北海道美術ネット別館

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■mizu Solo Exhibition “Chicago.” (2月22日まで)

2009年02月21日 20時54分32秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 昨年、mamiさんとmizuさんにより結成されたアートユニット「mamizu」のmizuさんによる個展。

 日本一狭い(?)といわれるギャラリー・ニュースターの会場内をフルに生かしたインスタレーションとなっています。

 「シカゴ それは病み上がりの世界」
というサブタイトルがついていますが、なぜシカゴなのかはよくわかりません。

 白い紐を何本も天井からぶらさげアーチ状にしているところは、昨年「mamizu」名義でひらいた展覧会「Ribbonbar」のときと似ていますが、そのほかにも、白い綿をちりばめたり、薄い布をゆるく張ったりしています。
 全体的には白が基調といえますが、キャビアのような黒い粒がひもに附着しているところもあります。
 つまり、だいたいこんな感じのインスタレーションです-と、総括的なことを言うのがむつかしい作品です。全景を見渡すことが困難なのです。

 じゃあ、つかみどころがないというと、そういうことでもなくて、白くてモコモコしたぬいぐるみが置いてあったり、灰色の毛の塊が床にあったり、一輪挿しが壁から掛かっていたり、細部を見ていくと飽きないのです。
 だから、きっと、見に行った人それぞれ、受けた印象がかなり異なるのではないでしょうか。

 筆者の印象をあえて手短に言うと「非日常」でしょうか。
 会社帰りに見たからかもしれませんが、職場とか家庭とか地下鉄駅とか、そういうところですぎていくのとはまったく違う時間と空間とがそこにはあります。
 ややこしいことはしばしわすれて、白い綿がふわふわとうかぶ空間をぼけーっと眺めていたい。そんな感じでした。
 といって、単なる「癒やし系」でもないのです。きれいなもの、幻想的なもののあいだに、汚れたものや邪悪なものがもぐりこんでいるような感じもします。

 となると、これは「冬」なのかな。

 
           

 見に来た人が、じぶんのことをシールに書いて貼る-という、参加型の一面もありました。

           

           



           

 白い世界にも、ちいさな春がきています。


2009年2月12日(木)-22日(日)11:00-20:00、火曜休み
GALLERY NEW STAR(中央区南3西7 地図B)


□mamizu http://yaplog.jp/mamizumami-zu/

Ribbonbar(2008年10月)
インスタレーション「いちごいちえ」(08年5月)


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3 コメント

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そして今日は最終日 (mizu)
2009-02-22 00:29:59
ヤナイさん!
いつもありがとうございます
写真も載せてくれてありがとうございます!

いうのも
実は今日の最終日
あの
続きを つくってきました

今日までとは違い
あの中にはいれます。

闇の続きです

誰か二回目きてくれないかなという
小さな望みをたくしました

chicagoは
あなたを
し り
あなたと
か らみ
あなたへの気持ち
ご まかす

しり
からむ
ごまかす

頭文字です
クラムボンのシカゴという曲にのせてイメージしましたー
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観覧終了! (エゾ三毛猫)
2009-02-22 06:27:42
日本一狭いギャラリーゆえ、
あれだけ写真を載せると、
全てを網羅しちゃったかな?

なんか、もう行かなくても
いいような、、、、。

それにしても、カスタネット
よくあの狭さで営業してたなあ。
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2009-02-22 20:56:11
>mizuさま

どうもおつかれさま!

あの中、気になってたんですよねー。

2回目、行きたかった・・・。
どんな感じだったのかな?


>エゾ三毛猫さま

どれだけ写真を撮っても全体像を網羅したことにならないのが、今回の個展の不思議だと思います。

エゾ三毛猫さん、忙しそうですねー。
健康に気をつけてくださいね。
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