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   健康を歩いて増進

燃料電池用触媒安価に、白金の使用量が40分の1

2018-04-30 | 科学・技術
 電気通信大学岩沢康裕特任教授らは燃料電池に使う安価な触媒を開発した。触媒に含まれる高価な白金の使用量が従来の約40分の1になる。壊れにくく寿命も延びた。燃料電池車のコスト低減に役立つ。量産技術などを確立して2030年ごろの実用化を目指す。
 燃料電池は水素と酸素を反応させて発電する。既存の燃料電池車は1台約700万円と高価なのが普及の足かせとなっている。希少金属の白金の使用量を削減できれば、材料費を抑えられる。
 研究チームは白金とニッケルを有機溶媒に入れてセ氏130度で12時間加熱し、大きさ約9ナノ(ナノは10億分の1)メートルの粒子を作製。これを直径数マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルのコイル状の炭素材料に付けて触媒にした。
 発電にかかわる反応の効率は従来の約30倍に高まった。触媒に使う白金は25%減り、40分の1の使用量で既存品と同等の性能を発揮できる。発電と停止を5万回繰り返しても、効率はほぼ落ちない。既存品は1万回で約4割下がるという。
 触媒の反応効率が高まれば燃料電池に水素を供給する圧力を下げられる可能性がある。燃料電池や水素貯蔵容器など関連装置の小型化に役立つ。
 ◆燃料電池用触媒
 触媒は、化学反応を促進する材料である。
 自動車向けに実用化が進む高分子固体電解質型燃料電池(PEFC)・DMFC(ダイレクトメタノール型燃料電池)では、水素を酸化して水素イオンと電子を取り出す反応を促進する。燃料電池の構成材料の中で、電解質と並んで最も重要な働きをする能動的な材料である。
 PEFCやDMFCでは、触媒材料としては白金(Pt)が使われる。Ptの表面に水素分子を吸着し、吸着点で分子から原子状態に解離させ、低い温度でも反応が起きやすくなる。
 Ptの埋蔵量はわずか8万t
 Ptは希少金属であり,世界全体の推定埋蔵量は約8万t程度と見られる。価格も3000円/gと高価な貴金属である。
 自動車向けの現状の白金使用量のままでは、1000万台の燃料電池車を作るとなると、世界中の白金を使っても足りない、という試算がされている。このため、例えば、トヨタ自動車は、Ptを従来の約1/10に削減できる燃料電池のセルを開発し、今後自動車用の燃料電池のスタックとしてモジュール化した場合に性能が確保できるかを検証していくとしている。

 天気は晴れ、このごろ晴れの日が続いている。畑に水を、まだ・・腰痛が治らない、歩くのはできる。
 近くの空き地で、小さな花を咲かせている”コゴメツメクサ”(と、思う)を見つけた。下(地面)を見ないと分からない。名(コゴメツメクサ)は、シロツメクサに似ているが全体に小さいことから。
 よく似た花に、”コメツブウマゴヤシ”がある。・・この花かも?。
 コゴメツメクサ(小米詰草)
 別名:米粒詰草(こめつぶつめくさ)、黄花詰草(きばなつめくさ)
 英名:Small hop clover、Suckling clover
 マメ科シャジクソウ属
 一年草
 原産地はヨーロッパ・西アジア、明治後期に渡来した雑草
 開花時期:4月~7月
 小さな(花径4mm位)黄色い花が、一面に咲くと見事


自爆するアリの新種が見つかる

2018-04-29 | 生物
 自爆アリ、巣に外敵が侵入すると、自爆して体内の毒をばら撒いて群れを守る。
 東南アジアに生息することは知られていたが、この度その詳しい生態調査が行なわれ、新しい種を含む10数種がこのグループに属することが明らかになった。
 自爆アリの機能を持つのは、日々の雑用をこなす小型の働きアリ(マイナーワーカー)で、大型の働きアリ(兵隊アリ)ではない。お腹のタンクにねばねばした毒の液を隠し持ち、いざとなったら自らの意志でお腹の殻を破って自決し、辺り一面に毒を撒き散らし、敵もろとも道連れにできる・・まさに、生きた化学兵器。
 専門家の間では自爆アリの存在は何百年も前から知られており、20世紀に入って数種特定され、新しい属名「 Colobopsis cylindrica」もできた。しかし、1935年以降は資料不足から種の特定は進んでいない。そこでウィーン自然史博物館とウィーン工科大学をはじめとする共同研究チームが立ち上がり・ボルネオ・タイ・マレーシアにて調査が行なわれた。
 結果はZooKeyに4月半ばに発表され、なんと15種の特定に成功したことが分かった。うち1種はまったく新しい種で「 Colobopsis explodens 」と命名された。新種は分泌物が黄色いので、研究班は「イエロー・グー(黄色のねばねば)」と呼んでいる。一番すぐ自爆するため(調査員が近づいただけで自爆したアリもいた)、今後の研究ではこれが自爆アリの代表種となることが決まった、と。
 また、今回の実地調査では、飛びながら交尾をするアリたちも確認された。これも確認されたのは世界初。
 ◆余談
 勤勉なイメージが強いアリも、全体の2割はサボっていると言われる。
 いわゆるパレートの法則で、この2割を除外しても、新たに2割の怠け者が発生する・・人間は?。

