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■寒桜忌展「歌人・今井和義 没後4年」 (2月9日まで)

2008年02月08日 21時39分16秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 今井さんは2004年2月に亡くなりました。ギャラリーたぴおのグループ展にちょくちょく出品していましたが、晩年は口語体短歌に開眼して、原稿用紙に書きなぐっていたようです。
 今井さんの追悼展はこれが5回目です。最初は、今井さんの短歌を題材にした作品が大半でしたが、年を追うに従い、ふつうの作品が増えてきたように感じます。

 ことしの出品者は、
石井真弓/大友洋子/田村佳津子/名畑美由紀/林教司
の5氏が案内状に印刷されていましたが、横山隆さんが、いつもの段ボール作品で飛び入り参加しています。

 会場に入ってすぐ右側には今井さんの遺影が飾られ、銀色のオブジェ作品「表層図鑑(9806)」などが展示されていました。
 また、生前、「朝日歌壇」に入選した際の新聞紙も貼られています。

 満たされぬ飢えもつ鴉ひもじくて飽きることなく嘴を研ぐ
 
 そのすぐ横には、昨年亡くなった「たぴお」主宰者の竹田博さんの遺影もあるので、なんだかしんみりしてきます。

 冒頭の画像は、林さんの「シュールレアリストの休息」です。
 林さんは「たぴお」運営を竹田さんから引き継ぐかたわらで、非常に精力的に作品を発表していますが、この1、2年は平面が多く、このようなインスタレーションは久しぶりのように思います。
 壁に、正方形の小さなキャンバスを3つ等間隔に配し、床の上には白く塗った角材やいす、長靴などが雑然とならんでいます。ちょっと廃墟のような感じです。

 石井さんは、今井さんの短歌を近代詩文書に仕立てていました。 


08年2月4日(月)-9日(土)11:00-19:00
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A

没後3年
没後2年
追悼展(7、8日の項)


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