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■装画を描くコンペティションVol.22受賞者展 (3月25~31日、東京・青山) 2024年春東京(15)

2024年04月23日 23時02分06秒 | 道外で見た展覧会
(承前)

 そろそろ更新のペースをあげなくては…。

 このコンペは「本の装画を自分のイメージで描く。」というのがテーマ。
 ギャラリーのサイトによると、審査員は次の4組。

・アルビレオ (西村真紀子・草苅睦子 / 装丁家・グラフィックデザイナー)
・川名 潤 (装丁家/エディトリアルデザイナー)
・守先 正 (ブックデザイナー)
・大矢麻哉子 (ギャラリーハウスMAYA主宰)

 審査員とギャラリーが「課題作品」に挙げた本は次の6冊。

「アンネの日記」(アンネ・フランク)
「幽霊たち」(ポール・オースター)
「ヘンゼルとグレーテル」(グリム兄弟)
「ノラや」(内田百閒)
「パノラマ島奇談」(江戸川乱歩)
* 「パノラマ島奇譚」、「パノラマ島綺譚」の表記もあり。
「羅生門」(芥川龍之介) 

 394人から885点の応募があり、札幌の本田征爾さんがグランプリに選ばれたのでした。
 ぱちぱちぱち。
 
 
 それで、本田さんの個展が開かれたのです。

(しかし「ブッシュ・オブ・ゴースツ」 エイモス・チュツオーラ って、課題図書に入ってないんじゃ?)

 作品については、このブログの読者にはたぶんおなじみだと思うので、説明しません。
 会場には絵画や立体をはじめ、北海道新聞カルチャー面の連載「考えるピント」の切り抜きも並んでいました。
 
 
 筆者が会場に立ち寄った際は、ちょうど本田さんが札幌へ帰るためギャラリーの人に、お世話になりましたとあいさつをしている最中でした。筆者を見ると、さすがに驚いていました(そりゃそうだ、黙って行ったからなあ)。

 本田征爾さんの作品がいいのはいつものことなのですが、個人的には、準グランプリだった本田圭介さん「ノラや」(内田百閒)も捨てがたいと思いました。
 内田百閒が、行方不明になった猫をさがして江戸八百八町を歩き回った感じがとてもよく出ています。


2024年3月25日(月)~30日(土)正午~午後7時(最終日は5時まで)
GALLERY HOUSE MAYA(東京都港区北青山2-10-26)

□コンペティション結果 https://www.gallery-h-maya.com/competition/vol22/

□ seiji honda's blog https://blog.goo.ne.jp/chobitankorota
□ツイッター(X) @SeijiHONDA

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