前回記事で箱根・芦ノ湖へ行った記事を書きましたが、
その日の夜から奥さんの体調が悪くなりました。
のどの違和感、咳、微熱って感じでしょうか。
「やばいなー、かかっちゃったかな?」
翌朝ぐっちゃんが目を覚ましたら、奥さんがいなくなっていました。
そう、自覚症状が酷くなって自主隔離したんです。
今は空き部屋になっている長女の部屋で過ごすことに。
その後、たまたま自宅に常備されていた抗原検査キットを使用し、
見事陽性とあいなりました。
実は奥さんの勤務先でCOVID-19のクラスターが起きており、
いよいよ危ないのではと言っていた矢先でした。
彼女の勤務先は薬局なのですが、
その時点で22:00までの営業時間を19:00までに時短営業しており、
奥さんが行けなくなって以降はどうなったかわかりません。
というわけで、自動的に同居者のぐっちゃんは濃厚接触者。
しかも、発症日という最も感染リスクの高い日に、
芦ノ湖観光で1日一緒にいたわけです。
狭い車内で5時間も一緒に過ごしました。
このようなケースでは、ぐっちゃんが感染しているとしたら、
3日以内に何らかの症状が出て、
夫婦揃って新型コロナ患者となるはずです。
幸いぐっちゃんは在宅勤務ですし、
8月4日、5日は旅行を予定していて休暇をもらっていました。
旅行はキャンセル料を支払って諦めましたが、
その休暇のおかげで介護ができたという次第。
3日経っても5日経っても、一向に症状が出てきませんでしたから、
幸いにもぐっちゃんは罹患しなかったようです。
ちなみに、検査結果だけでは診断確定にならないので、
船橋市、習志野市の発熱外来を実施している医療機関10件ほどに電話をしましたが、
いずれも当日(あるいは翌日まで)の診察予約がいっぱいで対応不可とのこと。
重篤な症状でもないし、
こちらも専門知識があるのでそれ以上の悪あがきはしませんでしたが、
高齢者、持病持ち、小さな子供さんなどがこのような目になったら、
笑えないと思いますね。
ましてや呼吸困難などの酷い症状があるのに、受診もできないし救急車にもつながらないとしたら…。
これ、今の2類相当としている新型コロナに関する制度に問題があるのは明白です。
ほとんどの人が風邪症状程度で済むオミクロン株であっても、
(もともとコロナウイルスは風邪症候群の一種ですが)
「診断確定があれば休暇扱いにならない」
「診断確定があれば医療費(および宿泊費)は全て公費になりタダである」
という特別扱いが、今の医療崩壊の実体と原因なのだと思います。
COVID-19を2類相当から5類に変更しようという動きがありますが、
これは医療費が有料になり、風邪と同じ扱いになるという事を示しています。
考えてみてください。
例えば冬の風邪が流行する時期に、
のど風邪や鼻風邪の人を全て隔離対象にして、
診断確定が出たら医療費は全てタダ、休暇取り放題になったとしたら…、
今のオミクロン株に勝るとも劣らない、医療パニックが起こることでしょう。
新型コロナには特効薬が無いじゃないか、と異論を唱える人もいるでしょうが、
鼻風邪の原因になるライノウイルスも、のど風邪の原因になるアデノウイルスも、
特効薬なんて無いんですよ。
インフルエンザは症状が酷い反面、特効薬がありますが、
それもウイルスを増殖させなくする薬で、ウイルスを殺す薬ではありません。
ライノウイルスやアデノウイルスは予後が比較的良好なので、
症状を抑える対症療法薬を飲んでおけば、
自分の免疫力によって自然治癒するだけなんです。
この新型コロナ騒ぎで大儲けしている人がどれだけいるか、だとか、
医療機関によって対応が様々で、
コロナ対応している医療機関だけが苦労しているか、だとか、
医師会の誰それが物申している、だとか、
いろいろありますが、
新型コロナで大変な思いをしている人がいる(特に観光業ですね)反面、
美味しい思いをしている人も相当数いるはずです。
行政は新型コロナを「普通の風邪」扱いにしたいはずなのですが、
一部の医者は今回の新型コロナ騒動で社会的地位が格段に上がって、
この美味しい優遇を捨てたくないと思っているのではと勘繰りたくなります。
もちろん、現場で死ぬほど働いている医者や看護師の事ではありませんよ。
マスコミもどうかと思いますよ。
4ヶ月に1回のペースで波が来ることがこれまでの経験でわかっているのに、
患者数が減れば「経済を回せ」とか、「規制を取っ払え」と騒ぎ、
また患者数が増えれば「規制をかけるべき」とか「イベントを中止しろ」とか。
鼻風邪やのど風邪で規制をかけたりイベントを中止しますか?
