(承前)
次の目的地は、手稲区前田のcaffe えれめんと(eは、アクサングラーブつき)。
札幌の南の端に近い場所に住んでいる筆者にとっては、市内で最も遠いギャラリースペースといっても過言ではない。
前回のときは、当てずっぽうに行って帰ってきたので、今回は事前に道順を調べてから行った。
「えれめんと」の近隣にはいろいろな系統のバスが走っており、停留所もいくつもある。
それを網羅するのはたいへんだし、2時間に1本しかない路線について紹介してもあまり意味がなさそうなので、ふだん手稲区には行かない筆者のような人間にもわかるような情報を書くのがいいと思う。
手稲区以外から「えれめんと」に行くアクセスとしては、手稲までJRを利用し、手稲駅北口で
・手稲・麻生線[麻41] 地下鉄麻生駅行き
・手稲線[43] 花畔行き
・手稲線[宮47] 花畔行き、花川南5条1丁目行き
のいずれかに乗り「前田9条10丁目」でおりる。
バスの所要時間は11分で、わりあい近い。
運賃は190円。手稲駅北口からの路線は対キロ区間を走るので、190円が初乗りで、その後どんどん高くなっていく。
バスは、手稲と石狩市をむすぶ「石狩手稲通」という幹線道路を走る。
ロードサイドショップがたち並ぶ、いかにも郊外っぽい沿線風景である。
前田9条10丁目でおりて、白いビルの角を左折し…。
そのまま直進して、住宅地の中を300メートルほど行くと…。
右手に現れるオレンジ色の家が、めざす「えれめんと」である。
靴を脱いであがるので、普通の民家に入っていくような感じ。
月替わりで作品展を開く画廊喫茶でもあるが、壁面の長さもあり、展示点数は少なめだ。
その代わり(?)、本がけっこうある。
小説の文庫本のほか、画集なども並んでいる。
筆者は、サンドイッチを食べた後、北浦晃さんの画集を眺めていた。
カフェとしては有機栽培の野菜などを使った料理が目玉のようだ。
帰路は、同じ停留所(前田9条10丁目)から、手稲駅北口ではなく、麻生駅をめざす。
バスは新川を渡る。左手に、札幌手稲高校がある。
そのうち、家が減って酪農地帯になるが、石狩市に入るとふたたび住宅地になる。
左手に、どこかで見たスーパーマーケットが現れたと思ったら、毎年ライジングサン・ロックフェスティバルに行く途中で必ずといっていいほど買い出しをするラルズプラザであることに気づく。
バスは右折し、藤女子大花川キャンパスと紅葉山砂丘の前を通る。
それから、安春川に沿った道に左折する。
ということは、どう考えても、遠回りというか、大回りをしているのだ。
バスは、新琴似の昔ながらのメーンストリートである四番通に入り、麻生駅へ。
終点でバスを降りるとき、思い切りつまづいて転んでしまった。
凍ったつるつる路面ならいざ知らず、何もないところで転んでひざを打ち、両手を地面についたことに、手や脚の痛みよりも
「おれは年を取ったな」
という精神的なダメージのほうが大きかった。
ただし、あとで靴を見ると、つま先がぱっくり割れていて、転んだ原因は人間の老化ではなく靴の老化であることが判明し、ホッとしたのであった。
この日、3カ所目の行き先は、カフェ・タペストリー(北区北40西5)。
初めて行く画廊喫茶で、アトリエBeehiveの工芸品を販売していたり、絵を展示していたりする。
地下鉄南北線麻生駅の5番出口から、右(南)に進み…。
最初の角を右に入って、生活道路へ。
すると、すぐに「TAPESTRY」の看板が見えるので、これは迷いようがないと思う。
この看板のすぐ裏に、店がある。
店内では絵画5人展が開かれており、本田滋さんの油彩の近作も4点展示されていた。
「芽吹きの河畔路」は、山の手ギャラリー近くの琴似発寒川の風景だと思う。かつての派手な配色は影を潜め、鮮やかながらも落ち着いた色合いが、その場の空気感を伝える。
「創成の風唄」は、国道231号の、北区屯田附近のポプラ並木を描いているのだろう。垂直の木々とオレンジの夕空がリズムを生んでいる。
コーヒーで一息。
4カ所目の行き先はギャラリー粋ふよう。
麻生駅から北26東1までバスで行こうともくろんだが、麻生駅のまわりは停留所が多すぎて、どこから乗ればいいのかさっぱりわからない。
歩いているうちに、着いたバス停が「新琴似7条1丁目」。間違えたかと思ったが、乗ろうと思っていた「麻14」の中央バスがちょうどやって来た。
この次の麻生町5丁目(地下鉄麻生駅)の停留所は、麻生の五叉路から石狩街道を結ぶ斜め道路にあった。
