(文中敬称略)
「交差する視点とかたち」と題する展覧会は、これで3回目を迎えた。
札幌を拠点に、陶のオブジェやインスタレーションを精力的に制作、発表している下沢敏也がホスト役となり、毎回、道内を代表するベテラン造形作家である阿部典英と、本州の気鋭の陶芸家ひとりを迎えるというスタイル。昨年からは、道内の作家もさらにひとり加えている。
ちなみに、本州からはこれまで、走泥社の川上力三、現代陶芸 . . . 本文を読む
札幌の若手水彩画家、石垣渉さんの8回目の個展。
鉛筆の線(あたり)がまったく見えず、透明な色彩で道内の風景を描いている。その清澄さには、だれもが驚嘆し、魅せられてしまうのではないだろうか。
今回はとくにテーマを設けず、そのつど心ひかれた風景を描いている。
また、これまであえて取り入れてこなかった水彩画の技法にも挑んでいる。
きっかけは昨年東京で見た東山魁夷の展覧会。
金箔などを . . . 本文を読む
濱田五郎さんは後志管内岩内町の画家。ことし80歳になるとは思えないほどの元気さで、毎年のように札幌・スカイホールで個展を開いています。道展会員でもあります。
ことしは、初めての画集を発刊したことを記念しての個展で、画集は、会場でも2500円で販売しています。
濱田さんは徹底した現場主義で、いまでも50号より小さいキャンバスの場合、屋外にイーゼルを立ててその場で絵筆をふるいます。
生前の木田 . . . 本文を読む
橘内美貴子さんは、日本版画協会の「版画展」、国展、北海道版画協会展などに出品しています。近年は、薄いベールが何枚もかさなり合わさったような、繊細なイメージの作品を目にすることが多かったと思います。
今回も「ナツイロ」「ミズノハナ」といったシルクスクリーンの作品が展示されています。これまでの作品と違い、薄い色の重なりの中に曲線が引かれていて、画面にメリハリをあたえています。その線にまったく迷いが . . . 本文を読む
北海道書道展会員の矢橋寿心さんの書展。
毎日新聞2009年7月23日、北海道版の記事には、次のようなくだりがありました。
「部門にかかわらず書きたいものを書いた」という30点ほどの作品は漢字と詩文書が半々。漢字の横作品「鳴琴」(90センチ×180センチ)は篆書(てんしょ)で渇筆(かっぴつ)が効果的な温かみのある作品。詩文書の「石ころのような人間」(135センチ×135センチ)は武者小路実 . . . 本文を読む
不景気なんでしょうか。
例年よりやや少なかったような気がします。
リボンや鼓のようなかたち。
雪が降りしきり、消えていくような美しい花火。
スイカを模したもの。右は、食べたあとの切れ端です。
ことしは、西洋なしやイチゴ、パイナッ . . . 本文を読む