北海道新聞2024年2月29日付おくやみ面の小樽市の項に載っている三浦恭三さん(86)は、住所や年齢から推して、長く北海道抽象派作家協会、道展、小樽美術協会の会員などとして活躍した三浦さんではないかと思われます。
三浦恭三さんは、筆者が道内のギャラリーを見てまわるようになってからは一貫して抽象画を手がけていました。
いろいろな作風がありましたが、いちばん印象に残っているのは、水色を基調とし、陸上のトラックのような形をメインに据えた構図です。そのかたちからは、疾走感や躍動感といった若々しさがいつも伝わってきました。
昨年秋の道展でも100号の「ブルーリング」という、二重の卵形が中央に浮遊する抽象画でした。
2009年の個展では、バイオモーフィックな形状が主体になっていますが、いずれにしても、直線主体の作品は見たことがありません。
三浦さんは道展では1979年に佳作賞を得て、80年に新会友。
83年に会友賞となり、84年に会員に推挙されています(同じときに高坂和子さんや青野正勝さん=いずれも故人=が会員になっています)。
また、全国的な公募団体である美術文化協会にも長く出品していました。
小樽美術協会でも活躍し、一時期は事務局長を務めていました。
北海道抽象派作家協会の目録が手元に見当たらないので、いつから出品し、同人だったのかは後ほど加筆したいと思います。筆者がはじめて見た1996年にはすでに同人でした。
発足時のメンバーではありませんでしたが、解散時では今荘義男さんに次ぐ古参で、事務局長として会の運営を担っていました。
(冒頭の画像は2019年の同協会展です)
昨年春、さいとうギャラリーで開いた「アーティファクト展」でもお元気なところを見せていたので、とても残念です。いつも穏やかな人柄で、筆者の質問にも快く答えていただきました。
半面、事務局長などでいそがしかったためか、これだけの発表をこなしていたわりに個展はあまり開いておらず、筆者の記憶にあるのは1995年と2009年ぐらいです。
おくやみ申し上げます。
過去の関連記事へのリンク
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【告知】第48回北海道抽象派作家協会展/第4回バックボックス展 (2021年4月20~25日、札幌)
●北海道抽象派作家協会が今年解散へ (2021)
【告知】will win 展 ~描くしかできない人達 (2020年10月6~11日、札幌)
■第46回北海道抽象派作家協会展 (2019)
■第四十五回北海道抽象派作家協会展(2018)
■第45回美術文化北海道支部展 (2017)
■44th 北海道抽象派作家協会展 (2017)
■TAPIO LAST 終章 (2016)
■第43回北海道抽象派作家協会展 (2016)
【告知】第42回北海道抽象派作家協会展 (2015)
■抽象展 7 (2014)
■第41回北海道抽象派作家協会展 (2014)
■北海道抽象派作家協会秋季展 (2013)
【告知】第39回北海道抽象派作家協会展 (2012)
・2011年の告知
■第37回(2010年)■続き
■第三十三回北海道抽象派作家協会秋季展 (2009年10月)
■三浦恭三展(2009)
■北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展 (2009年7月)
■第36回北海道抽象派作家協会展 ■続き ■続々 (2009年4月)
■第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年9、10月)
■40周年小樽美術協会展 (2008年6月)
■第35回北海道抽象派作家協会展(2008年5月)
■企画展「07-08展」(2007-08年、画像なし)
■第13回さいとうギャラリー企画 夏まつり「風」パートII (2007年、画像なし)
■第34回北海道抽象派作家協会展
■第33回北海道抽象派作家協会展
■第32回北海道抽象派作家協会展
■第31回北海道抽象派作家協会展
■北海道抽象派作家協会展秋季展(2003、画像なし)
■第30回北海道抽象派作家協会展(画像なし)
■北海道抽象派作家協会展秋季展(2002、画像なし)
■第29回北海道抽象派作家協会展
■0北海道抽象派作家協会展秋季展(2001)
■第28回北海道抽象派作家協会展
三浦恭三さんは、筆者が道内のギャラリーを見てまわるようになってからは一貫して抽象画を手がけていました。
いろいろな作風がありましたが、いちばん印象に残っているのは、水色を基調とし、陸上のトラックのような形をメインに据えた構図です。そのかたちからは、疾走感や躍動感といった若々しさがいつも伝わってきました。
昨年秋の道展でも100号の「ブルーリング」という、二重の卵形が中央に浮遊する抽象画でした。
2009年の個展では、バイオモーフィックな形状が主体になっていますが、いずれにしても、直線主体の作品は見たことがありません。
三浦さんは道展では1979年に佳作賞を得て、80年に新会友。
83年に会友賞となり、84年に会員に推挙されています(同じときに高坂和子さんや青野正勝さん=いずれも故人=が会員になっています)。
また、全国的な公募団体である美術文化協会にも長く出品していました。
小樽美術協会でも活躍し、一時期は事務局長を務めていました。
北海道抽象派作家協会の目録が手元に見当たらないので、いつから出品し、同人だったのかは後ほど加筆したいと思います。筆者がはじめて見た1996年にはすでに同人でした。
発足時のメンバーではありませんでしたが、解散時では今荘義男さんに次ぐ古参で、事務局長として会の運営を担っていました。
(冒頭の画像は2019年の同協会展です)
昨年春、さいとうギャラリーで開いた「アーティファクト展」でもお元気なところを見せていたので、とても残念です。いつも穏やかな人柄で、筆者の質問にも快く答えていただきました。
半面、事務局長などでいそがしかったためか、これだけの発表をこなしていたわりに個展はあまり開いておらず、筆者の記憶にあるのは1995年と2009年ぐらいです。
おくやみ申し上げます。
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■0北海道抽象派作家協会展秋季展(2001)
■第28回北海道抽象派作家協会展