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2018年のノーベル生理学・医学賞に本庶佑特別教授

2018-10-02 | 学問
 スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2018年のノーベル生理学・医学賞を、人の体を守る免疫の新しい仕組みを突き止めてがん免疫療法の発展に貢献した京都大学の本庶佑特別教授(76)・米テキサス州立大のジェームズ・アリソン(James P. Allison)教授の2氏に授与すると発表した(10月1日)。
 日本のノーベル賞受賞者は2016年の東京工業大学の大隅良典栄誉教授に続き26人目(米国籍を含む)。生理学・医学賞は計5人となる。
 授賞理由は「がんの免疫逃避機構の抑制による治療法の発見」。
 免疫反応のブレーキ役となる膜タンパク質PD-1を発見した。このタンパク質の働きを抑える抗体をがん治療薬として用いる研究開発を主導した。
 本庶氏は分子生物学、生化学の世界的権威。免疫システムの中で多様な抗体が発生する仕組み、免疫細胞の分化と増殖の仕組みなど、免疫学の中心的な課題に早くから取り組み、世界に先駆けた研究成果を次々と発表してきた。
 1992年に発見したPD-1は当時、機能は不明だったが1998年にマウスの実験で、免疫を抑制する働きがあることが分かった。その後、がんのモデル動物を使った実験や臨床試験(治験)でPD-1の機能を阻害することでがんの増殖や転移を抑えられることも実証した。2014年に世界に先駆けて日本で抗PD-1抗体が悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として承認された。国内では現在、肺がんや腎臓がんの一部など計7種のがんで承認されている。
 因みに、本庶佑特別教授に様々な賞が授与されている。
 朝日賞(1982年)、ベルツ賞(1985年)、ベーリング・北里賞(1992年)、ロベルト・コッホ賞(2012年)、京都賞(2016年)など受賞多数。2014年には、東洋のノーベル賞と呼ばれる台湾の「唐奨」を受賞した。2000年に文化功労者に選ばれ、2013年に文化勲章を受章した。

 朝からいい天気。気温は少し涼しさを感じる程、でも日差しが強い。
 近所にある買物団地の植栽地で、”ガマズミ”の実が赤い。葉はまだ緑だが、これから葉も赤くなる。でも、熟した赤い実は直ぐに鳥に食べられ、なくなってしまう。熟した実は食用となり、焼酎に漬けて果実酒にできる(果実酒は澄んだ深紅色・・ワインの様)。
 名(ガマズミ、莢 ・蒲染)の由来ははっきりしていないが、「神つ実」からの説や、何かの染色に使った説などがある。「神つ実」説は、マタギたちが山で食べれる山の神からの授かり物として大切にされた、から。染色説は果実酒や漬物・布の着色に利用したからだろう。因みに、広く各地に分布しているので、およそ140種以上の呼び名があると言われる。
 ガマズミ(莢、蒲染)
 別名:粗毛がまずみ(あらげがまずみ)
 学名:Viburnum dilataum
 スイカズラ科ガマズミ属
 原産地は日本、朝鮮半島、中国
 落葉低木
 開花期は5月~6月
 枝先に散房花序で径5mm~8mm程の白花を沢山咲かせる
 果実は核果(径3mm~5mm)で、9月~10月に赤く熟すが甘味が足りない
 美味しくなるのは晩秋(11月頃)で、表面に白っぽい粉をふく



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