加藤さんは1958年生まれ。瀬戸でも、何代も続く陶芸家の家系なのだそうです。
工芸愛海詩(えみし)では昨年に続き、2度目の個展。灰釉、鉄釉、黄瀬戸など七色の釉薬と12種の装飾を駆使して作る茶器・茶道具など約40点とのこと。
昨年は、わりあいオーソドックスな器が並びましたが、ことしは、かなり豪快な皿が目立ちます。
冒頭の画像、手前は灰釉の皿ですが、ちょっと手にしてみると重いのなんの。これにのせて、負けない料理というのは、なかなかないかもしれません。
釉薬のたまりも、相当に豪快です。景色を見るにつけ、やきものが土のかたまりであることを、しみじみと感じます。
工芸愛海詩によると、加藤家はオーソドックスな器を作ってきただけに、こういう物を作ると、先代の父親に叱られたそう。でも、ご本人は、この手のものを作るのが好きなのだそうです。
(2010年1月23日追記。「作者」と名乗る方から、上の1段落について「*上記のような事実はありません。」というコメントが来ていたので、その旨記しておきます)
一方で、こちらは「青銅青彩蝶紋花筒」「青銅青紋花瓶」など。
深みをたたえた青と緑の響きあいが美しいです。
ほかに、黒い釉薬の向付、さりげないぐい呑み、黄瀬戸の器などもありました。
2008年11月4日(火)-16日(日)-18:00
工芸ギャラリー愛海詩(えみし、中央区北1西28 地図D)
□陶房のページ http://www.akazu-kamamawasi.com/hp1/usuke/usuke.htm
*上記のような事実はありません。