 今日も晴れ。風も穏やかで、気温も最高気温20℃超え。でも。腰痛はまだ治らない。
 近所の垣根の”ドウダンツツジ”の花が満開だ。花序は散形花序、花は白い釣り鐘状で、大きさは5mm程。葉は、菱形に近い。秋になれば、10月中旬から11月上旬頃に葉は紅葉する。
 ”ドウダンツツジ”のドウダンは、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似ているから、と言われる。
 ドウダンツツジ(灯台躑躅)
 学名:Enkianthus perulatus
 ツツジ科ドウダンツツジ属
 落葉低木
 原産地は日本
 開花時期:4月~5月
 秋の紅葉(10月~11月)がすばらしい


木材に食品用酵素・酵母を加え、アルコール発酵の技術が開発される

2018-04-28 | 食・レシピ
 森林総合研究所は26日、木材に食品用の酵素と酵母を加え、木の香りを残したままアルコール発酵させる技術を開発したと発表した(4月26日)。
 原料はスギやシラカンバなどで、樹種ごとに特徴ある香りや味を引き出すことに成功した。樹木であればどんな種類でも酒にすることは可能と言う。3年後の2020年度までに民間企業との共同研究を経て世界初の「木のお酒」実現を目指す。
 木材は成分の46%がブドウ糖からなるセルロースであり、発酵させればアルコールができる。木材から燃料用アルコールのバイオエタノールを製造する技術はあるが、硫酸の使用や、分解しにくい木の成分「リグニン」と一緒に香り成分まで除去されたりするため、燃料以外に使うことは難しかった。森林総研は、木を粉砕してクリーム状にし、食品用の酵素や酵母を加えることで、リグニンと香り成分を残したままアルコール発酵させる技術を開発した。スギ、シラカバ、サクラ(ソメイヨシノ)などで試験製造した。スギの場合、木材4キロからワインと同程度のアルコール(平均的に11%)が約3.8リットル程度できた。
 研究総括責任者の真柄謙吾さんは、「日本には1200種類の樹木があり、意外な酒もできるのでは。地域特産の木を生かした木の酒が生まれる可能性もある」と言う。

 朝から晴れ。風も弱く、気温も高くなってきた。でも、まだ腰痛が治らず散歩は難しい。
 医院に行ってきた。待合室にはお花などが飾られている。お花は、”イキシア”。開花時期から少し早いが、温室育ちかな。
 イキシア(Ixia) は、アヤメ科ヤリズイセン属(イキシア属)の植物の総称である。イキシア属には南アフリカに40~50種ほどの原種があり、自然交雑種もあると言われる。園芸品種は50以上も育成され、日本ではこの属に属す園芸植物を指すことが多い、と言う。
 草丈は20~50cm位、茎は細くしなやかで分枝はない。花は数輪から十数輪穂状花序または散形花序につく。花径は2~3cm程で、花色は赤・黄色・白・ピンク・紅・紫などと豊富。花は普通横向きに咲く。花の中心部がブロッチのように濃色になるものも多く、これが魅力的で開くと良く目立つ。
 イキシア(Ixia)
 別名:槍水仙(やりずいせん)
    アフリカンコーンリリー(African corn lily)
    --南アフリカのとうもろこし畑に生えていた
 多年草(球根)
 アヤメ科イキシア属(ヤリズイセン属)
 学名:Ixia hybrida
 原産地は南アフリカ
 開花時期:4月~6月
 開花は、下から順に咲く。一重咲きのものが多い
 似た花には、同じアヤメ科のヒメヒオウギ(姫檜扇)がある


平均寿命が男女ともに最も短い青森県、なぜ?

2018-04-26 | 健康・病気
 新聞記事に、「都道府県別で平均寿命が男女ともに最も短い青森県。2000年以降ワースト1位で、男性に限ると1975年から続く」。なぜ、青森県は「短命県」なのか。
 ◆全国1888市区町村(福島県の一部地域を除く)の平均寿命
 労働厚生省は、平成27年の国勢調査に基づく全国1888市区町村(福島県の一部地域を除く)の平均寿命を発表した(4月17日)。昨年12月に公表された都道府県別の首位は、男性が滋賀県(81.78歳)で、女性が長野県(87.67歳)。平均寿命(全国平均)は、男性が80.8歳、女性が87.0歳である。
 平均寿命の下位5市区町村
 男性
 1、大阪市西成区 73.5歳
 2、大阪市浪速区 77.5歳
 3、青森県平内町 77.6歳
 4、青森県むつ市 78.1歳
 5、青森県中泊町 78.1歳
 女性
 1、大阪市西成区 84.4歳
 2、北海道稚内市 85.1歳
 3、福島県西郷村 85.2歳
 4、青森県蓬田村 85.2歳
 5、岩手県釜石市 85.3歳
 青森県民はラーメンや炭酸飲料、ジュースが大好き。
 総務省家計調査(15~17年)によると、都道府県庁所在市及び政令指定市別で、青森市は年間世帯当たりのカップ麺購入額は6322円、購入数量は5950グラムで、ともに全国1位。塩干魚介やチューハイ・カクテルも購入金額、数量とも1位、炭酸飲料、果実・野菜ジュース、コーヒー飲料は購入額1位。
 体格指数(BMI)は、男女ともに全国平均を上回り肥満気味で、1日の平均歩数も全国平均以下。塩分の摂取量は厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」で示す目標量の男性8グラム、女性7グラムを上回り、男性11.3グラム、女性9.7グラム。喫煙率も男女とも全国2位。がんの年齢調整死亡率、糖尿病死亡率もともに全国ワースト1位。
 塩辛い食べ物・酒の飲みすぎ・喫煙などで短命になったのかな。

