
日々通勤などに利用している北海道北見バスの話題(アートとは関係ないです、すみません)。
たいていのバス会社がそうだと思うけど、北海道北見バスにも
「市内線」
と
「郊外線」
がある。市内線は200円均一。郊外線は乗れば乗るほど値段が上がる。
郊外線でも、北見市内に始点と終点がある区間もある。
市内線には12の路線があるが、今月6日から、13番目の路線として「夕陽ケ丘線」の試験運行が始まった。
昼間限定で、40~50分間隔である。

この路線は、三輪・小泉線と同様、三輪(ただし東行きの始発は麻生北見病院)と小泉8号を結んでいるが、最大の特徴は、大通のバスターミナルを経由しないことである。
北海道北見バスの路線は、これまですべて、郊外線は大通のバスターミナルが始発・終点だったし、市内線もバスターミナルを通っていた。
これは、ターミナルが北見駅に近い、マチの中心だということもあるが、北見バスが東急グループに属し、ターミナルがきたみ東急百貨店の1階にあったという事情も手伝っている。
東急グループとしては、バスに乗って買い物に来てほしいという下心が見え見えの路線網なのであった。
その後、バスは外資に買収され、東急百貨店は撤退して、東急グループの北見における存在感はすっかり薄くなっている。
この路線は、麻生北見病院の前を出発し…
道立北見病院の前を通って、郊外にできたイオン系列の大規模商業施設「ポスフール」前を通り…
オホーツク圏の基幹病院である日赤北見病院の前を経由し、円を描くような路線となり…
北東の団地・住宅街である小泉地区が終点となる。
要するに、北海道北見バス最大の基幹路線である「三輪・小泉線」と、始発・終点はほぼ同じなのだが、路線のうち大半が、国道39号に次ぐ市内の幹線道路である夕陽ケ丘通を走っているのが異なる。
所要時間は30分で、三輪・小泉線とほぼ同じだ。

筆者はつごう4回乗った。
すべて小泉8号行きで、その反対方向には乗っていない。
小泉8号発の最終が午後3時半発なので、よほどのことがないかぎり、三輪地区に住む筆者には利用しづらい。
4回乗って思うのは、病院の前で乗り降りする人が意外と少なく、三輪からポスフールへ向かう小中学生とか高齢者の利用がいちばん多いようだった。
これまでは、三輪とポスフールを直結する路線がなく、いったん大通で高栄団地線などに乗り換えるほかなかった。ポスフールの前で降りる人が多いのは理解できる。
これに対し、東側の利用者は少ないようである。
12日、「児童相談所」で降りたときは、筆者のほかに2人、乗ったときは筆者のほかに1人だけだった。平日は多少傾向が違うかもしれないが。
おなじ「夕陽ケ丘通」という名称でも、東側は片側1車線で、沿線に商業施設や病院もほとんどないので、無理からぬことだろう。
できれば、三輪よりも西側の西7号線あたりまで延伸してくれればありがたいと、個人的には思う。
ところで、筆者が最初に乗ったときは、停留所ごとの乗降人数を帳面にメモしている老人の乗客がいた。
筆者もオタクであるが、ここまではやらなかった。
車内の人の話を盗み聞きしたところでは、最初の数日間は、始発から終点まで乗り、またすぐに乗って戻っていた人も何人かいたそうである。
アートと無関係な上におそろしくローカルな話題で、すみません。