ときどきいるんだよなあ。
「●●展に行ったけど、わたしの好きな絵がなくてガッカリしたわあ」
ってぼやく人が。
そういうことばを耳にすると筆者は
「なにゆうてんねん、アンタが知ってるような有名な作品が、そうホイホイと日本まで来るわけないでっしゃろ」
と、心の中でつぶやく。
1979年のムンク展のように「叫び」「思春期」「橋の上の三人娘」が札幌にそろってしまったこともあったが、あれは例外であっ . . . 本文を読む
(承前)
作品が地味なら、さまざまな仕掛けや、テキストによるエピソード紹介で、ウィーンというマチの雰囲気を盛り上げるという手もありそうだが、会場の構成は案外、淡々としていたようだ。
ウィーンといえばまずは、かつてモーツァルトやベートーベンが活躍し、いまは世界一有名なオーケストラを擁するクラシック音楽の都である。
そういえば、出品作の中にも、あたかもヨハン・シュトラウスの奏でる音楽が聞こえ . . . 本文を読む
(承前)
札幌市北区の百合が原公園にあるモニュメント4基を紹介するシリーズの2回目。
今回の「北の森たち」は、園内の案内板で次のように解説されています。
三本の松の木と40羽の飛ぶ鳥で構成されており、百合が原公園のシンボル塔ともなっている。
40羽もいないように見えますが…。
周囲は、ラベンダーが植えられ、とてもきれいでした。
多くの人がやすらっていました。
. . . 本文を読む
(承前)
では、森山大道写真集「北海道」について、撮影地を中心に、読み解いてみたい。
どれだけの分量になるか、想像もつかないが…。
先述したとおり、写真集にはテキストは一切ない。
したがって、以下の文章は、写真集の鑑賞の妨げになるかもしれない。作者の意図に反したものといえるかもしれない。
それを念頭においてお読みください。
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背後に見えているのは共済ビルだろうから、たぶん札 . . . 本文を読む