色
 花径は数cm
 1本の花茎に1つの花を付ける


官公庁がよく使うカタカナ語、不評

2018-09-27 | アート・文化
 文化庁が25日に発表した国語に関する世論調査を発表した(9月25日)。
 調査は2018年3月、全国の16歳以上の男女3,579人に個別面接で実施。有効回答数は2,022人。
 官公庁がよく使うカタカナ語「コンソーシアム」や「パブリックコメント」など、「共同事業体」「意見公募」といった漢字の言葉を使った方がいいと考える人が多いことが分かった。同庁文化審議会は結果を踏まえ、分かりやすい公用文書のあり方の議論を進める。
 〇国語について、どの程度関心があるか
  非常に関心がある:17.0%
  ある程度関心がある:59.2%  関心がある(計)は76.3%
  全く関心がない:3.9%
  余り関心がない:19.2%  関心がない(計)は23.1%
 〇生活の中で言葉を使う際の意識
  言葉は大切なので、書き言葉も話し言葉も正しく整えて使うべきだ:47.6%
  相手や場面などにより違うので一概には言えない:21.0%
 〇外来語や外国語などのカタカナ語の意味が分からずに困ることがあるか
  よくある:23.8%
  たまにはある:59.7%  ある(計)は83.5%
  困ることはない:15.4%
 〇不特定多数の人に宛てる文書でどちらを使った方がいいか
             aかbを使う どちらでも変わらない 分からない
 1、a 指針        39.8%
   b ガイドライン      33.2%     26.6%  0.5%
 2、a 作業部会      39.0
   b ワーキンググループ   33.0      27.7  0.4
 3、a 共同事業体     78.8
   b コンソーシアム     7.6       13.0  0.5
 4、a 訪日外国人旅行(者)  65.9
   b インパウンド      13.5      20.6  0
 5、a 追跡調査      65.9
   b フォローアップ     14.4      19.2  0.6
 6、a 意見公募      58.0
   b パブリックコメント   17.0      24.6  0.4
 〇意味や使い方を理解しているか
 意味
 なし崩し   〇少しずつ返していく 19.5%
        ×なかったことにする 65.6%
 げきを飛ばす 〇自分の考えを広く人々に知らせ同意を求める 22.1%
        ×元気のない者に刺激を与えて活気づける 67.4
 やおら    〇ゆっくりと 39.8
        ×急に、いきなり
 使い方
 チームや部署に指図を与え、指揮する 〇采配を振る 32.2%
                   ×采配を振るう 56.9%
 胸のつかえがなくなり気が晴れる   〇溜飲を下げる 37.4%
                   ×溜飲を晴らす 32.9%
 多くの中から選び出される      〇白羽の矢が立つ 75.5%
                   ×白羽の矢が当たる 15.1%
 〇比較的新しい言葉の浸透状況
 本気を意味する「ガチ」という言葉
  使うことがある:41.0%
   このうち二十代では78.9%
   五十代で48.4% 七十歳以上で8.9%

 雨。強い雨ではない、朝から降っている。風は午後から強くなる。気温は、最高気温20℃以下で、少し寒さが増してきた。
 夏だ、暑いな、と思っていたら、来週には10月、秋だ。紅葉の季節となる、と思って、散歩で見つけた、”ナンテン”の紅葉。実はまだ赤くなく緑玉。
 ”ナンテン(南天)”は「難転・・難を転ずる」「成天」から厄除けの縁起木(吉祥木)として植栽される。古くから栽培され、江戸~明治に100種以上の園芸品種が作られたと言われ、現在でも40種ほどが栽培されている。
 ナンテン(南天)
 別名:南天燭(なんてんしょく)、南天竹(なんてんちく)
 メギ科ナンテン属
 半常緑性の低木
 開花時期は6月~7月、花色は白色(中央は黄色)、花径は数mm
 果実は径6mm~7mm位、秋頃から赤くなる
 果実の色は普通赤色、実色が黄白色のシロミナンテン、淡紫色のフジナンテン、橙色のウルミナンテンなどの園芸品種がある
 紅葉も実も美しい


40代の約半数が6時間未満の睡眠時間

2018-09-26 | 健康・病気
 厚生労働省の2017年国民健康・栄養調査で分かった、20代以上の男女の1日の平均睡眠時間。調査は、2017年11月に実施し、調査対象は20歳以上の男女6595人。
 これによると、1日の平均睡眠時間が、40代男女の約半数が6時間未満であることを特記し、課題としている。
 1日の平均睡眠時間は
  全体で
  6時間以上7時間未満、と答えた人の割合が男性全体で35%、女性で33.4%
  6時間未満と、5時間未満の合計は、男性が36.1%、女性が42.1%
    この中で、一番高い数値は、40代男性は48.5%、40代女性は52.4%
 ここ1カ月間、あなたは睡眠で休養が十分とれていますか、との質問では、
  全体の20.2%が「あまりとれていない」または「まったくとれていない」と回答
   この項目で、各年代で最も高い数値は、40代の30.9%が該当した
 因みに、「7時間睡眠がもっとも長生きする」と言われる
  人には個体差があるので、6時間~8時間が健康的な睡眠時間と考えてよい。

