静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

網実習4 タモ網の製作

2018年02月14日 14時23分36秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

まず昨日のブログに間に合わなかったマラソン表彰式の写真です。
上から1位、2位、3位です。それぞれおめでとうございます。

1位の生徒は2位に5分差をつける快走でした!


ついでに汁粉を食べているところ。

入賞できなかった生徒も
「自分の限界を超えた」(本当か!?)
「全力で走るのは最後と思ってがんばった」
など、それぞれが精一杯やってくれたようです。

さて網実習です。


海技士試験があったりで、進み方に差があります。
小さい目あいをやったり、


人によってはタモ網づくりの作成に入っています。


完成したタモ網は、生徒がお土産にお持ち帰りです。
保護者の方に自慢してください。

今週は入学試験があるので本日で終了。
県内生徒は帰宅です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
今週も学園見学や、過去問請求がありました。
今さら過去問って...?
と思いましたが、明日の受験生ではありませんでした。
これが来年でもなく、再来年の受験を考えているとのこと。
それはそれで、すごいな...と思います。
早くから準備をすることは良いことです。

この請求が保護者の方だったので、本人が同じように思っているかはわかりません。
私が引っかかるのは、本当にご本人が漁師になる意志があるかどうかです。
まだ2年あるのなら、学園の入学試験より、漁師の仕事を調べる方が大事ではないでしょうか?
だって、学園は漁師になるための手段にすぎないからです

見学のお問い合わせも同じことがあります。
お電話でのお申し込みに
「本人は漁師になりたいと言っていますか?」
と確認すると
「これから聞いてみる」
との答えがあることは少なくありません。

中学の先生から
「生徒を受験させるから、合格を確約してくれ」
と電話があることもあります。

我々が会ってもいない人ですよ。本人の漁師になる意志はどうなんですか?
本人の漁師なりたいと言う意志を確認していないところで、周りの大人が先走っている感じがあります。

学園の見学に来られた方に、私は漁師になることを誘導しません。
本人の意志が大事です。
周りの大人の方も、そこは配慮してください。

漁師の仕事は魅力がありますが、
だからと言って、すべて人に魅力となる訳ではありません。

本人の意志があるなら、学園の見学はいつでもOKです!

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マラソン大会

2018年02月13日 15時29分46秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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ピョンチャンほどではありませんが、寒風吹きすさむ焼津。
強風の中でマラソン大会を開催しました。

会場は大井川沿いのマラソンコース。
距離は10km。

まずは、はりきって「選手宣誓(せんしゅせんせい)」。
この人、本当にはりきっていました。

練習でのタイムが遅い順にスタートです。
最後のスタートはトップと20分の差です。


スタートが終わると私は離れた場所で「お汁粉」を作ります。
市販のアンコをお湯で薄めるだけですけどね。
昨年は「カップ汁粉」だったので、グレードアップです!

最初のスタートから約1時間でトップがゴール。
予想どおりの生徒で、実質40分でした。

この後、残りの生徒も続々ゴール。
1位から3位までの生徒には賞状と、私から賞品が授与されました。


この後、みんなで汁粉を食べましたが、作りすぎで最後はムリヤリ食べてもらいました。

さて、学園の行事も後は卒業式だけになりました。
でも、その前に海技士試験があるので、最後まで勉強してもらいますよ!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
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 園長のつぶやき
今週は、我々職員には入学試験という大きなイベントが待っています。
マラソン大会は特別ですが、学園では生徒間で競わせたり、順位をつけることはしていません
でも入学試験だけはそうも言ってられません。
ただし入学前に基礎学力を見るのは、職員には重要な情報を得ることになります。
学科試験の点数だけでなく、願書(がんしょ)や履歴書(りれきしょ)の書き方で多くのことが分かります。
入学前に、どんなに人物かだいたい想像できるので、新学期に向けての準備ができるのです。
ふしぎなんですが、全国からいろいろな生徒が集まるのに、毎年生徒のカラーというか、雰囲気が変わります。
現在の48期生は「とにかく明るい」ですが、47期生は「まじめにがんばる」人たちでした。
49期生がどんなカラーとなるか?
楽しみです。

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吉田鶴男さんの講演会

2018年02月09日 13時18分37秒 | イベント

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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このブログでも、ご紹介している宮城県北部船主協会の吉田鶴男さん。
学園のブログより、吉田さんのブログの方が圧倒的に有名です。
gyosenin-boshu.net
吉田さんは気仙沼でマグロ漁船に乗る漁師を斡旋(あっせん)しています。
今回、吉田さんの講演会を焼津市の深層水ミュージアムで開催しました。

講演会まで時間があったので、私と県庁の高瀬課長で深層水施設をご案内しました。
地下12mにある取水ポンプ、

深層水で飼育しているキンメダイや海藻をご覧いただきました。

講演会では、気仙沼で100人の漁師を作るまでのご苦労や、工夫をお話ししてくれました。
黙っていても漁師をめざす若者が気仙沼に集まるわけではありまえん。
たくさんの戦略がありました。
お話を聞いたのは焼津の漁業関係者です。


