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マウスの血中に抗老化物質を発見

2019-07-03 | 健康・病気
 神戸医療産業都市推進機構の今井真一郎客員上席研究員(米ワシントン大学教授を兼務)らのグループは、国立長寿医療研究センターの佐藤亜希子プロジェクトリーダーとの共同研究で、「血液循環中にあるNAD合成系酵素「eNAMPT」が、マウスとヒトで加齢に伴い減少すること、またマウスでは血液中のeNAMPT量が個々の個体の余命と強い正の相関を示す」ことを明らかにしたと発表した。研究成果は、国際科学誌「Cell Metabolism」に6月14日、オンライン掲載された。
 最近の老化・寿命研究により、生命活動にとって必須であるNADが全身のさまざまな臓器・組織において加齢とともに低下し、この低下が、臓器や組織の機能低下、ひいては老化関連疾患の病因を引き起こしていることが報告されている。NAD低下の原因は、NAD合成の低下とNAD消費の増大のいずれか、あるいはその組み合わせによることが明らかになってきている。
 研究グループが血中で見つけた酵素(NAMPT)はNADの合成にかかわっていた。哺乳類の、主要なNAD合成経路は、NAMPTという酵素によって制御されるもので、ビタミンB3の一種であるニコチナミドを出発物質とする。NAMPTはニコチナミドを、NMNという物質に変換する。NMNには顕著な抗老化作用があることが明らかになっている。NMNはさらに別の酵素によってNADに変換される。すなわち、NAMPTはNAD産生の制御を行う重要な酵素のひとつであり、さらに、NAD合成を促進することによって、NAD依存性タンパク脱アセチル化酵素であるSIRT1の活性を増大させることが知られている。NAMPTには、細胞内型(iNAMPT)、細胞外型(eNAMPT)の、2つの独立した型がある。iNAMPTはSIRT1によって脱アセチル化されると、eNAMPTとして脂肪組織から分泌されるようになることがわかっている。しかしながら、NAD合成系酵素としての機能が明らかなiNAMPTに比べて、血液中を循環しているeNAMPTについては、哺乳類の老化・寿命制御にどのような役割を果たしているのか、現在まで不明のままだった。
 遺伝子組み換えによりこの酵素が減らないようにしたマウスを育てたところ、年をとっても運動機能や記憶が衰えにくく、メスでは普通のマウスに比べて群れの半数が死亡するまでの期間(中間寿命)が約13%延びた。また若いマウスから採取した酵素を老齢マウスに投与したところ、回し車を動かすなどの活動量が大きく増え、中間寿命が約10%延びた。
 NADと老化の関係はマウスに限らず哺乳類に共通すると考えられている。今回の成果は人間の老化の仕組みの解明に役立つとともに抗老化作用をもつ薬の開発などにもつながると期待される。

 朝は曇り、次第に晴れた。気温は最高気温30℃ほど、でも風が少し冷たい。
 空地の擁壁の前に、”ゼニアオイ”の花が咲いている。花弁は5弁で、薄いピンク色に紫の線が入る。葉はしわしわの円形。 ”ウスベニアオイ”の変種(亜種)が”ゼニアオイ”といわれ、両者はよく似ている。両者の区別は茎の粗毛の有無で、これは茎に粗毛がないので”ゼニアオイ”。
 名(ゼニアオイ)の由来で、丸い花が「一文銭」ぐらいの大きさから「銭」、葉が「立葵」の葉に似ているから「葵」。
  ○ゼニアオイ(モルチアナ・コモンマロウ)
  草丈:60~80cm
  花色は赤紫色、花弁に濃い赤紫色の筋
  葉の切れ込みは浅い(円形に近い)
  茎:一般的に無毛
  ○ウスベニアオイ(コモンマロウ)
  草丈:20~30cm、やや横に這う
  花色は薄いピンク
  葉の切れ込みは深い
  茎:毛が生えている
 ゼニアオイ(銭葵)
 学名:Malva sylvestris var. mauritiana
 アオイ科ゼニアオイ属
 耐寒性多年草
 原産地はヨーロッパ(地中海沿岸地方)、江戸時代に渡来
   観賞用に渡来し、逸出した帰化植物
 開花時期:6月~9月


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