展覧会の正式名称はPISTOL 2-SHU SAITO & HIROSHI TAKEDA a.k.a. Azkenpanphan Exhibition。
札幌の若手美術家、齋藤周さんと武田浩志さんの2人展です。
「PISTOL 2」というのは、2人展という意味ではなく、昨年、一夜限定の展覧会としてひらかれた小林麻美さん・寺林陽子さんの2人展「PISTIL」の会場で、ゲリラ的におこなった展覧会「PISTOL」の2回目ということ。展覧会名も「PISTIL」をもじったものでしょう。
今回は「ゲリラ的」の正反対というか、札幌でもっとも有名な貸しギャラリーの、それももっぱら大家が利用するA室での開催。だからといって、ふたりの作品が、いわゆる公募展的になったということではなく、むしろ展示内容と会場のミスマッチがおもしろい要素になっているといえそうです。
(じつは齋藤さんは道展の会員なのですが、こういう展覧会を見るときは、ほとんどそれは意識しないですよね)
齋藤さんはいつものように、複数のパネルによるインスタレーション。
一瞬、サムホールのキャンバスみたいに見えますが、カメラ屋で買ったパネルだそうです。
パネルはわずかに斜めに掛けられていたり、パネルと思った部分にカラーコピーがはられていたり、いろんな遊びがしかけられています。
パネルの基調は白。
それぞれのパネルに人物などがドローイングされています。そして、鮮やかでクリアな色斑が、あちこちに飛び散っています。
パネルの周囲には、さまざまな色を塗った薄い板が浮遊するように点在しています。それらは、パネルのなかの色の形を、反復したような、曲線でかこまれた形をしています。
さらに、床や壁には小さな正方形のタイルまでちりばめられ、ポップな感じがいや増しています。
齋藤さんといえば、あざやかな黄緑色を思い出しますが、ベネトン社から出ていたその絵の具は発売中止になってしまったとのこと。
「ちょうど、新しい展開を考えなければいけない時期だったんです。夏にはCAIで1年ぶりの個展もあるので、空間をどうやってつくっていくか、考えたい」
とても意欲的な齋藤さんでした。
武田さんのほうは、今回は「TAKEDA SYSTEM」と称する小屋はなし。絵画だけで勝負、です。
あえてダサくて、それが妙にカッコイイ、という武田ワールドは健在です。
上の画像の右端は、先日横浜でライブペインティングを行った際の産物で、「gold painting」。
「いやー、おもしろかた。クセになりそう」
とは武田さんの弁。
ちなみに、左は「fake」、中央は「emblem」。
「fake」は、スエードを支持体に、その上にニスを塗っているとか。
ギャラリーのA室の壁をうまく使って、シャンデリアやカーテンを設置しています。これらも含めて「絵画」なんですねえ。
ムリして? かわいらしい絵を描いているところが、微苦笑を誘います。武田さん、やるなあ。ちなみに、左から
「ねぐせ」
「うちまた」
「untitled」。
齋藤さんの作品名は、インスタレーション、とだけ。
武田さんはほかに
「MoMo-Iro scenery 5」
「top light 5」
「top light 4.1」。
また、会場入り口附近にあったのは、2人の共同制作作品です。
あまりうまくまとめられませんが、これも絵画なんだ! という、ふしぎな世界でした。
2月19日(月)-24日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□齋藤周さんのサイト
□武田浩志さんのサイト
齋藤さんの過去の記事
■06年6月の個展
■06年2月の個展
■絵画の場合2005アーティストトーク
■札幌の美術2004(画像なし)
■個展「横移動の座標軸」(03年)
■個展「細かい情感のイメージ」(03年)
■個展「NEXT STEP」(02年、画像なし)
■個展「多面に存在していくこと」(02年、画像なし)
■01年の個展(画像なし)
武田さんの過去の記事
■Hiroshi Takeda a.k.a. Azkepanphan [Utopia MoMo-lro2](06年8-9月、画像なし)
■武田浩志「A(&m).s.h.」 タケダsystem vol.02(03年、画像なし)