 朝から晴れた。昨日まで沢山雨が降ったので、畑には嬉しい。気温も最高気温20℃位と高くなった。
 近所のお庭で、”ウンナンオウバイ”の花が満開だ。花は、”オウバイ”の花径3cm位より大きく、花径数cm程である。花が咲く頃、”オウバイ”は葉が出る前に咲き、”ウンナンオウバイ”は常緑なので葉が付いている。
 ウンナンオウバイ(雲南黄梅)
 別名:雲南素馨(うんなんそけい)、黄梅擬(おうばいもどき)
 モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属
 常緑低木
 つる性植物、枝は枝垂(しだ)れる
 原産地は中国西南部、日本には明治初期に渡来
 開花時期は3月~4月


プール事故、想定した訓練しない幼稚園・保育所は6割

2018-04-25 | 受験・学校
 消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)の調査で、全国の幼稚園・保育所・認定こども園の園長や教諭の6割がプールで子供が溺れるなどした際の緊急時想定訓練を「行っていない」と回答した事が分かった(4月24日)。緊急時の対応マニュアルが「ある」と答えた教諭は5割。
 調査は2017年7月~8月、全国の幼稚園・保育所・認定こども園の園長や教諭計1万5千人を対象に実施。園長約2700人、教諭約5千人から回答を得た。
 緊急時想定訓練
   毎年または定期的にしている:回答した教諭は21.7%
   定期的ではないが、過去にしたことがある:15.8%
 ある、と回答した教諭に実施時期を聞いた
   プール活動期間の前:91%
   期間中:45%
 改善していない施設に理由は(複数回答)
   改善の必要性を感じなかった:43.4%
   人員が不足している:23.2%
 水の外で監視に専念する職員がいない、と答えた教諭は
   3歳児クラスで6.6%、4歳児クラスで8.6%、5歳児クラスで9.3%
 地方公共団体が園の安全に関する研修や教育の場を設けている、と回答した園長は58%
 園長に14~16年にプール内で事故につながる可能性がある「ヒヤリハット」事例の有無を尋ねたところ、6.4%があったと回答。発生件数は522件。
 同庁担当者は「幼稚園などのプール事故は監視者がいない場合に起きることが多い。監視員が配置できなければ、プール活動を中止してほしい」と呼びかけている。

 今日は昨日と同様に雨。
 堤防の横の空き地に”グミ”の木が植えられている。植えた方の話で、山から苗木を取ってきて植えた、”夏グミ”、との事。沢山の花が咲いている。
 ”グミ(茱萸、胡頽子)”はグミ科グミ属の植物の総称で、果実は食べられる。日本には十数種があると言われ、良く知られているのは、ナツグミ、アキグミ、ナワシログミ、である。
 ”グミ(茱萸)”の名は、「含む実(くくむみ):実を口に含み皮を出す意味」から「ぐみ」となった説、渋みがあるので「えぐみ」から「ぐみ」となった説、などがある。
 この木は”夏グミ”なので、4月に花が咲き、6月に果実(偽果、長い果柄に楕円形の果実)が赤く熟す。・・楽しみ。
 因みに、果実が少し大きい唐茱萸(とうぐみ)は、”夏グミ”の変種である。
 ナツグミ(夏茱萸)
 グミ科グミ属
 落葉小高木
 開花時期は4月
 花は両性または単性
 花弁はなく萼(がく)は黄色で筒状、先が4裂し、雄蕊が4本
 6月に果実(偽果)が赤く熟す


マラリア治療のアルテミシニンに耐性を持つ原虫がアフリカで出現

2018-04-24 | 健康・病気
 順天堂大学医学部熱帯医学・寄生虫病学講座の池田美恵博士、橘真一郎助教、美田敏宏教授らの研究グループは、Gulu大学(ウガンダ共和国)、大阪大学、愛媛大学、東京大学、産業技術総合研究所との共同研究により、「マラリア治療の第一選択薬であるアルテミシニンに耐性を持つマラリア原虫がアフリカで出現していることを発見した。さらに、この耐性マラリア原虫は、東南アジアからの移入ではなく、まだ耐性原虫がいないとされるアフリカ地域で独自に出現したことが分かった。一部の耐性原虫は東南アジア型と比して高い耐性レベルを持っていた。」
 今回の発見は、アフリカを中心とした世界のマラリア対策の方向性に大きな影響を与えるとともに、今後アルテミシニン薬剤耐性マラリアの出現と拡散を広域に監視するのに役立ち、薬剤耐性による危機を回避させる可能性を示唆する。本研究は、米国科学雑誌「Emerging Infectious Diseases」電子版(2018年3月20日)に発表された。
 マラリアは、ハマダラカ(蚊)によって媒介される感染症。年間2億人以上の新規患者と40万人以上の死亡者を出す世界三大感染症(マラリア、エイズ、結核)のひとつである。アルテミシニンは、その迅速かつ強力な治療効果によって、現在ほぼすべての流行国でマラリアの第一選択薬で、アルテミシニン治療の導入は、とりわけ最大のマラリア流行地域であるアフリカで劇的にマラリア死亡者を減少させ、その功績に対してノーベル生理学・医学賞が贈呈された。
 しかし、すでに東南アジアの一部(大メコン圏)でアルテミシニン耐性原虫の出現が報告された。そこでWHOはアルテミシニン耐性封じ込めプランを策定し、薬剤耐性の拡散阻止に向けて努力が続けられてきた。そして現在に至るまで、マラリア患者の9割を抱えるアフリカではアルテミシニン耐性原虫は出現していないとされてきた。
 ◆マラリア
 マラリアはマラリア原虫(Plasmodium)という寄生虫によって引き起こされる疾患です。
 原虫は、「マラリア・ベクター」と呼ばれ、感染した雌のAnopheles mosquitoes(ハマダラカ)に刺されることで人に広がる。人にマラリアを引き起こす原虫は5種類で、熱帯熱マラリア原虫と三日熱マラリア原虫が生命に最も大きな危険をもたらす。
 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)
  アフリカ大陸で最も感染率の高いマラリア原虫。世界で最もマラリアに関連する死亡の原因。
 三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)
  サハラ以南の多くの国で主流となるマラリア原虫
 因みに、2015年の世界のマラリア患者は2億人以上、死者は約43万8000人。その多くはアフリカの子どもたち。

