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地球史に「チバニアン(千葉時代)」国際学会決定、日本が地質年代で初命名

2020-02-09 | 地質
 韓国・釜山で開かれた国際地質科学連合の理事会で、77万4000~12万9000年前(中期更新世)の地質時代が「チバニアン(千葉時代)」と命名されることが決まった(1月17日)。
 千葉県市原市の川沿いに露出した地層「千葉セクション」が、中期更新世と前期更新世の境界を示す代表的な地層として認められた。地球の歴史を117に分けた地質時代に、日本の地名が付くのは初めて。千葉セクションには、約77万年前に地球のN極とS極が入れ替わった最後の地磁気逆転の痕跡が明瞭に残っている。茨城大や国立極地研究所などの研究チームは、この地層を時代の境界となる「国際模式地」として認めるよう、2017年6月に同連合へ申請していた。
 国際模式地を巡ってはイタリアも2ヵ所の地層を申請し、中期更新世を「イオニアン」とする提案もあったが、千葉は地磁気逆転を示すデータの質が良く、1次審査で破っていた。2018年に2次審査、2019年に3次審査を通過。1月17日の理事会では理事の過半数の賛成を得て「チバニアン」が決まった。
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 地球の年齢は45.4億年(45.4 ± 0.5億年)と推定されている。地球の歴史は、地層に残る生態系や環境の変化の痕跡により、大・中・小と117の地質時代に区分される。地質年代は、恐竜が繁栄したジュラ紀はスイス・フランス国境のジュラ山脈に由来するなど欧州にちなんだ年代名が多く、約3400万年前以降の大半はイタリアが命名した。アジアでは中国の名称が複数認定されている。正式名称が未定の年代もある。
 現代の我々は、新世代-完新世の時代に生きている。
 地質年代
 先カンブリア時代(46億~5億4200万年前)
 古生代(約5億7000万~約2億5000万年前)
 中生代(約2億5000万~約6500万年前)
 新生代(約6500万年前~現代)
  古第三紀
  新第三紀
  第四紀
   更新世
    ジュラシアン
    カラブリアン
    中期
    後期
  完新世
 ◆国際標準模式層断面及び地点(Global Boundary Stratotype Section and Point)
 略称:GSSP
 各地質時代を区切る境界を示すものとして、国際的同意の下に定められた層序断面及び境界の位置のこと。
 選ばれたGSSPは、「前期・中期更新世境界」の時代に堆積した地層であり、正式には「下部・中部更新統境界GSSP」と呼ばれる。
 「更新統」とは、地質時代の「更新世」に堆積した地層のこと。同様に、「下部更新統」は「前期更新世」に、「中部更新統」は「中期更新世」にそれぞれ対応している。
 ◆磁場逆転
 地球を大きな磁石に見立てたときのN極とS極の向きは、過去に何度も逆転を繰り返している。
 最後に起こった地磁気の逆転は「松山-ブルン境界」(Matuyama-Brunhes境界)と呼ばれ、その年代は海底堆積物の古地磁気記録から約78.1万年前とされていたが、本研究グループが千葉セクションの白尾火山灰層を高精度に分析したことにより、約77万年前であることが示された。

 今日の天気は、曇り~晴れ、時々小雪。
 買い物団地の植栽地で、”シロシタン”に赤く熟した実がまだ付いている・・鳥たちが食べてない。
 ”シロシタン”は”ベニシタン”の花が白色の枝変わり品種だと言われている。葉・枝ぶり・鮮やかな赤色の球形の果実は両者とも変わらない。両者の違いは花の色と花の開き方で、シロシタンは花色が白色で花は大きく開く、ベニシタンは花色が紅色で花は全開せず少し蕾んだ状態だ。
 バラ科コトネアステル属にも園芸植物が色々あり、その中で良く普及しているのは”ベニシタン”で、”ベニシタン”をコトネアスターと呼ぶことがある。
 シロシタン(白紫壇)
   ベニシタン(紅紫壇)の枝変わり品種
 学名:Cotoneaster horizontalis
 バラ科コトネアスター属(シャリントウ属)
 常緑小低木
  関東以北では紅葉・落葉する
  枝は地上を水平に這うように伸びる
 原産地は中国西部の山岳地帯
  日本には大正時代~昭和初期に渡来
 開花時期は5月~6月
 葉脈に花を開き、秋に枝一面の小果(径5mm程)が赤く熟す
 花色はベニシタンが紅色(花は全開せず少し蕾んだ状態)、シロシタンが白色(花は大きく開く)


海底下のレアアース探査、超音波で効率良く有望区域を特定

2019-11-20 | 地質
 東京大学の中村謙太郎准教授らは海底下にあるレアアース(希土類)を含む泥の層を効率よく見つける手法を開発した。
 探査船から海底に向けて出した超音波の反射波を分析すると、海底下の浅い場所に高濃度のレアアースを含む層があるかどうかが分かる。ボーリング調査で1、2ヵ月かかるところを数日に短縮でき、コスト低減にもなる。有望な開発区域の特定に役立つとみている。
 2018年には東大の加藤泰浩教授らが日本の最東端にある南鳥島周辺の海底下に、世界の消費量の数百年分に相当する約1600万トンのレアアースが存在すると発表した。南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内での採取に期待が高まっている。
 中村准教授らはこれまでの南鳥島周辺のボーリング調査で採取した試料を分析。探査船から超音波を発した際、高濃度のレアアースの層からの反射波の特徴を調べた。これをもとに、反射の様子から海底下5m以内の浅い場所にあるレアアースの層を見つける技術を開発した。
 南鳥島周辺の海底では、EEZの半分程度のエリアで極めて高濃度のレアアースを含む泥の層の上に、10~20mの堆積物が覆っている場所がある。開発した技術を利用すれば堆積物が少なく、レアアースを採取しやすい場所を効率よく特定できる。
 現状では海上の探査船から超音波を発するため、数km四方の大まかな分布しか把握できない。自律型無人潜水機(AUV)を使い、海中で超音波を出して探査すれば、10m四方程度の精度で特定できるとみている。
 ◆南鳥島周辺海底下にあるレアアース(希土類)
 早稲田大学の高谷雄太郎講師と東京大学加藤泰浩教授らの研究チームは、日本の最東端にある南鳥島(東京都)周辺の海底下にあるレアアース(希土類)の資源量が世界の消費量の数百年分に相当する1600万トン超に達することを明らかにした(平成30年4月10日)。
 レアアースはハイブリッド車や電気自動車、風力発電機などの強力な磁石、発光ダイオード(LED)の蛍光材料といった多くの最先端技術に使われる。だが、中国への依存度が高いのが問題視されてきた。日本の排他的経済水域(EEZ)に眠る資源を取り出すことができれば資源小国から脱却できる可能性がある。
 研究チームは、南鳥島の南方にある約2500平方キロメートルの海域で海底のサンプルを25ヵ所で採集し、レアアースの濃度を分析した。その結果、ハイブリッド車などの強力な磁石に使うジスプロシウム(Dy、66)は世界需要の730年分、レーザーなどに使うイットリウム(Y、39) は780年分に相当した。