 晴れ。千切った様な雲が、所々に浮かんでいる。風はそよ風、過ごし易い1日だ。
 ”キンモクセイ”の花が咲いている。花が咲き始めるころから香る・・とても良い香り。
 花から強い芳香を放つ庭木の代表格は、キンモクセイ(金木犀)、ジンチョウゲ(沈丁花、花期2月末~3月始め)、クチナシ(梔子、花期6月~7月)で、「花の三香木」と呼ぶ。いつも、花と香りが楽しみ。
 ”キンモクセイ(金木犀)”は雌雄異株。日本には雄株のみの渡来(中国が原産)なので結実しない、稀に雄株もあると言う。名(キンモクセイ:金木犀)の由来は、黄色(金色)の花を付け、樹皮がサイ(犀)の皮膚に似ているからと言う。
 キンモクセイ(金木犀)
 モクセイ科モクセイ属
 常緑小高木
 江戸時代初期に渡来(雄株のみ)
 開花時期は9月下旬~10月中旬
 花は淡いオレンジ色、花径は数mm程度
 枝にビッシリと大量に咲く
 散った多量の花びらがオレンジ色の絨毯の様に地面に広がる


日本のアルコール使用障害者は人口の3%

2018-09-25 | 食・レシピ
 世界保健機関(WHO)は、世界で2016年にアルコール依存症など飲酒による健康障害に苦しんでいる成人(15歳以上)が推計2億8300万人(男性2億3700万人、女性4600万人)に上ったとする報告書を発表した(9月21日)。
 報告書によると、宗教上の理由などにより世界で飲酒しない人は約31億人(成人人口の57%)で、飲酒している人は約23億人。飲酒により健康に何らかの問題がある場合を「アルコール使用障害」と定義(WHO)。世界の成人人口の5.1%にこの症状がみられるとした・・・日本は3.4%。飲酒を優先させるようになる依存症は世界で推計1億4400万人で、成人人口の2.6%・・・日本は1.1%(米国7.7%、韓国5.5%)。
 因みに、アルコールが原因で死亡する人は世界の全死亡者の5%(約300万人)を超えている。
 ◆2016年の一人当たり年間アルコール消費量(純アルコール換算)
 1、リトアニア:15リットル
 2、ドイツ:13.4リットル
 3、フランス:12.6リットル
 4、ロシア:11.7リットル
 5、英国:11.4
 6、オーストラリア:10.6
 7、韓国:10.2
 8、米国:9.8
 9、日本:8.0 (2012年は、7.2リットル)

 朝から雨、一日中雨の予報。気温も低く、最高気温20℃とか。外出には上着が要る。
 雨天の基、白い花が咲いている”ギボウシ”。地植えである。地植えで良く見かける場所は、お庭の少し奥まった所、日陰が多いかな。
 幅広の葉が地際から出て放射状に茂る。葉の大きさが異なる種や模様入りの種があり、アジアに20種~40種が分布する、と言う。花も観賞されるが、主に葉を鑑賞する「リーフプランツ」として用いられる園芸種も多い。花は筒状で先端が膨らんで咲く。花色は白・紫が多い。花は短命で1日程で萎む。
 名の”ギボウシ”は擬宝珠(ぎぼうしゅ)の転訛で、蕾または包葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ているからと言う。「擬宝珠」は、橋の欄干の上の玉ねぎの様な形の装飾。
 ギボウシ(擬宝珠)
 別名:ホスタ(学名:Hostaから)
 ユリ(リュウゼツラン)科ギボウシ属
 耐寒性多年草
 原産地は東アジア、分布の中心は日本
 開花時期は6月~9月
 葉の観賞期は、3月~10月


タンパク質でナノスケールのサッカーボール型分子を構築

2018-09-24 | 科学・技術
 慶應義塾大学理工学部川上了史専任講師と宮本憲二教授、および信州大学繊維学部新井亮一准教授らのグループは、分子が自発的に組み上がる自己組織化という現象を利用して、サッカーボール形状のタンパク質ナノ粒子「TIP60」の構築に成功した(9月6日)。
 「TIP60」は、直径22 nm程度で内部が空洞の均質な球状分子である。サッカーボールの形状は、切頂20面体と呼ばれる多面体で、人工融合タンパク質が60個集まってできる性質を表して「TIP60:Truncated Icosahedral Protein composed of 60-mer fusion-protein」と命名した。内部の空洞に小さな有機化合物を導入することや、TIP60同士を集合させてより大きな構造を作り出すことができる。これから、薬物を導入したナノカプセルとしての利用、新たな分子構造を持ったナノ材料を作り出すためのナノブロックとしての利用など、ナノテクノロジーの発展に寄与することが期待される。
 研究のポイント
  自然界に存在する2種類のタンパク質を連結した、人工融合タンパク質を作製した。
  60個の人工融合タンパク質が自発的に組み上がって中空のサッカーボール形状の分子(TIP60)になる。
  小さな化合物を「TIP60」の内部空洞に導入できる。
 「TIP60」には全体的に負電荷を帯びており、正電荷を持つ物質を加えることで、「TIP60」同士もさらに集合させられる。集合は、ランダム凝集でなく、一定のルールにしたがった集合過程であり、さらに巨大な分子構造を構築する際の部品としての利用も期待される。
 ◆人工融合タンパク質
 複数のタンパク質が、遺伝子工学の技術によって連結され、一分子のタンパク質となったもの