 今日は朝から雨。気温も低く、最高気温13℃とか。今日の散歩は、腰痛と雨により中止。明日も雨の予報だから、散歩は中止かな。
 先日、公園までの散歩道横のお庭に、”ユキワリソウ”の鉢が飾られていた。名(ユキワリソウ:雪割草)の由来は、雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出す。この花は、今いっぱい咲いている。
 ”ユキワリソウ(雪割草)”はキンポウゲ科のミスミソウ(三角草)、スハマソウ(洲浜草)、オオミスミソウ(大三角草)、ケスハマソウ(毛洲浜草)の選抜種やその交配種の総称である。花は早春に、多彩多様に咲く。特にオオミスミソウの変異は豊富と言う。
 この花の葉は、三裂しているので、ミスミソウ(三角草)かな。
 ユキワリソウ(雪割草)
    葉の形から、ミスミソウ(三角草)
 多年草
 開花時期は3月~4月
 花茎の先に1輪ずつ花をつける。
 花径は15mm~20mmくらい
 花色は白・淡い紅色など変異が多い。
 花弁のように見えるのは萼片、萼片の数は6~10枚くらい


長寿日本一、男性は横浜市青葉区83.3歳、女性は沖縄県北中城村89.0歳

2018-04-23 | 健康・病気
 厚生労働省は、平成27年の国勢調査に基づく全国1888市区町村(福島県の一部地域を除く)の平均寿命を発表した(4月17日)。厚労省は国勢調査時から5年に一度、自治体別の平均寿命を公表しており、今回で4回目となる。昨年12月に公表された都道府県別の首位は、男性が滋賀県(81.78歳)で、女性が長野県(87.67歳)。
 平均寿命(全国平均)は、男性が80.8歳、女性が87.0歳である。長寿日本一の市区町村は、男性が横浜市青葉区で83.3歳、女性が沖縄県北中城(きたなかぐすく)村で89.0歳だった。
 市区町村別の男性の上位30位では、神奈川が6自治体と一番多く入り、次いで長野・東京がそれぞれ4自治体。
 女性のベスト3は、沖縄が占めており、上位30位をみても、沖縄が6自治体と一番多く、次いで神奈川・長野・熊本がそれぞれ4自治体。
 ◆平均寿命の上位市区町村
 男性
 1、横浜市青葉区 83.3歳
 2、川崎市麻生区 83.1歳
 3、東京都世田谷区 82.8歳
 4、横浜市都筑区 82.7歳
 5、滋賀県草津市 82.6歳
 女性
 1、沖縄県北中城村 89.0歳
 2、沖縄県中城村 88.8歳
 3、沖縄県名護市 88.8歳
 4、川崎市麻生区 88.6歳
 5、石川県野々市市 88.6歳
 平均寿命の下位市区町村
 男性
 1、大阪市西成区 73.5歳
 2、大阪市浪速区 77.5歳
 3、青森県平内町 77.6歳
 女性
 1、大阪市西成区 84.4歳
 2、北海道稚内市 85.1歳
 3、福島県西郷村 85.2歳

 今日の空は曇り空。気温も低く、昨日より10℃程低いとか。
 川の堤防道の横の小さな空き地に、”ハカンザシ”の花が咲いている。誰が植えたのか、小さな株に纏まっている。
 名(ハナカンザシ:花簪)の由来は、茎の先の花が簪(かんざし、女性の髪にさす飾り)の様だからと言う。花の花弁(総苞:苞は葉の変形したもの)に触るとカサカサと枯れた感じの音がする。・・この感じが髪飾りの様だ。
 ”ハナカンザシ”と呼ばれるのには2種類あり、草丈が20cm程で花の大きさが3cm程の白花が咲く種類、草丈が高く(50cm位)花の大きさが5cm程で白や桃色の花が咲く種類がある。
 ハナカンザシ(花簪)
 別名:アクロクリニウム、ヘリプテラム
 英名:Strawflower
 キク科ハナカンザシ属
 一年草(本来は多年草)
 原産地はオーストラリア
 開花時期は4月~7月
 花茎の先に径5cm位の花を付ける。花は黄色い筒状花を白いカサカサした総苞(苞は葉の変形したもの)が取り囲む