ギャラリー
札幌の若手美術家、齋藤周さんと武田浩志さんの2人展です。
「PISTOL 2」というのは、2人展という意味ではなく、昨年、一夜限定の展覧会としてひらかれた小林麻美さん・寺林陽子さんの2人展「PISTIL」の会場で、ゲリラ的におこなった展覧会「PISTOL」の2回目ということ。展覧会名も「PISTIL」をもじったものでしょう。
今回は「ゲリラ的」の正反対というか、札幌でもっとも有名な貸しギャラリーの、それももっぱら大家が利用するA室での開催。だからといって、ふたりの作品が、いわゆる公募展的になったということではなく、むしろ展示内容と会場のミスマッチがおもしろい要素になっているといえそうです。
(じつは齋藤さんは道展の会員なのですが、こういう展覧会を見るときは、ほとんどそれは意識しないですよね)
齋藤さんはいつものように、複数のパネルによるインスタレーション。
一瞬、サムホールのキャンバスみたいに見えますが、カメラ屋で買ったパネルだそうです。
パネルはわずかに斜めに掛けられていたり、パネルと思った部分にカラーコピーがはられていたり、いろんな遊びがしかけられています。
パネルの基調は白。
それぞれのパネルに人物などがドローイングされています。そして、鮮やかでクリアな色斑が、あちこちに飛び散っています。
パネルの周囲には、さまざまな色を塗った薄い板が浮遊するように点在しています。それらは、パネルのなかの色の形を、反復したような、曲線でかこまれた形をしています。
さらに、床や壁には小さな正方形のタイルまでちりばめられ、ポップな感じがいや増しています。
齋藤さんといえば、あざやかな黄緑色を思い出しますが、ベネトン社から出ていたその絵の具は発売中止になってしまったとのこと。
「ちょうど、新しい展開を考えなければいけない時期だったんです。夏にはCAIで1年ぶりの個展もあるので、空間をどうやってつくっていくか、考えたい」
とても意欲的な齋藤さんでした。
武田さんのほうは、今回は「TAKEDA SYSTEM」と称する小屋はなし。絵画だけで勝負、です。
あえてダサくて、それが妙にカッコイイ、という武田ワールドは健在です。
上の画像の右端は、先日横浜でライブペインティングを行った際の産物で、「gold painting」。
「いやー、おもしろかた。クセになりそう」
とは武田さんの弁。
ちなみに、左は「fake」、中央は「emblem」。
「fake」は、スエードを支持体に、その上にニスを塗っているとか。
ギャラリーのA室の壁をうまく使って、シャンデリアやカーテンを設置しています。これらも含めて「絵画」なんですねえ。
ムリして? かわいらしい絵を描いているところが、微苦笑を誘います。武田さん、やるなあ。ちなみに、左から
「ねぐせ」
「うちまた」
「untitled」。
齋藤さんの作品名は、インスタレーション、とだけ。
武田さんはほかに
「MoMo-Iro scenery 5」
「top light 5」
「top light 4.1」。
また、会場入り口附近にあったのは、2人の共同制作作品です。
あまりうまくまとめられませんが、これも絵画なんだ! という、ふしぎな世界でした。
2月19日(月)-24日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□齋藤周さんのサイト
□武田浩志さんのサイト
齋藤さんの過去の記事
■06年6月の個展
■06年2月の個展
■絵画の場合2005アーティストトーク
■札幌の美術2004(画像なし)
■個展「横移動の座標軸」(03年)
■個展「細かい情感のイメージ」(03年)
■個展「NEXT STEP」(02年、画像なし)
■個展「多面に存在していくこと」(02年、画像なし)
■01年の個展(画像なし)
武田さんの過去の記事
■Hiroshi Takeda a.k.a. Azkepanphan [Utopia MoMo-lro2](06年8-9月、画像なし)
■武田浩志「A(&m).s.h.」 タケダsystem vol.02(03年、画像なし)
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