うーん。私のまだまだ努力や工夫が足りないと実感しました。
講演会の後で、ブログの書き方のコツも教えていただきました。

吉田さんのブログには遠洋漁業の漁師の話がたくさん書かれています。
毎回、格言や名言が載っていますが、とても苦労しているそうです。

吉田さん、本当にありがとうございました。

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 園長のつぶやき
吉田さんと学園は以前から交流があります。
なにせ、前前の園長から吉田さんに触発されて学園ブログは始まりました。
でも...私の代になっても、吉田さんのレベルにはぜんぜん追いついていません。
すごい人です。

吉田さんも、我々の学園も若い漁師を育てています。
学園は1年かけて育てますが、吉田さんは5日間の研修を行いマグロ船に乗せます。
すぐに働きたい人は吉田さんのところに行くのが良いですよね。
でも、ここで注意。5日間の研修しかないからと言って、簡単に漁師なれる訳ではありません。

吉田さんは入学試験をしません。でも漁師になる適性を見ます。
5日の研修でマグロ船に乗ってしまうのですから、誰でもOKということではありません。
すぐに辞めてしまう人では困るからです。
漁師は学歴不問ですが、どんな人も未経験でできるほど甘くありません。
吉田さんの目で、すぐにマグロ船に乗っても大丈夫か判断します。

学園は入学試験があります。
でも受験者が定員下回ることもあり、入学できない人はそれほどいません。
そして1年間の寮生活で漁船生活に慣れます。
実習で技術も身につけます。海技士の勉強もします。
卒業するときは、全員が漁船に乗ることができます。
実際に、ある中学3年生が吉田さんから勧められて学園に入学したこともあります。

吉田さん方式と学園方式。
漁師を育てる方法。
どちらも必要だと思います。
漁師になる方法を選ぶことできるのは良いことです。
漁師になろうと思うかたは、自分に一番良い道を選んでください。

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カツオ一本釣りの魅力

2018年02月08日 08時33分00秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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今週は海技士試験中と言うことで、生徒が半減。
で、このブログで紹介するネタも少ない。
..と言う訳で、いつもと違うお話しをしています。

今回はカツオの一本釣りのお話し。
最近の学園生は、約半数がカツオの一本釣り漁船に就職します。
一番人気です。
学園では、竿作りの実習から始まり、乗船実習で本物の一本釣りを行います。


そして、入学前から「カツオの一本釣りをしたいから学園に進学したい」という方も増えています。
カツオ一本釣りの魅力はなんでしょう。
 航海が1~2ヶ月と、遠洋漁業にしては短い。
 給料が良い。
 船の雰囲気がよい...
と、いろいろあります。

でも、一番の魅力は自分の手で次々とカツオを釣り上げることです。
これは、ほかの漁業では決して味わえません。
しかも、腕によって釣りあげる数に差がでます。
目に見える成果が現れます
だから、やりがいが大きい。これが最大の魅力でしょう。

YouTubeにアップしている一本釣りの様子もぜひ見てくださいね。
http://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
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Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
遠洋漁船員の半分以上はプロレスラーのような体格の外国人です。
就職したときは一番の下っ端。
外国人にも教わることが多いはずです。
日本人を含め、先輩船員に負けないようにカツオを釣るだけでも大変なことです。
漁船での生活自体、慣れるのに時間がかかります
でも、その生活に耐える術(すべ)を学園で教えます。

学園の卒業生は、海技士資格を取り、機関長、船長、あるいは漁労長など幹部職員になることが期待されています。
魅力の多いカツオ一本釣りですが、学園の卒業生は「釣る以上」のことを目指してもらいます。

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乗船実習の裏話11

2018年02月07日 15時02分16秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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久しぶりに乗船実習の話しです。
実習の主役はカツオの一本釣りですが、ほかにもたくさんの実習や楽しみがあります。

まずはデッキ磨き。
木製のデッキを特性タワシ(スコッチブライト)で磨きます。
実習船は違いますが、船によっては石で磨くこともあるので、デッキは減ります。減ったら張り替えです。


釣ったカツオを入れる魚槽や餌イワシの飼育水を冷やすプレートクーラーの清掃も大事な作業です。
作業を通して、チームワークが大事であることも経験します。

イワシの管理も大事な仕事です。


作業の後にかき氷を食べたり、寄港地で先生がごちそうしてくれたりの楽しみもあります。


こんな、いろいろはことをして漁師になるための経験を積みます。
同時に、仲間との絆も深めていきます。
学園卒業生の一番の財産。
それは漁師になる同期生です。

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 園長のつぶやき
学園は、多くの資格が取れて、技術も身につきます。
それでも、学園に来ることで多くの人と一緒に仕事をすることができるようになることが、もっとも価値があることだと思っています。
共同作業ができると言うことです。
簡単なようで、簡単ではありません。船では必須の作業。
コミュニケーション能力も必要です。

同期生と言っても、年齢はさまざま。
だからこそ、同期生とのつきあいを通して、違う年齢の人とのつきあい方も身につけることができます。
乗船実習は密度の濃い時間です。
学園の寮生活自体が、つきあい方を身につける場所なのですけどね!

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