 今日の天気は晴れ~曇り、早朝に小雪が舞った。風がとても強く、冷たい。最高気温は8℃、と冬の季節だ。
 散歩で見つけた、花壇の”ロータス・ヒルスタス”。花は終わっていたが、緑・緑が綺麗な木(亜低木)だ。 亜低木というのは、根元が木質で先が草質になる樹高のごく低い木のことである。
 ”ロータス・ヒルスタス”の園芸品種が、”ブリムストーン(Brimstone)”である。後者が有名なので、”ロータス・ヒルスタス”を”ブリムストーン”と呼ぶこともある。
 ロータス・ヒルスタス(ブリムストーン)
  (Lotus hirsutus ”Brimstone”)
 学名:Dorycnium hirsutum ‘Brimstone’
 マメ科ドリクニウム属
 常緑亜低木(丈は30㎝~60㎝)
  枝はよく分枝して横に伸びる。グランドカバーとして使われる
  葉は三出複葉、葉柄の基部に2枚の托葉がつき、互生する
  葉に黄白色の斑が入り、新芽がクリーム色
 原産国は地中海沿岸、ポルトガル
 開花時期:6月~8月
  花径は10mm~20mm。桃色がかった白色の花。果実は豆果で、褐色に熟す。


北海道・安平町厚真町の地震

2018-09-06 | 地質
 平成30年9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とする地震が発生した。安平(あびら)町で震度6強を観測、厚真(あつま)町も同6強と推定されるなど道内各地が大きな揺れに襲われた。
 震源地は胆振地方中東部( 北緯42.7度、東経142.0度 )で、震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は6.7と推定される。住所は、北海道の厚真町( あつまちょう )で、むかわ町との町境に近く、安平(あびら)町も近くに位置する。石狩低地東縁断層帯主部の南端に瞼淵断層・馬追断層などがある安平(あびら)町がある。
 地震調査研究推進本部事務局(文部科学省研究開発局地震・防災研究課)は、活断層石狩低地東縁断層帯の長期評価を一部改訂している。
  https://www.jishin.go.jp/resource/column/2010_1011_01/

ユネスコは「伊豆半島」を世界ジオパークに認定

2018-04-21 | 地質
 ユネスコ(国連教育科学文化機関、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization U.N.E.S.C.O.)は、静岡県の伊豆半島を「世界ジオパーク」に認定した(4月17日)。ユネスコの専門評議会は書面や現地視察による審査を通じて世界的な価値を認め、今年3月に認定を勧告。今回、パリで開かれた執行委員会で認定が承認された。伊豆半島は2015年にも審査を受けたが、世界的価値の裏付け不足などを理由に認定が見送られていた。因みに、2012年に国内版の「日本ジオパーク」に認定されている。
 伊豆半島は太平洋にあった火山島が約60万年前、本州に衝突してできた。度重なる地殻変動や火山活動で形成された変化に富む地形が特徴である。日本では洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)などに続き9地域目の認定となる。
 詳しくは、日本ジオパークネットワーク(http://www.geopark.jp/)に
 ◆日本にある世界ジオパーク
 洞爺湖有珠山ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 糸魚川ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 島原半島ジオパーク - 2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 山陰海岸ジオパーク - 2010年10月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 室戸ジオパーク - 2011年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 隠岐ジオパーク - 2013年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2009年10月加盟)
 阿蘇ジオパーク - 2014年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2009年加盟)
 アポイ岳ジオパーク - 2015年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
 伊豆半島ジオパーク- 2018年4月加盟(日本ジオパークネットワークには2012年8月加盟)

 梅田川と仙石線が平行して走る所がある。その近くで、”ハナモモ”の花が満開だ。花は電車からも見える。
 ”モモ”には、果実を食用とする品種と、花を観賞する品種がある。花木として扱う品種は、”ハナモモ”と呼ばれる。”ハナモモ”は実を付けないと言われるが、幾らかは付いている。”モモ”は縄文時代から栽培されており、江戸時代に”ハナモモ”の8品種の記述があり、この頃に改良が始まったとされる。現在の園芸品種の多くもこの時代のものが多いと言う。
 名(モモ)の由来には、果実(実)が赤いので「もえみ(燃実)」から転訛で「もも」となった説がある。
 花は桃の節句(雛祭り)に飾られる。桃の字の「兆」は「妊娠の兆し」の意味なので、桃が女性やひな祭りと関連があると言う。因みに、桃の木は万葉の頃から霊力のある木とされ、桃太郎(日本昔話)が有名だ。
 モモ(桃)、ハナモモ(花桃)
 バラ科サクラ属
 落葉小高木
 原産地は中国、桃の字は中国から
 開花時期は3月~4月
 花は5弁花、栽培される園芸品種は八重咲きが多い
 花色は桃色・白色・紅色