2018年度日本数学会賞春季賞は木田良才氏に授与

2018-04-22 | 学問
 一般社団法人日本数学会(英語:The Mathematical Society of Japan、略称:MSJ)は、木田良才氏(東京大学大学院数理科学研究科准教授)に授賞する。業績題目は、離散群とエルゴード理論の研究(英訳:Study of discrete groups and ergodic theory)。授賞式は、2018年3月19日(月)会場:東京大学、講堂900番教室。
 ◆春季賞
 春季賞は、日本数学会から贈られる数学の学術賞。
 日本数学会会員で40歳未満の優れた業績を上げた数学者に毎年贈られる。年齢制限の無い賞には秋季賞がある。
 最近の受賞者(大学名は受賞当時)
 2010年度
 伊山修(名大多元数理): 多元環およびCohen-Macaulay加群の表現に関する研究
 2011年度
 志甫淳(東大数理): 数論幾何学におけるp進コホモロジーとp進基本群の研究
 2012年度
 太田慎一(京大理): 測度距離空間・フィンスラー多様体上の幾何解析
 2013年度
 浅岡正幸(京大理): 双曲力学系および関連する幾何学の研究
 2014年度
 戸田幸伸(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構): 代数多様体の導来圏の研究
 2015年度
 河原林健一(国立情報学研): グラフマイナー理論とその計算量理論への応用に関する研究
 2016年度
 入谷寛(京大理): グロモフ・ウィッテン不変量とミラー対称性の研究
 2017年度
 阿部知行(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構): 数論的D-加群の理論とラングランズ対応の研究
 2018年度
 木田良才(東大数理): 離散群とエルゴード理論の研究

 今日は良く晴れて、暖かい。暖かいと言うより、暑いかな。晴れたし、暖かったし、羽生選手のパレードは良かった。
 数日前にTVを見ていたら、国営ひたち海浜公園の”ネモフィラ”の花を映していた。昨年は、5月の中旬だったから、今年は開花が早い。
 散歩で見つけた”ネモフィラ”の花は、満開、「見頃」だな。
 散歩での花は、径2cm~3cm程、花色は薄青と白で中心部に黒い点が5つある。和名は”ルリカラクサ(瑠璃唐草)”。最もポピュラーなのは、ネモフィラ・メンジーシー(Nemophila menzisii)・・本草かな。
 ”ネモフィラ”には変種が多く、アトマリア(白に紫色の斑点が入る)、ディスコイダリス(濃紫で白い縁取りが入る)や園芸種のインシグニスブルー(花がやや大きめ)、ペニーブラック(黒に近い紫色で白い縁取りが入る)、スノーストーム(白地に紫の斑点が入る)などが知られている。
 因みに、海浜公園のネモフィラは、”インシグニスブルー(青空のような)”とか。
 ネモフィラ
 別名:瑠璃唐草(るりからくさ)、小紋唐草(こもんからくさ)
 英名:Nemophila、Baby blue eyes
 ハゼリソウ科ネモフィラ属
 学名:Nemophila menziesii
 一年草(秋にタネを蒔き、春に花が咲く)
 原産地は北アメリカ
 開花時期は3月~5月


ユネスコは「伊豆半島」を世界ジオパークに認定

2018-04-21 | 地質
 ユネスコ(国連教育科学文化機関、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization U.N.E.S.C.O.)は、静岡県の伊豆半島を「世界ジオパーク」に認定した(4月17日)。ユネスコの専門評議会は書面や現地視察による審査を通じて世界的な価値を認め、今年3月に認定を勧告。今回、パリで開かれた執行委員会で認定が承認された。伊豆半島は2015年にも審査を受けたが、世界的価値の裏付け不足などを理由に認定が見送られていた。因みに、2012年に国内版の「日本ジオパーク」に認定されている。
 伊豆半島は太平洋にあった火山島が約60万年前、本州に衝突してできた。度重なる地殻変動や火山活動で形成された変化に富む地形が特徴である。日本では洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)などに続き9地域目の認定となる。
 詳しくは、日本ジオパークネットワーク(http://www.geopark.jp/)に
 ◆日本にある世界ジオパーク
 洞爺湖有珠山ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 糸魚川ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 島原半島ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 山陰海岸ジオパーク - 2010年10月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 室戸ジオパーク - 2011年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 隠岐ジオパーク - 2013年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2009年10月加盟)
 阿蘇ジオパーク - 2014年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2009年加盟)
 アポイ岳ジオパーク - 2015年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 伊豆半島ジオパーク- 2018年4月加盟(日本ジオパークネットワークには2012年8月加盟)

 梅田川と仙石線が平行して走る所がある。その近くで、”ハナモモ”の花が満開だ。花は電車からも見える。
 ”モモ”には、果実を食用とする品種と、花を観賞する品種がある。花木として扱う品種は、”ハナモモ”と呼ばれる。”ハナモモ”は実を付けないと言われるが、幾らかは付いている。”モモ”は縄文時代から栽培されており、江戸時代に”ハナモモ”の8品種の記述があり、この頃に改良が始まったとされる。現在の園芸品種の多くもこの時代のものが多いと言う。
 名(モモ)の由来には、果実(実)が赤いので「もえみ(燃実)」から転訛で「もも」となった説がある。
 花は桃の節句(雛祭り)に飾られる。桃の字の「兆」は「妊娠の兆し」の意味なので、桃が女性やひな祭りと関連があると言う。因みに、桃の木は万葉の頃から霊力のある木とされ、桃太郎(日本昔話)が有名だ。
 モモ(桃)、ハナモモ(花桃)
 バラ科サクラ属
 落葉小高木
 原産地は中国、桃の字は中国から
 開花時期は3月~4月
 花は5弁花、栽培される園芸品種は八重咲きが多い
 花色は桃色・白色・紅色


