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■街 Crossing 中橋修×本田滋 (2016年6月8日~19日、札幌)

2016年06月20日 01時01分01秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 アクリル板を用いたシンプルなインスタレーションを展開してきた中橋修さんと、まばゆい色使いによる札幌の街路などの風景画を発表してきた本田滋さん。年齢的には60代後半どうしとはいえ、作風も発表箇所もまったく接点のない2人がどうして? と思っていたら、やはり法邑美智子さんの企画でした。

 ふたりによる合作も一時検討したそうですが、実現には至らず、会場奥に中橋さんの立体が置かれ、両サイドの壁に本田さんの絵がかかっています。塔のように積み上げられた作品は、たしか2006年にアートスペース201で発表したもの。その手前に敷かれた白癬は、横断歩道のようにふたりの作品の空間をつないでいます。
 本田さんの絵は、これまた自作の、正方形の段ボールに囲まれて、ユニークな展示がなされています。




 中橋さんは「この空間であらためて見てほしかった」ということで、いずれも既発表作品です。
 縦にスリットを入れた直方体のアクリルの箱49個を積み上げた作品の後ろ側にも、アクリルを使った作品が隠れています。

 この15年ほど、立体に注力してきた中橋さんですが、自宅に絵の具がまだ残っていることから、これからは絵画制作に軸足を移すという話をされていました。




 一方、本田さんのほうは、一部喫茶店のグループ展などで見た作品もありますが、大半は新作で、あいかわらずの旺盛な創作意欲には脱帽です。
 絵を取り囲む段ボールは、一辺がおよそ23センチの正方形。
 左の壁は120個で、うち自ら模様を施したものが72個。絵画は4点。
 右の壁は107個で、模様つきが46個ほどありました。絵画は6点。

 このほかの壁にも、それぞれの絵画が何点か飾ってありました。

 本田さんの絵は、札幌の、ふと見落としてしまいそうな街角の情景に、おもしろそうな構図を見つけて、いきいきと描いています。一時影をひそめていた、やや奇抜な空の色も、一部で戻ってきました。



2016年6月8日(水)~19日(日)午前10時~午後6時(最終日~午後5時)、月火休み
茶廊法邑(札幌市東区本町1の1 http://houmura.jimdo.com/


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Art Works NAKAHASHI □ http://www5.ocn.ne.jp/~naka565/

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