千島海溝の超巨大地震は切迫の可能性高い、今後30年で7~40%

2017-12-21 | 地質
 政府の地震調査委員会は、北海道東部沖の「千島海溝」で今後、大津波を伴うマグニチュード(M)8.8程度以上の超巨大地震について「切迫している可能性が高い」とする長期評価を公表した(12月19日)。
 千島海溝沿いにあり、道南東沖から北東に延びるプレート境界の3つの震源域を想定して、地震発生可能性についての長期評価をした。対象震源域では巨大地震が約400年前に発生し、大津波は海抜20メートルを超えた、と推定されることなどを確認。多くの分析資料などを検討した結果、約400年前のような超巨大地震が今後30年間に起きる確率を「7~40%」と推計した。確率に幅ができたのは、確率を絞り込む情報を十分得られないためという。
 調査委員会はまた、この超巨大地震よりは小さいが巨大地震と言えるM8前後の地震が今後30年間に起きる確率は、3震源域のうち「十勝沖」は7%、「根室沖」は70%程度、「色丹島沖・択捉島沖」は60%程度とそれぞれ推計した。
 千島海溝の地震長期評価は2004年以来の見直しだった。海溝型の巨大地震をめぐっては東海~九州沖に至る南海トラフで「M8~9級の超巨大、巨大地震が起きる確率は30年間に60~70%」とする長期評価が13年に出されている。
 調査委員会はこのほか、四国の主な活断層型地震の長期評価も検討。近畿から西方向に延びる「中央構造線断層帯」は四国を横切り、大分県まで及ぶ、などとする評価結果も公表した。
 ◆地震調査委員会
 地震・津波など
 http://www.jishin.go.jp/
 千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)

 天気は晴れ、雲が少ない快晴。風も穏やか。
 ”ヤツデ”に白い球状に集まった花が咲いている。”ヤツデ:八手”は名の如く大きく裂けた葉が特徴である。花は雄性先熟で、一つの花が始めに雄花(雄花期)となり、次に花弁と雄しべを落として雌花(雌花期)となる。一つの枝で雄性期と雌性期が同時になる事は少なく、雄性期と雌性期をずらして自家受粉を避けている。始めに咲く雄花には花弁が5枚おしべが5本あり、雌花はめしべが発達し、めしべのみの花となる。写真には雄花と雌花があるようだ・・?。
 原産地は日本。葉が掌状に7~11裂する葉を「手」に見立てた命名。「八」は”数が多い”という意味から。学名:Fatsia japonicaの”Fatsia”は日本語の”八”で、”八”は古い日本語の発音では「ふぁち」・「ふぁつ」とF音を使っていた。例えば、「母」の発音は「ふぁふぁ」・「ふぁわ」だった。”japonica”は日本産を意味する。
 ヤツデ(八手)
 別名:天狗の葉団扇(てんぐのはうちわ)
 学名:Fatsia japonica
 ウコギ科ヤツデ属
 常緑低木(丈は1.5m~3m)
 開花時期は11月~12月
 小花が枝分かれした柄の先にまとまる


沖縄・八重山津波の周期は600年

2017-12-18 | 地質
 津波は地震などで海底地形が急に変化して発生する。津波の波長は、数百キロメートルにもなることがあり、巨大な津波は、押し寄せる水の力で海底の物まで破壊して運ぶ。そして、津波は東日本大震災を起こした日本海溝の地震と同様に、一定の周期で繰り返す性質がある。
 大津波の威力を物語る国の天然記念物が、先島諸島の石垣島にある。津波によって打ち上げられた、いくつもの大きな「津波石」だ。差し渡しが10メートルを超える巨岩もある。石垣島を含む八重山列島の近くでは、1771年に「八重山地震」が起きた。津波石は、そのとき発生した八重山津波や過去の大津波で、打ち上げられたり移動したりしたと考えられている。八重山地震では石垣島を中心に津波の被害が大きく、約1万2000人が溺死した。八重山地震は、この地域の南側の「琉球海溝」で起きたとも考えられている。
 静岡大学防災総合センターの安藤雅孝客員教授らの研究グループは、石垣島と宮古島の計8か所で溝を掘って津波後の地層を確かめてみたが、農地改良などで古い地層が壊されていることが多かった。それでも見つけたのが、石垣島の牧場だった。ここに、深さ2m・長さ120mの、ほぼ海から内陸に向かう溝を掘り、そこに現われた地層を分析した。
 結果、海から運ばれたとみられる二枚貝を含んでいる4つの層が確認できた。生き物が死んでから現在までの年数を推定できる「放射性炭素年代測定」で調べたところ、いちばん新しい層は1771年の八重山津波に対応し、ほとんど同じ規模の津波が過去約2000年に計4回あったことが分かった。繰り返しの平均間隔は約630年だった。
 ◆天然の放射性元素の生成
 天然の放射性元素には、地球ができた時から存在するものと宇宙線で作られるものがある。
 地球に降り注ぐ宇宙線(主に太陽から)は、非常に大きなエネルギーを持ち、大気中の元素とぶつかり各種の放射性元素を作る(極めて微量)。生成された放射性元素は、エネルギー的に不安定であり、時間とともに崩変して安定元素(核種)となる。
 ☆生成される放射性元素
 生成放射性元素  最終元素  半減期(年)
  14C       14N    5.73*10^3   窒素から生成
  10Be       10B    1.51*10^6   窒素・酸素から生成
  26Al       26Mg    7.16*10^5   アルゴンから生成
    その他(3H、36Cl など)
 ☆炭素同位体の含有量
 自然界ではほとんどの炭素が12Cであり、宇宙線で生成された14Cは、極めて微量である。
 また、放射性元素は宇宙線で作られるので、照射量が変動すると元素量も変動する。
  炭素同位体    存在比
   12C       98.90%
   13C       1.10%
   14C(放射性)  約1兆分の1

