歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

野草園の萩まつり

2012-09-22 | まち歩き

 今日(9月22日)は秋分の日。いつもは秋分の日は9月23日だが、22日に早まるのは1986年(明治29年)以来の116年ぶりとなる。23日から外れたのは、33年前の1979年(昭和54年)の9月24日。次の秋分の日が22日となるのは、4年後の2016年(平成28年)で、木曜日が休日(国民の祝日)となる。
 秋分の日は彼岸(ひがん)の中日である。彼岸は、「彼岸の入り:秋分(春分)の3日前」から「彼岸の明け:秋分(春分)の3日後」の1週間である。”暑さ寒さも彼岸まで”との謂いがある、そう言われれば今日は秋を感じる気温だった。
 秋分の日に託(かこつ)けて、野草園へ出かけた。「第54回 萩まつり」が開催されている。
 野草園には13種類のハギ(萩:マメ科ハギ属)があるとの事。咲く時期がずれるものもあるから全部の花は見られないと言う。でもハギだけでなく色々な花(オミナエシ、ミズヒキ、キキョウなど)が咲いていた。お花の話をボランティアの案内の方から聞くことができた。

Hagi0922p
 第54回 萩まつり

 9月15日~9月30日
 主会場:野草園
 仙台市太白区茂ヶ崎2丁目


Miyaginohagi09221
 ハギのトンネル
 野草館より少し北

 ミヤギノハギ(宮城野萩)
 別名:ナツハギ(夏萩)
 宮城県の県花


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Nisikihagi09224
 ハギのトンネル
 野草館より少し西

 ニシキハギ(錦萩)
 別名:ビッチュウヤマハギ(備中山萩)


Nisikihagi09225


Sirobanahagi09226
 シロバナミヤギノハギ
 (白花宮城野萩)
 ミヤギノハギの白花
 名誉園長の菅野邦夫氏が発見
 (基準標本株として正式登録)


Sirobanahagi09227


漢字を正確に書く力が衰えたと感じる人が7割

2012-09-21 | 日記・エッセイ・コラム

 文化庁は9月20日、「国語に関する世論調査」の結果を発表した。
 結果によると、携帯電話や電子メールなどの普及による情報交換手段の多様化が日常生活に影響を与えているかを尋ねた所、
  漢字を正確に書く力が衰えた                66.5%(H13調査は41.3%)
  手紙やはがきは余り利用しないようになった       57.2%(H13調査は41.6%)
  手で字を書くことが面倒臭く感じるようになった      42.0%(H13調査は31.9%)
  口頭で言えば済むことでも、メールを使うようになった  29.5%(H13調査は17.2%)
 過去の調査結果から多くの項目で選択する人の割合が増加している。20代~50代の7~8割が「漢字を正確に書く力が衰えた」を選択しており、過去の5割前後から大きく増加している。
 世論調査では、慣用句の意味や認識・使用についても調べている。
 ◆慣用句の意味と回答率
   注:(ア)は辞書などで本来の言い方とされるもの
 煮え湯を飲まされる
 (ア)信頼していた者から裏切られる   64%
 (イ)敵からひどい目にあわされる     23%
  ・・・40代以下では3~4割が(イ)を選んだ
 うがった見方をする
 (ア)物事の本質を捉えた見方をする   26%
 (イ)疑ってかかるような見方をする     48%
  ・・・全ての年代で3割弱が(ア)とした
 にやける
 (ア)なよなよとしている            14%
 (イ)薄笑いを浮かべている       76%
  ・・・60代だけの2割が(ア)を選んだ
 失笑する
 (ア)こらえ切れず吹き出して笑う    27%
 (イ)笑いも出ないくらいあきれる     60%
  ・・・30代以下では(イ)とした割合が8割前後
 割愛する
 (ア)惜しいと思うものを手放す     17%
 (イ)不必要なものを切り捨てる     65%
 ◆慣用句等の認識と使用  どちらの言い方を使うか
 「本心でない上辺だけの巧みな言葉」を
 (a)口先三寸              56.7%
 (b)舌先三寸              23.3%
  ・・・(b)が本来の言い方、30代以上の半数が(a)だった
 「何かを食べたくなる、転じて、あることをしてみようという気になる」ことを
 (a)食指が動く                38.1%
 (b)食指をそそられる          31.4%
 ・・・(a)が本来の言い方、40代以下では2~3割がどちらも使わない
 「ひっきりなしに続くさま」を
 (a)のべつくまなし           32.1%
 (b)のべつまくなし           42.8%
 ・・・(b)が本来の言い方、40代以上の5割が(b)だった
 「世間の人々の議論を引き起こすこと」を
 (a)物議を醸す             58.0%
 (b)物議を呼ぶ             21.7%
 ・・・(a)が本来の言い方
 「快く承諾すること」を
 (a)一つ返事              46.4%
 (b)二つ返事              42.9%
 ・・・(b)が本来の言い方、50代60代では(a)が多かった
 ◆国語に関する世論調査
 文化庁が国語(日本語)施策の参考とし、国民の国語に関する興味・関心を喚起するため、平成7年度から毎年実施している。
 国語に関する世論調査の結果について(平成7年度~平成23年度)
   http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/index.html
 平成23年度の調査
 調査対象:全国16歳以上の男女
 調査時期:平成24年2月~3月
 調査方法:一般社団法人中央調査社に委託し個別面接調査を実施
 調査対象数:3,474人 有効回収数は2,069人(59.6%)

 