 今日の天気は晴れ。明日は雨の予報。なので、午前に畑、春に咲く球根を植える準備。
 散歩で、”ツリバナ”の赤い実を見つけた。熟して裂開し朱色の種子が見え、朱色の種子は5個程。
 この様な果実の様子が似ているニシキギ属には、”ツリバナ”の他に”ニシキギ””マユミ””マサキ”がある。
  ツリバナ:朱色の仮種皮に包まれた種子が5個
  ニシキギ:種子が2個で、枝に板状のコルク質の翼(よく)がある
  マユミ:種子が4個
  マサキ:常緑樹、種子が4個
 名(ツリバナ:吊り花)の由来は、見た通り長い果(花)柄の先に花や果実を吊るした様な姿から、と言う。
 つりばな(吊り花)
 ニシキギ科ニシキギ属
 落葉低木
 開花時期は5月~6月
 葉の脇から長い柄を出し、径1cm程の緑白色~淡紫色の花が咲き、集散状に垂れ下がる
 9月頃に蒴果(さくか)は熟して裂開し、赤色の種子を現す


末端だけが異なる高分子の高純度分離に成功

2018-09-23 | 科学・技術
 東京大学植村教授らは、名古屋大学・滋賀大学の研究グループと協力し、分子で作ったナノサイズの空間を利用することで、高分子化合物のほんのわずかな構造の違いを識別し、高効率で分離できる手法を開発した(9月7日発表)。
 分子レベルの細孔を有する多孔性金属錯体(MOF)を用い、その細孔内に高分子を取り込む挙動が末端基の違いにより異なることを発見した。構造の違いがほとんどない高分子混合物でも高純度に分離できる。この手法は、プラスチックを始めとした多くの高分子材料・油・機能性巨大分子などの分離に適用できる。
 多孔性金属錯体(MOF)は、金属イオンとそれをつなぐ有機物からなり、規則的なナノサイズの空間がある。
 細孔のサイズが直径0.57ナノメートル(nm)のMOFを吸着剤として、液体状態にしたPEG細孔内に導入されるかどうかを調べた。未修飾(末端基はOH)のPEGは細孔内に効率よく取り込まれるのに対し、末端をトリチル基(サイズ=0.72nm)で修飾したPEGは全く吸着されないことが分かってきた。モノマーの繰り返しが数百個以上もある巨大なPEGを用いても同じ結果が得られ、修飾・未修飾PEGの混合物から欲しいPEGを99%以上の純度で分離できることを実験的に明らかにした。
 これより、名古屋大長岡正隆教授・滋賀大高柳昌芳助教と協力して、分子動力学法によるシミュレーションを行うと、2つのPEGの吸着挙動の違いが再現された。これから、高分子中のわずか数百分の1の違いであっても、MOFによるPEGの精密分離が可能であることが示された。
 今回の研究で、末端基の構造がよく似ている系(ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基)でも、MOFを用いるとその違いを確実に識別できることが分かった。動的で柔軟な細孔を有するMOFを利用することで、従来はあり得なかった高性能分離も可能にした。これらから、MOFの空間を合目的に設計すれば、さまざまな末端官能基化PEGを高効率に分離、提供できることが示された。
 高分子化合物の高分子全体における末端基の影響は極めて小さく、末端基のみが異なる混合物の分離は非常に困難であった。さまざまな機能性分子材料を高純度で安価に提供できれば、化学・高分子産業や医療材料開発への大きな波及が期待される。
 ◆モノマー
 高分子の構成単位に相当する分子。モノマーが多数結合することで高分子になる。
 ◆多孔性金属錯体(MOF)
 金属イオンと有機化合物とが結合することで構成され、無数の規則的な細孔を骨格中に有する物質群。吸着材や触媒などへの応用が幅広く検討されている。
 ◆ポリエチレングリコール(PEG)
 酸化エチレンが繰り返しつながった高分子化合物。体に無害で水によく溶ける性質を持つことから、さまざまなヘルスケア製品にも配合されている。
 ◆分子動力学法
 原子や分子の運動をコンピューターによりシミュレーションする手法の一つ。
 ◆クロマトグラフィー
 化合物を精製する手法の一つ。筒状容器に充填剤を詰め、混合物の溶液を流すことで、充填剤との親和性や分子の大きさの違いを利用して分離する。

