進め!Gucchan号!

愛艇NEO-Gucchan号を手放して、奈良県へ単身移り住みました。和歌山県の海と琵琶湖水系が新しいフィールドです。

タナゴ釣り道具の自作あれこれ

2024年01月29日 | 釣り道具

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ぐっちゃんは2022年の10月にタナゴ釣りデビューしました。

テナガエビ釣りの後になんとなくタナゴ釣りにチャレンジしましたが、

その時は1尾しか釣れませんでした。

その後手賀沼、霞ケ浦などでタナゴが釣れるポイントを探し、

少しずつ釣れるようになっていくのですが、

その時に強く感じたのが、先人タナゴ師たちとの釣果差です。

ぐっちゃんは全然釣れないのに、ポンポン釣り上げる先人タナゴ師たち。

タナゴ釣り歴1年3ヶ月は、

ポイント探しの歴史と、タナゴ釣り道具の進化の歴史と言っても過言ではありません。

多くのタナゴ釣り素人がそうであるように、

ぐっちゃんも市販のタナゴ仕掛けでスタートしました。

もちろん、この仕掛けでも全く釣れないわけではありません。

でも、先人たちに比べると、せいぜい5分の1くらいの釣果でした。

もちろん、繊細なタナゴのアタリをとって合わせるテクニックも差があるでしょうが、

そもそも繊細なタナゴのアタリが市販の仕掛けではわかりにくいのです。

 

有名タナゴ店のたなきちさん、釣り具すがもさんや、

タナゴ釣り堀のFuji養殖所さんで仕掛けを購入し、

その繊細さに驚かされました。

また、タナゴ針は、

がまかつの極タナゴや、

新虹鱗タナゴを使うようになりました。

これらの小ぶりなタナゴ用の針は、市販仕掛けに使われている針の何倍も釣れましたね。

さらに通信販売で、らぐなすさん、わんすけさん、タナゴんさん、Kさんの仕掛けを購入、

この頃には市販仕掛けにはもう戻れなくなっていました。

 

2023年6月からはI君がタナゴ釣りに参戦。

ぐっちゃんが先行して経験した8か月分の下積みをショートカットして、

I君も通販仕掛けを購入、

さらに極タナゴや新虹鱗タナゴを研いでさらに釣果アップを狙うようになりました。

 

タナゴ釣り場では先輩タナゴ師がいろいろなアドバイスをくれました。

多くのタナゴ師は、和竿を使い、自作のウキや針を使っていました。

漠然と、タナゴ仕掛けは自作すべきなのかと自問自答していたところで、

牛久沼水系で坂東市のNさんに出会い、

様々な仕掛けの作り方を教えていただいただけでなく、

ビックリするくらい自作用の小道具をいただいてしまいました。

正直、Nさんとの出会いが仕掛けを自作してみようと思ったきっかけでした。

Nさん、その後全く連絡していませんが、

ちゃんと道具作りができるようになったらまたお会いしてじっくり話し込みたいと思います。

それまでもう少しお待ちください。

 

そこからぐっちゃんは針を自作することにしました。

I君は市販針を研いで頑張っていましたが、

自作針の圧倒的なパフォーマンスを痛感する出来事があって、

I君も自作針の世界へ。

現在はI君の自作針の進化がすごくて、

Gucchan針はI君針の後塵を拝し続けています。

理屈だけではない自作針の成功失敗に一喜一憂しながら、

現在も未完成のまま修行が続いています。

 

ぐっちゃんは針だけにとどまらず、

ウキ、シモリ、ハリス止め、仕掛け巻きなども自作を始めました。

それぞれの制作風景やノウハウなどは、

自信がついたらブログで紹介しようと思います。

今回はこんな道具でこんなものを作っているよ、という紹介だけしますね。

 

これはハリス止め。

上がステンレス製のホッチキス針で作ったもの。

下は直径0.2mmのピアノ線で作ったものです。

タナゴ仕掛けは0.15号とか0.2号の道糸を使うので、

隙間なくピッタリ曲げないとラインを止めることができません。

そういう意味ではかなりハードルが高くて、

市販品も安く売っているので、

あまりメリットが無いかもしれませんね。

 