 雨上がりでは木々や草花の緑が一段と映える。
 サンゴジュは、真っ赤な光沢のある果実を実らせ、赤い花が咲いている様に見える。葉も厚くて大きいので、雨上がりでは緑と赤が鮮やかだ。
 サンゴジュ(珊瑚樹)の名の由来は、この赤い果実が珊瑚のように見えることからである。厚く水分の多い葉が火災の延焼防止になると言われ、防火樹として庭木・生垣などに使われる。

Sangojyu09211  サンゴジュ(珊瑚樹)
別名:藪珊瑚(やぶさんご)
スイカズラ科ガマズミ属
耐寒性常緑小高木
開花時期は6月~7月
花色は白、花径は数㎜で沢山咲く
花後に果実(8㎜程の楕円形)を付ける
果実の観賞期は9~12月


Sangojyu09212 Sangojyu09213


糖で発電する酵素電極シールを開発

2012-09-20 | 学問

 先月末(8月27日)の発表だ。
 東北大大学院工学研究科の西沢松彦教授(バイオマイクロマシン工学)は、(独)産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センターの畠賢治上席研究員と共同で、酵素とカーボンナノチューブ(CNT)が均一に混合した”酵素電極シール”を開発した。ブドウ糖の水溶液から世界最高の効率で発電(25mA/cm2)ができる。開発された”酵素電極シール”は世界初の柔らかいシールで、巻いたり捩じったりと自由度が高い。発電量はブドウ糖の量に比例するので、針に巻きつけて果物に差すと、甘さに応じてLEDが点滅し、電源不要な微小糖度センサ(熟度センサ)となる。将来は血糖値センサーなどへの応用も期待できる。
 ◆カーボンナノチューブ
 カーボンナノチューブ(CNT:Carbon nanotube)は、ダイヤモンド・非晶質・グラファイト・フラーレンに次ぐ炭素材料である。
 炭素の六員環ネットワーク(グラフェンシート)が単層或いは多層で同軸管状になっている。構造により金属もしくは半導体となる特性がある。

 

 昨晩からの雨は当に干天の慈雨であった。畑もシットリと水分を含んでおり、今日の朝の野菜たちは緑が綺麗だ。
 畑への道沿いにある小さなお庭では、葉が紫色で三角形をしたオキザリスの小さな花が咲いていた。雨を待ってたのかな。
 花の名が判らなかったので調べたら、オキザリス・トライアングラリスで、紫の舞と言う優雅な和名が付いている。

Murasakinomai09201  オキザリス・トライアングラリス
 (Oxalis triangularis)
別名:紫の舞(むらさきのまい)
   三角葉オキザリス
   烏羽(からすば)オキザリス
カタバミ科カタバミ属
 (所謂雑草のカタバミと同じ仲間)
原産地はブラジル
花の時期は6月から10月
花色は白・薄紅、花径は3cm前後
花は日が射すと開き、夜や曇りでは閉じる


Murasakinomai09202 Murasakinomai09203


腹部大動脈瘤の一端解明、浜松医大と島津

2012-09-19 | 健康・病気

 腹部大動脈瘤(りゅう)は、破裂すると大量出血して死亡に至る確率が高い。腹部大動脈瘤とは腹部の大動脈が瘤(こぶ)の様に腫れてできるもので、超音波撮像法・CTなどの画像診断で発見することが可能である。しかし、初期の腹部動脈瘤には自覚症状がないので、発見されず放置されて病状が悪化することがある。これまで生成原因が不明で、内科的な治療法や予防法が確立されていなかった。
 この腹部大動脈瘤の生成メカニズムを、浜松医大と島津製作所が共同で開発した顕微鏡で解明したと9月14日に発表した(国際質量分析学会で9月17日に発表)。
 この研究成果は、JST研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、浜松医科大学瀬藤光利教授(解剖学)・同外科学の今野弘之教授・同外科学の海野直樹講師らの研究グループと島津製作所が共同で開発した「質量顕微鏡」を使用して得られた。
 患者30人について大動脈瘤ができた血管壁を観察すると、瘤ができた血管壁と瘤がない血管壁と比べると血管壁に含まれる血液の量(血液の成分の量)が約半分になっていた。大動脈の壁に栄養・酸素を届けるための細い血管に脂質が異常に蓄積して細くなり、栄養・酸素が行き渡らずに血管の壁が脆くなってできる可能性があると言う。瀬藤光利教授は、「今後血流を改善する薬が効くかどうかを調べたい」との事。
 ◆大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)
 大動脈は、心臓から全身に血液を送る大血管である。
 大動脈は心臓から頭側に出ると、弓状に胸部の左後ろを下に向かい、横隔膜(胸部大動脈)を貫いて腹部(腹部大動脈)に入り、臍付近で左右に分かれる。この間で、体の各部への血管が分岐する。
 大動脈瘤とは、大動脈の血管が拡張ないし血管壁が解離して瘤(こぶ)の様に膨らんだ状態のことである。多くの場合、高血圧・動脈硬化・加齢等で二次的に生じる。
 腹部大動脈瘤は50歳以上の男性の5%が患っていると見られ、腹部大動脈瘤が破裂すると8割以上で死に至ると言う。所謂突然死の原因となっている。

 

 空き地を囲む有刺鉄線を覆う様にクズが繁殖し、花が咲いている。莢(さや)もできている。
 クズの根から澱粉(でんぷん)が取れ、これが葛粉(くずこ)となる。漢方薬の”葛根湯”は葛根(かっこん)が主薬で、風邪の初期症状や頭痛・肩こりなどの症状に使う。葛根湯にまつわる落語に”葛根湯医者”があり、万能薬的な使い方をする”ヤブ医者”の話がある。
 クズは秋の七草の一つである。でも増殖力がとても強い葛は世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN、2000) 選定種となっている。

