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■下沢敏也展 Re-birth2022 [沈黙の栖] The gathering of silence (7月29日~8月14日、札幌)

2022年08月13日 11時20分22秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 道内には多くの陶芸家がいますが、用途を離れた立体造形やインスタレーションを主軸に制作・発表する作り手は全体からみるとほんのわずかで、長年取り組み続けている人といえば、この下沢敏也さん(札幌)を措いてほかにいないでしょう。

 8月7日に見た展示です。
 「Re-birth」は再生の意味で、下沢さんが長年、作品の題にしています。
 今回は「Re-birth [gathering of silence I]」と「Re-birth [gathering of silence II]」がメインとなって、見る人を圧倒します。
「II」は全長5メートルはあるとうかがいました。

 もちろん、こんな大きな電気や灯油の窯はなく、布に成分をしみこませ、屋外に簡易の登り窯のようなものをこしらえてそこで焼き上げるのだそうです。

 ぱっと見には茶色系の外観が倒木のようにも見えますが、何かに似ているという安直な感想を吹き飛ばすような大きな存在感が伝わってきます。
 「生命の死と再生」と、ことばにすると平凡になってしまいますが、そういう凡庸なくくりかたを拒む強さと重みをたたえて、会場全体を引き締めていました。
 画像では十分には伝わらないので、ご覧になってほしいと思いました。


2022年7月29日(金)~8月14日(日)正午~午後6時(最終日~午後5時)、火曜休み
Gallery Retara (札幌市中央区北1西28 MOMA place 3階)

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・地下鉄東西線「円山公園駅」(T06)・円山公園駅バスターミナルから約360メートル、徒歩5分
・同「西28丁目駅」から約540メートル、徒歩7分

・ジェイアール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」から約690メートル、徒歩9分
※小樽・岩内方面行き都市間高速バス全便(北大経由は除く)と、手稲、銭函方面行きの全便が止まります


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