極論を言えば、それと同じことを言っているんですよ。
今から予言しておきますよ。
8月に第7波のピークが来て、10月頃には落ち着きますが、
年末か来年の初めには第8派がまた来ますよ。
その時流行るウイルスが、今のオミクロンBA5よりも感染力が強いか弱いかで、
第8派のサイズは変わります。
傾向としてウイルスは変異すると病原性が弱くなり感染力は強くなる傾向があるので、
第8派は、より重症化率が低く、感染者数が多くなる可能性が高いです。
このようにどんどん感染者が増えて行けば、
国民の大半が新型コロナ経験者という時代が遠からず来ます。
その時、新型コロナはアデノウイルス程度の扱いになるんでしょうね。
それはともかくとして、
軽症者が診断確定のために受診したり、酷い時には救急車を呼んだりするのは、
正しい医療のあり方とは言えません。
極論を言えばそれが一番の問題点ですし、
それによって本当に診察が必要な人が受診できなくなっています。
奥さんの症状を見ていると、
普通の風邪よりは少し症状が強めで長めかな、と思います。
今すぐ5類に変更が正しいとは思えませんが、
限られた発熱外来で、しかも1日10人程度しか診察できないような、
そんなレベルの病気ではないと思いますし、
2類を維持しながらでも良いので、
受診機関や受診方法の見直しをする必要はありますね。
抗原検査キットがあればある程度の自己判定はできますが、
確定診断は医師の判断が必要です。
この制度、これがおかしい。
そこにようやく気づいて、
千葉県ではホームページから陽性の場合は登録できるシステムが稼働していますが、
1日1000人上限です。
毎日10000人以上が陽性になっている中で、
上限1000人。
何度トライしても、入力画面に到達しません。
しばらくすると、「本日の登録者数は上限に達しました」と表示。
上限ってなんやねん、って感じでしょ。
千葉県民全員が登録できるスペースがあれば問題ないだけじゃないですか。
なんで上限なんて設ける?しかもたった1000人。
え、こんなに急激に患者数が増えるとは思わなかったって?
上でも書いているでしょ。
ウイルスは変異する度に感染力は強くなるんですって。
ウイルスを研究している人なら半ば常識だと思いますよ。
素人か!って話ですよ。
千葉県にも薬務課はあるでしょ。
厚生労働省ともやり取りしているでしょう。
もっと頭使ってくださいよ。
県で10000人とか、国で200000人とか、そんな数の感染症を、
発熱外来でしか診察できないなんて、
そんなの医療崩壊するに決まっています。
現場の方は大変だと思いますが、
もうそろそろ、そんなに大ごとな疾患ではないと気づくべきだし、
本当は気づいていても簡単に方向転換できないだけなのかなと思いますね。
そういう偉い人の思惑のおかげで、
現場が疲弊するほど大変になっていること自体、
何だろうなーと思いますよ。
誤解を恐れずいうなら、
新型コロナによって一部の医療機関は超大変になって、
その他の医療機関は閑古鳥が鳴いていたりします。
医療機関の格差が凄いんですよ。
正直、新型コロナよりも優先すべき病気は山ほどあると思います。
我が家はたまたま抗原検査キットがあったために判定が可能でしたが、
抗原検査キットですら品薄で入手不可能って状態です。
ホームページで陽性登録以前の話ですね。
海外が良いとは言えませんが、
アメリカでは家族人数×2個ずつくらいは、
抗原検査キットを配布済みだそうです。
日本でも、自治体によっては郵送しているところがありますよね。
あ、ひとつ申し上げておくと、
抗原検査キットは精度があまり高くないです。
