制作、発表にさかんに取り組む札幌の本田征爾さん、西区の会場では初の個展。本田さんがよく使用している「ト・オン・カフェ」「ギャラリー門馬アネックス」「ギャラリー犬養」にくらべるとかなり広い会場のため、新作はもちろん旧作の水彩画なども含めて約110点と規模の大きな個展が実現した。
えたいの知れない想像上の生きものが躍る絵画や、それらが画面から飛び出してきたような立体が並び、楽しい世界が現出している。
冒頭の画像、右側の壁面にある水色の、比較的大きな絵は「蛇の腕、蛇の指」。
あおむけになって水上に浮かんだ女性の両腕は蛇のような形状をしており、幻想的な世界だ。
ブローチやオブジェ、置物、帯留め。
これらの立体は石粉粘土でできている。
マッチ箱に絵を描いた小品もある。
右端は「ATUTA」。
めずらしい風景画。石狩市厚田の海岸だろう。色のにじみぐあいは、本田さんらしい。
右上は「山」。山頂近くに目が描かれている。
その下は「Looking up the airship」。空を飛んでいるのは飛行機ではなく魚。画面下方からはカエルや奇妙な生物が顔を出す。画面のあちこちに風船が浮かんでいるのが楽しい。
そのとなりは「箱夢蟲」。
その上は「Grimpoteuthis」。タコの一種らしいです。
右側の絵は題名のメモを忘れました。
アンモナイトのような立体は「in the Nautilus」。これに「ハナノレオン」が乗っかっている。
その左下手前は「Moon dog」。金色に光る耳や尾が三日月のようだ。
ドアーズやクイーンなど昔のロックバンド、稲垣足穂らの小説家への言及など、「わかる人にはわかる」要素も多いが、べつに知らなくても鑑賞には困らないのも特色かも。
本田征爾さんについては、ここ連日、検索でたくさんの読者が当ブログに来ているもよう。
その方たちには「お待たせしました!」と言いたいところだけど、できれば会場に足を運んでもらいたいと思う。
なお本田さんは、4月6日(水)~18日(月)にギャラリー犬養で「d&p(drawing & Painting)」と題した、新機軸の個展を計画中(火曜休み)。
さらに、5月14日(土)から23日(月)までは、ギャラリー門馬アネックスで「午後のワープ鳥」という副題の個展も予定しており、創作意欲の盛んなことには、驚くばかりです。
本田さんは1977年、京都府長岡京市生まれ。
大学の水産学部で学び、一時は遠洋に行く調査船に乗っていた。画面に登場する奇抜な生きものも、深海魚などから着想したのかも?と思うと、合点がいく。
2016年3月1日(火)~26日(土)午前11時~午後6時、日、月、祝日休み
ギャラリー北のモンパルナス(札幌市西区二十四軒4の3)
□Seiji Honda WEB Exhibition http://www6.plala.or.jp/seiji_honda2008/
□ブログ http://blog.goo.ne.jp/chobitankorota
□ツイッターアカウント @SeijiHONDA
関連する記事へのリンク
■本田征爾展―星 息 透明水彩、アクリル、オブジェ (2015)
■本田征爾展―水平線のアウラ「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2014年)
■本田征爾展―Saturnine mystuique 土星の輪っかの天使の輪 (2014年)
■本田征爾展―ユメマチモドキ―「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2013年)
【告知】本田征爾展 -虹の世界-「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2012年)
【告知】本田征爾展 -箱夢遊び- (2011)
■本田征爾展(2010年)
■本田征爾展-幻灯宇宙- (2009年4月)
■本田征爾展-Book Bloom Boon (2008年)
■本田征爾展 なるこれぷし(2004年)
・地下鉄東西線「琴似駅」5番出口から約390メートル、徒歩5分
・同「二十四軒駅」から約790メートル、徒歩10分
・JR琴似駅から約900メートル、徒歩12分
・ジェイアール北海道バス「山の手1の1」から約890メートル、徒歩10分
(札幌駅バスターミナル、北1西4から、手稲方面行きに乗車。快速、都市間高速バスは通過)
・カフェ北都館ギャラリーから180メートル、徒歩1分
えたいの知れない想像上の生きものが躍る絵画や、それらが画面から飛び出してきたような立体が並び、楽しい世界が現出している。
冒頭の画像、右側の壁面にある水色の、比較的大きな絵は「蛇の腕、蛇の指」。
あおむけになって水上に浮かんだ女性の両腕は蛇のような形状をしており、幻想的な世界だ。
ブローチやオブジェ、置物、帯留め。
これらの立体は石粉粘土でできている。
マッチ箱に絵を描いた小品もある。
右端は「ATUTA」。
めずらしい風景画。石狩市厚田の海岸だろう。色のにじみぐあいは、本田さんらしい。
右上は「山」。山頂近くに目が描かれている。
その下は「Looking up the airship」。空を飛んでいるのは飛行機ではなく魚。画面下方からはカエルや奇妙な生物が顔を出す。画面のあちこちに風船が浮かんでいるのが楽しい。
そのとなりは「箱夢蟲」。
その上は「Grimpoteuthis」。タコの一種らしいです。
右側の絵は題名のメモを忘れました。
アンモナイトのような立体は「in the Nautilus」。これに「ハナノレオン」が乗っかっている。
その左下手前は「Moon dog」。金色に光る耳や尾が三日月のようだ。
ドアーズやクイーンなど昔のロックバンド、稲垣足穂らの小説家への言及など、「わかる人にはわかる」要素も多いが、べつに知らなくても鑑賞には困らないのも特色かも。
本田征爾さんについては、ここ連日、検索でたくさんの読者が当ブログに来ているもよう。
その方たちには「お待たせしました!」と言いたいところだけど、できれば会場に足を運んでもらいたいと思う。
なお本田さんは、4月6日(水)~18日(月)にギャラリー犬養で「d&p(drawing & Painting)」と題した、新機軸の個展を計画中(火曜休み)。
さらに、5月14日(土)から23日(月)までは、ギャラリー門馬アネックスで「午後のワープ鳥」という副題の個展も予定しており、創作意欲の盛んなことには、驚くばかりです。
本田さんは1977年、京都府長岡京市生まれ。
大学の水産学部で学び、一時は遠洋に行く調査船に乗っていた。画面に登場する奇抜な生きものも、深海魚などから着想したのかも?と思うと、合点がいく。
2016年3月1日(火)~26日(土)午前11時~午後6時、日、月、祝日休み
ギャラリー北のモンパルナス(札幌市西区二十四軒4の3)
□Seiji Honda WEB Exhibition http://www6.plala.or.jp/seiji_honda2008/
□ブログ http://blog.goo.ne.jp/chobitankorota
□ツイッターアカウント @SeijiHONDA
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・地下鉄東西線「琴似駅」5番出口から約390メートル、徒歩5分
・同「二十四軒駅」から約790メートル、徒歩10分
・JR琴似駅から約900メートル、徒歩12分
・ジェイアール北海道バス「山の手1の1」から約890メートル、徒歩10分
(札幌駅バスターミナル、北1西4から、手稲方面行きに乗車。快速、都市間高速バスは通過)
・カフェ北都館ギャラリーから180メートル、徒歩1分