今村育子さんの個展に行ってきました。
CAI02のスタッフの方に感想を尋ねられ
「真っ暗でしたね」
と答えたわたしは、アホです。
ネタバレになるといけないのであまり詳しくは書きませんが、基本線はこれまでと同じです。
したがって、「見る」というよりは「暗闇を体験する」といったほうがふさわしいようなインスタレーションといえそうです。
ギャラリー空間を巧みに利用して小屋のようなものをしつらえているので、外観は見えません。ドアを開けて内部に入ると、そこは真っ暗。わずかに視野に入ってくるものがあります…。
したがって、感想は、前回までの個展とあまり変わりません。
ささやかで個人的な思い出のような、記憶のかけらのような、遠い日の残像のような、そんな作品です。
しかし、個人的だからといって、決してひとりよがりなものになっていないのは、見るとなにか自分の感情がざわめいているような気分になることでもわかると思います。普遍的で、多くの人に共通の幼児体験に、ひっそりと、しかし確実に訴える「何か」があると思うのです。
と同時に、ないものねだりをしたくなるのも、前回と似ています。
個人的でささやかだからダメだ-などと言うつもりはまったくありません。
ただし、こういう作品に接した後は、堂々と現代社会と渡り合うことに挑んだ剛球タイプの作品も見たくなります。というか、いまの北海道の現代アートに最も欠けているのは、そういう膂力に富んだ作品ではないかと思ったりもするのです。
2010年5月17日(月)~6月5日(土)午後1:00~午後11:00、日曜休み
CAI02(札幌市中央区南1西5 昭和ビル地下2階 地図B)=地下鉄東西線大通駅の1番出口直結
■おとどけアート2009報告展 ゆめのとんでんみなみ村(2010年1月)
■500m美術館(2007年)
■今村育子個展「わたしのおうち」(2006年)
□オンラインマガジン「shift」の、作者インタビュー記事 http://www.shift.jp.org/ja/archives/2010/05/ikuko_imamura.html
CAI02のスタッフの方に感想を尋ねられ
「真っ暗でしたね」
と答えたわたしは、アホです。
ネタバレになるといけないのであまり詳しくは書きませんが、基本線はこれまでと同じです。
したがって、「見る」というよりは「暗闇を体験する」といったほうがふさわしいようなインスタレーションといえそうです。
ギャラリー空間を巧みに利用して小屋のようなものをしつらえているので、外観は見えません。ドアを開けて内部に入ると、そこは真っ暗。わずかに視野に入ってくるものがあります…。
したがって、感想は、前回までの個展とあまり変わりません。
ささやかで個人的な思い出のような、記憶のかけらのような、遠い日の残像のような、そんな作品です。
しかし、個人的だからといって、決してひとりよがりなものになっていないのは、見るとなにか自分の感情がざわめいているような気分になることでもわかると思います。普遍的で、多くの人に共通の幼児体験に、ひっそりと、しかし確実に訴える「何か」があると思うのです。
と同時に、ないものねだりをしたくなるのも、前回と似ています。
個人的でささやかだからダメだ-などと言うつもりはまったくありません。
ただし、こういう作品に接した後は、堂々と現代社会と渡り合うことに挑んだ剛球タイプの作品も見たくなります。というか、いまの北海道の現代アートに最も欠けているのは、そういう膂力に富んだ作品ではないかと思ったりもするのです。
2010年5月17日(月)~6月5日(土)午後1:00~午後11:00、日曜休み
CAI02(札幌市中央区南1西5 昭和ビル地下2階 地図B)=地下鉄東西線大通駅の1番出口直結
■おとどけアート2009報告展 ゆめのとんでんみなみ村(2010年1月)
■500m美術館(2007年)
■今村育子個展「わたしのおうち」(2006年)
□オンラインマガジン「shift」の、作者インタビュー記事 http://www.shift.jp.org/ja/archives/2010/05/ikuko_imamura.html
しかし、現代アートというのは、アイデアの占める割合が非常に高いので、あんまり似ているのはペケでしょうね。