 朝から晴れ渡った。
 土手に”ヒガンバナ(彼岸花)”が咲きだした。地際から立つ茎の緑色と花の赤色が対比的でとても綺麗だ。この時期には葉がない、ヒガンバナ科の特徴だ。花が咲く頃は葉がなく、葉があるときは花がなく、花と葉が一緒の時期がない。故に”ヒガンバナ(彼岸花)”は葉見ず花見ず(はみずはなみず)とも呼ばれる。
 ヒガンバナ属には約30程の品種がある。日本に野生するのは、ヒガンバナ(朱色花)・ショウキズイセン(黄色花)・シロバナマンジュシャゲ(白色花)・アケボノショウキラン(黄橙色花)・ナツズイセン(桃色花)・オオキツネノカミソリ(橙色花)・キツネノカミソリ(橙色花)である。
 ヒガンバナ(彼岸花)
 別名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
  異名が多い、死人花(しびとばな)・地獄花(じごくばな)・捨子花(すてごばな)などと不吉さを表すものもある
 ヒガンバナ科ヒガンバナ属
 多年草(球根性植物)
 日本の固有種でなく、中国から伝来した史前帰化植物と考えられている
 開花時期は、9月(お彼岸の頃)
 花茎の成長はとても早く、花も数日で終わる


化学物質の分子構造からその物質の物性値を高速・高精度に予測する

2018-09-22 | 科学・技術
 産業技術総合研究所人工知能研究センター機械学習研究チーム瀬々潤研究チーム長・椿真史特別研究員は、東京大学生産技術研究所物質・環境系部門溝口照康准教授と共同で、化学物質の分子構造からその物質の物性値を高速、高精度に検証可能な形で予測する手法を開発した(発表2018年9月19日)。
 化学物質の物性値を知ることは材料開発において重要である。それには、二つの方法が用いられている。一つは実際にその物質を合成しそれぞれの物性値を測定する、もう一つは化学物質の分子構造をコンピューターに入力し理論計算することである。しかし、どちらもさまざまな設備と専門知識や経験が必要で、長い時間がかかる
 膨大な数の化学物質が存在する。アメリカ化学会の化学物質データベースには約3,000万種が登録されている。そのうち大量生産されているものは0.02%に満たない5,000種で、それぞれ世界で毎年1,000トン以上生産されている。化学物質が示すさまざまな物性値を高速・高精度で予測できれば材料開発のスピードを加速させうる。
 分子構造は、元素とその位置、つまり3次元立体構造データとして表現される。本研究では、物理化学の分野で用いられている近似式に基づいて、分子中の原子間に、化学結合などの相互作用の「強さの変化」を「バネの伸び縮み」で表すような関数(ポテンシャル)を設定した。そしてその関数を表すニューラルネット(機械学習モデル)を、大規模データで学習させる手法を考案した。この関数は、原子間の相互作用や化学結合の強さに対応するため、学習結果の物理化学的な解釈と検証が可能である。この考案した手法を用いて、13万を越える化合物からなる大規模なデータベースを学習させて、予測の計算時間と精度を評価した。その結果、分子が示すさまざまな物性値を理論計算の1万倍以上の速さで、理論計算と同程度の高精度で予測できることが確認できた。例えば原子化エネルギーについては100分の1秒の時間で誤差0.01 eV(電子ボルト)以下の精度で予測できた。これは、理論計算と同程度の精度を、理論計算の1万倍以上の速さで実現したことになる。
 ◆理論計算
 第一原理計算や格子静力学計算、分子動力学計算などさまざまな手法があり、ここでは原子の種類と配置から電子の波動関数を計算する第一原理計算を用いた。一回の理論計算には、数時間~数十時間の計算時間を要する。
 ◆機械学習
 データから変数間の関数関係や法則性を抽出し、データの分類や予測を可能にするための方法、アルゴリズム。人間の脳神経回路を模したニューラルネットワークや、サポートベクトルマシンなどさまざまな手法がある。
 ◆ポテンシャル
 力の強さの変化を表す関数。ポテンシャル関数を微分したものが力の強さになる。

 朝は雨。10時半頃から曇り~晴れ。気温も上昇し、最高気温26℃とか。
 ビルの裏口に小さな庭があり、”ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)”が植えられており、色とりどりの実が付き、花も咲いている。食用にされるトウガラシと同属であるが、観賞用唐辛子なので食べない。カラフルな実を観賞するもので、最初に緑色の実は赤~黄色・紫など様々な色に変化する。実の形は丸から円錐状のものなどがある。
 果実が丸くオレンジ色のフユサンゴと良く似ているが、フユサンゴはソラナム属で、”ゴシキトウガラシ”はトウガラシ属である。
 因みに、唐辛子は1542年にポルトガル宣教師がキリシタン大名の大友宗麟に献上したと言われる。観賞用で、足袋に入れて霜焼けよけで利用され、食用としてはかなり後。秀吉の朝鮮征伐の際に加藤清正が朝鮮半島に持ち込んで、朝鮮に伝わり、キムチに使われるようになったと言う。
 ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)
 別名:観賞用唐辛子
 ナス科トウガラシ属
 原産地は熱帯アメリカ
 一年草(多年草・常緑低木だが寒さに弱く、一年草扱い)
 開花時期は6月~8月
 実の鑑賞期は8月~11月