 天気は晴れ。気温は低く、最高気温5℃・最低気温-2℃。畑を見たら氷が張ってた。
 散歩で見つけた”ピラカンサ”の実。まだ食べられずに残っている。”ピラカンサ”は、バラ科トキワサンザシ属(Pyracantha) の種類の総称である。日本では赤色の実の”トキワサンザシ:常磐山査子”、黄色の実の”タチバナモドキ:橘擬”、赤色の実の”カザンデマリ:花山手毬”の3種類が多く栽培されており、これをピラカンサと一括りで呼んでいる事が多い。この実は、黄色なので、”タチバナモドキ:橘擬”かな。
 ピラカンサ
 バラ科トキワサンザシ(ピラカンサ)属
 常緑低木
 開花時期は4月~6月
 花は小さく、白い5弁花
 果実は径2cm位で赤・橙・黄色に熟す、見頃は10月~12月
 ピラカンサと呼ばれる
  トキワサンザシ(常盤山櫨子) 学名:Pyracantha coccinea
   果実は鮮紅色に熟す。カザンデマリと相似し区別しにくい
  カザンデマリ(花山手毬)   学名:Pyracantha crenulata
   果実は赤い。別名ヒマラヤトキワサンザシ ピラカンサ
  タチバナモドキ(橘擬)   学名:Pyracantha angustifolia
   果実は橙(黄)色
   別名:細葉常盤山査子(ホソバトキワサンザシ)


月の地下に巨大な空洞を確認

2017-10-22 | 地質
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の発表(10月18日)。
 国際共同研究チームは、日本の月周回衛星「かぐや」に搭載された電波レーダ、月レーダサウンダーで取得したデータを解析し、月の火山地域の地下、数10m~数100mの深さに、複数の空洞の存在を確認した。確認された地下空洞の一つは、「かぐや」が発見した縦孔を東端として、西に数10km伸びた巨大なもの。
 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる領域。2009年に観測を終えたかぐやが撮影した画像に、直径と深さがそれぞれ50m縦穴が写っていた。電波を使って得た周辺の地下構造のデータを、2016年から詳しく調べたところ、この縦穴から西に向かって、幅100m程の空洞が約50kmにわたって続いていることが判った。内部は崩壊しておらず、地中の岩石などに氷や水が存在する可能性もあると言う。
 月では約10億年前まで大規模な火山活動があったと考えられている。火山活動で溶岩が流れ出ると、表面は冷えて固まるが、内部は熱いまま流れ続ける。発見された空洞は、溶岩の通り道となった「溶岩チューブ」とみられる。
 将来、月の有人探査でこの空洞を基地に利用できれば、宇宙放射線や厳しい温度環境の影響を和らげることができ、氷や水を燃料などに活用できる可能性がある。
 宇宙科学研究所の春山純一助教は「広がりが期待できる縦穴はほかにもある。将来的に基地を作るにも絶好の適地」と話している。

 朝から雨。朝食後に投票に出かけた。投票してからコーヒーを飲もうとお店に向かう。
 雨降りの散歩となった。歩道沿いに植えられている”ヒイラギモクセイ”に花が咲いている。花は雨に打たれて少し散った。雨ゆえか、香りが弱い。
 ”ヒイラギモクセイ”は”ヒイラギ(柊)”と”ギンモクセイ(銀木犀)”の交雑種と考えられている。雌雄異株であるが、雄株のみが知られており、結実しない。
 ヒイラギモクセイ(柊木犀)
 モクセイ科モクセイ属
 雌雄異株
 常緑小高木
 開花時期は10月
 開花期間は短い
 花は白い小さな4深裂の花で、僅かに芳香がある
 ギンモクセイが咲き終わった頃に咲く
 特徴による見分け
  葉のトゲトゲ
  銀木犀 < 柊木犀 < 柊
  すべすべ トゲトゲ 大きくトゲトゲ
  開花時期
  銀木犀 → 柊木犀 → 柊


大規模盛土造成地、全国自治体の半数超が未公表

2017-07-03 | 地質
 国土交通省が、全国1741市区町村に「大規模盛り土造成地への対応(4月時点)」を尋ねたところ、「同省の定めに沿って有無を調べ、結果をホームページなどで公表している」のは864自治体と、全体の半分以下だった。
 公表864自治体のうち、505は対象の盛り土造成地がなく、359は場所をマップで示していた。マップの公表359自治体でも、安全性調査まで終わっているのは12のみ。昨年の熊本地震でも地滑りが相次ぎ、国交省は「事前対策で被害やコストは大きく減らせる。早急に調査を」と呼びかけている。
 その他は、対象地の有無の調査は済んでいるが公表に至っていないケースが209、調査中が245だった。未調査の自治体は423もある。対策には多額の費用がかかり、手付かずの自治体が多い。見た目で危険が伝わりにくく、むしろ地域イメージの悪化や地価下落への住民の反発が懸念されることも、調査に消極的になる要因とみられる。
 ◆大規模盛り土造成地
 大規模盛り土造成地は、地震や豪雨などで地滑りを起こす恐れがある。地滑りを起こすと被害が大きく、安全対策を促す必要から2006年の宅地造成等規制法の改正で新たに定義された。造成地の締め固めなど安全性を高める技術基準を強化し、「宅地耐震化推進事業」も設け、危険性を調べる費用の3分の1、地滑り防止費用の4分の1を補助する制度も設けた。
 盛土造成地とは、沢・谷を埋めたり、傾斜地盤を大規模な盛土で整備したりした造成地。大規模盛土造成地は大きく2種類あり、3000平方メートル以上の面積を土で埋める「谷埋め型」と、20度以上の斜面に高さ5メートル以上の土を盛る「腹付け型」。
 ◆大規模盛土造成地の滑動崩落対策について
 国土交通省
 http://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tobou_fr_000004.html