検体の取り方でもけっこうミスが生じます。
ただ、「陽性」と出たらまず陽性です。
これは信じて大丈夫。
「陰性」と出ても素直に信用しない事。
「陰性」で無症状ならある程度は大丈夫ですが、
そもそも無症状だとウイルス持っていても陽性と出ないことが多いんです。
「陰性」で有症状の場合、多くは「偽陰性」といって検体のウイルス量が少ないだけで陽性の可能性大です。
従って、「陰性」で有症状の場合は1~2日経ってからもう一度検査すること。
ぐっちゃんの次女は2度陰性だったのですが症状が酷く、
その後運良く受診できたら陽性と判明しましたから。
抗原検査キットを素人が自己使用することを医師が手放しで推奨しないのは、
人によって使い方がバラバラでちゃんと使えない人がいる(偽陰性になることが多い)ことと、
「偽陰性」の人が陰性と勘違いして街に繰り出してウイルスをまき散らす可能性があるためです。
ところで、毎日こゆきの散歩をしていると、
このクソ暑いのに、公園などでマスクをしている人が多いのに驚きます。
自転車やバイクに乗っている人が、マスクをする意味って何なんでしょ。
郵便配達のお兄さん、マスクやめてよ、暑苦しいから。
ぐっちゃんはもともと、人と話すとき以外は外ではマスクをしない派でした。
屋内、駅の近くや電車内、都内の大通りなど、人が接近する場所は例外ですが。
最近ようやく厚生労働省が、
「外ではマスクは不要です」「熱中症の方が危険です」
などと言い始めましたが、そんなの当り前でしょ。
だいたい、屋外でもマスクが必要なのは大都会だけですよ。
東京都心を基準に報道されているのでしょうが、
日本の屋外はほとんどが蜜ではありません。
普段マスクをほとんどしていないにもかかわらず、ぐっちゃんは新型コロナ未体験です。
これは、ほぼリモートワークで、
圧倒的に屋内で人に接する機会が少ないから、だと思いますね。
2度の濃厚接触者でまだ未罹患なので、
ひょっとしたら免疫力が他より強いのかもしれませんが。
逆に第6波が下火になって以来、多くの企業が出社を義務化していますが、
そういう企業の方々は、次々と新型コロナに罹患して行きます。
ほとんどの人は、「それでも以前ほど重症化もしないし…」と考えているでしょう。
それはイコール「ただの風邪」に近づいている証拠なんですけどね。
そうは言っても、重症化リスクはあるんじゃないかって?
そんなの、ライノウイルスやアデノウイルスだってありますよ。
統計が無いので気づかないだけです。
「風邪は万病の素」って言うでしょ。
風邪で弱っているところに肺炎菌などが入り込むと、
日本人の死因第4位の「肺炎」になるわけです。
新型コロナで亡くなる方よりはるかに多いですよ。
肺炎菌が勝手に入り込んで発症するなんてめったにありません。
多くは風邪をひいて抵抗力が落ちている人が、二次感染するんです。
次女、長女(別居)、奥さんと、
次々に新型コロナに罹患して、初めて新型コロナについてきちんと書きました。
今回の内容については、
デルタ株による第5派くらいから考えていたことを、
今の時世に合わせて少し書き換えたものになります。
ところで、今回の我が家の新型コロナ騒ぎで何が一番大変かというと、
「家事」ですね。
普段奥さんに任せっぱなしの家事を全て引き受け、
決まった時間に食事を作って運ぶわけです。
普段いかに奥さんに負担をかけているか、身をもって実感しましたよ。
つくづく、休暇取っておいて良かったーという感じです。
以上、新型コロナについてでした。
なんだか仕事みたいになっちゃったな。
それではまた おやすみなさい