北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 (9月6日まで)

2009年07月20日 21時44分56秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 ときどきいるんだよなあ。 「●●展に行ったけど、わたしの好きな絵がなくてガッカリしたわあ」 ってぼやく人が。  そういうことばを耳にすると筆者は 「なにゆうてんねん、アンタが知ってるような有名な作品が、そうホイホイと日本まで来るわけないでっしゃろ」 と、心の中でつぶやく。  1979年のムンク展のように「叫び」「思春期」「橋の上の三人娘」が札幌にそろってしまったこともあったが、あれは例外であっ . . . 本文を読む

■クリムト、シーレ ウィーン世紀末展・続き (9月6日まで)

2009年07月20日 21時43分21秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)  作品が地味なら、さまざまな仕掛けや、テキストによるエピソード紹介で、ウィーンというマチの雰囲気を盛り上げるという手もありそうだが、会場の構成は案外、淡々としていたようだ。  ウィーンといえばまずは、かつてモーツァルトやベートーベンが活躍し、いまは世界一有名なオーケストラを擁するクラシック音楽の都である。  そういえば、出品作の中にも、あたかもヨハン・シュトラウスの奏でる音楽が聞こえ . . . 本文を読む

伊藤隆一「北の森たち」 百合が原公園(2)

2009年07月20日 21時42分11秒 | 街角と道端のアート
(承前)  札幌市北区の百合が原公園にあるモニュメント4基を紹介するシリーズの2回目。  今回の「北の森たち」は、園内の案内板で次のように解説されています。 三本の松の木と40羽の飛ぶ鳥で構成されており、百合が原公園のシンボル塔ともなっている。    40羽もいないように見えますが…。  周囲は、ラベンダーが植えられ、とてもきれいでした。  多くの人がやすらっていました。   . . . 本文を読む

森山大道「北海道」(2)

2009年07月20日 21時39分44秒 | つれづれ読書録
(承前)  では、森山大道写真集「北海道」について、撮影地を中心に、読み解いてみたい。  どれだけの分量になるか、想像もつかないが…。  先述したとおり、写真集にはテキストは一切ない。  したがって、以下の文章は、写真集の鑑賞の妨げになるかもしれない。作者の意図に反したものといえるかもしれない。  それを念頭においてお読みください。 1  背後に見えているのは共済ビルだろうから、たぶん札 . . . 本文を読む