Kuzu09191  クズ(葛)
別名:裏見草(うらみぐさ)
   葉が裏返ると白さが目立つ
マメ科クズ属
開花時期は8月~9月
花色は赤紫色、上り藤の様に下から上へと小さな花が咲いていく
花後は剛毛に被われた枝豆に似た扁平な莢(さや)ができる
名(クズ)の由来は大和国(現在の奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地だったからで、”葛”は漢字から


Kuzu09192 Kuzu09193


3000万人を超えた65歳以上の高齢者

2012-09-17 | 日記・エッセイ・コラム

 今日(9月17日)は敬老の日。前日(16日)に、総務省が65歳以上の高齢者の人口推計を発表した。推計は2010年の国勢調査を基にして、その後の出生数・死亡数を9月15日時点に反映させた。
 これによると「65歳以上は前年(2011年)から102万人増えて3074万人(男性1315万人、女性1759万人)となり、初めて3000万人を超える。所謂団塊の世代(1947年から1949年までの3年間に出生した世代)が65歳となり始めたためで、今後も増え続ける見通し。」
 死亡率も低下したが出生率も低下し、人口減となり少子高齢化社会となってきた。推定では2060年に高齢化率が40%に達し、2.5人に1人が65歳以上となるとしている。
 ◆推計による高齢者数
 65歳以上の高齢者:3074万人(前年より102万人増、総人口比は24.1%)
              男性1315万人(男性人口比は21.2%)
              女性1759万人(女性人口比は26.9%)
 70歳以上の高齢者:2256万人(総人口比は17.7%)
 75歳以上の高齢者:1517万人(総人口比は11.9%)
 80歳以上の高齢者:  893万人(総人口比は7.0%)
 ◆労働力調査による
 2011年に仕事に就いていた65歳以上の方は544万人。
 仕事の有無を示す就業率は、65歳以上の男性が27.6%、女性は13.1%
 65歳から69歳に限ると、男性は46.2%、女性は26.9%が働いていた。

 

 町内の花壇で昨年咲いていたオオセンナリ。今年も咲いている。花壇は良く手入れされているので色々な花が見事に咲いており、季節ごとの変化が楽しい。
 オオセンナリは風船の様な萼(ガク)の先にアサガオの様な淡青紫色の花が着く。風船の様な萼の花には、ホオズキ(鬼灯・酸漿、ナス科ホオズキ属)などがある。オオセンナリはこのホオズキに似て、沢山の果実を付けるので別名はセンナリホオズキ、でもオオセンナリの果実(黄色)は有毒との事。

Oosennari09161  オオセンナリ(大千成)
別名:センナリホオズキ(千成酸漿)
   アップル・オブ・ペルー
   シュー・フライ
ナス科オオセンナリ属(ニカンドラ属)
原産地は南米(チリ、ペルー)
江戸末期に渡来し、野生化した帰化植物
一年草
丈は50cm~1m程、開花時期は7月~9月
花色は淡青紫色、花径は3cm前後
別名にシュー・フライとあるが、ハエが嫌いな臭いを出すからと言う


Oosennari09162 Oosennari09163


全国で100歳以上の方が5万人

2012-09-16 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は9月16日。明日は17日(9月の第三月曜日)で敬老の日。
 厚生労働省の調査で分かった(9月14日発表)、「全国の100歳以上の高齢者が過去最多の5万1376人(昨年比3620人増)に上る。」
 調査は住民基本台帳の数字を機械的に集計したもので、所在等が確認できない高齢者が含まれている可能性もあるとしている。
 厚生労働省の資料によると、100歳以上の高齢者数は、
  1963年(調査開始)には153人に過ぎなかった
  1981年に1,000人を超え
  1998年に10,000人を超え
  2012年に51,376人と調査開始以来5万を越えた
 ◆100歳以上の高齢者(2012年)
 男女比:男性は6534人(昨年比372人増)で12.7%
       女性は4万4842人(昨年比3248人増)で87.3%と過去最高
 人数(都道府県別):1位東京4429人 2位大阪2694人 3位神奈川2648人
 人数(10万人当たり):1位高知県78.50人 2位島根県77.81人 3位山口県67.27人
                   2009年まで37年連続トップだった沖縄は62.88人と5位
                  最少は、埼玉県23.09人 愛知県25.49人 千葉県28.23人
 国内最高齢:京都府の木村次郎右衛門さんで115歳(男性の長寿世界一でギネス認定) 
             1897年(明治30年)4月19日生まれ
           女性の国内最高齢は川崎市の大久保琴さんで114歳
            1897年(明治30年)12月24日生まれ
 私の小さい頃には100歳以上の方は殆どいらっしゃらなかった。100歳(1世紀)は夢の様な長さと思っていた。けれど昨今には5万人の方がいらっしゃる。・・100歳は現実に存在する。
 先日(9月12日)に第12回シルバー川柳の入選作品を紹介したが、(社)全国有料老人ホーム協会から訂正の発表があった。「湯加減を・・・」と似た句の入選作品があったので、「アイドルの還暦を見て老いを知る**(54歳/男性)」を新たな入選作としたとの事。

 

 鉢植えで可愛らしい青い花が咲いていたエボルブルス(アメリカンブルー)。エボルブルスは属名で、ヒルガオ科エボルブルス属は約100種類程がある。この中で日本で一番多く栽培されているのは、”アメリカンブルー”の名前で親しまれている「エボルブルス・ピロサス」で、これを”エボルブルス”、”アメリカンブルー”と呼んでいる。アメリカンブルーと呼んで流通しているのは、「エボルブルス・ピロサス」の他に「エボルブルス・ピロサス・ブルーデイス」「エボルブルス・グロメラツス」があるとの事。