コンサート、男声合唱団「せんざん」

2018-09-20 | 音楽
 今日もいい天気、秋晴れかな。
 コンサート会場(宮城野区文化センター・パトナホール)に歩いて行った。帰りは車。
 第28回ワンコインコンサートは、男声合唱団「せんざん」。力強い声、調和のある響き、良かった。
 男声合唱団「せんざん」は、2003年4月発足の「仙山コーラス・ジャンボリー」の男声団員有志及び一般公募の募集者によって2005年1月に誕生した。
 第28回ワンコインコンサート
 出演 男声合唱団「せんざん」
    工藤欣三郎(音楽監督兼常任指揮者)
    千葉祥子(ピアニスト)
 プログラム
 第1部
 〇清水 修 合唱曲集より 男声合唱「月光とピエロ」より
  Ⅱ 秋のピエロ 作詞:堀口大学
  Ⅲ ピエロ  作詞:堀口大学
  Ⅴ 月光とピエロとピエレッテの唐草模様 作詞:堀口大学
 〇清水修 合唱曲集より
  最上川舟歌(山形県民謡)
 第2部
 〇高田三郎 男声合唱とピアノのための「啄木短歌集」より
  作曲:石川啄木 作曲:高田三郎 編曲:須賀啓一
  Ⅰ やわらかに
  Ⅴ 不来方の
  Ⅷ あめっちに
 第3部
 〇美しく碧きドナウ
  作曲:ヨハン・シュトラウス 作詞:堀内敬三 編曲:津川主一


 日の出の頃に起きたら、素敵な朝日。(5時29分)

国立がん研究センターが初集計、がん3年生存率71%

2018-09-19 | 健康・病気
 がん医療を評価する指標として世界的に使われているのは、5年相対生存率。がんと診断された場合、治療でどれくらい命を救えるかを示し、5年無事に経過するとほぼ治ったと言えるから。
 国立がん研究センターは、2011年に全国のがん診療連携拠点病院でがんと診断された患者の3年後の生存率は、がん全体で71.3%だったと発表した(9月11日)。3年生存率をまとめるのは初めて。継続的に分析することで、新しい薬や治療の効果を早く把握できるようになり、がん対策に活用できると、と言う。
 拠点病院のうち268施設の患者約30万6千人を分析。主要な11種類のがんについて、がん以外の死亡の影響を取り除いた「相対生存率」を算出。治療成績を評価する指標として同センターはこれまでに5年・10年生存率を発表しているが、3年生存率は短期間で集計できる利点がある。
 2008~2009年に診断された患者の5年生存率も公表。全体の生存率は65.8%。患者の約半数を占める70歳以上では、がん以外の死因が多い。
 ◆3年生存率・5年生存率
  3年生存率は2011年に診断された患者
  5年生存率は08・09年に診断された患者のデータを基に算出
 がんの部位別の3年・5年生存率
        3年    5年
 がん患者全体 71.3%  65.8%
 前立腺    99.0   92.7
 乳房     95.2   92.7
 子宮体部   85.5   82.5
 子宮頚部   78.8   75.6
 大腸     78.1   72.9
 胃      74.3   71.1
 ぼうこう   73.5   70.9
 肝臓     53.6   39.6
 食道     52.0   43.7
 肺      49.4   40.0
 膵臓     15.1   10.0
 ◆2011年にがんと診断された人のステージ別3年生存率
       (国立がん研究センターの資料から)
  ステージ1  S2   S3   S4   全体
 胃  96.1% 74.4% 55.3% 14.1% 74.3%
 大腸 96.7  92.9  83.6  30.3  78.1
 肝臓 76.4  62.8  22.7   5.9  53.6
 乳房(女性)
    100   98.0  88.3  54.4  95.2

 今日は晴れ、雲が少ない、秋晴れかな。
 近所の畑で、”ピーマン”に実が付き、花も咲いている。ピーマンは唐辛子(とうがらし)の甘味種を改良したもので、ピーマン・パプリカ・フルーツピーマンなどがある。このピーマンは、どの種類なのだろう。
 販売されている緑色のピーマンは未熟果(未熟な状態)で収穫されたもので、青臭さや苦味がある。カラーピーマンは完熟果として収穫するものである。
 名の”ピーマン”は、和製英語のようで、フランス語の唐辛子を意味する「piment」、スペイン語の「pimiento」からかと言われる。甘味種の”ピーマン”は明治時代に伝わり、西洋唐辛子、甘唐辛子と言ってた。
 ピーマン(西洋唐辛子)
 英名は、Green pepper、Bell pepper、Sweet pepper
 ナス科トウガラシ属の甘味種(甘とうがらし)
 一年草
 原産地は中南米の熱帯地方
 日本への渡来は16世紀で江戸時代に普及
 甘味種(ピーマン)は明治時代に伝わり、一般に普及したのは第二次世界大戦後
 開花時期は5月~9月
 カラーピーマンは、開花後50~60日で着色(完熟)する