2017年度の外国人旅行者数は2977万人で過去最高を記録

2018-04-19 | 旅行
 日本政府観光局(JNTO)は、2017年度に日本を訪れた外国人旅行者数が2977万人(前年度比19.9%増)となり、過去最高を更新したと発表した(4月18日)。2017年暦年では、2869万人(前年比19.3%増)と過去最高を更新している。
 因みに、3月の訪日外国人客数(推計値)は260万7900人(前年同月比18.2%増)だった。3月としての過去最高を記録した。国・地域別では、韓国が61万9200人(26.8%増)と最多だった。次いで中国が59万4900人(16.9%増)、台湾が38万7300人(14.0%増)と続く。イースター休暇の影響で、米国・カナダ・ドイツは単月としての過去最高を記録した。
 年度では3000万人突破が目前に迫った。安倍政権は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に訪日外国人旅行者を4000万人とする目標を掲げている。田村明比古長官は記者会見で「我々の目標に向けて堅調に推移している。重要な政策を加速していきたい」と述べ、目標達成に全力を挙げる考えを示した。

 早朝に雨があったようだ。でも、今日は晴れ。
 畑の”チューリップ”が沢山咲いている。一重が多く、八重もある。
 ”チューリップ”は古くはオスマン帝国で好まれ、そこからヨーロッパに伝わり、チューリップと言う名が付けられた。オランダのライデン植物園で育てられ大評判となる。チューリップバブルは、チューリップ球根の価格が異常に高騰・下降した期間である(1635年頃と1732年頃)。16世紀末にはイギリスで栽培が始まり、19世紀には多数の品種が生まれた。
 日本には、江戸時代後期に伝来し、本格的に生産が始まったのは1919年(大正8年)新潟県の新津市小合地区(当時は小合村)とされている。
 ”チューリップ”の品種改良は、花形・花色・草姿・葉の模様・ブルームの有無・香り・早晩性・耐暑性・耐湿性・多花性・繁殖力、切花では切花寿命・無花粉化・花茎の硬さなどで、驚く程の品種がある。
 チューリップ(Tulip)
 別名:鬱金草(うっこんそう)、鬱金香(うこんこう、うっこんこう)
 ユリ科アマナ(チューリップ)属
 球根性植物、多年草
 開花時期は3月~5月
 花弁が6枚に見えるが、萼(外側の花被片)3枚で花弁(内側の花被片)は3枚


アオキの雄花と雌花

2018-04-18 | 園芸
 朝から晴れ。でも気温は上がらない。でも、明後日からは暖かくなる、との事。
 町で鉢植えの”アオキ”を見た。赤い実が付いており、花も咲いている。”アオキ”は雌雄異株で、この木は雌株・雌花。花にメシベのみは雌花、雄蕊が4つついているのは、雄株・雄花。
 ”アオキ”は、日本の古来種で、学名は”Aucuba japonica:アウクバ ヤポニカ”とある。名(アオキ:青木)の由来は、冬でも青々とした常緑の枝・葉からのアオキバ(青木葉)から。
 アオキ(青木)
 別名:青木葉(あおきば)、ダルマノキ
 ミズキ科アオキ属
 雌雄異株
 常緑低木
 枝は緑色、古くなると木質化し灰褐色
 開花時期は3月~5月
 枝先に紫褐色の小さな花が咲く
 果実は雌株に付く、実は1~2cm程の楕円形で深紅色となる
 果実が黄色のキミノアオキ、白色のシロミノアオキがある


筋肉の再生に必要な幹細胞を体外で増やす手法が開発される

2018-04-17 | 医学
 東京医科歯科大学赤沢智宏教授と大阪大学関口清俊教授らは、傷ついた筋肉の繊維を再生する「筋サテライト細胞」を体外で培養する方法を開発した。
 筋肉が傷つくと、筋繊維の表面についている「筋サテライト細胞」が分裂を開始して数を増やし、筋繊維に変化して筋肉を再生する。しかし、「筋サテライト細胞」を体外に取り出すとすぐに変化する。変化しないままの状態で培養し、増やすことは難しかった。
 筋繊維周囲の基底膜にラミニンα2鎖が発現していることは以前から知られていた。研究グループは、骨格筋に発現している他のラミニンサブユニットの発現を詳細に解析した。結果、サテライト細胞周囲にラミニンα3、α4、α5鎖が特異的に発現していることを見出した。そこで、大阪大学で開発したラミニン活性の最小単位であるE8フラグメントを用いて、骨格筋における組織発現を正確に模倣して培養皿上で再現し培養したところ、サテライト細胞が未分化状態を維持しながら分裂増殖することが分かった。従来、ラミニンE8は培養皿をコーティングして用いられていたが、液相で直接反応させることが細胞の未分化性の維持に働いていると考えられる(特許申請中)。
 この細胞をマウスの足に移植すると筋繊維に変わることも確認した。将来は患者に筋肉の幹細胞を移植し、筋ジストロフィーや加齢で筋力が落ちる「サルコペニア」などを治療できる可能性がある、と話す。
 ◆ラミニン(laminin)
 ラミニンは、幹細胞が再生能力を保つために必要で、細胞外マトリックスの基底膜を構成する巨大なタンパク質。
 多細胞体制・組織構築とその維持、細胞接着、細胞移動、細胞増殖を促進し、がん細胞と関係が深い。胚発生の初期(2細胞期)に発現する。
 ◆サルコペニア(sarcopenia)
 サルコペニアとは、加齢による骨格筋量の低下と定義され、副次的に筋力や有酸素能力の低下を生じる。
 筋肉量の低下を必須項目とし、筋力または身体能力の低下のいずれかが当てはまればサルコペニアと診断される。