Evolvulus09161  エボルブルス
学名:Evolvulus pilosus
    (エボルブルス・ピロサス)
別名:アメリカンブルー
    (American Blue)
ヒルガオ科エボルブルス属
原産地はアメリカ、1980年代に輸入
匍匐性常緑多年草(非耐寒性)
丈は20cm~40cm(横に這う様に広がる)
開花時期は5月~10月
花径は2cm位、花色は青
本種の輸入当時は正確な名前が良く判らなかったので、アメリカ産の青い花だから「アメリカンブルー」とし、その名で普及したと言われる。


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第12回シルバー川柳の入選が発表

2012-09-12 | 日記・エッセイ・コラム

 (社)全国有料老人ホーム協会は、敬老の日にむけて”シルバー川柳”を募集していたが、9月10日に入選作品を発表した。
 何れの句も私にとっては実感、共感する作品だ。時代の先端を行く言葉(ガガ、LED、スマホetc)もある。
 ◆応募状況
 応募総数:9,353作品
 応募者の年齢:平均年齢は65歳(100歳(女性)~8歳(男児))
 応募者男女比:男性は51.4%、女性は47.7%
 応募者年代:若年層(40歳未満)は 9.4%(前回は24.4%)
         高齢者(65歳以上)は 60.2%(前回は44.8%)
         70代は 28.7%(前回は19.3%)
 今回(第12回)の応募は高齢者(65歳以上)が増加していることから、実体験など自分のことを詠んだ句の割合が増加している。
 ◆入選作品  (敬称略・順不同)  
 日帰りで行ってみたいな天国に**斎千代子(71歳/女性)
 延命は不要と書いて医者通い**賣市髙光(70歳/男性)
 紙とペン探してる間に句を忘れ**山本隆荘(73歳/男性)
 三時間待って病名「加齢です」**大原志津子(65歳/女性)
 目覚ましのベルはまだかと起きて待つ**山田宏昌(71歳/男性)
 起きたけど寝るまでとくに用もなし**吉村明宏(73歳/男性)
 年重ねもう喰べられぬ豆の数**乗鞍澄子(88歳/女性)
 躓いて何もない道振り返り**山田徹(44歳/男性)
 二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ**滝上正雄(64歳/男性)
 改札を通れずよく見りゃ診察券**津田博子(46歳/女性)
 遺影用笑い過ぎだと却下され**神谷泉(50歳/女性)
 湯加減をしょっちゅう聞くなわしゃ無事だ**中島一弘(52歳/男性)
 味のない煮ものも嫁のおもいやり**海老原順子(57歳/女性)
 年金の扶養に入れたい犬と猫**藤木久光(68歳/男性)
 ガガよりもハデだぞウチのレディーババ**葵春樹(ペンネーム)(31歳/男性)
 女子会と言って出掛けるデイケアー**中原政人(74歳/男性)
 LED使い切るまで無い寿命**佐々木義雄(78歳/男性)
 おじいちゃん冥土の土産はどこで買う**角森玲子(44歳/女性)
 忘れ物口で唱えて取りに行き**角佐智恵(77歳/女性)
 指一本スマホとオレをつかう妻 **髙橋多美子(51歳/女性)
 ◆社団法人全国有料老人ホーム協会
    http://www.yurokyo.or.jp/
 ◆敬老(けいろう)の日
 敬老の日は、日本の国民の祝日である。2012年は9月17日(第3月曜日)。
 老人の日は9月15日、同日より1週間は老人週間
 敬老の日の趣旨
  多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うこと。

 

 土手沿いの散歩道にホットリップスが咲いている。ホットリップスはサルビア・ミクロフィラの一品種で、小さな花が二つ一組の”口紅を付けた”様な赤白混在の花色だ。流通名はホットリップスだが、チェリーセージ・ホットリップスとかサルビア・ホットリップスとも呼ばれる。葉を揉むとハーブ特有の良い香りがする。
 季節・気温・日照で花色の割合が変化すると言われ、同じ株でも花色の割合が違う。一つの花でも花色の割合が違う・・とても不思議な花色の変化だ。どのような条件で変化するのか私には判らないが、散歩道のこの花は、夏の暑い頃は白色、少し涼しくなったら紅色の花が多くなってきた。

Hotlips09121  ホットリップス
(サルビア・ミクロフィラ・ホットリップス)
シソ科サルビア属
多年草、草丈は0.5m~1m程度
開花時期は5月~11月と長い


