漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。
北海道の方から、オープンキャンパスの申し込みをいただきました。
時期的に「飛行機やホテルの予約が大変だった」とのことです。
ごめんなさい!仙台の漁業就業支援フェアにも出展できなくなったしなぁ。
でも遠路はるばる来てくださることに感激です!
今年は8月19,20日に開催しますが、この日程なのは理由があります。
まず、8月21日が静岡県の「県民の日」で県の機関は、この前後にイベントを行います。
県民の日に向けた広報も多いので、多くの方の知っていただけます。
それと、7月中は学校、部活等で在学中の皆さんは、時間が取りにくい。
そんな訳で、県民の日に近い土日に開催日を決めたんです。
夏休み期間中なので、平日でも良いかな?と思って、昨年は平日にやりました。
ご家族でいらっしゃる方が多いので、今年は週末の開催、うちの職員にも休日出勤をしてもらうことしたんですよ。でも、県外の方には、週末じゃない方が良い場合もあるかもしれませんね。
8月19,20日の参加が難しい方は、別の日の見学をご相談ください。
私の予定のつく限り対応します。
7月21日から8月27日まで学園は夏休みになります。
そして、夏休み以外の平日に来ていただければ、授業や実習の様子がご覧いただけます。
ご希望があれば、生徒と一緒に昼食をとってもらうことも可能です(実費をいただきます)。
オープンキャンパスより学園の雰囲気が分かるかもしれません。
どうでしょう。保護者の方だけの参加も歓迎ですよ。ご検討ください。
さて、昨日のブログの続きです。三保の国際水産資源研究所でお話しを聞いた後、同じ静岡市清水区にある由比港漁協に移動しました。
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ここではサクラエビ漁師の方、お二人に来ていただき生徒とディスカッションをしていただきました。
ビデオで由比の漁業(サクラエビ、シラス、定置網)の説明を受け、生徒との話になりました。
お一人は
「兄が別の仕事に就いたため、大学行っていた自分が呼び戻されて漁師にさせられた」
とのこと。
これは、漁師の家に生まれたわけでもないのに漁師になろうとしているほとんんどの生徒にとって、新鮮な驚きだったようです。
順番に生徒からの質問を受けてくれたため、いつもは質問をしない生徒も質問をすることができました。とても気さくなお二人でした。
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漁師になったころ、船酔いは1年間あったそうです。
遠洋漁業では1週間もすれば船酔いは治まりますが、沿岸漁業では毎日船から下りるので船酔い克服が長引いてしまうんですね。
私も、たまにしか船に乗らないので、いまだに船酔いはします。
お話しの後、市場を見学させてくれました。
衛生管理の行き届いた施設に生徒もビックリ。
由比の漁業者がサクラエビの品質にこだわっていることがよく分かります。
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あいにく、この日は漁協直営「浜のかきあげや」はお休みで、サクラエビのかき揚げを食べることができませんでした。6月は金土日のみ営業だそうです。
由比に来る機会があれば、ぜひ食べてください。
8月19、20日はオープンキャンパスを行います。
ロープワークや授業の体験もあります。
近日中にお知らせをホームページにアップします。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
オープンキャンパスに日程が合わない方は、別の日に学園を見ていただくこともできます。
園長にご相談ください。
【サクラエビの漁場】
サクラエビが水揚げされるのは由比と大井川。
日本で水揚げされるのはここだけ。
駿河湾内が漁場です。
しかし、日本の沿岸で駿河湾しか生息していないわけではありません。
漁場になるほど、高密度にサクラエビが生息しているのが駿河湾だけなのです。
深い湾であることや、大きな河川がいくつもあってミネラルを供給してることなど、いくつもの要因が重なって、サクラエビに最適な海となっています。
園長のつぶやき
今回、生徒から給料の質問がありました。
具体的な金額はでませんでしたが、
「船主でなければ、サクラエビだけで食べていくのは厳しい」
とのこと。
大きな理由は、サクラエビ漁は資源管理のために、特に漁期が短いため。でも一般的に沿岸漁業では年間の出漁が100日未満で、働く日数が少なければ収入も減ります。
一方、遠洋のカツオ一本釣り船の場合。
2ヶ月くらいの漁が連続し、船のメンテナンスのためにドック入りするとき1ヶ月の休みを取ります。もちろん出漁中は、毎日働きます。
楽をしたい人は沿岸漁業が魅力です。でも、乗子(のりこ=従業員の収入は少ないです。
遠洋に行く船は大型船で効率の良い漁業をします。だから一人当たりの水揚げも多いし、役職に昇格すればさらに給料も増えます。遠洋と沿岸の中間的な漁業もあります。
漁師になりたい若者は、こんな状況を知らない人がほとんどです。
学園に入学すれば、在学中に漁業のことを知って、どんな漁業に就くのか決めることができます。
こんなことも、学園に入学するメリットなんです。漁師になる専門校ですからね!