2014年にがんと診断された人、男性が約50万2千人・女性は約36万6千人

2018-09-18 | 健康・病気
 ★一生のうち、がんになる確率は、男性62%・女性47%
 ★がんで死亡するのは、男性は4人に1人・女性は6人に1人
 国立がん研究センターは、平成26年(2014年)に新たにがんと診断された人は86万7千人で、過去最多を更新したと発表した(9月14日)。高齢化に伴って増加し、平成30年は101万4千人になると予測している。
 がん患者の内訳は
  男性が約50万2千人、女性は約36万6千人
 部位別では
  男性は胃が最も多く8万7千人
  女性は乳房が最多で7万6千人
 全体(男女)では、大腸がんの13万4千人で、過去に1位だった胃がんを抜いた。
 大腸がんは、食の欧米化が要因の一つとされる。がん対策情報センターの若尾文彦センター長は「大腸がんは検診で死亡率を減らせる」と呼びかけた。
 ◆2014年に診断されたがんの部位別患者数
  (国立がん研究センターによる)
 順位  男女計      男性        女性
 1  大腸(13万4000人) 胃(8万7000人)  乳房(7万6000人)
 2  胃(12万6000人)  肺(7万7000人)  大腸(5万8000人)
 3  肺(11万3000人)  大腸(7万7000人) 胃(3万9000人)
 4  乳房(7万7000人) 前立腺(7万4000人) 肺(3万6000人)
 5  前立腺(7万4000人) 肝臓(2万7000人) 子宮(2万5000人)

 今日の天気は晴れ~曇り。暑さが戻った感で、最高気温26℃。
 梅田川の河岸に”キクイモ”の花が咲きだした。”キクイモ”は、イモができる品種とできない品種(イヌキクイモ:犬菊芋と言う)があり、両者に外見にほとんど差異がない。両者は開花期が少し異なり、犬菊芋(いぬきくいも)は7月~8月頃の開花、菊芋(きくいも)は9月~10月頃開花。なので、この花は、イモができる”キクイモ”(・・と思う、自信なし)。10月末頃に地中に塊茎を作り、収穫できる。繁殖力はとても強く、掘り残した小さな芋でも翌年には大きく成長する。
 名(キクイモ:菊芋)の由来は、文字通り、黄色い菊の様な花が咲き、生姜に似た芋(いも・根茎)ができるから。
 因みに、戦時中・終戦直後の食料難の時、イモを煮たり・漬物、味噌漬けにして食べた、と言う。最近では健康志向により、見直されているとか !!
 キクイモ(菊芋)
 別名:唐薯(からいも)、八升芋(はっしょういも)
 学名:Helianthus tuberosus(菊芋)
    Helianthus strumosus(犬菊芋)
 キク科ヒマワリ属
 落葉性多年草(高さ2m前後と大型)
 原産地は北米大陸、ヨーロッパを経由し江戸末期に日本に伝来
   帰化植物、繁殖力が強く痩せた土地でも良く育つ
 開花時期は9月~10月
 茎頂に黄色の舌状花(10~15枚)、中央に黄色の筒状花
 10月末頃に茎葉が枯れ、根塊を収穫できる


2017年の国民健康栄養調査、男性の喫煙率は29.4%・女性は7.2%

2018-09-17 | 健康・病気
 厚生労働省による2017年の国民健康・栄養調査で分かった。調査は昨年11月、20歳以上の男女約6600人を対象に実施。
 喫煙率
  たばこを習慣的に吸っている男性の割合は29.4%
   1986年の調査開始以来、初めて3割を切った
  女性は7.2%  男女合わせると17.7%  いずれも過去最低
  男女とも20代の喫煙率が低く、若者のたばこ離れが進んでいる
  受動喫煙防止対策の一環で、吸える場所が減っていることも喫煙率減少の要因か
 習慣的に喫煙している人の割合は
  男性「20~29歳」:26.6%
  男性「30~39歳」:39.7%
  男性「40~49歳」:39.6%
  男性「50~59歳」:33.4%
  男性「60~69歳」:30.6%
  男性「70歳以上」:16.2%
   ・
  女性「20~29歳」:6.3%
  女性「30~39歳」:8.5%
  女性「40~49歳」:12.3%
  女性「50~59歳」:9.8%
  女性「60~69歳」:7.3%
  女性「70歳以上」:2.9%
 習慣的に吸っている人のうち「やめたい」と思っている人
  全体では、28.9%(前年比1.2ポイント増)
  男性は26.1%
  女性が39.0% 男性より12.9ポイント高かい
 政府が定める健康目標「健康日本21」は22年度までに喫煙率を12%にすると定めている。同省の担当者は「健康増進法が改正され、さらに下がる可能性がある」と言う。

 早朝は雨、だったようだ。天気は曇り~晴れ。最高気温が25℃以上で、夏日。
 近所の畑で、赤・白の”センニチコウ”の花が咲いている。”センニチコウ”は夏から秋まで花色が褪せず花期が長い。花期の長さから、”センニチコウ”は「千日紅」と書く。花が咲き続けている様に見えるが、花に見える部分は苞(ほう、葉の一種)の集まりである。
 因みに、花言葉は「終わりのない友情」。
 センニチコウ(千日紅)
 別名:千日草(せんにちそう)
 ヒユ科センニチコウ属
 1年草
 原産地は熱帯アメリカ、江戸時代前期に渡来したとされる
 開花時期は7月~11月
 花色には、紫紅・白・ピンクなどがある