Hotlips09122 Hotlips09123 Hotlips09124


稲の三大病害の感染防御が可能に

2012-09-11 | 園芸

 今日は昨日に続き稲の話題。先月末(8月27日)に、(独)農業生物資源研究所 が発表した。
 稲の三大病害(いもち病、ゴマ葉枯れ病、紋枯れ病)は何れも病原菌(病原性カビ)の感染によるものである。農業生物資源研究所 は、「感染の仕組みを解明した。これにより、病原菌の感染防止が可能となる。」成果は、病原菌分野で権威のある専門誌「プロスパソジェンズ(PLoS Pathogens)に発表(8月24日)された。
 (1)菌体の保護
 稲の三大病害を引き起こす病原菌が、植物が分解できない多糖(α-1,3-グルカン)で表面を覆い、稲の自然免疫(生体防御システムの一つ)から菌体を保護することを明らかにした。稲は病原菌の感染防御のため抗菌物質を生産するが、多糖(α-1,3-グルカン)には稲の抗菌物質から菌体を保護する役割があることも分かった。
 (2)多糖(α-1,3-グルカン)の分解酵素の遺伝子を導入
 稲にα-1,3-グルカンの分解酵素の遺伝子を導入し、病原性カビの表面のα-1,3-グルカンを除去できる稲を作出した。この作出された稲は、三大病害に対して強い抵抗性を示した。稲の感染病原菌(病原性カビ)は、稲の抗菌物質や自然免疫に攻撃されて感染できなくなったと考えられる。
 (3)分解酵素の利用
 病原性カビのα-1,3-グルカンを除去すれば、カビ病害に対する植物の免疫力を上げることができることが示された。
 α-1,3-グルカンの、分解酵素・その生産菌・分解酵素遺伝子を利用すれば、病原性カビの防除が可能となる作物の品種改良や薬剤によらない防除が可能になる。

 

 ここのところ暑い日が続いているが、朝夕に少しの涼しさと日中でも風に涼しさを感じる。9月も半ばだから秋も近い・・涼しさも近いかな。
 コエビソウが咲いている。赤褐色と白黄色だ。赤褐色は良く見かけるが、白黄色は初めて見た・・何か良い事あるかな。ピンク色の苞や斑入りの葉のものがあると言う・・まだ見ていない。
 赤褐色も白黄色も苞(ほう:葉が変化したもの、苞葉とも言う)の色である。花はこの苞の先端に白色でチラリと出ている。

Koebisou09111  コエビソウ(小海老草)
別名はベロペロネ
キツネノマゴ科キツネノマゴ属
     ( ジャスティシア属)
メキシコ原産で1930年代に渡来
半常緑低木、丈は30cm~1m(~2m)
開花時期は6月~11月
名(コエビソウ)の由来は、赤褐色で鱗状に重なった苞が茹でエビのように見えるからとの事。納得。


Koebisou09112 Koebisou09113 Koebisou09114


弥生時代の稲は高さが不揃い

2012-09-10 | 園芸

 奈良県立橿原考古学研究所が弥生時代前期(約2400年前)の水田跡の土を使い、稲の成育実験を行ったところ、土を採取した場所によって生育に大きな差が生じた。橿考研は「当時の水田は稲の高さが不ぞろいだった可能性がある」としている(H24年9月5日に発表)。
 実験は、指導・京都大学大学院農学研究科稲村達也教授(栽培システム)、協力・奈良県農業総合センターで行われた。
 ☆採取土壌
 弥生時代前期の水田跡としては国内最大規模とされる御所市の秋津遺跡
 採取地点は肥沃(ひよく)状態が異なる3ヵ所から
 10リットル入りのポット6個に土壌を採取
 ☆使用した米の品種
 西日本で一般的な米の品種ヒノヒカリの苗を使用
 同遺跡近くの用水路の水だけを使って育てた
 ☆生育実験
 弥生時代土壌のポット6個、比較のため現代の水田の土壌ポット2個
 6月にヒノヒカリの苗を5~8本栽培
 ☆生育実験の結果(9月5日現在)
 現代の水田の土で育てた稲は、いずれも高さが約78cmと均一だった
 弥生時代水田の土で育てた稲は、高さが約38cm~72cmとかなり不揃い
 (イネの出穂は、現代土壌で8月28日、弥生土壌で8月29日)
 この実験結果から、弥生時代前期は同じ水田内でも土の含む養分が場所によって異なっていたと推測。こため、現代の様な稲の高さが揃った状態ではなく、不揃いな稲の高さ広がる水田風景だった可能性があるとしている。
 ◆稲の成育実験の展示
   展示場所:橿原考古学研究所附属博物館中庭
   展示期間:2012年9月6日~12日
 ◆奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所
      http://www.kashikoken.jp/
 沿革
 1938年(昭和13年):「皇紀2600年記念事業」の橿原神宮外苑整備事業として橿原遺跡の調査が行われ、調査事務所を設置。この日が橿原考古学研究所の創立記念日とされる。
 1951年(昭和26年):埋蔵文化財研究機関として奈良県立橿原考古学研究所を設置。
 1972年(昭和47年):研究所の発掘により高松塚古墳壁画を発見。
 1985年(昭和60年):藤ノ木古墳第1次調査。

 

 4月に小さな花が咲いていたコノテガシワ(H24.4.28ブログで紹介)。コノテガシワは雌雄同株で、雄花は短い枝先で黄褐色、雌花は淡紫緑~白緑色なので目立たない。花から数ヶ月、雌花に白緑色の金平糖の様な実が付いている。

Konotegasiwa09101  コノテガシワ(児の手柏)
ヒノキ科コノテガシワ属
中国原産、江戸時代に渡来
樹高は5~10m、常緑小高木
雌雄同株、雌花・雄花とも葉の先端に付く
開花時期は3月~5月
実は2cm前後の灰緑色をした数個の角のある球果、秋に褐色となり割れる
名(コノテガシワ)の由来は、枝振りが団扇を縦にした様子を子供の掌(てのひら)を広げた形に見立てた
現在流通しているのはほとんど園芸品種のセンジュ(千手)との事で、この名も沢山の手を広げた様な枝葉の表現である


