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11月23日金曜日は祝日でした。
3連休ですが、24日、25日の週末は諸般の事情により出航場所が閉鎖されます。
23日は北風がやや強く気温が低い予報でしたが、行くしかありません。
出航場所に向かう道中、カラカラと異音がするなーと思っていましたが、
着いて確認するとトレーラーのキールローラーが外れかけていました。
出航時に船底に少し傷がつくかもしれませんが、大きな問題ではありません。
この時はそんな軽い気持ちでした。
まさかこれが、進め!Gucchan号!史上最大のトラブルに発展するとも知らずに…。
現地にはステキチさん、エクスポローラーFRPさん、SAIさんなどなど…、
遅れて海坊主さんも参戦されたようですが会えませんでした。
AM6:30ころ、日の出直後に出航です。
ジギングポイントはそこそこベイトがいますね。
ジギングからスタートしますが、例によって反応はありません。
時間だけが経過していきます。
風は体感で10m/sくらいはあるのでは?という強風。
釣っている時も波でボートが揺れますが、
それ以上に大変なのは移動の時。
全身ずぶ濡れになるくらいの飛沫を浴びながら移動します。
気温は10℃ありません。
何しろこの秋で最も寒い朝だったんです。
海水温はまだ高いので飛沫が当たるときは温かいのですが、
すぐに寒い風で海水が冷やされ寒い寒い!
真潮が強く効いていて、潮は西から東へ超早く動き、
一方で東から西への強風です。
潮が波に勝つ形でボートは少しずつ西から東へ流されます。
しかし、潮はバカッ早なので、
ジグはどんどん東に流されボートを追い越し、ラインは斜めになります。
釣り辛いです。
海面はこんな感じで波立っていました。
写真ではそれほどにも感じませんが、実際にはけっこう荒れていましたよ。
1時間ほどでジギングを諦め、シャローに移動。
キャスティングに変更です。
岸寄りになるとそこそこ穏やかになるので、キャスティングするには程よい海況です。
それでも魚からの反応は無し。
ところどころ水面近くにベイトの群れがいることを魚探は示します。
いかにも釣れそうですが釣れないですね。
ここはひとつ、仲間に様子をうかがおうとヒラメ銀座へ。
ちょうどステキチさんがヒラメ銀座からアジ場に移動するところだったのでついていきました。
すると、
「写真撮らせてあげよう!」
と満面のドヤ顔で持ち上げたのは、
メーターサイズのヒラマサです。この写真を撮った時間はAM8:24でした。
「なんだ、やっぱりいるじゃん!」
ぐっちゃん、一旦出航場所に戻り暖かい飲み物を補充して再出航!
ここから投げまくりです。
キャスティングに専念することさらに2時間以上、
AM11:00が近づいた頃に悲劇が起こりました。
投げまくりすぎて手のひらが攣りそうなくらい疲労困ぱい状態でした。
エイヤッと力一杯キャストした瞬間でした。
「あっ!」
前回の釣行時、キャスティングロッドのグリップエンドが外れたことがありました。
その時はスポッとはめ込んで良しにしたのですが、
冷静に考えれば接着剤等で固定すべきでした。
力一杯のキャストと同時にこのグリップエンドがまた外れ、
握力の無くなったぐっちゃんの両手は、
前方に飛んで行こうとするロッドとリールを止めることができませんでした。
「ドッボーン!」
左手にグリップエンドだけを残して、タックルは海に落ち、あっという間に沈んでいきました。
でも、この時に投げていたルアーはフローティングペンシル。
そう、ルアーは浮いています。
すぐにルアーを回収し、ラインを手繰り寄せます。
しかし、ベールは開放側に開いたまま投げ込んでしまったので、
水深はわずか10mほどなのですが、
ラインを手繰っても手繰っても一向に回収できません。
ステラSW14000XGに巻かれていたのはPE6号が300m。
少し短くなっていたとしても250mくらいは残っていたでしょう。
手繰って手繰ってようやく終焉、これでタックルが回収できると思ったのですが、
「根がかりしてる!」
もともとバリバリの岩礁帯の上での釣りなので、
タックルそのものが岩に引っかかってしまったようでピクリとも動きません。
ボートを操船しながらあらゆる方向からアプローチしますが、
がっちり噛んでしまっていてどうにもなりません。
手袋越しにPEを手に巻いて手繰り寄せていたのですが、
潮流でボートが流されると手が切れてしまいそうなくらいに強い力がかかります。
「これは危険!」
指が切れてしまう前に力ずくで引っ張り上げようと全力を出したところで、
「ブチッ!」
PE6号が耐えられなくなって高切れしました。
ジ、エンドです。
MCworks、SEVEN MILES777CR、
ステラSW14000XG、
ご臨終です。
今まで数多くの奉納をしてきました。
