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がん10年生存率改善、進行がんで伸びる

2019-04-10 | 健康・病気
 国立がん研究センターは、「2002~05年にがんと診断された患者の10年後の生存率をみると、進行したがんで生存率が伸びていた」と発表(4月9日)。
 調査はデータがそろっている全国20施設で診断、治療を受けた約7万の症例を追跡した。全体の10年生存率は56.3%で、昨年の調査から0.8ポイント上昇。10年生存率の調査は4回目で、調査を始めた2016年の53.9%から2.4ポイント増え、3年連続で上昇した。
 進行度別でみると、
  1期:最も早期の1期は調査開始から0.1ポイント増にとどまったが、
  2期:さらに進行した2期は4.1ポイント増、
  3期:リンパ節転移などした3期は最も伸びて4.2ポイント増
  4期:ほかの臓器に転移するなど最も進行した「4期」は2.7ポイント上昇した。
 2期以降の治療実績が伸びている理由について、同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「特定のがん細胞だけを攻撃する分子標的薬が普及したことが背景にあるのではないか」と分析する。2014年以降、新薬「オプジーボ」をはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」などが次々承認されており、進行がんで効果を発揮する抗がん剤が増えている。若尾センター長は「今後、こうした効果も慎重に検討したい」としている。
 部位別にみると、18種類のがんのうち、
  10年生存率が最も高いのは前立腺(95.7%)
  70%以上は甲状腺(84.3%)、子宮体(80.0%)、乳房(83.9%)など
  大腸(66.3%)、胃(64.2%)なども50%を超えた。
  自覚症状が出にくく早期発見が難しいとされる胆のう胆道(16.2%)、肝臓(14.6%)、膵臓(5.4%)は30%を下回った。さらなる生存率向上のために早期発見の仕組み作りも求められている。
 詳しい生存率は、全国がんセンター協議会のホームページで確認できる。
 アドレス :http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/
 ◆10年生存率とがんの部位
 90%以上 前立腺
 70%以上 甲状腺、子宮体、乳房など
 50%以上 大腸、胃、腎臓、子宮頚など
 30%以上 卵巣、肺、食道など
 30%未満 胆のう胆道、肝臓、膵臓など
 ◆がん10年生存率
 日本の国民病は、2人に1人がかかるがん。男性では3人に1人、女性では4人に1人が、がんで命を落とす、とされる。
 胃がんや大腸がんは、最初の5年間は生存率が下がるが、その後ほぼ横ばいとなる。5年目以降はほとんど再発しないとみられ、治癒の目標となる。しかし、肝臓がんや乳がんは経過5年でも下がり続け、再発リスクが高いことがわかった。
 「これらのがんは長期にフォローアップし、再発をチェックする必要がある」と言う。

 駐車場前のお庭で、”モモ”の花が咲き出した。葉が少し出て、蕾もまだ沢山ある。これから満開になるのかな。
 ”モモ”には、果実を食用とする品種と、花を観賞する品種がある。花木として扱う品種は、”ハナモモ”と呼ばれ、この木は”ハナモモ”・・昨年、果実をほとんど見ない。
 ”モモ”は縄文時代から栽培されており、江戸時代に”ハナモモ”の8品種の記述があり、この頃に改良が始まったとされる。現在の園芸品種の多くもこの時代のものが多いと言う。花は桃の節句(雛祭り)に飾られる。桃の字の「兆」は「妊娠の兆し」の意味なので、桃が女性やひな祭りと関連があると言う。
 名(モモ)の由来には、果実(実)が赤いので「もえみ(燃実)」から転訛で「もも」となった説がある。因みに、桃の木は万葉の頃から霊力のある木とされ、桃太郎(日本昔話)が有名だ。
 桃太郎の鬼退治のお話は、中国から日本に伝わった話で、中国では犬は「仁」、猿は「知恵」、キジは「勇気」を示しているようだ。
 モモ(桃)、ハナモモ(花桃)
 バラ科サクラ属
 落葉小高木
 原産地は中国、桃の字は中国から
 開花時期は3月~4月
 花は5弁花、栽培される園芸品種は八重咲きが多い
 花色は桃色・白色・紅色



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