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2011年の合計特殊出生率は1.39

2012-09-09 | 日記・エッセイ・コラム

 厚生労働省は9月6日、平成23年(2011年)の人口動態統計の確定値を発表した。
 ◆人口の自然増減数
 平成23年(2011年)の人口の自然増減は、20万2260人の減少
    前年の12万5708人より更に減少
 出生数は105万806人(前年より20,498人減)
    出生率(人口千対)は8.3で、前年の8.5を下回った
    合計特殊出生率は1.39で、前年と同率
 死亡数は125万3066人(前年より56,054人増)
    死亡率(人口千対)は9.9で、前年の9.5を上回る
 ◆婚姻件数・離婚件数
 婚姻件数は66万1895組(前年より3万8319組減少)
    婚姻率(人口千対)は5.2で、前年の5.5を下回った
 離婚件数は23万5719組(前年より1万5659 組減少)
    離婚率(人口千対)は1.87で、前年の1.99を下回った
 ◆合計特殊出生率
 1人の女性が生涯に産むと推定される子どもの数(出産期は15歳から49歳までと想定)。
 合計特殊出生率が2より上回れば自然増、下回れば自然減となる。しかし、出生する男女比は男性が若干高く(概ね1.05)、出産可能年齢以下で死亡する女性がいることから、現代先進国では自然増減の目安は、2.08程度である。
 日本における10年間の合計特殊出生率
  年    2001  2003  2005  2007  2009  2011
 出生率  1.33   1.29  1.26   1.34  1.37   1.39
 低出生率の記録は日本では2005年の1.26であった。韓国では2005年に1.08、台湾では2010年に0.895と極めて低い出生率の記録がある。

 

 まだまだ暑い日が続いてる。天気も良く陽射しも強い。
 道沿いの花壇ではマツバボタンが元気に咲いている。別名にヒデリグサ(日照り草)とあるように、強い陽射しでも弱らず咲き続けている。葉はマツバギク(ツルナ科)のように細棒状で多肉質で、花はハナスベリヒユ(別名:ポーチューラカ)に似ている。

Matubabotan09091  マツバボタン(松葉牡丹)
別名:日照草(ひでりぐさ)
   爪切り草(つめきりそう)
学名:Portulaca grandiflora
スベリヒユ科ポーチュラカ属(スベリヒユ属)
一年性の植物
原産地は南アメリカ
丈は15cm~25cm、茎は這うように伸びる
開花時期は7月~10月、花は一日花
花径は3cm位、花色は白・赤・黄・橙と多彩
一重咲き・八重咲き・大輪咲きの品種がある


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山形県立博物館で国宝「縄文の女神」を展示

2012-09-08 | まち歩き

 今日も良い天気。朝夕に少し涼しさを感じ、秋の足音が聞こえてきた。でも日中はまだまだ暑い。
 山形県立博物館で展示されている「縄文の女神」が国宝に指定、との事で出かけ拝見してきた。
   ◆「縄文の女神」の展示
   企画展「豊穣と祈り-縄文女神たちの宴と古墳時代人の想い-」
   会期:平成24年6月30日~9月17日
   会場:山形県立博物館 第3展示室 
 予てより文化審議会の答申(4月20日)であった山形県舟形町の西ノ前遺跡出土の土偶が、国宝として9月6日付の官報に告示された。
 この土偶は山形県舟形町の西ノ前遺跡の出土品で、八頭身美人のような優美な形をした土偶「縄文の女神」である。国宝指定の土偶としては全国で4件目、山形県内の国宝としては6件目との事。
 「縄文の女神」は高さ45cm(復元後)とかなり大きく国宝指定の土偶としては最大である。大きさだけでなく、洗練された優雅さが感じられ、約4500年前(縄文時代中期)の作品に感動・感激するのみ。

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 霞城(かじょう)公園案内図

 霞城公園は山形城跡である
 桜の名所で、約1500本の桜が咲く

 山形県立博物館は公園の内にある


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 二の丸東大手門
 昭和62年に着工し平成3年に史実によって木造建築で復原された。

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 山形県立博物館

 企画展は西ノ前遺跡から出土の「縄文の女神」の国宝指定を記念して開かれた。県内外の出土品472点も一般公開されている。


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 ◆国宝となった土偶
 土偶(どぐう)は、土を人間の姿・形を模して誇張的・抽象的に表現して創り焼き上げられている。日本(沖縄県を除く)では、縄文時代に創られ、古墳時代の埴輪(はにわ)と区別される。
 近代以降に日本で発掘された土偶は約15,000体(~18,000体)と言われ、その多くが砕かれた状態で出土する。「縄文の女神」も5片で出土し、欠けた部分がなかったので復元できた。
 国宝となった土偶は3体で、「縄文の女神」を入れて4体となった。
 (1)中空土偶:北海道函館市著保内野(ちょぼないの)遺跡出土
        縄文時代後期後半  (高さ41.5cm、重さ1.745kg)
 (2)合掌土偶:青森県八戸市風張(かざはり)1遺跡出土
        縄文時代後期
 (3)縄文のビーナス:長野県茅野市米沢棚畑(たなばたけ)遺跡出土
        縄文時代中期    (高さ27cm、重さ2.14kg)
 (4)縄文の女神:山形県舟形町西ノ前遺跡出土
        縄文時代中期    (高さ45cm、重さ3.155kg)
 ◆縄文時代
            期間(B.C)
 草創期     10,000~8,000年
 早期       8,000~4,000年
 前期       4,000~3,000年
 中期       3,000~2,000年
 後期       2,000~1,000年
 晩期       1,000~ 500年
    注)始まりと終わりは、不確定