 今朝は雨。昼頃に晴れたが、すぐに雨が降ったり止んだり。今日の最高気温は26℃と昨日より低い・・少し過ごし易い。
 ”ユスラウメ”に径1cm程の赤く熟した果実が沢山。果実には、赤実種と白実種があり、この木は赤実種。赤実種は柄の短いサクランボの様に見える。果実は生食のほか、果実酒にも利用できる。白実種は果実が大きく、赤実種に比べると採れる量は少ない。
 名(ユスラウメ)の由来は、朝鮮語の”移徒楽(いさら)”が転訛して”ゆすら”となったとの説、揺すったら果実が落ちるからとの説などがある。
 ユスラウメ(桜桃・梅桃・山桜桃梅)
   桜桃(おうとう)はサクランボの別名でもある
 別名:ゆすら
 バラ科サクラ属
 落葉低木(丈は2m~3m)
 原産は中国・朝鮮半島、江戸初期に渡来
 開花時期は3月~4月
 花びらは5枚で径2cm前後、枝を覆うように沢山咲く
 花色は白・淡紅
 6月頃に赤い果皮の実(径1cm位)となる、熟した果実には光沢がある
 果肉は薄い白で、果皮が白色の品種もある


地球史にチバニアン(千葉時代)申請、日本チームが地質年代で初の命名目指す

2017-06-09 | 地質
 地球の年齢は45.4億年(45.4 ± 0.5億年)と推定されている。地球の歴史は、地層に残る生態系や環境の変化の痕跡により、大・中・小と115の地質時代に区分される。現代の我々は、新世代-完新世の時代に生きている。
 地質年代
 先カンブリア時代(46億~5億4200万年前)
 古生代(約5億7000万~約2億5000万年前)
 中生代(約2億5000万~約6500万年前)
 新生代(約6500万年前~現代)
  古第三紀
  新第三紀
  第四紀
   更新世
    ジュラシアン
    カラブリアン
    中期
    後期
  完新世
 茨城大や国立極地研究所などの研究チームは、千葉県市原市の地層を77万年前~12万6000年前の地質時代(中期更新世)を代表する地層に認定するよう国際地質科学連合に申請した(6月6日)。イタリアも同様の地質認定に南部の2ヵ所の地層を申請。同連合は日伊のデータを審査し、来年に年代名を正式決定する見通し。選ばれれば中期更新世が「チバニアン」(ラテン語で、千葉時代)と命名され、地球史に初めて日本の地名が刻まれる。日本チームを率いる岡田誠茨城大教授(古地磁気学)は「勝敗は五分五分。地球史に日本の地名を刻みたい」と話す。
 認定を目指すのは、市原市田淵の養老川沿いにある「千葉セクション」と呼ばれる地層。地球の磁場(地磁気)が77万年前に最後に逆転したことを示す証拠が明瞭に残っている。中期更新世は、最後の地磁気逆転を境界にすることが決まっており、千葉セクションは有力候補となる。
 地質年代は、恐竜が繁栄したジュラ紀はスイス・フランス国境のジュラ山脈に由来するなど欧州にちなんだ年代名が多く、約3400万年前以降の大半はイタリアが命名した。アジアでは中国の名称が複数認定されている。正式名称が未定の年代もある。
 ◆国際標準模式層断面及び地点(Global Boundary Stratotype Section and Point)
 略称:GSSP。各地質時代を区切る境界を示すものとして、国際的同意の下に定められた層序断面及び境界の位置のこと。
 今回の審査で選ばれるGSSPは、「前期・中期更新世境界」の時代に堆積した地層であり、正式には「下部・中部更新統境界GSSP」と呼ばれる。
 「更新統」とは、地質時代の「更新世」に堆積した地層のこと。同様に、「下部更新統」は「前期更新世」に、「中部更新統」は「中期更新世」にそれぞれ対応している。
 ◆磁場逆転
 地球を大きな磁石に見立てたときのN極とS極の向きは、過去に何度も逆転を繰り返している。
 最後に起こった地磁気の逆転は「松山-ブルン境界」(Matuyama-Brunhes境界)と呼ばれ、その年代は海底堆積物の古地磁気記録から約78.1万年前とされていたが、本研究グループが千葉セクションの白尾火山灰層を高精度に分析したことにより、約77万年前であることが示された。

 天気は晴れ。朝早くに雨が降ったのかな、車のガラスに雨跡が残っていた。
 道横の小さな空地で、”ヒルザキツキミソウ”が纏まって咲いている。蕾も沢山あるからこれから、もっともっと咲く。花は可憐で優雅だ。
 ”ヒルザキツキミソウ”の名は、昼に開花するツキミソウ(月見草)からと言う。”ツキミソウ”は宵に咲く。何か不思議な命名・・・ヒル(昼)とヨル(夜)が一緒。
 ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
 別名:昼咲(ひるざき)桃色月見草
 アカバナ科マツヨイグサ属
 耐寒性多年草
 北米原産、観賞用として輸入され野生化した帰化植物
 丈は30cm~45cm
 開花時期は5月~7月
 花径は数cm、花色は白・薄桃色で黄色もある



「20万分の1日本シームレス地質図」をリニューアルし、5月に一般公開

2017-06-06 | 地質
 国立研究開発法人産業技術総合研究所地質調査総合センターは、日本全国の地質情報を継ぎ目なく(シームレス)表示する「20万分の1日本シームレス地質図」を完全リニューアルし、2017年5月10日(地質の日)に一般に公開した。
  日本シームレス地質図:https://gbank.gsj.jp/seamless/index.html
 「20万分の1日本シームレス地質図」は、2005年よりウェブサイト上で公開してきた。出版から約25年が経過して、当時とは地質区分の考え方も変わってきたため、最新の地質学的知識に基づき、凡例を全面的に刷新した。
 凡例数はこれまでの386から2400超へと大幅に増加し、より詳細な情報が地質図に表現できるようになった。また、凡例を体系化し階層構造にしたため、地質図の表示の仕方を、目的や用途に応じて自由に変えることもできる。
 ◆地質図
 いつの時代の、どのような種類の岩石や地層があり、どのように分布しているのかを表した地図のこと。
 ◆凡例
 地図ごとにその中で用いる地図記号を解説した表のこと。地質図は、地質時代と岩石区分によって色分けや記号分けされており、凡例があって初めて、どの時代の、どのような種類の岩石なのかなどがわかるようになっている。
 ◆地質図幅
 緯度経度線で囲まれた四角の地図を図幅(ずふく)と呼ぶ。地質図では地質図幅(ちしつずふく)と言う。
 ◆付加体
 海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物が剥ぎ取られ、陸側に付加したもの。古くから日本列島の土台となってきた主要な地層の一つで、山地などに広く分布。

