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■第48回 美工展 (2022年4月20~24日、札幌)

2022年04月27日 20時35分00秒 | 展覧会の紹介-団体公募展
 工芸部門だけからなる団体公募展としては道内唯一の「美工展」(北海道美術工芸協会主催)を、3年ぶりに見ました(道展、全道展には、彫刻などと並んで工芸部門があります)。
 知り合いだった出品者が減り、ちょっとさびしい思いが募ります。
 今回、一般出品は10点のみ。最高賞の「協会賞」の該当者はありませんでした。
 会員26点、会友7点ですから、もう少し新顔の応募が増えないと、いっそうの先細りが懸念されます。

 分野別の点数は次のとおり。
織  8
組紐 8
染色 5
陶芸 4
和紙絵 3
押花 2
刺繍 2
ガラス 2
ペーパークラフト 2
人形、皮革、木彫、木工 各1
その他 3

 組紐と織が首位を分け合っているのは、2019年と変わっていません。
 組紐は、稲光のギザギザを表した細谷緋紗子さん「風神雷神」、中に細い針金を入れて球形に造形した瓜生幸さん「紫陽花」、紅白で華やかさを表現して会友に推挙された神山真実さん「花逍遥」など、大きさの制約の多いなかでもバラエティーに富んだ作品が並んでいます。

 織では、常本幸子さんの「飛花ひか」が、地味ながら落ち着きのあるたたずまいと色彩で、ひかれました。
 会友の杉本光子さん「かなるるせい」が奨励賞を受けています。

 染色では、螺旋状のような立体的な佐藤美智子さん「くる・くる・くる」、大作3点で微妙な色のうつろいを見せた福井るみさん「藍草八色」(新人賞)などユニークな作品が目立ちました。

 もうひとりの新人賞は土橋クミさんの押花「晩愁」でした。
 ことしの賞は以上の3人です。

 陶芸は全員が会員で、いずれもユニークな壺。
 山谷智子さん「春はあけぼの」は、どうやったらこういう微妙な色合いが出るのだろうと、不思議な感じがします。

 ペーパークラフトの佐藤隆之さん「My heart is always with you」は、白い紙でできた犬で、あいかわらずの大きさで会場でも人気を集めていました。


2022年4月20日(水)~24日(日)午前10時(初日は正午)~午後5時
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)

□美工展 https://sites.google.com/view/hokkaidoubikouten

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