Yamagatasoba
 山形と言えば、蕎麦

 お蕎麦を食べました


古代人が栽培イネを背の低さで選抜、遺伝子で解明

2012-09-07 | 日記・エッセイ・コラム

 神戸大学農学研究科山崎将紀助教らが、古代人が栽培イネを背の低さで選抜していた可能性を遺伝子レベルで解明した(2011年6月17日に神戸大学で発表)。米国科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)に掲載された。
 1940年代~60年代にイネやコムギで緑の革命(Green Revolution)が起こり、収量が2倍以上増加した。イネで大きく貢献した遺伝子は”SD1(Semi-dwarf1:半矮性遺伝子、劣勢遺伝子)”で、この遺伝子により草丈は低くなり倒伏し難くなった。現在でも世界中の多くの品種でこの遺伝子が活用されている。
 アジア栽培イネ(Oryza sativa)は、祖先となる野生種オリザ・ルフィポゴン(Oryza rufipogon)から古代人によって栽培化されたと考えられている。今回の研究は、野生イネを栽培イネとする時に、SD1遺伝子が変異した個体(草丈が低くなるイネ)を選抜して積極的に栽培していた可能性が高いことを明らかにしたものである。“緑の革命・・SD1遺伝子群の利用”はイネの近代育種の中でも最も重要な成果であるが、古代にも"緑の革命"は起こっていたかもしれないとの事。
 ◆栽培化
 遺伝的な改良で野生種から人間が都合の良い植物(栽培種)を作り出すこと
 ◆アジア栽培イネ
 アジア栽培イネは、大別するとインド型品種群(indica)と日本型品種群(japonica)になる。祖先種オリザ・ルフィポゴンは同じであるが、異なる栽培化の過程によると考えられている。
 今回はイネの形、特に草丈(稈長)に注目して変化の過程を調べた。「日本晴(japonica、草丈は低い)」と「Kasalath(indica、草丈は高い)」との交雑集団を使った遺伝解析の結果、両者の草丈の違いは”日本晴型SD1”によることが明らかになった。

 

 夏の炎天下でも萎れることなく生長して開花しているハナスベリヒユ(別名:ポーチュラカ)。畑の雑草として繁茂するスベリヒユとマツバボタンの交配種もしくはタチスベリヒユの突然変異種とされている。茎・葉はスベリヒユと同じく多肉質で花はマツバボタンと良く似ている。名(ハナスベリヒユ)の由来は、スベリヒユの改良種で、綺麗な花がつくから、との事。
 別名のポーチュラカは属名であるが、ハナスベリヒユをポーチュラカと呼んでいる。

Hanasuberihiyu09071  ハナスベリヒユ
別名:ポーチュラカ
スベリヒユ科ポーチュラカ属
     (スベリヒユ属)
原産地は不明だが、熱帯・亜熱帯地方か
ドイツから1983年に入って来たとされる
丈は10cm~20cm(這うように伸びる)
開花時期は6月~10月
花径は3cm位、花色は白・黄・ピンク・薄紅などと多彩


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FAO調査、魚種の3割は過剰漁獲

2012-09-05 | 日記・エッセイ・コラム

 国連食糧農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization)のまとめ(9月3日)。
  ◆FAO (国際連合の専門機関)
  目的:世界経済の発展及び人類の飢餓からの解放
  日本は1951年に加盟
  加盟国数は191ヶ国と欧州連合(EU)ほか2準加盟国(2012年5月)
  日本の負担金額(2011年)は、約84百万ドル(約74億円)
  分担率は16.7%と米国(分担率22%、1位)に次ぐ分担金拠出国
 FAOは北西部太平洋のイワシ、西部大西洋のクロマグロ、北西部大西洋のタラなど主要395種の魚介類について、2009年段階の資源状況を調べた。結果は、この主要な漁業資源のうち、適切なレベルを超えて過剰に漁獲されている種が約3割、漁獲量をこれ以上増やすことができない種が約6割との事。これらの中には、クロマグロ・ミナミマグロ・一部のビンチョウマグロ、北西部太平洋のイワシ・スケトウダラ・タチウオなどの日本が主要な漁獲国である資源が多い。また、北東部大西洋のサケ・北西部大西洋のタラ・カレイの仲間など、日本で多く消費される種も多い。
 資源量・漁獲量の推移、産卵可能な親魚の量などから、現状の漁獲量が資源を維持できる状態から、過剰な漁獲とされた種は1974年には11%だったが、29.9%(118種)と増加傾向にある。増加が目立つのは90年以降であり、限界量まで漁獲されている種も増え漁獲量を増やす余地がある種の割合は急減している。FAOは、適切な漁業資源の管理態勢を整え、減少した資源の復活を図る必要性を強調した。
 ◆日本の漁獲量
 1972年から1990年は年間1000万トン以上の漁獲量
 1991年からは1000万トン以下となり、2000年に638.4万トン、2008年に559.2万トン
 因みに、近年の世界の漁獲量の増大は、突出して中国の増大である
 ◆たんぱく質供給量(1人1日あたり、2010年)
 魚介類    15.5g
 肉類      14.6g
 小麦        9.8g
 米          9.9g

 

 今日も暑い。お天気状況では、近畿から北海道で厳しい暑さ、でも明日から全国的に雲の多い天気となり厳しい残暑は今日までとの事。仙台は、統計のある1926年から真夏日継続日数が18日と記録的(1位)。
 いつもの散歩道のいつも通るお庭にモミジアオイが咲いている。大柄で鮮やかな赤、ハイビスカスに似ており”夏”の花と言えるだろう。背が高いので塀の上に出て咲いている。

Momijiaoi09051  モミジアオイ(紅葉葵)
別名は紅蜀葵(こうしょっき)
アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属
北アメリカ原産
宿根草、茎は硬くほぼ直立
開花時期は8月~9月
花は大きく直径10数cm、花弁は5枚で細長くて弁間は離れている
雌しべの柱頭は5裂し下部に雄しべが付く、雄しべと合着した雌しべの花柱は長く伸びている
名の由来(モミジアオイ)は葉がモミジのような形から