MCワークスはこれで4本目、ステラも3台目の奉納です。
でも、今回が最高金額ですね。
もちろんこれらの写真は在りし日の姿です。
やってられません。
手元に残ったのは、
グリップエンド。
手袋にPEが擦れてついた跡が見られますね。
手がちぎれる寸前まで頑張った(?)のですが…。
そして、
ラインと別注平政190F。
こんな日はだらだら釣りをしてもろくなことが無い!と、
この時点でギブアップ。納竿としました。
荒れる海の中走り回った30km、
最後に悲しい結末が待っていました。
ステキチさんはヒラマサの後にヒラメも追加し、
不幸なぐっちゃんに施しをくれました。
これで一件落着なら、痛手は大きいですが笑い話程度(嘘)でしょう。
ところが…、
じつはこのMCワークス&ステラ奉納事件すら、今回は前菜だったんです。
そう、これは重なる不幸の前哨戦でしかありませんでした。
メインイベントは帰り道の国道で起こったんです。
早上がりして歓談し、ヒラメをもらって早々に帰宅の路についたぐっちゃん。
事件が起こったのはPM2:00くらいでした。
いきなり後方から、
「ガッ!」
ととんでもない音がしました。
と同時に、ランクルプラドの後輪が少し浮き上がったような感じがしました。
バックミラーを見ると、
NEO-Gucchan号の左舷がガクンと下がっていく様子がスローモーションのように見えました。
「ガガガガーーーッ」
金属がアスファルトと擦れ合う異様な音。
左前方に向かってタイヤが転がっていくのが視界に入ってきました。
「タイヤが外れた!?」
幸い大したスピードも出ていなかったので、そのまま路側帯に停車、
ただ、ドラッグストアーの駐車場の入り口をふさぐ形になったので、
無理やりもう少し引きずって駐車場の中へ移動。
その後、トレーラーの左側をジャッキアップした姿がこれです。
ホーシングの端の部分が摩擦で変形し、割れてしまったことによるトラブルでした。
タイヤが外れたのではなく、ホーシングの左端が折れたんです。
次の車検ではホーシング交換が必須だとは思っていました。
しかし、こんな形で破壊されるとは想定外でした。
まさにこれこそが今回の最大の悲劇、
泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったり、弱り目に祟り目という表現が、
これほど似合う日はないでしょう。
とはいえ、ぐっちゃん的には不幸中の幸いが数多くあって大惨事にならなかったという、
強運部分もありました。
まずはホーシングが折れたのが、
高速道路のようにスピードが出ている場所や、
生活道路のように他人に大きな迷惑をかける場所ではなかったこと、
路側帯に加え、大きな駐車場のあるドラッグストアーの前で起こったので、
安全な場所に移動して対応ができたこと。
右タイヤだったら対向車に被害が出ていてもおかしくなかったのですが、
左だったためにタイヤは路側帯を転がり、誰も傷つけなかったこと。
ボートにはタイヤ痕が少しついた程度で、これだけのトラブルでほぼ無傷だったこと、
ちょうど船外機の下端がアスファルトすれすれの位置で、船外機も全く無傷だったこと。
さらに言えば、牽引車がランクルプラドだったことも大きいです。
こんなトラブルが起きても、プラドは挙動一つ変えずにきちんと停車し、
浮き上がろうとするトレーラー前部をがっしり抑え込んでくれています。
エスティマだったらこうはいったでしょうか?
そういう点も幸運だったと言えるでしょう。
そして、
現場から比較的近いところにレッカー車をお持ちの板金屋さんが存在し、
電話したところ快く休日返上で対応してくれたこと。
不幸に不幸が重なりましたが、
考えようによっては、
不幸中の幸いに不幸中の幸いが重なったとも言えるでしょう。
今回の一件では、日ごろのメンテナンスが不十分だったと反省させられました。
また、いくら部品を交換していても、13年も使ったトレーラーであることを再認識させられました。
NEO-Gucchan号は62回目の出航なのですが、
・アームが折れた事件(2016年11月13日)
・リーフスプリングが折れた事件(2017年11月25日)
・ホーシングが折れた事件(2018年11月23日)
とほぼ20回に1回とんでもないトラブルが起こっています。
しかも毎年11月! 魔の11月と言えるかも??
誰も傷つけていないとか、ボートは無傷というのは奇跡ですね。
反省とともに、ちゃんと修理メンテナンスをしなければ。
ホーシングは新品を発注し、今回の板金屋さんにそのまま送り交換してもらいます。
復帰には少し時間がかかるかもしれません。
自戒の念を含めた記事ですから、傷口に塩を塗るようなコメントは控えてくださいね(笑)
ちなみに、「傷口に塩を塗る」は「泣きっ面に蜂」の類似語だったりします(汗)
みなさん、ぐっちゃんのこの経験を肥やしに、メンテナンスに励んでください。
それではまた おやすみなさい