北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト(2)

2016年12月24日 01時01分01秒 | 展覧会の紹介-現代美術
承前

 「帯広の森」で2016年10月の1カ月間ひらかれた野外アート展「帯広コンテンポラリーアート」の続き。

 冒頭と右側の画像は、柿崎煕(石狩)「万象讃 十勝の女」。

 柿崎さんは前々回の帯広コンテンポラリーアートでも、雪原にそびえ立つ大作を発表していました。

 もともと、自然にインスパイアされた立体を作ってきた人ですが、やはり、十勝の大自然に負けないアートを作るならこれぐらいの大きさが必要なのだろうと思います。
 会場の外からでも頭部が見えるぐらい、目だった作品で、会場のランドマークタワーのようになっていました。

  柿崎煕さんは、来年早々に札幌芸術の森美術館で個展があるので、こちらもたのしみです。



 鈴木隆(十勝管内中札内村)「笹の人」。

 これも、ことばをメインにした作品。
 北海道の笹はクマザサという種類で、本州よりも大ぶりなのですが、その葉の表に白い色で、日本語のことばが書いてあります。
 ほとんどが動詞です。

 去る、愛する、困る、奪う、ほめる、話す、泣く、止まる、聞く、会う、与える、歩く、思い出す、はげむ、遊ぶ、悲しむ、別れる、戦う、はしゃぐ、喜ぶ、信じる、なげく、創る、死ぬ、笑う、迷う

 こうしてみると、もちろん動物も自然も動くわけですが、ことばの動詞の多くは、人間にしかできない動作についてのものだということがわかります。


 武蔵未知(北広島)「家に帰ろう」。(蔵は正字)

 軽い素材をつかっているようです。
 いったん具象に転じましたが、ふたたびシンプルな抽象に戻り、その後ギャラリーミヤシタで、今回のと同様の作品による個展を開きました。


 なお、この近くに、前山忠(新潟県上越市)「ミヤコザサの視界―不在としてのヒト―」という作品があることになっていますが、写真が見当たりません。すみません。


 韮沢淳一(札幌)「外来樹」。

 赤く着彩しながらも、木の質感が生きています。




 藤井忠行(旭川)「パッサージュ」。

 道路からかなり奥へと入ったところにありました。
 切り株が点在し、木の存在感が生々しい。


 Kit_A(札幌)「帯広の森のための Roadcone」。

 いつもは撮影対象のロードコーンを、自ら自然素材で作っているようです。



防風林アートプロジェクト (2014)
遠のいていく風景を求めて 「酒井忠康+その仲間たち」展(2013)
柿崎熙「胚胎する森」 ハルカヤマ藝術要塞 (2013)
「札幌作家グループ展」阿部典英+柿崎熙+下沢敏也 真正閣の100日 (2011)
水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009)
SCAN DO SCAN (2007)
第13回さいとうギャラリー企画 夏まつり「風」パートII(2007、以下画像なし)
北海道立体表現展’06
水脈の肖像2002


防風林アートプロジェクト (2014)
置戸コンテンポラリーアート (2012)
【告知】鈴木誠 図画工作展 (2012年6月3日~16日、十勝管内中札内村)
鈴木隆「ドンナ」 ハルカヤマ藝術要塞
真鍋庭園にある鈴木隆さんの作品
十勝千年の森=水脈の森・万象の微風 自然=人間=大地(2003年)


Largo 武蔵未知彫刻展 (2014)


前山忠氏プロフィル


防風林アートプロジェクト (2014)
旭川彫刻フェスタの公開制作 (2012)
韮沢淳一「希望の種」 ハルカヤマ藝術要塞


藤井忠行「2011の発芽に」 ハルカヤマ藝術要塞
水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009)
アジアプリントアドベンチャー(2007)
北海道立体表現展’06
2002 北の彫刻展


Kit_A「ROADCONE WITH…」 (2014)
Kit_A(a.k.a. KITA YOSHIKI) Speech Balloon (2013)
Kit_A さんのtwitter https://twitter.com/yellow_sky_t




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。