 晴れ。気温は大きく変化せず最高気温20℃位。明日も晴れの予想。
 散歩道沿いの空き地で”コンフリー”の花が咲いていた。
 ”コンフリー”は昭和40年代に「栄養価が高い・糖尿病や高血圧などに良い」とされた健康食品である。畑・花壇やプランターなどに植えて手軽に食べられる野菜としてブームとなった。葉や茎を食べるもので、テンプラにしたり茹でたりした・・私も食べました。その後、発ガン性物質があると話題となった。また肝機能障害(肝硬変・肝不全)を起こす弱い毒性があることが判明し、摂取を控えるように厚生労働省から通達が出た(2004年6月)。ここで”コンフリー”は野菜ではなくなり、道端の雑草の如くに野生化した。でも薬草として古くから切り傷などに使われている。元来は観賞用にも栽培された植物で、お花は楚々とした雰囲気で素敵だ。
 コンフリーの名は、コン・フィルマ(・・何語かな?骨を接合する、との意味)の転訛から、と言う。健康食品として、 注目されたのは、コーカサスの長寿村の常食野菜だったから。現在でも、同じ様な話があるかも!!。
 コンフリー
 別名:鰭玻璃草(ひれはりそう)
 ムラサキ科ヒレハリソウ属
 多年草
 ヨーロッパ・コーカサス地方の原産
 明治時代に渡来
 開花時期は6月~8月
 花は釣鐘状、下向きに咲く
 花色は淡紅色で紫・白・ピンクがある


熊本地震前には住民の7割が活断層の存在を知らなかった

2017-06-05 | 地質
 文部科学省のアンケート調査で分かった、「昨年4月の熊本地震で、地震前には住民の約7割が地震を起こした活断層の存在自体を知らなかった」。調査は昨年11月~12月、熊本市や熊本県益城(ましき)町など大きな地震被害が出た14市町村で実施。18歳以上の男女7000人にアンケートし、うち3272人から回答。日本地球惑星科学連合大会で、5月20日に発表された。
 「活断層で地震が起こると思っていたか」との質問に対し、69.7%が「(地震前は)活断層の存在を知らなかった」と回答。活断層を知っていた人でも、6割近くが「地震はたぶん起きない」と認識していた。
 気象庁は、前震があった4月14日の翌日、「3日以内に震度6弱以上の余震が発生する確率は20%」と発表したが、リスクが正しく伝わらず、16日に本震が発生するまで3割以上の人が「大きな余震は起こらない」と考えていたことが分かった。

 天気は晴れ。朝晩は少し寒い。最高気温が前日と同様に20℃位。
 畑の”ジャガイモ”に花が咲きだした。品種は、ダンシャク(男爵)。収穫は来月(7月)始めかな。
 ダンシャクは、デンプンが多くホクホクした食感が得られるが、煮くずれしやすい。潰してから使う料理に適している。主に、東日本で主流の品種。
 ジャガイモ
 別名:馬鈴薯(ばれいしょ)、ジャガタラいも
 ナス科ナス属
 多年草
 南米アンデス山脈の高地が原産と言われ、ヨーロッパ大陸に伝えられたのは15世紀~16世紀(インカ帝国の時代)。日本には、17世紀初め頃にオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。
 これが、ジャガタラいもの名の由来。当時は観賞用として栽培されたとの事。馬鈴薯(ばれいしょ)の名の由来は、ジャガイモの形が馬につける鈴(馬鈴)の様だからとの説がある。
 食用とするのは地下茎(いわゆるイモ)
 イモの日に当たって緑色に変色した部分や芽が出てきた部分には毒(グリコアルカロイド:ソラニン、チャコニンなど)が発生しているので、その部分は除去して調理する


最初の生物大絶滅の原因、大火山噴火による寒冷化

2017-05-15 | 地質
 地球生命史の中で、生存していた種の7割以上が滅んだことがある。少なくとも5回の絶滅が知られている。
 最初の絶滅は、4億4,500万年~4億4,300万年前に起き、原因は「火山の大噴火で引き起こされた寒冷化が原因だったとみられる」、と東北大学と米アマースト大学の研究グループが発表した(5月11日)。大絶滅は5回あったとされ、最初の原因ははっきりしていなかった。
 東北大学の海保邦夫教授と米アマースト大学のデイビッド・ジョーンズ博士らは、噴火で放出される水銀に着目し、中国と米国にある最初の大絶滅の記録を残すオルドビス紀末の地層から高濃度の水銀を採取して分析した。異なる時代の3回の大噴火でも高濃度の水銀が見つかっており、採取された水銀も火山の大噴火により地下のマントルに含まれていたものが放出されて世界中に広がり堆積したと考える。
 これより、オルドビス紀末の大噴火で水銀とともに二酸化硫黄ガスが大量に放出されて上空10Km以上の成層圏で硫酸に変化。この硫酸が浮遊微粒子(エアロゾル)になって太陽光を遮断し、寒冷化して大量絶滅に至った、と結論付けた。
 ◆5大絶滅事件(ビッグファイブ)
 地球生命史の中で、生存していた種の7割以上が滅んでしまった現象を大量絶滅と呼ぶ。少なくとも5回の絶滅が知られている。
 ()内は、推定される種絶滅率
 第5回大噴火・隕石衝:突白亜紀/古第三紀境界(中生代/新生代の境界)の6550万年前(70%)
 第4回大噴火:三畳紀/ジュラ紀境界の1億9960万年前(76%)
 第3回大噴火:ペルム紀/三畳紀境界(古生代/中生代の境界)の2億5100万年前(96%)
    史上最大規模の絶滅事件
 第2回不明:デボン紀後期の約3億6700万年前(82%)
 第1回大噴火:オルドビス紀/シルル紀境界の約4億4370万年前(85%)

