もやい(舫い)結び(舫い)とは、ロープの端に固定した輪をつくる結び方です。
「もやい」は係船のこと。
船を岸壁に固定するのに使う、信頼度の大きい結び方です。
使い勝手のよさや用途の多さから「結び目の王」(King of knots)と呼ばれます。
ですから、学園のロープワーク実習でも基本中の基本です。
作る輪が手前でも、反対でも出来るようにします。
さて、最初に結び方を覚えるのは使いやすい細いロープです。
実際の係留では、もっと太いロープを使います。
覚えたはずの「もやい結び」が、あら不思議。
できなくなります。
学園では、太いロープを使い、現場に近い状況で練習します。
学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
今年度の見学会の日程もご紹介しています。
園長のつぶやき
残念ながら1人の退学者がでました。
「漁師になるきはない」との理由です。
でも、AO入試で漁師になることを断言して入学したんですよ。
だから、ほんの数日で、学園生活ができないと結論を出したことになります。
昨年は、入学式前に辞退する人がいました。
今回は入学後なので、それより良かったと思います。
自分のために、新しい環境に飛び込む決断をしたんですから。
それは評価すべきです。さりとて・・・
入学直後は誰でもストレスがかかります。
これは船酔いみたいな物です。
多くの人が体験するし、しばらくすると乗り越えられます。
我々職員からすると、「誰でも経験するし、何日かの辛抱」なんです。
漁師希望で漁船に乗った人の半数が、最初の船酔いで辞めるという話しもあります。
小舟で酔ったことがないので「自分は大丈夫」と自信満々。
ところが大型船で簡単に酔ってしまうと、一気に自信が崩壊です。
人によっては思ってもいなかったストレス。
船酔いの辛さがずっと続くと思ってしまいます。
漁師になるために学園に入学するのは、昨日や今日の決断ではなかったはずです。
それが、入学後の数日で「漁師になる気はない」と自分の決断をひるがえしてしまったんです。
入学者を全員漁師として卒業させたい。
・・・毎年、そう思いますが現実はきびしいです。
そして思うのが、彼にとって退学という判断が良かったかどうかです。どうなんでしょうねぇ?