静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

わかたか実習 ブラン手繰り

2017年06月16日 09時49分41秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

今日で、カッター訓練もフィニッシュ!
と思ったら、ちょっと風がある天候に...
急遽、予定を変更して「わかたか」でブランたぐりの練習をしてきました。

この日は空き時間も無駄にせず、刺し継ぎ練習と操船実習も実施です。
揺れる船上での刺し継ぎは、いつも実習棟でやっているようにはいきません。
じっと近くを見つめると船酔いも襲ってきます。
それを経験しただけもやる価値がありました。

船酔いする生徒も減ったように感じますが、食事を作ってくれる厨房の方によると
「午前中に船に乗ると、食べる量がガクッと減る」
と言うことで残念がっていました。
「船に乗った日は、よく食べる」
となるのは、まだ先ですね...


8月19、20日はオープンキャンパスを行います。
ロープワークや授業の体験もあります。
近日中にお知らせをホームページにアップします。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

  【ブラン】
マグロはえ縄漁業では100km以上もある幹縄に釣り針のついた枝縄がぶら下がります。
ブランは、この枝縄のことで枝=branch(ブランチ)が由来と思われます。
2千本以上あるブランは、投縄のときに取り付け、揚げ縄のときに取り外します。
揚げ縄のときに、素速くきれいにコイル状に手繰る必要があります。
どんな作業が興味がある方は、こちらを参考に。
https://www.youtube.com/watch?v=vRqZjMK6z-Q

 園長のつぶやき
4月から始めた県内高校の訪問が昨日で一応終了です。
5月、6月は出かけることが多くなり、職員会議もほぼ欠席でした。
しかし、この時期にやらないと多くの高校生は進路が決まってしまいます。
訪問先では進路指導の担当先生にお話ししますが、熱心に聞いてくれる方、一応聞いてくれる方、様々です。
熱心に聞いてくれる先生は、生徒一人一人の可能性を考えていることが伝わってきました。
来年の受験生が一人でも増えることを祈るばかりです。

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県庁からのお客様

2017年06月15日 08時00分00秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940


県庁の経済産業部の職員の皆さんが20人ほど学園の見学にいらっしゃいました。
いつものようにスライドで概要と最近の取組をご紹介。

そして施設内をご案内しました。
私が県庁にいたときにお世話になった方も何人かいらっしゃいました。

機関実習棟では、主機関のディーゼルエンジンで学習するところをご覧いただきました。

同じ県の職員とは言え、出先の施設を見る機会はほとんどありません。
学園生が漁師になるために励んでいる現場を見ていただいて良かったと思います。
学園では見学者を歓迎しますよ!

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンキャンパスも行います。
ロープワークや授業の体験もあります。
近日中にお知らせをホームページにアップします。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

  【経済産業部の学校】
経済産業部所管の学校は学園だけではありません。
技術専門校(沼津、清水、浜松)、あしたか職業訓練校、農林大学校です。
私が県の職員になる以前は富士宮市に高等農業学園もあったそうです。
清水の技術専門校は、学園生も溶接実習でお世話になっています。
技術を身につける学校はいろいろあります。
単に高校、大学へ進学するだけが進路ではありませんよ。
これからは学歴より実力、技術が大事です。

 園長のつぶやき
この日の見学者から
「女子が入学できるのか」
とのご質問がありました。
入学試験の要項に「男子に限る」とは書かれていません。
過去には女性からも入学のお問い合わせがあったモノの、受験には至っていません。
しかし、実際に女子の受け入れをした時の問題がないわけではありません。
まずは就職。
学園が目指すのは、基本的に大型漁船の幹部です。
現時点で、大型漁船から女性の求人はありません。
沿岸漁業なら採用してくれるところはあると思いますが、限定されるのは間違いありません。
そして、寮生活。
女子生徒を別のフロア、別の風呂を使うのは可能です。
しかし、学園の寮生活は集団生活に慣れる場所です。
一人部屋にするなら寮生活の意味が半減します。
そんなこんなで、実際に女子生徒を受け入れるのは課題があります。
とは言え、熱意のある人には我々も熱意を持って対応しなくてはなりません。
遠洋漁業に女性の漁師が乗るのも遠い未来ではないかもしれません。

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水技研職員の授業5 カツオとアサリ

2017年06月14日 08時00分00秒 | 学園紹介

 

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

水産技術研究所の授業、第5弾です。
今回の講師は浜名湖分場から焼津の本所に異動になり、担当魚種もアサリからカツオになりました。
そんなわけで、カツオとアサリのお話しでした。

アサリ資源が激減し、浜名湖の漁業者も資源を増やすことに取り組んでいることの紹介や、カツオがどんな魚かを話してくれました。

さて、この講義は先週のできこと。
本日14日は清水にある国際水産資源研究所にカツオ、マグロのお話しを聞きに行っています。カツオについては先週の水技研の話しが予習になってくれたと思います。これについては、また来週にご紹介します。珍しく、私も同行しました。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
焼津水産高校で、漁業就業支援フェアが行われたので行ってきました。
全国4カ所でやるフェアの出張判ですね。
参加したのは海洋科学科の3年生と専攻科生だそうです。
焼津水産高校では初のイベントです。

海まき、トロール、マグロはえ縄など各漁業の説明からスタート。

そして別会場(別教室)で、個別の漁業会社と面談でした。

焼津水産高校の生徒さんに一番人気は海まきで、人だかりが絶えませんでした。

学園生もお世話になっているカツオ一本釣りの日光水産さんもこの人気。

宮城県北部船主船主協会の吉田鶴男さんも気仙沼からいらっしゃっていました。
ご苦労様です!