 今日も昨日・一昨日に続いて雨。曇りかと思ったら小雨・霧雨が降っている。
 数日前にTVを見ていたら、国営ひたち海浜公園の”ネモフィラ”の花を映していた。現在ではどうかな、と思ったら「見頃過ぎ」となっていた(14日現在で)。散歩で見つけた”ネモフィラ”の花も「見頃過ぎ」かな。
 散歩での花は、径2cm~3cm程、花色は薄青と白で中心部に黒い点が5つある。和名は”ルリカラクサ(瑠璃唐草)”。最もポピュラーなのは、ネモフィラ・メンジーシー(Nemophila menzisii)・・本草かな。
 ”ネモフィラ”には変種が多く、アトマリア(白に紫色の斑点が入る)、ディスコイダリス(濃紫で白い縁取りが入る)や園芸種のインシグニスブルー(花がやや大きめ)、ペニーブラック(黒に近い紫色で白い縁取りが入る)、スノーストーム(白地に紫の斑点が入る)などが知られている。
 因みに、海浜公園のネモフィラは、”インシグニスブルー(青空のような)”とか。
 ネモフィラ
 別名:瑠璃唐草(るりからくさ)、小紋唐草(こもんからくさ)
 英名:Nemophila、Baby blue eyes
 ハゼリソウ科ネモフィラ属
 学名:Nemophila menziesii
 一年草(秋にタネを蒔き、春に花が咲く)
 原産地は北アメリカ
 開花時期は3月~5月

 

地球の磁場は誕生直後からあり、地球表層への強い紫外線の照射を防ぐ

2017-03-10 | 地質
 東京工業大学地球生命研究所の廣瀬敬教授らは、地球の磁場は誕生直後から存在していた可能性が高いことを突き止めた。
 原始の液体地球コアに元々大量に溶け込んでいたケイ素と酸素が、冷却に伴って二酸化ケイ素として結晶化し続け、それがコアの対流を引き起こし、地球誕生間もない頃から磁場が存在していた可能性が高いことを突き止めた。この磁場の存在により、太陽風による大気の散逸を免れ、その結果、海の蒸発も免れ、今日に至るまで地球には豊かな海が維持されてきたと考えられる。
 内核が誕生したのはおよそ7億年前(地球の歴史は45億年)なので、それ以前は別のメカニズムが必要である。(内核誕生については、H28.6.7ブログで)
 これまで、冷たいプレートが沈み込むことによって、コアの表面を冷やし、冷えて重たくなった液体金属が沈む、という熱対流が重要と考えられて来た。最近の研究で、、コアの金属の熱伝導率が高いため、熱対流を起こすためにはコアを急速に冷やす(熱伝導で運べる以上の熱を奪う)必要がある。地球初期から7億年前まで、ずっと熱対流が続いていたとすると、昔のコアは6,000度を超える高温であった必要がある。コアがそのように高温であったとすると、マントルも現在より数千度も高温であった必要があり、それは地質学的な観察に合わない。そこで、熱対流に変わる別のメカニズムが必要と考えられていた。
 研究チームは、地球の内部の環境と同じ高温高圧条件をつくるために特殊な装置「超高圧発生用ダイアモンドアンビル装置」を活用。ケイ素と酸素を含む液体の鉄の変化などを地球内部の核に相当する気圧や温度条件の下で調べ解析した。
 結果、地球の核の上部で二酸化ケイ素が結晶化して液体の鉄から分離。残された液体の鉄が地球中心部に沈んで対流(組成対流)ができ、その結果磁場が形成されたという一連のメカニズムが分かった。この対流と磁場は地球誕生の直後から形成されていた可能性が高いことも明らかになったという。

 雲が多いが晴れ。気温は最高気温10℃以下とまだまだ冬の寒さ。来週から冬型の気圧配置に変化ある、との予想。
 仙台地方の桜の開花予想は、4月10日。あと1月で開花、待ち遠しい。
 自宅の”ピラカンサ”の鉢植え、花が咲きだした。室内は暖かいから、表より1月ほど早いかな。”ピラカンサ”を日本では、赤色の実の”トキワサンザシ:常磐山査子”、黄色の実の”タチバナモドキ:橘擬”、赤色の実の”カザンデマリ:花山手毬”の3種類を”ピラカンサ”と一括りで呼んでいる事が多い。鉢植えのは、黄色の実の”タチバナモドキ:橘擬”。二色の木があったが、黄色の実だけになってしまった。
 ピラカンサ
 バラ科トキワサンザシ(ピラカンサ)属
 常緑低木
 開花時期は4月~6月
 花は小さく、白い5弁花
 果実は径2cm位で赤・橙・黄色に熟す、見頃は10月~12月
 ピラカンサと呼ばれる
  タチバナモドキ(橘擬)   学名:Pyracantha angustifolia
   果実は橙(黄)色
  トキワサンザシ(常盤山櫨子) 学名:Pyracantha coccinea
   果実は鮮紅色に熟す。カザンデマリと相似し区別しにくい
  カザンデマリ(花山手毬)   学名:Pyracantha crenulata
   果実は赤い。別名ヒマラヤトキワサンザシ


