「エンヴェロープ」。
英語で封筒の意味だ。
ファクスやEメールが発達した現代でも、封筒は、人のさまざまな思いを伝達することのアレゴリーの役目を果たすに足る。
なにを伝えるのか。
それは、人それぞれだろう。
ここで共感の種になるのは、伝達の中身ではなく、「伝えたい」という気持ちなのだ。
そして、その気持ちの根っこにある「日々の生活」が、作品の底を支えているのだと思う。
冒 . . . 本文を読む
札幌の小林孝人さんは、キノコの研究が本業で、そのかたわら、ギャラリーたぴおのグループ展などで、キノコや風景などの写真を発表してきた。
ことしに入ってからどうも発表のペースが加速したような感があり、北24条の「チャオ」に続いての個展である。
今回展示されているのは、1986年から5年間、関東地方在住時代に撮ったモノクローム約30点。
ニコンF2など35ミリカメラと、ローライとが、ほぼ半 . . . 本文を読む
2009年7月12日。
昼近くになって、家族で車で出かける。
江別駅周辺で11、12の両日開かれる「やきもの市」に行くのである。
家人が、やきものを見るのが好きだということがわかり、しかも、皿を所望しているということなので、出かけたのだ。
プロ、アマチュアあわせて350ものブースが並んでいるので、とうていぜんぶゆっくり見ているわけにもいかない。
その上、たいへんな人出である。
. . . 本文を読む
(承前)
倶知安駅から小川原脩記念美術館までは歩いた。
20分以上かかったけれど、倶知安は山間の小都会というたたずまいで、わりあいに楽しい。
店の数も、筆者がかつて住んでいた道南の八雲町よりも多い気がする(人口規模では倶知安のほうが少ないのだが)。
帰りは、中央バスで札幌まで行くことにした。
札幌-岩内間は40-60分間隔で長距離バスが結んでいるが、札幌-倶知安間は1日わずか3往 . . . 本文を読む