 今日の天気は晴れ。ここ暫く晴れが続きそうだ。
 玄関横の空き地で、”ムスカリ”が密集して咲いている。畑の”ムスカリ”は終わったが、ここの空き地のは今が盛りかな。
 ムスカリ
 別名:ブドウヒアシンス
    (Grape hyacinth)
 ユリ科(ヒアシンス科)ムスカリ属
 原産地は地中海沿岸
 球根植物(秋に植え、春に咲く)
 開花時期は3月~5月
 花は壺形・長楕円形で1本の花茎に沢山咲く
 付いた花がブドウの様に見える
 花色は明るいブドウ色(青紫色)、白・黄・黄緑色もある


葉の乾燥を抑える化合物を見つける

2018-04-16 | 園芸
 名古屋大の木下俊則教授(植物生理学)と佐藤綾人・特任准教授(合成化学)らの研究チームは、「植物の葉が乾燥でしおれるのを抑える新たな化合物を見つけた」(4月9日、国際科学誌「プラント・アンド・セル・フィジオロジー」に発表)。
 研究チームは、葉の表面から水分を外に出す気孔に注目し、2万5千種類の化合物の中から気孔の開閉の制御にかかわる物質を探した。これより、9種類の化合物に気孔を閉じる作用があることを突き止めた。うち1種類をマルバツユクサの葉に吹きかけると、気孔が開くのをほぼ100%抑えられた。バラや麦でも葉がしおれるのを抑制することを確認。この化合物の作用で気孔が閉じ、植物内の水分が逃げるのを防ぐという。
 生け花や農作物の乾燥対策に役立つと期待される。今後、実用化に向けて、農薬メーカーなどと共同研究を進めたいと言う。
 ◆マルバツユクサ
 マルバツユクサはツユクサ科ツユクサ属の植物。ツユクサに似ているが葉先が丸い。
 花は7月~10月に付く。花を包む苞は短い柄があって扇形から洋梨型で立った毛がある。苞の基部は両側が合着して漏斗状になる。花はツユクサよりやや小柄で青い花弁は長さ4~5mmほど。

 雲が多いが、晴れ。風が少し強くあり、冷たい。最高気温は15℃位か。
 散歩道で、昨年夏~秋に赤い実を付けた”スグリ”を見た。花が咲いている。
 赤い実はルビーの様に透明感があり、とても綺麗だ。子供の頃の懐かしき思い出の実でもある・・青い実も赤い実も食べた。
 ”スグリ”はスグリ属の総称名として、また果樹として利用されるスグリ類の一般名として使われる。この”スグリ”は、”フサスグリ(房酸塊)”。果実の色が赤白あり、赤色の系統をアカスグリ(赤すぐり、レッドカーラント)、白色の系統をシロスグリ(白すぐり)と呼ぶ。黒色の”スグリ”・・クロスグリ(カシス)・・は別種。
 フサスグリ(房酸塊、房須具利)
 スグリ科(ユキノシタ科)スグリ属
 落葉低木(高さ1.0m~1.5m)
 原産地はヨーロッパ、明治の始めに渡来
 開花時期は4月~5月
 収穫期は6月~7月(期間は1~2週間程)


分子の噛合わせで熱安定性の高い集合体を開発

2018-04-15 | 科学・技術
 東京大学平岡秀一教授らは、横浜市立大学、大阪大学の研究グループと共同で、ファンデルワールス力などの弱い分子間相互作用だけを利用し、水の沸点をはるかに超える150℃でも安定な自己集合体を水中で作ることに成功した(4月9日、プレスリリース)。
 ファンデルワールス力(vdW)力は原子や分子間に普遍的に働く相互作用である。最も弱い分子間相互作用のため、物質の安定性を支配するほどの役割を果たすとは考えられていなかった。
 研究グループは、家具を作るに木材の噛合わ「ほぞ」に着目し、凹凸の分子表面をもつ歯車状の両親媒性分子を「分子ほぞ」として設計し、これを水中でお互いに密に噛み合わせることで箱型の集合体(ナノキューブ)を形成した。構造の異なる歯車状分子からなるナノキューブの安定性を調べた結果、vdW力、弱い静電力、疎水効果を組み合わせたときに、はじめて極めて熱安定性の高い集合体が得られることが明らかになり、vdW 力の重要性が示された。これより、”分子を噛み合わせる”という新たな概念により新物質の創成やタンパク質などの生体分子の熱安定性の向上が期待される。
 ◆分子を噛み合わせる
 「分子ほぞ」と名付ける。
 歯車のような構造を持つヘキサフェニルベンゼンに親水性、疎水性の置換基を導入することで、構造の異なる四種類の分子ほぞを設計した。それぞれの分子ほぞは水中でお互いが密に噛み合うように自発的に集合し、立方体型の集合体「ナノキューブ」を構築した。
 1つのナノキューブ(BM)の分解温度が130℃と水の沸点を超えるほど高くなる。BM の分解温度はほとんどの超耐熱性タンパク質の分解温度よりも高く、タンパク質とは全く異なる分子構造からも、弱い相互作用のみを利用して熱安定性の高い集合体を形成できることが明らかとなった。さらに、BM の内部に存在する空隙を疎水分子で充填すると、分解温度が150℃以上まで向上し、超耐熱性タンパク質の中の最高温度(148.5 °C)を超えた。