主要活断層帯に16ヵ所追加、従来の97ヵ所と合わせ計113ヵ所

2017-02-27 | 地質
 文部科学省は、地震調査研究推進本部の会合で、大地震を起こす恐れがあり優先的に調査する「主要活断層帯」に、関東・中国・九州地域の16ヵ所を追加することを決めた(2月21日)。主要活断層帯の追加は2005年以来の12年ぶりで、これまでの97ヵ所から113ヵ所となる。
 追加される活断層は、地表の長さが20Km以上あるものが対象で、鳥取県「鹿野―吉岡断層」、佐賀県「佐賀平野北縁断層帯」、鹿児島県西側沖合「甑(こしき)断層帯」などである。ただし、山梨、静岡両県の「身延断層」など活動度が不明の6断層も加えられており、今後の調査で活動度が低いと判明すれば主要活断層帯から外れる可能性がある。
 ◆新たに指定された活断層
 関東地方
  大久保断層(群馬県・栃木県)
  身延断層(山梨県・静岡県)
 中国地方
  宍道(鹿島)断層(島根県)
  鹿野-吉岡断層(鳥取県)
  小郡断層(山口県)
  弥栄断層(島根県)
  長者ヶ原-芳井断層(岡山県・広島県)
  地福断層(山口県)
  大原湖断層(島根県・山口県)
  筒賀断層(広島県)
 九州地方
  福智山断層帯(福岡県)
  佐賀平野北縁断層帯(佐賀県)
  緑川断層帯(熊本県)
  甑断層帯・甑区間(鹿児島県)
  宇美断層(福岡県)
  日向峠-小笠木峠断層帯(福岡県・佐賀県)
 ★活断層(かつだんそう)
 活断層とは、第四紀(258万年?前~現在まで)に繰り返し活動し、今後とも活動が推定される断層である。
 日本には陸域において約2000箇所の活断層が存在すると言われる。
 ★主要活断層
 地震動と断層延長(断層面積)は比例的である。これより延長・ズレを指標としている。
 延長:20km以上、ズレ:10cm/1000年以上

 天気は晴れ。朝は寒かったが、昼頃からやや気温が上昇し、少し暖かさを感じる。
 何時もの散歩道で見つけた、”セイヨウヒラギナンテン”の花。やっと咲きだした。開花期間は冬(11月~翌1月)、何故か遅れた。
 花は噴水の様に枝先から長く総状花序を散形に出し、横~下向きの花穂に沢山の小さな黄色い花が咲く。枝の付け根から順次上へと咲く。
 ”セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)”は”ヒイラギナンテン(柊南天)”と”オイワケヒイラギナンテン(追分柊南天:マホニア・ロマリフォリア)”の種間交雑種と言われる園芸種と言う。花の咲き方は”オイワケヒイラギナンテン”に似ている(冬に咲く、黄色の花、上向き花穂)。柊南天(ひいらぎなんてん)の花は3月~4月に咲き、西洋柊南天(せいようひいらぎなんてん)の花は11月~翌1月に咲くので冬咲きの柊南天とも言われる。
 セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)
 学名:Mahonia x media Charity
 別名:マホニア・メディア・チャリティー(学名から)
 メギ科ヒイラギナンテン属
 常緑広葉低木
 開花時期は11月~翌1月
 花穂は噴水の様に上向き、花は芳香があり径数mm、花色は黄色
 果実は楕円形で青色~青紫色


リチウムを含む新鉱物が発見され、「村上石」と命名

2016-12-17 | 地質
 山口大の今岡照喜教授、永嶌真理子准教授、加納隆名誉教授、海洋研究開発機構の木村純一上席技術研究員、常青(Qing Chang) 技術主任、ジェムリサーチジャパン株式会社の福田千紘課長らの共同研究グループは、リチウムを含む新鉱物を愛媛県上島町岩城島で発見した。発見された鉱物は著名な鉱物学者・岩石学者でもある村上允英(山口大学名誉教授)にちなみ「村上石」と命名された。
 この鉱物は、国際鉱物学連合の新鉱物・命名・分類委員会により新種として2016年10月7日に承認され、11月29日にイギリスの学術雑誌「Mineralogical Magazine」の新鉱物リストに掲載された。
 「村上石」は”LiCa2Si3O8(OH)”化学式で表されるリチウムを多量に含む珍しい鉱物である。見つかったのは、愛媛県上島町岩城島で、「エジル石閃長岩(せきせんちょうがん)」と呼ばれる岩石に含まれ、リチウムを最高で2.5%~2.8%含む。「村上石」を発見した周辺の地層には9300万年前の花崗岩が分布しているが、石の成り立ちや年代には謎が多く、今後、年代測定を進める。今岡教授は「岩城島でなぜここだけリチウムを含む鉱物が存在するのか。研究すれば、大地の成り立ち、日本列島の歴史にも広がっていくかもしれない」と言う。
 ◆国際鉱物学連合 (International Mineralogical Association)
 38ヵ国の鉱物学関連学会の合同により組織される鉱物学における唯一の国際連合。鉱物に関する取り決めを担う。
 国際鉱物学連合の中の委員会「新鉱物・命名・分類委員会(Commission on New Minerals、 Nomenclature and Classification)」は、新種の鉱物の審査と承認を行う委員会。新種の鉱物の確立にはこの委員会の厳しい審査をパスする必要がある。
 ◆リチウム(lithium)
 リチウムは原子番号3、原子量6.941の元素。元素記号は Li。
 常温常圧で銀白色の柔らかい金属。比重は0.534(全金属元素の中で最も軽い)。融点は180 °C、沸点は1330 °C(沸点は異なる実験値あり)。
 リチウムは高性能な蓄電池に欠かせない希少元素。
 リチウム資源は産出量が少なく、産出国が偏っている。2011年の産出量は、チリ:37.8%、オーストラリア:36.7%、中国:12.1%。

 朝起きたら屋根などが薄く雪化粧。昼頃には融けた。
 写真1:朝日。屋根に薄く雪が
 写真2:駐車場の車の屋根にも雪
 写真3:午前の散歩で見つけたダイコン干し