外房のゲレンデが夏のシーズンオフで使えなくなったので、
6月26日土曜日は館山で浮いてきました。
ハンマーヘッドのシノさんから湾奥に浮くと連絡があったのですが、
こっちは館山で浮きますよ、と返信したところ、
予定を変更して館山集合で一緒に浮きましょう、となりました。
この日は久々のsoraさんも参加。
JBB280さんはリハビリ明けだというのに先週に続き参戦。
2月以来のNEO390が3艘勢揃い。
シノさんのお友達で同じハンマーヘッドのTAKAさん(仮名・変更の可能性あり)も参加。
ハンマーヘッドも2艘と、
同じようなボートがこれだけ集まるのは珍しいですね。
次々とボートを降ろします。
この写真はシノさんが写してくれました。
先に自分の釣り場に向かった館山湾玄人のJBB280さんを除き、
シノさん、TAKAさん、soraさん、ぐっちゃんが準備完了。
ぐっちゃんはこの日、房総半島の先端をぐるっと旋回して、
太平洋側の布良沖へチャレンジしようと決めていました。
残りの3人も同調して、皆で布良沖を目指そうとなりました。
港を出るとご覧のようなベタベタの海。
これなら相模湾のマグロポイントまで行けそうです。
4艘が連なってどんどん西進、
房総先端の洲崎灯台を左に見ながら疾走します。
洲崎沖で南下、さらに南東方面に舵を切って、
途中良さげな海況があっても一切目もくれずに一目散に布良沖を目指します。
約40分で目的の布良沖手前に到着しました。
前方に潮目が見られる穏やかなポイントで一旦停止し、
ここから各々好きな釣りをしましょうという事で自由行動に。
布良沖のメインポイントと思われる根回りは、
このあたりでは唯一ヒラマサの実績を上げているポイントでもあります。
はじめてここまで来ましたが、
わかるでしょうか?
それまでのベタベタ凪がウソのように、ここだけが激しく波立っています。
どうやら黒潮が直接本来の潮流とぶつかり合っているようで、
本当に限られたエリアだけが荒れまくっているんです。
そう、あの外房の「かの有名根」に黒潮が当たってうねりと波ができる状態に似ています。
いや、波の立ち方はそれ以上かもしれません。
TAKAさんに、
soraさんです。
波の具合がよくわかりますよね。
ちょっと身の危険を感じるような激しい波が、
海底から湧き上がるように噴き出ているイメージです。
再度書きますが、
ボートで5分戻れば、あるいは10分進めばまたベタ凪になるんです。
水温は22.2℃。
高めですね。黒潮の影響か、夏が近いという事なのか。
遊漁船が固まっているエリアの近くに行きました。
コマセ釣りをしているようです。
イサキかな?
水深は20m~35mほど。
まんべんなくとはいきませんが、
ご覧のような魚探反応がところどころで見られます。
外房と違って鳥はいませんが、
上層部にベイトの塊ができたり、中層を大物の反応が大きく出たりもします。
なるほど、ここなら面白い釣りができるかもしれません。
そしてファーストヒット!
上層部でジグをひったくるアタリ!
でも、ちゃんとフッキングしなくてバラシです。
仕方なくしゃくり続けると、
海中のジグを大物が追いかける姿が目に入り、
その後改めてヒットしました。
でも、熱くはなれません。アワセも入れません。
なぜなら、見えた魚がデコッパチ(シイラ)だったから。
1mはあるでしょうか?
少し暴れてファイトしましたが、
アワセを入れていないので海面近くでフックアウトしました。
この時は、
「今日はシイラとの戦いか?」
と思いましたよ。
激しい反応が出るときはこんな感じ。
外房のジギングポイントなら「釣れない反応」というところですが、
ここは南房未開の地。
餌釣りの遊漁船はいますが、かの有名根のようにジギング船はいません。
なんと、こんな反応でがっつりアタリが出ちゃうんです。
「コンッ!」
中層やや上側でアタリ。
あまり大きくなさそうです。
サンパクサイズでした。
ちょっとワラサというにはサイズ不足です。
続いて、底から5しゃくりぐらいでアタリ。
あたる層が違うという事は、広い範囲に可能性があるという事ですね。
「ググンッ!」
今度はなかなかいい引きですよ。
ツインパワーSWのドラグがいい感じで鳴ります。
サイズアップです。
なかなかのボリュームのあるワラサでした。
余裕が出てきました。
今度は60gのジグを使ってスロー気味に誘ってみましょう。
「クッ、ククンッ!」
一瞬「お触り?」というような感触の後にがっちりバイトしてフッキング。
このタックルはストラディックSW5000XGでドラグが甘め。
少し時間をかけてあがってきたのは、
更にサイズアップのワラサでした。
70cmくらいでしょうか。
太っているので4~5kgはありそうです。
こうなるとさらに余裕が出てくるぐっちゃん。
せっかくなのでニュータックルでタイラバを試しましょう。
Abu Garciaのライトジギングロッドのベイトタイプを使い、
20年物のカルカッタとの組み合わせ。
潮流が速くけっこうラインが斜めになります。
このようなポイントだとなかなか釣り辛いですね。
ちょっと投げてみましょう。
「ピュッ!」
