漁師になるための専門校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
1年間お世話になってきた実習船の「わかたか」を上架してメンテナンスです。
生徒たちも、卒業が迫ってきたことを実感したと思います。
昨年度は出動が少なかった「わかたか」。
今年度は新しい船長がはりきって出動させてくれたので大活躍となりました。
「わかたか」の出動が増えれば、燃料代などの経費もアップします。
でも、今年度は県庁の水産業局でもがんばってくれて燃料代を確保してくれました。
学園をより良くするために、いろいろな人の協力してくれています。
午前の時間を費やして、生徒全員で汚れを落としました。
生徒の書いた「週番日誌」を見ると
フジツボなどの1年間に付着した汚れに驚いたことが書かれていました。
いつもは海の下なので見えないから、ビックリですよね。
でも、これが浜名湖だったら二ヶ月でスクリューが回らなくなるほど生物が付着しますからね!
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
詳しくは近くホームページ、漁師.jpでお知らせします。
【付着生物】
付着生物は船だけはありません。
海面養殖や定置網でも、わずかな期間でびっしりとフジツボやイガイなどが大繁殖します。
そこで登場するのが「防汚剤」と呼ばれる生物が付きにくくする塗料や薬品です。
これは画期的でした。汚れを落とす作業が大幅に減りました。
でも、環境への配慮から強力な薬品は使えなくなりました。
これも、時代の流れで仕方ありません。
船の汚れはドッグの時に落としますが、網の汚れは定期的な張り替えが必要になります。
高圧力のジェットウオッシャーで落とすことが多いですが、この作業で防汚剤も落ちてしまいます。
大きな定置網では、防汚剤の費用もバカになりません。
かと言って、メンテナンスの間隔をあけると網が詰まってしまいます。
漁師も魚を捕る裏で、こんな問題と格闘しているのです。
園長のつぶやき
プロ棋士の藤井聡太さんが短期間で四段から六段に昇格し、周りがドタバタしているそうです。
近い状況が学園にもあります。
学園の入学者は急激に変化しています。
ほんの数年前までは、学園の入学者はほとんど中卒者でした。
それが、高卒者が中心になりました。
となると、我々から見る競合も変わってきます。
今までは高校でしたが、今は専門学校、大学、もしくは「陸上での就職」です。
例えば入学試験の時期。
例年、2月中旬に行ってきました。
これは、静岡県で公立高校と私立高校の入試日の中間です。
中学生に受けやすい時期に設定してます。
中学生は、この時期に進学先が決まります。
高校生は事情が違います。
就職組は秋に行き先が決まることが多いし、専門学校も早くから推薦入学などが行われます。
そして、入学試験。中学で学習する内容です。
国語はそんなに問題ないと思います。
しかし、数学は中学でやったことを忘れている人も多いと思います。
本来、高校では中学の内容に積み重ねていきます。
ですから高卒者には楽に解けるはずですが、どっこい、実際には中学でやったことを忘れています。
普通に考えると、中学生より高校生の方が筆記試験が良くなるはずですが、実はそう単純には行きません。
入学者の選抜だけを見ても、状況の変化に対応出来ていない感があります。
せっかく「漁師になる」と言う志(こころざし)を持った人を、どうやって学園に呼び込むか?
来年度は、新たな試みを行いますよ!