4月23日に移転オープンの話題を書いた後、すっかり情報の更新をサボってしまいすみません。
すでにvol.2 の久野志乃展が終わったというのに…。
既報のとおり、移転オープンの記念として9月末まで、10人の個展を2週間サイクルで順に開催中です。
いずれもこれまでに道銀芸術文化奨励賞を受賞した画家や美術家。
水曜スタートで翌々週日曜までの12日間というサイクルです。
で、これはたぶん少なからぬ人がちょっととまどっているのではないかと想像しますが、記念展シリーズの最中は、財団職員が在廊する平日の正午~午後4時のみオープンと、開館時間が短いのです。
もちろん作者の在廊時間中はこの限りではありません。
ただ、作者によって、在廊する曜日や時間が異なるということも、いうまでもありません。
半面、作品をガラス越しに見られる時間は毎日朝7時から夜10時までと非常に長いです。
10月以降は、アマチュアのグループ展などに貸し出されることになるため、開館時間も午前10時~午後6時などの一般的なパターンに落ち着いていくものと推察されます。
記念展シリーズの第1弾は、札幌大谷大教授で日本画家平向功一さんです。
平向さんは
「(新しいギャラリーの)実験台みたいなもので」
と謙遜していましたが、移転オープンのこけら落としという栄誉を担うにふさわしい画家だと思います。
それ以上に、平面と立体の両方を手がける作家は珍しく、ガラス張りのギャラリー空間でどのように鑑賞できるのか、試してみせられるという利点もあります。
左が「古い時計塔の下で」(2024)。
右が「幸運の鳥が輪舞する日」(2021)。
いわゆる日本画ではなく、木のパーツを組み合わせて絵にしています。
左が「幸運を運ぶ鳥」(2024)。
西洋の古い都市が題材になった作品が並びます。
ちょっと趣が変わって、右は「提督とアルファベットの海」(2023)。
50~70代ぐらいの人には「ははあ、ビートルズの『イエロー・サブマリン』にインスパイアされた作品だな」とピンとくることでしょう。
“Yellow Submarine”はもともと1966年に、ドラムのリンゴ・スターがボーカルを担当して発表された楽しい曲で、のちに68年にビートルズの4人が主人公のアニメーション映画になりました。同名のサントラ盤も出ています。
平向さんはこの映画が好きだったんですね。
最後にYouTube をはりつけておきました。
立体はガラス窓ぎわに並べておけるので、閉館時にも間近に鑑賞できますが、壁に展示した絵画はそういうわけにもいかず、距離的にちょっと遠いという感覚になるかもしれません。
他の出品作は次の通り。
青い鳥
博士と数学の工場
夜に翔ぶ
マーマレードムーンの夜に
窓の向こうのジュリエット
博士の愛した植物園
女王陛下の海
(以上平面)
天使のみた夢のこと
内側の空 外側の夜
森から吹く風に
建築家の棲む家
2024年5月15日(水) ~ 26日(日)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西2 ほくほく札幌ビル)
追記。上ノ大作さんはFacebook に在廊予定などをアップしています。
過去の関連記事へのリンク
■名画の小部屋vol.100 平向功一 (2020)
■鼓動する日本画 CONNECT ― MOVE (2019~20、画像なし)
■札幌のアーティスト50人展(2017~18)
■2008日本画の「現在」展
■平向功一展(03年7月)
■平向功一展(03年4月、画像なし)
■第17回北の日本画展(02年、画像なし)
■第77回道展(02年、画像なし)
■第76回道展(01年、画像なし)
記念展シリーズの日程をあらためてお知らせします。
5月15日(水)~26日(日)平向功一展
29日~6月9日 久野志乃展
6月12~23日 上ノ大作展
6月26日~7月7日 香西信行展
7月10~21日 陳 㬢展
24日~8月4日 菱野史彦展
8月7~18日 クスミエリカ展
21日~9月1日 井桁雅臣展
9月4~15日 會田千夏展
18~29日 水野剛志展