15mほど先に落ちたタイラバが沈んでいきます。
ラインが出て、しばらくすると止まって着底…、しません。
どんどんラインが出て行きます。
それどころが、最初に比べるとラインの排出がめちゃくちゃ早くなっています。
さすがにこれは潮流じゃないですね。
心の準備をして、意を決して大アワセを入れます。
「ガツンッ!」
「キュッ、キュキュキュキュ――――ッ!」
キュキューーッはカルカッタのドラグの音(実際はほぼ無音)です。
なんと相当なサイズの魚がフォール中に食っていたようです。
PEはいつ巻いたのかわからない1号、
リーダーは安物フロロの5号です。
それでも、ワラサなら走るのを止めさえすれば勝負できるのかな、と。
ロッドを立てながらドラグを少しずつ閉めます。
全然止まりません。
ドラグをマックスにしてもラインが出続けます。
もちろん凄いパワーがライトジギングロッドにかかります。
「とにかく、スプールが滑るのを止めないと…」
指でサミングし、少しずつ巻こうとハンドルに力を入れた瞬間でした。
「パチンッ!?」
意味不明の音がして、その後ラインブレイク。
「な、なんだ?」
巻き上げてみると、リーダーが切れていました。
おそらく、それまでに岩礁などで傷が付いていたと思われます。
問題はそれで終わりませんでした。
なんと、リールのクラッチが壊れてしまい、
スプールをフリーにできなくなっていました。
矢印部分のクラッチレバーが動かなくなって、
ラインを出すことができなくなっていたんです。
「こ、壊れた…」
20年前のリールをライトジギングに使った時点でこうなる運命だったのかもしれませんが、
このリールはNEO-Gucchan号の初代オーナー、フルさんから譲り受けたものです。
さすがにもう修理もできないでしょうし、
そもそも右ハンドルですからぐっちゃんにとっては直す意味もありません。
犯人はワラサだったのか、メーターオーバーのシイラだったのか?
前後の状況を考えるとワラサの可能性が高かったと思いますが、
真犯人は不明のままです。
11:00ころになり、潮止まりの時間になりました。
相変わらずこのポイントは潮がかっ飛んでいますが、
各自好き勝手に釣りをやっていた仲間が再集合して、
そろそろ館山湾に戻ろうかとなりました。
うねりが終わるあたりでシノさんが撮影してくれました。
このあと、ぐっちゃんエンストで海上で停止のトラブル。
原因はガス欠で、なぜかガソリンタンクとチューブの間のジョイントが外れてしまったためのトラブルでした。
船外機の止まり方でガス欠だとわかりましたし、
ジョイントが外れたとすぐに気付いたので問題は無かったのですが、
仲間が近くにいたので冷静に対応できました。
少し進むとまだ湾外なのに、
こんなベタベタな海です。
湾口付近でこれからの作戦会議。
北側の根に向かうもの、近くの漁礁を見に行くというもの、甘鯛にチャレンジするもの、と、
各々の作戦を披露し14:00終了の約束をして散会。
ぐっちゃんは漁礁を確認した後に甘鯛ポイントへ。
ここで水深75mくらいです。
ほぼ無風で潮も動いていません。
これでは期待薄か?
コンコンッ、と竿先を叩いて、あがってきたのはタマガシラ。
それ以外にも、
このサイズはほぼ釣れた感じなく上がってきます。
そんな緩い空気が流れている時に、
いきなりこんな反応が出ました。
あまりにも魚影が濃くて、
魚探が海底と間違えて水深を50mとか表示してしまうほどでした。
慌てて甘鯛仕掛けを回収し、ジグ投下。
「そんなに甘い話はないわなー」
「ガツンッ!」
「???」
ありゃ、湾内にもいるんですね。
別のポイントに移動しても、
突然やってくる群れの反応。
そして、
また追加。
この日はこゆきのご飯用に、ちょっとまとめてワラサを持ち帰りたいと思っていました。
でも、
できすぎでしょ(笑)
クーラーボックスめちゃ重いし!
14:00、ストップフィッシング&帰航。
ベタ凪の鏡ケ浦を疾走します。
館山の街を横目で見ながら出航場所へ。
いやー、走りました!
64kmってかの有名根に行くのと変わりませんね。
燃料は2つのタンクから消費。
こっちは25リットルのメインタンク。8~9リットルくらい消費かな。
予備の12リットルタンクも8~9リットル減っています。
合計で16~18リットルくらい消費したという事でしょう。
この日のログです。
赤い星が布良沖のポイント、
オレンジの星が湾内で釣れたポイントです。
持ち帰ったのはワラサ3本。
実はすべてこゆきのご飯になりました。
これで3分の1くらいでしょうか。
冷凍保存して、1食1切れ解凍してドッグフードに混ぜて与えます。
1日2切れ消費しますね。
今回の量なら1ヶ月くらい持つと思います。
脂はノリノリで太っているのですが、身に締りが無いように感じます。
刺身で食べるには向いていないかな。
毎年そんな経験をしていますので、
やはり、ブリ系は夏場はイマイチという事なのかもしれません。
刺身ではなく、焼いてしまえば変わらないかもですが。
さて、こゆきのご飯のストックは十分増えましたので、
次回はもうちょっと湾奥を攻めてみたいなーと思っていたりします。
それではまた おやすみなさい