学園では、同じようなことを7月に「就職懇談会」として行っています。
今回のイベントで、水産高校からも漁業に進む人が増えるとうれしいですね。

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清水地区の見学2

2017年06月13日 09時02分18秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

清水地区見学の続きです。
国内の大型漁船ではナンバー1シェアを誇る三保造船所です。
http://www.mihozosen.co.jp
こちらのページでは三保造船所の秘密?が紹介されています。
http://www.satv.co.jp/0300program/0040shonnaitv/back/2015/07/2015-0709.html

1919年創立。あ、もうすぐ100年ですね。由緒正しい造船所です。
まずは概要説明をいただきます。

そして、たくさんの部品から大きな漁船が出来上がる現場を見学です。
建造中の船を見ると、内部構造もよく理解できます。
船の構造は海技士試験にも出題されますが、
船の輪切りの状況は、なかなか見ることができません。

今回は完成間近のマグロはえ縄漁船があり、その見学もさせてもらいました。

造船の現場も、若い技術者が足りなくて大変だそうです。
学園の生徒が欲しいと言われましたが、それはちょっと...

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日は模擬授業もあるオープンスクールを行います。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
昨日からの続きです。
漁師が誇れる仕事になるかは、その人次第と言うこと。
どんな職業でも同じですよね。
ただし!学園の目指す漁師は大型漁船の幹部です。
海技士の勉強をして、大きな漁業会社、水産会社に就職するのです。
そして数年後には一等航海士、機関長、船長などの役職に就くことを目指しています。
船長、機関長ともなれば資格があっても、人間としてしっかりしていなくてはダメです。
漁師が「遊んで暮らせる」「楽な仕事」と思う方もいるでしょう。
しかし、それは学園の目指す漁師ではありません。
責任のある仕事は大変ですが、だからこその大きな喜びがあります。
海で生き、人間としても立派な漁師を目指す方は、ぜひ学園に来てください。

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清水地区の見学1

2017年06月12日 11時06分50秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

焼津漁港は日本屈指の大型漁港ですが、静岡県内は大きな港はほとんど港湾です。
つまり、漁船だけでなく貨物船などが入る港になります。
そして今回見学に出かけたのが、長崎、神戸とともに日本三大美港の一つに数えられている清水港です。しかし、今回は港と言うより周辺施設の見学です。

まずは東海大学の海洋科学博物館です。
日本で最初にカクレクマノミの繁殖に成功した水族館です。
開館は1970年と学園と同じです!
もう50年近く同じ建物、設備を使っているのは驚き。
職員の方の大変なご苦労をされていると思います。

まずは学芸員の方が展示生物について説明をしてくださいました。

そして展示水槽や、津波発生機などを見学。

水族館内は決して明るくありませんが、今回は水産技術研究所の高感度カメラをお借りして撮影してきました。

続いて、フェルケール博物館の見学。
フェルケールはドイツ語で交通の意味です。海上交通の要所であった清水港の歴史が分かる博物館です。
ここも職員の方が説明してくださいました。

フェルケール博物館の裏庭に小さな離れがあります。
缶詰記念館です。
日本で最初にまぐろ油漬け缶詰を製造した清水食品株式会社の本社社屋を移転したもの。狭い中に、缶詰に関する展示が並んでいます。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【清水と缶詰】
清水はお茶の輸出が盛んでした。
そのために旧静岡市内(現在の葵区)と清水港を結ぶ電車が作られ、一部は静岡鉄道して現在も残っています。
お茶を輸出するのに製缶業も発達しました。
また、清水周辺はみかんの栽培も盛んでした。
そんな背景から果物缶詰、ツナ缶と作られました。
ツナ缶については、静岡県内の製造で国内のほとんどを占めています。

 園長のつぶやき
漁師という職業を皆さん、どの様にイメージされるでしょうか。
高校の先生が、生徒に学園を紹介してくださったとき、保護者の方が激怒されることがあったそうです。
その保護者の方は、漁師について良い職業と思っていなかったんでしょうね。
その様な風潮があることは否定できません。
中には、高校の先生でも、そのように思われている方がいらっしゃいます。
でも、どんな職業でも世の中には必要であり、それが誇れる仕事かどうかは、結局その人がどう働くかだと思います。
(明日に続く)

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