次の目的地は、手稲区前田のcaffe えれめんと(eは、アクサングラーブつき)。
札幌の南の端に近い場所に住んでいる筆者にとっては、市内で最も遠いギャラリースペースといっても過言ではない。
前回のときは、当てずっぽうに行って帰ってきたので、今回は事前に道順を調べてから行った。
「えれめんと」の近隣にはいろいろな系統のバスが走っており、停留所もいくつもある。
それを網羅するのはたいへんだし、2時間に1本しかない路線について紹介してもあまり意味がなさそうなので、ふだん手稲区には行かない筆者のような人間にもわかるような情報を書くのがいいと思う。
手稲区以外から「えれめんと」に行くアクセスとしては、手稲までJRを利用し、手稲駅北口で
・手稲・麻生線[麻41] 地下鉄麻生駅行き
・手稲線[43] 花畔行き
・手稲線[宮47] 花畔行き、花川南5条1丁目行き
のいずれかに乗り「前田9条10丁目」でおりる。
バスの所要時間は11分で、わりあい近い。
運賃は190円。手稲駅北口からの路線は対キロ区間を走るので、190円が初乗りで、その後どんどん高くなっていく。
バスは、手稲と石狩市をむすぶ「石狩手稲通」という幹線道路を走る。
ロードサイドショップがたち並ぶ、いかにも郊外っぽい沿線風景である。
前田9条10丁目でおりて、白いビルの角を左折し…。
そのまま直進して、住宅地の中を300メートルほど行くと…。
右手に現れるオレンジ色の家が、めざす「えれめんと」である。
靴を脱いであがるので、普通の民家に入っていくような感じ。
月替わりで作品展を開く画廊喫茶でもあるが、壁面の長さもあり、展示点数は少なめだ。
その代わり(?)、本がけっこうある。
小説の文庫本のほか、画集なども並んでいる。
筆者は、サンドイッチを食べた後、北浦晃さんの画集を眺めていた。
カフェとしては有機栽培の野菜などを使った料理が目玉のようだ。
帰路は、同じ停留所(前田9条10丁目)から、手稲駅北口ではなく、麻生駅をめざす。
バスは新川を渡る。左手に、札幌手稲高校がある。
そのうち、家が減って酪農地帯になるが、石狩市に入るとふたたび住宅地になる。
左手に、どこかで見たスーパーマーケットが現れたと思ったら、毎年ライジングサン・ロックフェスティバルに行く途中で必ずといっていいほど買い出しをするラルズプラザであることに気づく。
バスは右折し、藤女子大花川キャンパスと紅葉山砂丘の前を通る。
それから、安春川に沿った道に左折する。
ということは、どう考えても、遠回りというか、大回りをしているのだ。
バスは、新琴似の昔ながらのメーンストリートである四番通に入り、麻生駅へ。
終点でバスを降りるとき、思い切りつまづいて転んでしまった。
凍ったつるつる路面ならいざ知らず、何もないところで転んでひざを打ち、両手を地面についたことに、手や脚の痛みよりも
「おれは年を取ったな」
という精神的なダメージのほうが大きかった。
ただし、あとで靴を見ると、つま先がぱっくり割れていて、転んだ原因は人間の老化ではなく靴の老化であることが判明し、ホッとしたのであった。
この日、3カ所目の行き先は、カフェ・タペストリー(北区北40西5)。
初めて行く画廊喫茶で、アトリエBeehiveの工芸品を販売していたり、絵を展示していたりする。
地下鉄南北線麻生駅の5番出口から、右(南)に進み…。
最初の角を右に入って、生活道路へ。
すると、すぐに「TAPESTRY」の看板が見えるので、これは迷いようがないと思う。
この看板のすぐ裏に、店がある。
店内では絵画5人展が開かれており、本田滋さんの油彩の近作も4点展示されていた。
「芽吹きの河畔路」は、山の手ギャラリー近くの琴似発寒川の風景だと思う。かつての派手な配色は影を潜め、鮮やかながらも落ち着いた色合いが、その場の空気感を伝える。
「創成の風唄」は、国道231号の、北区屯田附近のポプラ並木を描いているのだろう。垂直の木々とオレンジの夕空がリズムを生んでいる。
コーヒーで一息。
4カ所目の行き先はギャラリー粋ふよう。
麻生駅から北26東1までバスで行こうともくろんだが、麻生駅のまわりは停留所が多すぎて、どこから乗ればいいのかさっぱりわからない。
歩いているうちに、着いたバス停が「新琴似7条1丁目」。間違えたかと思ったが、乗ろうと思っていた「麻14」の中央バスがちょうどやって来た。
この次の麻生町5丁目(地下鉄麻生駅)の停留所は、麻生の五叉路から石狩街道を結ぶ斜め道路にあった。
(この項続く)