The Beatles - Yellow Submarine
すでにvol.2 の久野志乃展が終わったというのに…。
既報のとおり、移転オープンの記念として9月末まで、10人の個展を2週間サイクルで順に開催中です。
いずれもこれまでに道銀芸術文化奨励賞を受賞した画家や美術家。
水曜スタートで翌々週日曜までの12日間というサイクルです。
で、これはたぶん少なからぬ人がちょっととまどっているのではないかと想像しますが、記念展シリーズの最中は、財団職員が在廊する平日の正午~午後4時のみオープンと、開館時間が短いのです。
もちろん作者の在廊時間中はこの限りではありません。
ただ、作者によって、在廊する曜日や時間が異なるということも、いうまでもありません。
半面、作品をガラス越しに見られる時間は毎日朝7時から夜10時までと非常に長いです。
10月以降は、アマチュアのグループ展などに貸し出されることになるため、開館時間も午前10時~午後6時などの一般的なパターンに落ち着いていくものと推察されます。
記念展シリーズの第1弾は、札幌大谷大教授で日本画家平向功一さんです。
平向さんは
「(新しいギャラリーの)実験台みたいなもので」
と謙遜していましたが、移転オープンのこけら落としという栄誉を担うにふさわしい画家だと思います。
それ以上に、平面と立体の両方を手がける作家は珍しく、ガラス張りのギャラリー空間でどのように鑑賞できるのか、試してみせられるという利点もあります。
左が「古い時計塔の下で」(2024)。
右が「幸運の鳥が輪舞する日」(2021)。
いわゆる日本画ではなく、木のパーツを組み合わせて絵にしています。
左が「幸運を運ぶ鳥」(2024)。
西洋の古い都市が題材になった作品が並びます。
ちょっと趣が変わって、右は「提督とアルファベットの海」(2023)。
50~70代ぐらいの人には「ははあ、ビートルズの『イエロー・サブマリン』にインスパイアされた作品だな」とピンとくることでしょう。
“Yellow Submarine”はもともと1966年に、ドラムのリンゴ・スターがボーカルを担当して発表された楽しい曲で、のちに68年にビートルズの4人が主人公のアニメーション映画になりました。同名のサントラ盤も出ています。
平向さんはこの映画が好きだったんですね。
最後にYouTube をはりつけておきました。
立体はガラス窓ぎわに並べておけるので、閉館時にも間近に鑑賞できますが、壁に展示した絵画はそういうわけにもいかず、距離的にちょっと遠いという感覚になるかもしれません。
他の出品作は次の通り。
青い鳥
博士と数学の工場
夜に翔ぶ
マーマレードムーンの夜に
窓の向こうのジュリエット
博士の愛した植物園
女王陛下の海
(以上平面)
天使のみた夢のこと
内側の空 外側の夜
森から吹く風に
建築家の棲む家
2024年5月15日(水) ~ 26日(日)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西2 ほくほく札幌ビル)
追記。上ノ大作さんはFacebook に在廊予定などをアップしています。
過去の関連記事へのリンク
■名画の小部屋vol.100 平向功一 (2020)
■鼓動する日本画 CONNECT ― MOVE (2019~20、画像なし)
■札幌のアーティスト50人展(2017~18)
■2008日本画の「現在」展
■平向功一展(03年7月)
■平向功一展(03年4月、画像なし)
■第17回北の日本画展(02年、画像なし)
■第77回道展(02年、画像なし)
■第76回道展(01年、画像なし)
記念展シリーズの日程をあらためてお知らせします。
5月15日(水)~26日(日)平向功一展
29日~6月9日 久野志乃展
6月12~23日 上ノ大作展
6月26日~7月7日 香西信行展
7月10~21日 陳 㬢展
24日~8月4日 菱野史彦展
8月7~18日 クスミエリカ展
21日~9月1日 井桁雅臣展
9月4~15日 會田千夏展
18~29日 水野剛志展
The Beatles - Yellow Submarine