小学生の体験をご紹介しています。
これが最終回。
漁師の仕事は魚を捕るだけではありません。
船を使うからには、船乗りの仕事だってあります。
そこで、操船の体験。
教育棟二階にある操船シュミレーターを経験してもらいました。
このシュミレーターですが、波による揺(ゆ)れや、船の傾(かたむ)きは再現できません。
その代わり船酔いなし!小学生にも安心して乗ってもらえます。
時間の関係で、操船体験はクイズで成績の良かった子供だけでした。
ここでも学園の生徒が活躍。
小学生に舵取(かじと)りを優しく教えてくれました。
クルマの運転と違い、舵を取ってからタイムラグがあるのがポイント。
小学生に分かってもらえたかな?
そして最後に機関実習棟の大型エンジンを見学。
その大きさに驚いていました。
残念だったのが、ほとんどの子供がクルマのエンジンを見たことがないこと。
知っていたら、クルマと比較して大きいことにもっと驚いたはずです。
身近かな機械を見ることも大事です。
お父さん、お母さん。
一度、クルマのエンジンを見せてあげてください。
将来はエンジニアに育つかも知れませんよ!
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
詳しくはホームページをご覧ください。
10月はAO入試がありますよ!受験を考えている人は事前に見学してくださいね!
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
園長のつぶやき
中学生であれ、大学生であれ、仕事を就くのには覚悟が必要です。
100%自分の理想となる仕事なんてまず「ない」ですから。
私の大学時代、仕事に就く踏ん切りがつかず何年も大学に居座(いすわ)る人が少なからずいました。
成績は比較的優秀。
この人たちの理想は研究者になること。
でも、研究者のイスなんて、そんなにありません。
研究者になるために、並外れた努力ができないのなら、別の仕事に就くことになります。
その踏ん切りがつかないんですよ。
この人たちにとって大学はぬるま湯です。
その結果、どんどん年をとって、就職が難しくなっていきます。
私のいた生物学の教室は、特にこの手の人が多くいました。
ここで仕事に就くことと、学校に行くことを比較して考えてみます。
一般的に学校に行くより仕事に就く方が大変です。
だから、勉強が嫌いという理由で高校、大学に行かず、就職するのはちょっと待って。
就職すれば学校に行くより、大きな苦労が待っていますよ。
だからと言って、楽な方を選んで高校、大学に進学すれば良いということになりません。
本当に楽をして勉強しなければ、早くに就職した人より厳しい状況が待っています。
学校で努力をしないなら、学校生活は「ぬるま湯」です。
その時は気持ちが良いかもしれません。
でも、ぬるま湯からでるのは大変ですよ。
漁師になることを考えた場合、学園に来るのは苦労が少ない方法です。
学園生活にいろいろなルールがあると言っても、仕事に就いてからのことを考えればどうってことないです。
だからと言って、楽するために学園に来て、がんばることができなければ何の意味もありません。
でも、学園でがんばることで漁師になってからの苦労が減るのは確実です。
同じ苦労を一人前の漁師になるために使うことができます。