イグ・ノーベル賞(医学教育賞)、堀内朗医師が受賞

2018-09-16 | アート・文化
 第28回イグ・ノーベル賞の授賞式が9月13日、米マサチューセッツ州の米ハーバード大学で開催され、世界中から集まった受賞者たちに実際のノーベル賞受賞者らから賞が授与された。
 今年(2018年)も日本人が受賞、12年連続となる。堀内朗医師の受賞は、医学教育賞「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」。
 大腸がん検診などで受ける内視鏡検査は、通常は横に寝た状態で肛門から管状の内視鏡を体内に入れていく。しかし、堀内さんは、座った姿勢で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを自ら試した。イスに腰掛けて少し股を開き、口径の小さな内視鏡を自分の肛門にゆっくり入れてみたところ、「驚くほど容易にできた」という。2006年に、アメリカの学会誌に体験談を発表した。ただし、座った姿勢で医師が内視鏡を入れる検査は、恥ずかしがって受けたがらない人が多く、堀内さんが勤務する病院でも採用していないという。
 授賞式に参加した堀内さんは「この賞を受賞できて大変名誉に感じます」と挨拶。ただし60秒以上スピーチしてしまったために、お約束の「飽きちゃった、もうやめて」とステージ上に女の子が現れて話を遮られてしまった。
 ◆2018年のイグノーベル賞
 医学賞
 ジェットコースターに乗って腎臓結石を早く排出することができるかどうかについての研究を発表した米国人研究者2人に贈られた。
 栄養学賞
 人肉は他のほとんどの肉よりも著しく低カロリーであることを突き止めた英国とタンザニア、ジンバブエの研究チームに贈られた。
 人類学賞
 人間がチンパンジーのものまねをするのと同じくらいの頻度で、チンパンジーが人間のものまねをしていることを明らかにした欧州7か国とインドネシアの研究チームに贈られた。
 生物学賞
 ワインの専門家はグラス1杯のワインに1匹のハエが入っていることがにおいで分かることを示したコロンビア、ドイツ、フランス、スウェーデン、スイスの共同研究に贈られた。
 平和賞
 車の運転中に叫んだり悪態をついたりすることの頻度や誘因、効果についての研究に贈られた。
 化学賞
 絵画などの表面についた汚れを唾液を塗って、きれいにできるか調べたポルトガルの研究グループが受賞
 文学賞
 複雑な製品を使う人のほとんどは、取扱説明書を読まないことを証明したオーストラリアやセルビアなどの研究グループが受賞。
 再生医学賞
 研究テーマは「夜のペニスの状態を切手でモニタリングする」
 経済学賞
 虐待的な上司への報復として呪術に使う人形を使用する効果を発見したカナダ、中国、シンガポール、米国の研究者が受賞
 ◆イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize)
 「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞。1991年に創設。
 同賞を企画運営するのは、サイエンス・ユーモア雑誌『Annals of Improbable Research:風変わりな研究の年報』と、その編集者であるマーク・エイブラハムズ。
 受賞者らには賞金10兆ジンバブエドル(ジンバブエドルがまだ発行されていた2009年のレートで約8ドル(890円)相当)と60秒間の受賞スピーチ権が与えられる。ただし賞金は偽札で、スピーチは8歳の少女に「やめてください。つまらないです」と言われたらそこで終了。
 同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞、学際研究賞、平和賞、生物学賞などの部門がある。毎年、風変わりな研究をおこなったり社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。

 今日の天気は晴れ。昨日の予報では、午前が雨70%となっていた・・ハズレたがGood。
 雨上がりの翌日には、畑の雑草の成長が早い。その中の一つに、”コニシキソウ”がある。地面を這い、茎からも根を出して広がるので取り除くのは大変・・嫌われる雑草・・もっとも大方の雑草は好まれない。
 葉にギザギザがあり、中心に赤紫色の斑紋がある。茎を傷つけると白い乳汁が出る。茎や果実に平伏した白毛がビッシリ付いている。花は今頃が開花時期だ。果実の大きさは、1.5mm程だが種は沢山で風・雨などで年に2回は飛散する。・・取り除くのは難しい。
 コニシキソウ(小錦草)
 1年草
 トウダイグサ科ニシキソウ属
 原産地は北アメリカ、帰化植物
 生育期間は5月~11月
 開花期は6月~9月
  (年に2回以上も発生、開花する)
 葉腋に暗褐色の花を付ける
 小さい(径2mm位)ので目立たない
 さく果(卵状球形)や茎に平伏した短毛が密生


100歳以上の方が6万9785人、国内最高齢は田中カ子(かね)さんで115歳

2018-09-15 | 社会・経済
 厚生労働省は、全国で100歳以上の高齢者が「老人の日」の15日時点で、6万9785人に上ると発表した(9月14日)。前年(2017年)から2014人増え、48年連続で過去最高を更新した。医療の進歩や健康志向の高まりで10年前に比べて約2倍に増えた。
 ◆100歳以上の高齢者
  男性:12%(  8331人)
  女性:88%(6万1454人)
 ◆最高年齢
  男性:北海道足寄町の野中正造さん 113歳
  女性:福岡市の田中カ子(かね)さん 115歳
 ◆人口10万人当たりの100歳以上の高齢者(都道府県別)
  1、島根 101.02人(6年連続で首位)
  2、鳥取 97.88
  3、高知 96.50
  4、鹿児島 95.76
  5、香川 84.59
   ・
  43、神奈川 42.33
  44、大阪 40.09
  45、千葉 39.34
  46、愛知 36.78
  47、埼玉 32.90(29年連続で最下位)
 ◆100歳以上の高齢者数
 厚生労働省の資料によると、100歳以上の高齢者数は、
  1963年(調査開始)には153人に過ぎなかった
  1981年に1,000人を超え
  1998年に10,000人を超え
  2012年に5万1376人と調査開始以来5万を越えた
  2050年に約53万2000人(国立社会保障・人口問題研究所の推計)