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糖鎖の状態を簡単に分析する方法を開発

2012-09-04 | 学問

 タンパク質(又はポリペプチド)はアミノ酸の鎖で、生合成でアミノ酸はタンパク質に組入れられる。タンパク質は生合成された後、糖鎖付加、脂質付加、リン酸化などによって翻訳後修飾され、これらの修飾によってタンパク質の機能や活性が調節されている。翻訳後修飾の中で最も多いのが糖鎖で、タンパク質の50%以上が糖鎖付加である。
 この機能を制御する鎖状の糖類”糖鎖”の状態を簡単に分析できる方法を開発し、がん細胞内では糖鎖付加異常と予想外の部位に糖鎖付加が起こりうることも判明したと発表した。研究は、東大医科研腫瘍細胞社会学分野の周尾卓也特任研究員・清木元治教授・田中耕一客員教授(兼島津製作所シニアフェロー、同・田中耕一記念質量分析研究所所長)らの研究グループによるものである。研究内容は、米オンライン科学誌プロス・ワン(Public Library of Science One)に掲載された(8月23日)。がんや様々な病気の早期診断に役立つと期待される。
 この方法は、田中耕一さん(島津製作所勤務)がノーベル化学賞を2002年に受賞した質量分析(MALDI質量分析)法を発展させたものである。従来では前もって糖鎖を含むタンパク質断片(糖ペプチド)のみを単離する必要があるが、専門的で困難だった。開発された手法は、島津製作所で開発された「液体マトリックス」を用いる。この方法はマトリックス上に直接糖ペプチドを含む混合物を事前分離せずに載せる。混合物から水に溶けやすい糖ペプチドは中心部に濃縮されるので、高感度の解析が可能となった。

 

 公園の横に空き地があり、赤いアジサイのような花を見つけた。アジサイの時期は終わっている、と思って良く見たらボタンクサギだ。そう言えば、去年も同じ場所で咲いていた記憶がある。昨年は空き地は有刺鉄線で囲まれているので近づけなかった。今年は繁殖して囲みの近くで咲いていたから近くで見られた。
 花穂はボタンに似ており芳香ある、枝・葉には独特の臭気がある、と言う。鼻には望遠がきかないので、臭いについては後日の報告。

Botankusagi09041  ボタンクサギ(牡丹臭木)
別名:クレロデンドルム(学名から)
   ヒマラヤ臭木(ひまらやくさぎ)
   紅花臭木(べにばなくさぎ)
クマツヅラ科クサギ属
原産地は中国南部
落葉低木、樹高は1m~2m
開花時期は7月~8月
花は小さなピンク色の五弁花を多数集合させた半球状(15cm~20cm)となって咲く。
花には芳香があるが、枝・葉には独特の臭気があると言う。


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生涯学習の経験者は6割近い

2012-09-03 | 日記・エッセイ・コラム

 内閣府は、学校卒業後も自主的に知識や技能を身に着ける「生涯学習」に関する世論調査の結果を発表した(H24.9.1)。
 これによると、「生涯学習の経験者、本年初めて半数を超える。」との事。
 調査は7月5日から15日まで、全国の20歳以上の男女3,000人を対象に個別面接方式で実施した(回答は1,956人)。
 調査結果は、
       http://www8.cao.go.jp/survey/h24/h24-gakushu/index.html
 ◆生涯学習を昨年7月から1年間にしたことがある人
 回答は、57.1%。
 2008年(前回調査)からは9.9%の増加。
 同様の質問を始めた1988年の調査以来から初めて5割を超えて過去最高となった。
 生涯学習をしたいと回答した人は83.8%(前回調査からは13.3%増)。
 ◆主な生涯学習の内訳(複数回答あり)
 健康・スポーツ(ジョギングや水泳など)  30.4%(前回より7.9%増)
 趣味的なもの(音楽や書道など)      25.7%(前回より5.9%増)
 職業上必要な知識・技能          15.2%(前回より5.9%増)
 家庭生活に役立つ技能           14.1%(前回より5.7%増)
 ◆生涯学習をしたことがないと答えた人の理由(複数回答あり)
 仕事が忙しくて時間がない         43.4%(前回より2.0%減)
 家事が忙しくて時間がない         16.2%(前回より2.7%減)
 きっかけがつかめない            20.9%(前回より4.5%増)

 

 夏を代表する花木としてサルスベリが上げられる。花色は紅紫色~淡紅紫色・白色である。花は一度咲いた枝先からまた花芽が出て花が咲くので咲き続けているように見える。漢字で「百日紅」は、この開花期間が長いところに因む。サルスベリ(猿滑)は、木の肌が滑らか(すべらか)なので猿も滑りそうとの事からと言う・・実際には滑らず上る。
 この時期には花後の果実(球形や楕円形)をつけている枝がある。果実は蒴果(さくか:成熟すると裂開するもの)で熟すと6裂して種が散る、種には薄い羽のような翼(よく)が付いている。

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Sarusuberi09033  サルスベリ(百日紅:ヒャクジツコウ)
 猿滑(サルスベリ)とも書く
ミソハギ科サルスベリ属
落葉中高木、樹高は2m~10m
中国南部の原産、江戸初期に渡来か?
開花時期は7月~10月
花色は紅紫色~淡紅紫色・白色
花弁は6枚でちりめんの様に縮れている
名(百日紅)の由来は百日間紅色の花を咲かせているから


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