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■あひる会 (2015年11月17~23日、札幌)と清水アヤ子さん特別陳列

2015年12月04日 23時59分59秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 「あひる会」は、札幌市役所の絵画サークルを母体に生まれた、歴史のある団体です。

 いま思えば、不思議なことですが、戦後しばらくは、絵画でもコーラスでもなんでも、リクリエーションの集まりは職域で結成されたものが多かったのです。週5日半(当時は土曜も昼まで働いていた)も職場で顔を合わせていて、さらに一緒に過ごそうというのがすごいなあと思いますが。
 市役所職員の団体ですが、かつては新道展創立会員の菊地又男さん、自由美術の森山誠さんが指導にあたっていたので、「あひる会展」は毎年見ごたえのあるグループ展でした。

 今年は、西澤宏生「ポピー」「裸婦」、市川雅朗「セッション」「秋のよろこび」、中矢勝善「秋」「冬晴れ」と、新道展会員の絵が3人並んでいました。

 ところで、会場に入ってびっくりしたのは、展示しきれなかったであろう絵が、中央に積まれたり置かれたりしていたことです。

 これは、清水アヤ子さんの絵なのでした。

 清水さんの絵は、奥の壁に特陳されていました。
 ことし9月23日に亡くなったためでした。

 清水さんは1933年(昭和8年)生まれ。
 92年に新道展会友、95年に近代美術協会会友、2002年に同会員。

 菊地又男さんが組織した女性グループ絵画展によく出品しており、その縁で「あひる会」に参加していたのかもしれません。

 清水さんの絵で多かった画題は「天女(宇宙飛行士)」です。
 黄色を基調とした画面に、時計の文字盤が描かれ、画面上方に女性が宙を飛んでいるさまが添えられています。表面のところどころが、絵の具を削った線の反復に覆われています。
 ふしぎな、そして平面的な絵です。

 ご冥福をお祈りします。


2015年11月17日(火)~23日(月)
札幌市資料館(中央区大通西13)

亀井さんとの2人展 (2009)
※以下、画像なし
あひる会展 (2008)
第4回萌展(2006)
第1回萌展 (2003)

あひる会展(2006)
あひる会40周年記念展 (2004)


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