 今日の天気は、晴れ~曇り、時々雨。
 雨の後に見つけた、”ハナトラノオ”の花。茎先に長い円錐状の花序で花・蕾が沢山付いている。
 花穂の形が虎の尾に似ているのを”トラノオ”と呼び、花が美しいので ”ハナトラノオ(花虎の尾)”となったと言う。名が”○○トラノオ(○○虎の尾)”の花には、蓼(たで)科の伊吹(いぶき)虎ノ尾・春(はる)虎ノ尾 、桜草(さくらそう)科の岡(おか)虎ノ尾 、ゴマノハグサ科の瑠璃(るり)虎ノ尾などがある。科が違うのに結構似た形がある。
 ”ハナトラノオ(花虎の尾)”の花は長さ3cm程の唇形で、角の4隅4列に花列となり花穂を咲き上がっていく。別名で”カクトラノオ(角虎の尾)”と呼ばれるが、これは茎の断面が四角形(4隅に花列)だから。
 ハナトラノオ(花虎の尾)
 別名:角虎ノ尾(かくとらのお)、フィソステギア(学名から)
 学名:Physostegia virginiana
 シソ科ハナトラノオ属
 宿根草
 北米東部原産、大正時代に渡来
 開花時期は7月~9月
 花は長さ3cm程の唇形の花。これが4列となっており、花穂を咲き上がる
 花色は桃紫色~白色


2018年の司法試験合格者は1,525人(前年より18人減)、合格率は29%

2018-09-13 | 資格・転職・就職
 法務省は2018年の司法試験合格者を発表した(9月11日)。
 受験者5238人(前年より729人減)に対し、合格者は1525人(前年より18人減)。
  法科大学院の統廃合や定員削減などもあり、受験者、合格者ともに新試験へ移行した2012年以降で最少
  政府が2015年6月に決定した合格者の数値目標「1500人程度」は上回った。
 合格率は29.11%(前年より3.25%増)
  予備試験を経た合格者は336人(前年より46人増)。合格率は77.60%。
  法科大学院を修了した合格者は1189人(前年より64人減)。合格率は24.75%。
 合格者の年齢(今年末現在)は19~68歳で平均28.8歳。
  19歳は新試験が始まった2006年以降最年少。
  昨年、受験資格を得られる「予備試験」に史上最年少の18歳(昨年末時点)で合格していた。
 合格者の性別は、男1150人、女375人。
 法科大学院別の合格者数は、京都大が128人で最も多く、新試験に完全移行後、初めてトップ
 法科大学院修了者のうち、法学部出身者向けの既修コース(2年間)の合格率は33.19%
  法学部出身者以外が中心の未修コース(3年間)は15.51%
 法科大学院修了後、受験資格がある5年以内に合格した人の割合(累積合格率)について、2015年の政府決定は「おおむね7割以上」との数値目標を掲げているが、今回の試験が最後になる2013年度修了者で59.80%(既修74.09%)だった。
 司法試験の合格者はかつて500人前後だったが、政府は02年、司法制度改革の一環として「質・量ともに豊
 ◆2018年の司法試験法科大学院別合格者数(合格率%)
 予備試験合格者:336人 77.60%
 京都大法科大学院:128人 59.26%
 東京大法科大学院:121人 48.02%
 慶應義塾大法科大学院:118人 39.20%
 早稲田大法科大学院:110人 36.54%
 中央大法科大学院:101人 23.22%
 一橋大法科大学院:72人 59.50%
 神戸大法科大学院:51人 39.53%
 大阪大法科大学院:50人 37.59%
 九州大法科大学院:29人 33.33%
 名古屋大法科大学院:29人 30.53%
 明治大法科大学院:25人 12.25%

 天気は晴れ。気温は昨日と同じ位で、何時もより少し寒さを感じる。
 家の横の庭に植えられている”メドーセージ”、青紫色の花を咲かせている。20cm程の花穂に、10数輪の花が一方向に並んで咲いている。花は長さ4cm程で、先端が大きく口を開いたような姿である。
 日本では、「メドーセージ」の名で流通しているが、本名は「サルビア・ガラニチカ :Salvia.guaranitica」。これは「サルビア・ガラニチカ」を輸入した時、流通業者が「メドーセージ」と間違ったからと言われている。名の「ガラニチカ」は、原産地の南米・パラグアイの先住民族グアラニ族に由来する、との事。
 サルビア・ガラニティカ
  (Salvia.guaranitica)
 流通名:メドーセージ
 シソ科サルビア属
 宿根多年生植物
 原産地は南米
 開花時期は7月~11月
 花色は青紫色、先端が大きく口を開いた唇形