 朝は雨、後に晴れ。風が強い。最高気温は20℃とか。
 玄関横のお庭に、”フッキソウ”の花が咲いている。お庭の前はブロックの塀で、通りからは隠れて見えない。
 茎頂に穂状花序の雄花、雌花が付く。雄花・雌花ともに白色で花弁が無く、雄花は茶色の太い4本の雄蕊を持ち、雌花は2本の花柱を持った子房がある。雄花は花序の先に沢山で、雌花はその下に付く。多数の葉が茎にラセン状に付く。因みに、花の姿は、”ヒトリシズカ”に似ている。
 名(フッキソウ:富貴草)の由来は、青葉が絶えない常緑性から、その姿を繁栄に擬えたとされる。別名も縁起が良い、キッショウソウ(吉祥草)、キチジソウ(吉事草)。
 フッキソウ(富貴草)
 別名:吉祥草(きっしょうそう)、吉事草(きちじそう)。
 ツゲ科フッキソウ属
 学名:Pachysandra terminalis
 原産地は日本、中国
 開花時期は4月~5月


京都賞の賞金を倍増の1億円に

2018-04-14 | 社会・経済
 稲盛財団は、科学や文明の発展に貢献した人に贈る京都賞の賞金を1億円にすると発表した(4月12日)。
 同財団によると、来年に京都賞創設35年を迎えるのを前に、稲盛氏(財団理事長)が5000万円から1億円に増額を決めた。稲盛氏は「日本人の持つ美徳の一つである”利他”という心を顕彰事業に体現させたい、との思いを込めた京都賞が、今後さらに”光”を増し、世界に向け燦然(さんぜん)と”輝き”続けることを願い、このたび賞金額を1億円に増額することにした」とコメントした。
 1億円の賞金は、ノーベル賞の賞金(約1.2億円)と同程度で、国際的にみても高額の賞となる。賞金が高額にのぼる賞は、ほかに、バルザン賞(約1.1億円)、唐賞(約1.8億円)、ブレークスルー賞(約3.2億円)などがある。
 ◆京都賞
 京都賞は、京セラ創業者で名誉会長の稲盛氏が私財を拠出して1984年に創設。
 先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門、の3部門4授賞対象分野で毎年6月に発表される。大隅良典さん、山中伸弥さん、ジャック・キルビーさんら、京都賞を受けた後にノーベル賞に選ばれた人も少なくなく、海外でも評価が高い。
 ◆高額賞金の賞
 バルザン賞(約1.1億円)
 バルザン賞は、バルザン財団(イタリアとスイスに別々に本部があり、隔年でそれぞれの本部が賞を選考する)が自然科学分野2賞・人文科学分野2賞を与えるものである。3から5年おきに人道的活動などにたいしても授与される。
 1961年にノーベル財団を表彰したのに始まり、1978年から毎年表彰を行っている。
 主唐賞(約1.8億円)
 唐奨(とうしょう)は、2014年に台湾で創設された世界的な賞。
 「持続可能な開発」、「バイオ医薬」、「中国学」、「法の支配」の4分野で顕著な功績を残した人物に贈られる。
 ブレークスルー賞(約3.2億円)
 ブレイクスルー賞は、下記3部門からなる自然科学における国際的な学術賞。
  基礎物理学ブレイクスルー賞-2012年創設
  生命科学ブレイクスルー賞-2013年創設
  数学ブレイクスルー賞-2014年創設

 ”M”デパート前、地下鉄の出入口付近、”モクレン”の花が咲いている。でも咲き始めが早かったから、少し散り気味だ。いつもの年より早い開花だ。
 モクレン(木蓮)と言えばこの木で、”シモクレン(紫木蓮)”とも呼ばれ、白い花の”ハクモクレン(白木蓮)”と対比している。花は上向きで、全開せず半開状(開ききらない状態)に咲いている。花弁6枚、萼3枚、雄しべと雌しべは螺旋状に多数が付く。良い香りがする。
 名(木蓮:もくれん)の由来は、花がラン(蘭)に似ているから「木蘭(もくらん)」、ハス(蓮)に似ているから”木蓮(もくれん)”と呼ばれるようになった、と言う。因みに、モクレン属は地球上で最古の花木と言われ、白亜紀(恐竜時代、約1億年以上前)の地層から化石が発掘されている。
 モクレン(木蓮)
 別名:紫木蓮(しもくれん)、もくれんげ(木蓮花、木蓮華、木蘭花)
    マグノリア(Magnolia)
 モクレン科モクレン属
 落葉高低木(樹高は3m~5m)
 原産地は中国
 開花時期は3月~5月
 新葉が出る前に、紫紅色で卵形の大きな花を咲かせる
 咲くのは、白木蓮より少し遅い
 花色は濃紅色(外側)・白色(内側)