次に仕掛け巻き。

材料は、

竹製の割りばし、竹串、木工用セメダイン。

そして穴開け用に小型ルーターとドリル。

割り箸1つから最大3個の仕掛け巻きができる計算ですが、

うまく竹串を刺す穴が開かなかったりする失敗があるので、

割り箸1つから2つの仕掛け巻きができるくらいの割り切りで作っています。

何しろ写真の竹製割り箸も竹串も100均で購入したもので、

原価はめちゃくちゃ安いです。

 

これが完成した仕掛け巻き。

切った割り箸の長さが6cmで、竹串は2cmでカット。

3mm程ドリルで穴を開け、

竹串の端を少しルーターか旋盤を使って削って細くして、

穴に差し込んで木工用ボンドで接着しています。

最後に木工用のスプレーで着色して完成。

自分で使う用なのでかなりいい加減に作っているんですが、

写真で見る限り、なかなか良さげでしょ?

 

上でも出てきたルーターはアマゾンで3000円くらいで買いました。

針研ぎ用で使えるかと思って買ったのですが、

むしろウキや仕掛け巻き作りで活躍しています。

 

そしてウキ作りのために買ったのが、

ミニ旋盤です。

モーターを買って自作する人が多いようですが、

それでもかなりのお金がかかります。

それなら安定の旋盤を最初から買ってしまった方が安心なのでは、という考え。

タナゴ小道具類の中で、一番高かったのがこれでした。(まあ、数千円ですけど)

これに投資したので、何としてもウキ作りを上達させなければなりません。

これ、のこぎりのパーツも付属しているので、

先ほどの竹製の箸をカットするときや、

10mmとか15mmの木材に耐水ペーパーヤスリを貼り付けて使うのですが、

その木材のカットにも重宝します。

 

ウキ用の絵具と、

ヤスリ、ミニチュアドリル、蛍光塗料などの小道具類。

最も重宝するのは、

ウキやシモリなどはウレタンニスでコートすることで耐水になりますし、

仕上げに使うと表面が滑らかになり艶々になります。

あ、ツヤありとツヤなしがありますので、ツヤありを選びましょう。

 

これが作成したウキたち。

上が最初の作品で、下に行くほど新しいです。

だんだん大きさが小さくなっています。

このウキの原料ですが、

直径6mmのバルサ材(上)と硬質発泡材(下)です。

加工はバルサ材の方が柔らかくて削りやすいので楽ですね。

 

そして最新のウキが、

パール塗料をふんだんに使ったこれらのウキたち。

下段の左端のピーナッツ型と、左から3番目の洋梨型は、

I君からのリクエストで作りました。

 

いろいろな道具があまり整頓されずに入っていますが、

ペンチ類とこれらは研ぎ針の製造に不可欠な小道具類です。

ちなみに針の原料は直径0.14mmと0.12mmのステンレス線。

 

サイズ感がよくわかりませんね。

この入れ物の1マスが2.5cm四方くらいです。

縦の2マス合わせて5cmくらいですね。

針先は0.5mm~0.7mmで作っています。

いろいろ作っていますが、

釣果に最も直結するのは針の精度、

続いてウキを含む仕掛け全体のバランスでしょうか。

とにかく針は重要です。

いかがでしたか?

まだ始めたばかりでどの道具も進歩の余地盛りだくさんですが、

ここ数回の釣行ではALL Gucchan工房製の仕掛けで釣果を上げています。

自分で作った道具で釣れると、本当に嬉しいですよ。

また、I君にもウキのモニターをやってもらっていますが、

このブログで紹介しているように彼は最近絶好調です。

 

ここまで自作するようになって思う事ですが、

量販品のタナゴ仕掛けや道具類はほぼ買わなくなりました。

釣具店にタナゴ道具が少ない理由がよくわかります。

タナゴ師が求める精度は、量販品では作れないという事でしょう。

もう少し業界にお金を落とした方がと思いますけど、

大手釣り具メーカーには旨味がほとんどない釣りなんだと思います。

 

まだ入り口に立っただけのタナゴ釣り道具自作の世界。

始めたころはこんなことをやるとは夢にも思いませんでした。

なんと深いタナゴ釣りの世界。

しかも、手間と時間はかかりますが、お金は他の釣りに比べ激安だと思います。

未経験の方は是非、片足でも突っ込んでみてください。

抜けなくなっても責任は取りませんけどね。

 

こんな記事を書いているのでこの週末は釣りに行かなかったのかと思われていませんか?

実は土曜日に行っています。

釣行記は次回にアップしますね。

 

それではまた おやすみなさい

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